著者
川上 敬 皆川 雅章 嘉数 侑昇
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.761-768, 1992-06-15
被引用文献数
11 4

3次元の空間認識を伴う複雑な組み合わせ問題として知られる3次元箱詰め問題を自動的に解くための新しいアプローチを提案する本論文では 3次元箱詰め戦略が自動的にチューニングされ 最適な箱詰め解が得られるような機構の実現を試みるこの環境適応型の自動チューニング機構を生物の進化システムを模倣したGA (ジニネティックアルゴリズム)の適用により実現するこの機構により 箱詰め性能は徐々に向上し 近最適な戦略が得られる.ここでデーューニシグ対象となる箱詰め戦略は.二つのステップから構成される.?与えられた長方形空間内における配置位置の評極値を評価関数によリ計算し,その値に従い次の配置位置を決定する?決定した配置位置に最も好ましい箱を評価関数により決定するそこで近最適な戦略を得るために2本の評価関数の各重み付け係数の連結により表現されるストリングに対してジニネテイックオペレータを適用する本論文ではジニネティックオペレータとして 再生 乗り換え 突然変異を採用する。また チューニングにより獲得された戦略を蓄積し 再利用するために 新しく3次元箱詰めルールベースを構築可能とするような方法論についても示すそして 本方法論に基づき 3次元箱詰めシミュレータと3次元箱詰めルールベースを作成し 数値実験によりその有用性が確認された
著者
林 淳
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:02896400)
巻号頁・発行日
vol.30, no.特別号, pp.29-37, 2013-03

2010~2012年度文部科学省科学研究費補助金基盤研究 (B) 「宗教概念ならびに宗教研究の普遍性と地域性の相関・相克に関する総合的研究」 (研究代表者 : 池澤優) 課題番号 : 22320016 報告書
著者
菊池誠
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.99, 2007-09-28

1920年に発明された最古の電子楽器テルミンは,「本体に触らすに演奏する」というその特異な演奏方法で有名です.一時期ほとんど忘れ去られていた楽器でしたが,世界的には映画「テルミン」をきっかけに,また国内では竹内正実氏の活動によりリバイバルし,今や,学研「大人の科学マガジン」付録にも小型テルミンが登場するほど広く認知されていますその「触らない」インターフェースは,鍵盤や弦がないために,他の楽器とは比べものにならないほどの演奏の自由度を実現しますが,その-万 距離で音程が決まってしまうことから 演奏者の身体の揺れまでが音程に影響するという極めて不自由なものでもあります.この講演では,テルミンという楽器の「自由度と不自由度」の問題を中心こ,テルミンそのものの紹介も含めてお話しします.

1 0 0 0 酒史研究

著者
日本酒造史学会 [編]
出版者
日本酒造史学会
巻号頁・発行日
1984
著者
田中 隆
出版者
日本保険学会
雑誌
保険学雑誌 (ISSN:03872939)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.611, pp.611_81-611_100, 2010-12-31 (Released:2013-04-17)
参考文献数
35

日本における生命保険の普及は,営業職員を中心とする販売チャネルから供給されてきたが,それらのチャネルが,消費者の保険選択に有効であり続けてきた要素についての検討は,稀少であった。本稿では,営業職員チャネルを中心にした分析から,販売チャネルにおいて消費者から重視される信頼性の存在する構図について,さらに角度を変えて考察を進めた。本稿では,とりわけ営業職員チャネルの有効性に関しては,リレーションシップ・マーケティングの概念を分析手法に用いて考察を試みた。考察の結果,日本の生命保険販売が,営業職員チャネルによるものが大半である現状から,情報の非対称性下において機会主義的行動の可能性におかれる消費者にとって有効な行動は,営業職員を信じることであった。またリレーションシップ・マーケティングにおける交換的次元と共同体的次元の概念は,優良営業職員が築いてきた営業における言動に確認されることが示された。
著者
吉田 正樹
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.174-176, 2002

福祉機器は,生活の質のための機器であり,使用者のニーズによって開発され,使用者によってその価値が判断される.したがって本当の意味での最適な開発者は,その機器を必要としている障害者である. WHOの国際障害分類が改定され,社会的不利は参加となった.これによって,今まで以上に福祉機器の幅が広がることを確信する.また現在の福祉機器の必要性は,社会環境の未整備,周囲の偏見や理解不足,生活環境によって作り出されていると考えられる.したがって,普遍的に必要な福祉機器の開発は大変な仕事であると思う.
雑誌
紀要. 言語・文学編
巻号頁・発行日
vol.41, pp.i-vi, 2009
著者
渡辺 守之 三浦 雅彦 茂田 洋史
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖研究會誌 (ISSN:04530551)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.58-60, 1969-09-30 (Released:2008-05-15)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

38ヵ月令の白色種雄から採取した原精液0.1mlを10ヵ月令の青銅色種雌に注入して次の成績を得た。1.受精率は97.3%,ふ化率83.4%でかなり良好な結果を得た。2.受精卵の持続日数は61日で七面鳥の平均受精卵持続日数よりかなり上廻った。3.上記の成績は今後のわが国における七面鳥の人工授精の実施に明るい見透しを示すものである。
著者
渡辺 守之 浜中 勝司 安井 光昭
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖研究會誌 (ISSN:04530551)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.137-139, 1967-03-31 (Released:2008-05-15)
参考文献数
28

七面鳥の人工授精に関する基礎的研究として七面鳥特有の保定台を考案しmilkingを伴ったマッサージ法により容易に採精可能なことを確認した。得られた精液の一般性状は次の通りである。採精量は0.05~0.3ml,平均0.11ml;pHは7.0~7.8,平均7.6;1mm3中の精子数は2.11~18.20百万,平均5.11百万;総精子数は1.62~27.30億,平均6.12億であった。なお精子の大きさは全長82.7~93.7μ,平均86.8±0.56μ;頭部長8.0~13.0μ,平均10.4±0.25μであった。
著者
沖 将且 小林 康秀 沖田 豪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.41, pp.31-38, 1999-05-13

これまでに, ハマースタインシステムの同定は, 主として入出力の相関関数を用いたノンパラメトリックな同定法が提案されている. それらは, 線形部の次数および非線形部の多項式の次数を既知とし, 非線形部に連続関数を仮定しているため, リレー, 不感帯特性など非線形性の強いシステムには適用できない. ニューラルネットワークは, 広範な非線形特性を表現でき, 学習, 汎化能力に優れているため, ハマースタインシステムの非線形部をNNで表現し, 広範な非線形特性をもつシステムの同定法を提案する. システムの線形部はARXモデルで表現し, その次数は未知とし出力は観測雑音で汚されている. 非線形要素を表すニューラルネットワークの重み係数および線形部のシステムパラメータは, 観測値を教師信号として一括して学習を行う. また, ニューラルネットワークのユニット数および線形部の次数は, MDL 情報量基準により推定する. 最後に, 不連続など強い非線形性をもつシステムに対して, シミュレーションを行い, 本手法の理論的正当性を検証する.
著者
福原 一来
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.65-68, 1958-06
著者
伊藤 寛子 和田 裕一
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.346-353, 1999-09-30

本研究では,非漢字圏日本語学習者の漢字の記憶表象の特性について,自由放出法を用いて検討した。漢字能力が異なる外国人(初級者,中級者,上級者)および日本人に,思いついた漢字を15分間できるだけ多く書くように求め,その後,各々の漢字の想起に用いられた手がかりが何であったかについての質問をした。この手がかりの内容を検討した結果,初級者の漢字の記憶検索には意味手がかりよりも形態手がかりが多く用いられるが,漢字能力の向上に伴って形態手がかりより意味手がかりのほうが多く用いられるようになることが明ちかになった。この結果は,第二言語の語彙表象と概念表象との間の直接的な結び付きの程度の変容という点から議論された。また,日本人よりも外国人の検索において,部首よりも小さな漢字の構成要素が形態手がかりとして用いられることが多いこと,さらに,外国人の形態手がかりには,書き順から考えて不自然な取り出し方をした漢字の部分があることが示された。これらのことは,外国人の漢字の記憶には日本人とは異なる形態的記憶表象が存在することを示唆するものであると考えられる。
著者
加藤剛著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2008
著者
ロビダー 著
出版者
稲田佐兵衛
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1883