著者
後藤 岩三郎
出版者
山形大学
雑誌
山形大學紀要. 農學 (ISSN:05134676)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.55-74, 1950-12-25

前報では主として気泡についての諸観察,研究,被害の発生地域に関する気象上の考察が報告されている。此では浮き上りと苗代の管理方法との関係,気象の影響,及び山形県庄内地方について行はれた調査等を述べるものである。此の研究の大半は,石川農学部長及び山形県知事室調査課の御厚意によって実施出来たものである。研究中懇切な御指導を戴いた佐藤正己教授に深く感謝する。気象学上の諸点については本校羽根田教官に負う所が多い。猶実験は加藤清子,桜田豊両氏の助力によって為された。
著者
田口 修 Osamu Taguchi
雑誌
日本福祉大学健康科学論集 = Journal of health sciences, Nihon Fukushi University
巻号頁・発行日
vol.18, pp.27-36, 2015-03-30 (Released:2015-04-10)

This article considered possibility of the recovery in the occupational therapy of the Schizophrenia Patients by paying its attention to the phenomenological embodiment. In consideration of the concrete psychopathology and problem of the Schizophrenia Patients, I examined importance of the foundation and a possibility of the treatment of the Occupation transcendental composition based on phenomenological analysis about the Carpenter Saw Activity.
著者
西牟田靖著
出版者
本の雑誌社
巻号頁・発行日
2015
著者
金子 英世
出版者
慶應義塾大学国文学研究室
雑誌
三田國文 (ISSN:02879204)
巻号頁・発行日
no.19, pp.1-10, 1993-12

一 はじめに二 「源順百首」の趣向的特色三 結び : 遊戯技巧歌と「源順百首」の作者について
著者
安井 学 角嶋 邦之 平林 康男 三田 信 藤田 博之
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.123, no.11, pp.477-482, 2003 (Released:2004-02-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

This paper deals with the new method that makes micro-holes with electrodeposition photoresist (EDPR) as a sacrificial layer. The EDPR was deposited on a silicon-mold made by ICP-RIE. Ni film was plated on a silicon-mold covered with EDPR. Etched through a gap between a silicon-mold and the Ni film, the Ni film came off from the silicon-mold. As a result, we could make Ni films that have micro hole of 9.2µm in diameter, and 56µm in depth on an experimental basis, and verified the silicon-mold that lateral faces of columns did not bare scratch marks. Moreover, the circularity roundness was able to fill 1.5µm which was the specification of the printer nozzle.
著者
中里見 敬 太田 一昭 波多野 真矢 田村 容子 松浦 恒雄 藤野 真子 森平 崇文 長嶺 亮子 平林 宣和 三須 祐介 加藤 徹 西村 正男
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

1.昨年決定した戯単の解説執筆の分担に基づき、戯単解説の執筆を進めた。原稿の完成した6点の解説は、中里見敬・潘世聖編『「『春水』手稿と日中の文学交流――周作人、冰心、濱一衛」国際シンポジウム論文集』(第3冊資料編)に収録し、あわせて中国語訳も掲載した。2.濱文庫所蔵のレコードについて、基礎的なデータの採録をほぼ終えた。レコードの音声をデジタル化する作業については、音質その他の技術的な問題があり、作業が中断している。早期に開始できるよう対策を講じたい。3.濱文庫に所蔵される冰心の詩集『春水』(1923)が、作者自筆の手稿本だと判明した。さらにこの手稿が周作人から日本人留学生・濱一衛に贈られた経緯も明らかになり、『中国現代文学研究叢刊』2017年第6期(総第215期)に中里見敬「冰心手稿藏身日本九州大学:《春水》手稿、周作人、濱一衛及其他」として発表した。その後、周家・濱家双方の尽力により、書簡15通が発見された。さらに周作人から濱一衛に贈られた書4点(周作人、銭玄同各1点、兪平伯2点)も見つかり、九州大学附属図書館に寄贈されることとなった。このように、周作人と濱一衛の交流に関する研究は短期間のうちに大きな進展を見せた。4.研究会・シンポジウムを2回開催した。(1)研究集会「演劇アーカイブの最前線:イギリスと中国」平成29年6月17日(九州大学伊都キャンパス)発表者:三須祐介、松浦恆雄、太田一昭。(2)「『春水』手稿と日中の文学交流――周作人、冰心、濱一衛」 国際シンポジウム、平成30年2月6日(九州大学新中央図書館)基調講演:周吉宜、趙京華、小川利康、李莉薇。学術シンポジウム:顧偉良、平石淑子、佐藤普美子、濱田麻矢、松岡純子、牧野格子、岩﨑菜子、宮本めぐみ、虞萍。あわせてシンポジウム論文集(全3冊、554頁、28名執筆)を刊行し、戯単をはじめとする濱文庫資料の展示を行った。
著者
Kubota Takaaki Kobayashi Tohru Nunoura Takuro Maruyama Fumito Deguchi Shigeru
出版者
Frontiers
雑誌
Frontiers in Microbiology (ISSN:1664302X)
巻号頁・発行日
vol.7, 2016-04-19
被引用文献数
28

深海にひろがる鏡の向こうの微生物世界-Dアミノ酸を好む深海微生物を発見-. 京都大学プレスリリース. 2016-04-27.
著者
熊谷 明夫
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.228-230, 2012-11-20

セルロースはグルコースがβ-1,4-グルコシド結合した直鎖状のホモポリマーで,地球上に最も豊富に存在する天然高分子である。一般的には植物細胞壁や植物繊維の主成分として知られているが,一部の動物や多くの微生物もセルロース生合成能を有しており,原索動物であるホヤの体を覆う被嚢と呼ばれる膜や,バクテリアが分担する細胞外多糖などによって構成されているバイオフィルムなどにもセルロースが含まれている。中でもバクテリアが生産するセルロースはバクテリアセルロース(BC)と呼ばれ,純粋なセルロースからなる微細繊維が複雑な三次元網目構造を形成していることから,高強度,高弾性,高保水性といった植物由来のセルロースにはみられない物理的特性を示す。一般的に知られるBCとしては,セルロース生産能の高い酢酸菌Gluconacetobacter xylinusを利用して生産されるナタデココが有名であるが,食用としてだけでなく,その優れた物理的特徴を活かした新素材としての利用が期待され,産業・医療分野において応用研究が進められている。また,G. xylinusは応用分野に限らずセルロース生合成機構解明のモデル生物として基礎研究にも利用されており,特に遺伝子工学分野では植物に先行して研究が進められ,セルロース生合成に関わる遺伝子とタンパク質,その合成機構の関係について多くの知見を与えてきた。バクテリアによるセルロース生産はG. xylinusが代表的であり,セルロース生産が直接確認されているバクテリアは少ない。しかし,ゲノム解析が盛んに行われるようになり,既知のセルロース生合成に関わる遺伝子との相向性が高い遺伝子の存在が確認され,多くのバクテリアがセルロース生産能を有することが示唆されている。また,バクテリアにおけるセルロースの役割は完全には明らかになっていないが,例えば植物に対して病原性をもつアグロパクテリウム(Agrobacterium tumefaciens)においては植物への吸着,バイオフィルムを形成する大腸菌(Escherichia coli)においては凝集に関わっているのではないかと考えられている。このようにバクテリアのセルロース生産についていくつかの研究が報告されている中,我々は酢酸菌から新規のBC生産菌をスクリーニングするため,酢酸菌に属するAcetobacter属,Gluconacetobacter属,Asaia属,Kozakia属から選抜した菌株を液体培地で静置培養し,気液界面への薄膜形成からAsaia bogorensis がBCを生産することを見出したの。ここではA. bogorensisが生産するBCと遺伝子解析の結果得られたセルロース生合成関連遺伝子の特慣をG. xylinusとの比較を交えながら紹介する。
著者
荻本 真美 植松 洋子 鈴木 公美 樺島 順一郎 中里 光男
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.256-260, 2009-10-25 (Released:2009-11-07)
参考文献数
22
被引用文献数
5

着色を目的とした既存添加物中の有害重金属である鉛,カドミウム,水銀およびヒ素の汚染実態を調査したところ,15品目40試料中8試料から何らかの有害元素が検出された.その内訳は,鉛が1試料(2.8 μg/g),水銀が8試料(0.1~3.4 μg/g),ヒ素が2試料(1.7,2.6 μg/g)であった.EUやJECFAの規格と比較したところ,ラック色素1試料からJECFAで食品添加物一般の提案値である2 μg/gを超える2.8 μg/gの鉛が,カカオ色素3試料からEUの規格値である1 μg/gを超える1.2~3.4 μg/gの水銀が検出された.