著者
Asada Kunihiro Akita Junichi
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on electronics (ISSN:09168524)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.436-440, 1995-04-25
被引用文献数
7

Some CMOS gates are topologically asymmetric in inputs, even though they are logically symmetric. It implies a possibility to reduce power consumption by optimizing signal assignment to the inputs. In this study we theoretically derive power consumption of 2-input NAND gate based on transition probability of input signals, with taking into account charging current due to an internal node. We also propose a signal assignment method to input terminals for reducing power consumption reduction by extending our method for large circuits, and demonstrate the effect of power consumption reduction by the present method.
著者
井上 隆信 永淵 修 山田 俊郎
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

インドネシアのカリマン島のカハヤン川流域では金採掘が活発であり、下流に位置する中央カリマンタン州の州都のパランカラヤ市では、金採掘に伴う水銀汚染が社会問題となっている。本研究では、カハヤン川と主な支川であるルンガン川について、河川水、底質、魚の水銀濃度の調査を行い、汚染レベルの調査を実施した。カハヤン川ではパランカラヤの上流約100kmのツバングミリまで、ルンガン川ではカハヤン川流入地点から約50km上流のムングクバルまでの問で、本川と支川で行った。河川水の総水銀濃度は、200ng/L以下であり、インドネシアの環境基準の1000ng/Lよりは低かった。濃度の高い場所は、金採掘の盛んな地域の支川であり、金採掘近傍の地域では高濃度になる可能性があることがわかった。河川底質の総水銀濃度は0.01〜0.1mg-Hg/kg-DWであり、他の汚染地域と比べて高くなかった。魚中の濃度は0.02〜0.5mg-Hg/kgであり、特に底生魚のナマズの一種で高かった。最高濃度は、厚生労働省が発表した「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」で2週に一度の摂食が望ましいとされる魚と同程度の濃度(注意が必要な魚の4段階のレベルで上から3番目)であった。カハヤン川沿いには部落が点在し、農業と漁業により自給自足的な生活をしている。イスラム教徒の割合が高く豚肉と牛肉は食べないため、魚は鶏肉とともに重要なタンパク源となっている。これらのことから、現時点では金採掘に伴う水銀排出による河川の水銀汚染が深刻な状況までに至っていないと考えられるが、魚を通して、人体への影響が懸念される状況であり、今後のさらなるモニタリングが必要な状況であった。
著者
瀬名 堯彦
出版者
潮書房
雑誌
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.119-133, 2003-04

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1916年04月14日, 1916-04-14
出版者
日本農業社
巻号頁・発行日
vol.17, no.11, 1921-11

1 0 0 0 大正公論

出版者
大正公論社
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, 1913-06
著者
岡 三喜男 土井 誠志
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.837-842, 2003-12-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
34

目的・方法. トポイソメラーゼI阻害剤の塩酸イリノテカン (CPT-11) とプラチナ製剤のカルボプラチン (CBDCA) には交叉耐性がなく, 副作用のプロファイルが比較的異なり, またin vitro併用で相乗効果がみられている. ここでは肺癌におけるCPT-11+CBDCA併用療法の成績とタキサンを加えた3剤療法について述べる. 結果. 第1相とII相試験の成績では, CPT-11+CBDCAの奏効率は小細胞肺癌に対して79~89%, 進行非小細胞肺癌に対して22~36%と1年生存率37.6~42.2%である. タキサンを加えた3剤併用では奏効率32~56%, 中間生存期間は11~16カ月であるが有害事象の頻度は高い. 主な有害事象は白血球減少, 好中球減少, 血小板減少, 下痢である. 結論. CPT-11+CBDCAは他の併用療法と比較的同等の有用性を示し, とくにシスプラチン投与ができない症例, 心機能や腎機能低下症例, 外来治療には推奨される. (肺癌. 2003; 43: 837-842)
著者
馬渡 耕史 大野 朗 徳田 潔 春田 弘昭 中野 治
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.172-181, 2012

肺血栓塞栓症は, 診断手順の確立により日本においても広く認識されるようになり, 向精神薬服用者で静脈血栓や肺塞栓症の合併が多いことも報告されている. そのほとんどは急性肺血栓塞栓症といわれているが, 慢性の場合は長い経過と非特異的な症状のせいもあって多くは見逃されている可能性がある. 今回, われわれは, 向精神薬の長期にわたる服用歴を持ち, 肺血栓塞栓症を合併した症例5例を経験したので報告する. 男性2例, 女性3例, 年齢は39~67歳で, 向精神薬の内服期間は4~25年であった. 1例は急性発症で起立時に急にショック状態となり心肺停止にいたっている. 残り4例は数カ月から数年にわたる息切れや呼吸困難で慢性の反復性の病型であったが, 長期の臥床や悪性腫瘍などの誘因となるものはなかった. 胸部X線写真では, 全例肺動脈の拡大を認め, 心電図は4例で右室負荷所見を認めた. 心エコードプラ, または右心カテーテル検査による肺動脈圧は急性発症の1例を除いて収縮期圧が72~128mmHgで著しく高値であった. 下肢から下大静脈にかけての静脈エコーでは5例とも血栓を認めなかった. 全例下大静脈フィルターは使用せず, 抗凝固療法のみを行い, 肺動脈圧の低下をみた. 心肺停止後の蘇生例は歩いての退院となったが, 入院中の急変で1例を失った. 向精神薬内服中の患者が, 呼吸困難や息切れを訴えた場合は, 肺血栓塞栓症の鑑別が必要である.
著者
清 雄一 竹之内 隆夫 大須賀 昭彦
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1977-1987, 2015-10-15

データを外部のストレージ事業者に預けることが多くなっているが,プライバシや機密情報管理の観点から問題が生じる場合がある.データおよびその索引を暗号化する手法が有効であるが,検索等,データ処理の効率性を低下させることは避けたい.このような課題に対し,Bloom Filterというデータ構造を用いる情報管理エージェントが提案されている.しかし,安全性を担保するためには,検索速度が悪化するという問題がある.これは検索時にクラウド上のデータ数に比例した回数だけハッシュ値を計算する必要が生じるためである.提案手法では,Bloom Filterを利用し,ハッシュ値の計算のみではなく,素数によるMOD演算を併用することで,これまでと同レベルの安全性を保持したうえで検索速度を向上させる.793万ドキュメントを利用したシミュレーション評価により,従来約30.2秒必要だった検索が0.7秒程度でできることを示す.
著者
干城生 編
出版者
有千閣
巻号頁・発行日
1901
著者
稲葉 宏幸 玉井 拓人
雑誌
研究報告セキュリティ心理学とトラスト(SPT)
巻号頁・発行日
vol.2014-SPT-10, no.42, pp.1-6, 2014-06-26

現在,パスワード認証方式は,様々な情報システム,サービスにおいて幅広く利用されている.一方で,利用者が安易に脆弱なパスワードを使用したり,一つのパスワードを複数のシステムで使い回したりするという問題点が知られており,第三者にパスワードを推測されたり,攻撃者が流出したパスワードを利用して他のシステムに侵入を試みるといった事例が後を絶たない.他人に推測されにくいパスワードを多数生成する方法として,ランダムなパスワードを機械的に生成する方法が考えられるが,このようなパスワードは一般的に入力しにくいという問題がある.そこで,本報告では,人間が短期的に記憶しやすい 5~9 文字からなる文字列をマルコフ過程を用いることにより自動的に生成し,それらをいくつか連接することにより,推測されにくく,かつ,入力が容易なパスワード文字列を生成する手法を提案する.提案手法によって生成されるパスワードは,同程度の安全性を有するランダムなパスワードに比べて半分程度の時間で入力が可能であり,パスワード認証の利便性を大きく向上させることが可能である.