著者
五郎丸 毅 古田 隆 馬場 茂雄 野田 敦子 井口 定男
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.101, no.6, pp.544-547, 1981-06-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
11
被引用文献数
3

The kinetic isotope effects in the in vivo metabolism of three kinds of deuterated aminopyrine (AM), i.e., AM-3-CD3, AM-2-CD3 and AM-4-N (CD3)2, were investigated. In order to evaluate the effect of deuterium labeling on the metabolic rate of AM, an equimolar mixture of AM and AM-3-CD8 (AM : AM-3-CD3), AM : AM-2-CD3 or AM : AM-4-N (CD3)2, was orally administered to rats. Urinary metabolites were extracted with chloroform and the extracts were subjected to gas chromatograph-mass spectrometer after trimethylsilylation. AM metabolites were measured by using selected ion monitoring focused on their molecular ions. The kinetic isotope effect was estimated from the ratio of the amount of the metabolite excreted from deuterated AM to that excreted from AM (D/H ratio). After the administration of AM : AM-3-CD3, D/H ratios of 3-hydroxymethyl metabolites were in the range of 0.347 to 0.403. On the contrary, D/H ratios of 4-demethylamino metabolites were in the range of 1.22 to 1.30. These values indicated that the deuterium labeling of AM shifted the initial step of AM metabolism from oxidation of the 3-methyl group to demethylation of the 4-dimethylamino group. This isotope effect is well-known as a "metabolic switching". In the case of AM-4-N (CD3)2, D/H ratio of 4-formylaminoantipyrine indicated the effect on the oxidative formylation by deuterium labeling.

1 0 0 0 OA 西河合集

著者
清毛奇齡撰
巻号頁・発行日
vol.第83册, 1796
著者
江坂 文孝 間柄 正明 鈴木 大輔 宮本 ユタカ 木村 貴海
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.125-130, 2013-03-10 (Released:2013-03-22)
参考文献数
21

Analysis of individual particles containing nuclear materials in environmental samples gives important information on the origins. This paper describes analytical techniques of individual particles containing nuclear materials such as uranium and plutonium. A scanning electron microscope (SEM) combined with an X-ray detector, solid track detectors, and secondary ion mass spectrometry (SIMS) were used to identify particles containing uranium and/or plutonium in environmental samples. Isotope ratios for these particles were successfully determined with SIMS, thermal ionization mass spectrometry (TIMS) or inductively coupled plasma mass spectrometry (ICP-MS). The complementary use of these methods is effective to characterize individual particles rapidly, precisely and accurately.
著者
北條 暉幸
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.433-436, 1984
被引用文献数
1

筆者は, 解剖学教育の立場から, 若干の日本解剖学用語の検討を行った. 日本解剖学用語は杉田玄白以来200年を超える伝統をもち, 現在では漢字が用いられるだけでなく, カタカナも用いられ, さらに近年は簡略化した漢字も使われるようになっている. 〓骨の〓, 鼡径管の鼡がその例で, 鼡径管はラテン語解剖学名の翻訳ではなく含蓄の深い学名であると考えられる. 解剖学用語の下腿にスネをあてることは誤りで, 下腿前部に脛(〓), スネをあて, ハギも追加するようにし, さらに下腿後部に腓腹, フクラハギをあて, これにコムラを追加することを提唱した. さらに, 日本解剖学用語として, 鼠蹊管の場合, 鼠の代りに鼡, 蹊の代りに径などの新しい字体を採用していることを一般に周知徹底し, さらに辞書類の改訂を求めることを提唱した. なお, 日本解剖学用語としては, 脛に〓, 鼠に鼡の字体を用いることを強制してはいない.<br>(〓=つきへん+又+土)

1 0 0 0 建築と日常

著者
長島明夫編集
出版者
長島明夫
巻号頁・発行日
2009

1 0 0 0 建築と日常

出版者
長島明夫
巻号頁・発行日
2009
著者
葉山春夫著
出版者
白眉社
巻号頁・発行日
1948
著者
長崎 靖子
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.173-186, 2008

本稿では,長崎(1998)の追調査として,昭和初期から現代に至る終助詞「さ」の機能的変遷を観察した。長崎(1998)では,江戸語における終助詞「さ」の機能を調査し,その主たる機能は断定の働きであったこと,またこの働きが,明治から大正にかけて,現在のように情意表現を主体とした終助詞の機能に移行していく経過を報告した。本調査では,終助詞「さ」を,昭和前期(第二次大戦前),昭和後期(第二次大戦後),平成期に分けて,その機能的変遷を観察した。昭和前期には,終助詞「さ」の用法として,江戸語に見られた丁寧な会話にも使用される用例が見られた。特に江戸語の名残のある女性の言葉遣いの中心その用法が見られた。戦後は,終助詞「さ」の女性の用例は減少し,用言に接続する用例加増加し,「さ」は主に男性が使用する終助詞として定着した。平成に入ると,「さ」は終助詞としての使用より,間投助詞としての使用が目立つようになる。特に若い世代では終助詞「さ」は,男性にもあまり使用されなくなっている。この結果から,今後「さ」の終助詞としての機能は,衰退していくことが予想される。
著者
尾崎 喜光
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.58-73, 2003-03

関西では男女共通に使われるが関東では主として男性の間で使われる間投助詞「なぁ」と推量的確認表現「やろ」(関東では「だろ」)について,関西の女性がこうした表現を使った場合,関東の人がそれをどう評価するか,また関西の人は関東の人がどう評価しているとイメージするかを調べた.その結果,判断保留的な回答を除く部分で見ると,関東の人は「良い感じがする」と肯定的に評価する人の方が,「あまり良い感じがしない」と否定的に評価する人よりもむしろ多いことが分かった.その一方で関西の人は,関東の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価しているだろうと考える人の方が,「良い感じがする」と肯定的に評価しているだろうと考える人よりもむしろ多かった.関東の人は,関西の女性が使うこうした表現を,当の関西の人が推測するほどには否定的に受け止めていないようである.他方,関西では使用がそれほど一般的でないが関東では男性よりも女性の間で一層よく使われている間投助詞「ねぇ」と推量的確認表現「でしょ」について,関東の男性がこうした表現を使った場合,関西の人がそれをどう評価するか,また関東の人は関西の人がどう評価しているとイメージするかを調べた.その結果,判断保留的な回答を除く部分で見ると,関西の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価する人が5〜6割と多数を占め,「良い感じがする」と肯定的に評価する人よりもはるかに多いことが分かった.その一方で,関東の人も,関西の人は「あまり良い感じがしない」と否定的に評価しているだろうと考える人の方が,「良い感じがする」と肯定的に評価しているだろうと考える人よりも多いものの,否定的な評価の数値は当の関西ほど高くなく,実際よりもやや楽観的に推測しているところが見られた.
著者
Ajadi A.A.
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.46, pp.15-30, 2013-03 (Released:2014-02-21)

多くの途上国では,いまなお農業がその潜在力を十分に発揮できていない。この事態は部分的には,女性が農民として,あるいは労働者としてまた企業者として農業や農村経済で重要な役割を担っているのに,生産要素へのアクセスが男性よりも制限されていることによって引き起こされている。農業技術は過去何年にもわたってさまざまの形で導入されてきたが,その開発過程では女性の役割を十分に考慮してこなかった点に,その理由の一端を求めることができる。本稿では3つの農業普及システムの特徴を論じ,農業技術におけるジェンダー・ギャップをどのようにして埋めていけるのかを検討する。そのために,AIS(Agricultural Innovation Systems)と呼ばれる農業普及システムの必要性と農業の技術革新におけるジェンダーの役割に影響する最近の動向を明らかにする。
著者
井上 雅彦 小川 倫央 藤田 継道
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.11-21, 1999
被引用文献数
1

本研究は、自閉症児において、写真刺激を用いた「何」「誰」「どこ」の疑問詞音声質問に対する適切な応答言語行動の訓練について視覚プロンプトの有効性を検討した。また、未訓練の写真刺激、実際場面(自己行為、他者行為)、文章刺激、音声刺激の各情報刺激への般化、質問刺激の語順変化の影響についての検討がなされた。結果、4名中3名は正答を音声でフィードバックしただけでは適切な応答言語行動の獲得が困難であり、獲得段階での視覚プロンプトを必要とした。また、すべての自閉症児が、写真刺激に対する疑問詞質問に対して適切な応答行動を獲得し、未訓練の写真刺激、実際場面(自己行為、他者行為)、文章刺激、音声刺激の各情報刺激に般化することが示された。自閉症児の言語指導における視覚プロンプトの有効性、訓練への効果的な応用性について考察された。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1891年06月10日, 1891-06-10
著者
ナイフー チェン 小林 孝雄 佐井 りさ
出版者
日本経済国際共同センター
巻号頁・発行日
2006-08

銀行の貸出債権は流動性が低い.これは,貸出債権が貸出先企業のプライベート情報をふんだんに含むためである.一方,貸出債権から生じるキャッシュフロー自体は流動的であることが多い.近年のフィナンシャル・イノベーションは後者の点に着目して,銀行貸出債権を原資産とするクレジット・デリバティブやMBS,CMO,CLO,CBOに代表される証券を発行し,貸出債権を市場に売却することを可能にした.これによって,銀行は貸出債権の信用リスクを広範な投資家層に移転し,プライベート情報と信用リスクを凝縮したレジデュアル部分だけを保有すればよくなった。われわれの試算によれば,商業用貸出債権ポートフォリオを証券化するにあたって,銀行が留保するべきレジデュアル・トランシェはわずか3%前後である.これこそが,市場の論理から決定される銀行の自己資本比率である.この仕組みに加えて,決済システムの安全性を確保できれば,バンキング・システムは従来の金融仲介機能を果たしながら,完全に安全なシステムに生まれ変わることができる.かつてアービン・フィッシャーをはじめ幾人もの有力な経済学者達が主張した「100%マネー」のバンキング・システムは,新しいフィナンシャル・テクノロジーの登場によってその実現可能性を飛躍的に強めた.この新体系は,預金保険の利用に起因する銀行行動のモラル・ハザードに苛まれ続け,しばしば危機に晒されてきた従来の部分リザーブ型バンキング・システムより明らかに優れている.

1 0 0 0 OA 伯耆志

著者
景山粛 著
出版者
因伯叢書発行所
巻号頁・発行日
vol.卷五, 1916