著者
丑田 弘忍
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.135-159, 1974-05-31
著者
S.ゼキ著 河内十郎訳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
1995
出版者
Jossey-Bass
巻号頁・発行日
1983
著者
田村 哲樹
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

まず、単著の研究書『熟議民主主義の困難――その乗り越え方の政治理論的考察』(ナカニシヤ出版、2017年5月)を刊行した。本書は、熟議システム概念の世界的な研究動向を踏まえつつ、その「システム」理解について、「入れ子型熟議システム」の概念の提起および自由民主主義と熟議システムとの関係の再検討を通じて、新たな問題提起を行うものである。また、海外の研究者2名との共著による論文「Deliberative Democracy in East Asia」を脱稿した。本論文も含むThe Oxford Handbook of Deliberative Democracyは、2018年度中に刊行予定である。また、9月には、ブラジル・ミネスジェライス連邦大学(UFMG)からの招待で熟議システムと自由民主主義の再検討に関する2つの報告・講演などを行った。この渡航費は招待者である同大学からの支出であるが、招待責任者の一人である同大学のリカルド・F・メンドンサ助教授との研究ネットワークは、本研究課題での活動を通じて深められたものであるため、ここに記しておきたい。さらに、熟議民主主義と政治概念の再検討に関する内容を含む、二冊の政治学教科書を、いずれも3名の研究者との共著で出版した。『ここから始める政治理論』(有斐閣ストゥディア、2017年)は、熟議民主主義を含む政治理論の現在の到達点を可能な限り平易な文体で伝えるものである。『政治学』(有斐閣、2017年)には、熟議民主主義を含む、「近代政治」の乗り越えをめぐる政治理論の研究動向や、経験的政治学と規範的政治学との関係についての説明も盛り込まれている。その他、熟議民主主義と政治の再検討に関するいくつかの学会報告や論文執筆を行った。特に日本比較政治学会の共通論題では、熟議システム論の再解釈を通じて分断社会への新たな政治理論的アプローチを提示した。
著者
上杉 晴一郎
出版者
金沢星稜大学
雑誌
金沢星稜大学論集 (ISSN:13473905)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.1-15, 2002-12-01
著者
前田 佳一 山本 潤 江口 大輔 桂 元嗣 木戸 繭子
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本プロジェクトは文学作品において固有名が有する機能について、中世から現代までのドイツ語圏文学における人名、地名を対象に、個々の作品のケーススタディを通じて検証した。その際には、とりわけ<神話化>ならびに<錯覚形成>という機能に着目した。結論として、文学的固有名には<産出性>、<虚構性>、<否定性>という三つの契機が認められることが明らかとなった。
著者
大塚 正人 和田 健太 佐藤 正宏 三浦 浩美
出版者
東海大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

従来のゲノム編集マウス作製法では、(1)受精卵の回収、(2)CRISPR関連試薬の顕微注入、(3)注入卵の偽妊娠マウスへの移植、という熟練した技術と高価な設備を要する3つのステップが必須であった。今回、受精卵を有する妊娠メス卵管へのCRISPR関連試薬の注入、続く卵管全体へのin vivo電気穿孔を行うことで、上述した3つのステップ全てを省いてゲノム編集マウスが作製できる新手法「GONAD」の開発とその応用を進めた。

1 0 0 0 OA 自治民範

著者
権藤成卿 著
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
1932
著者
丸 光惠 田中 千代 倉山 英昭 藤澤 洋子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.49-57, 1998-03
被引用文献数
2

慢性腎疾患をもつ青年期患児37名を対象に,喫煙飲酒の実態とそれに関連する要因を明らかにする目的で,質問紙と面接による調査を行った.質問容は1)人口統計学的データ,2)自覚的健康度,3)学校・社会生活,4)現在行っている治療・処方の内容,5)療養行動,6)病気や治療に関する気持ち,7)両親,きょうだい,友人の喫煙行動,および8)飲酒・喫煙行動,であった.過去一ヶ月間で20本以上喫煙した者は4名で,喫煙は習慣化していた.過去1ヶ月に飲酒したと答えた者は19名(男11名,女8名),過去1週間では12名(男7名,女5名)であった.週飲酒者は一週間に外食する頻度と有意に多かった.病気に関連した気持ちでは,「食事のきまりを守ることはむずかしい」.「人から外見で判断されている」と「血尿やタンパク尿がいつもより多くでるのではないかと気になる」でCramer's Vが0.3以上を示した.喫煙する友人がいる場合では,カイ二乗検定で有意に週・月飲酒経験が多かった.喫煙・飲酒ともに病識,健康観,療養行動,友人関係,親の関わり,との関連が示唆された.
著者
佐伯 潤 山本 精治 矢部 眞人 長崎 淳一 林 健一
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.135-140, 2015-02-20 (Released:2015-03-20)
参考文献数
15
被引用文献数
1

狂犬病予防法は91日齢未満の幼齢犬にワクチン接種義務を課していない.このようなワクチン未接種幼齢犬は,移行抗体による防御免疫を有する場合もあるが,その消失に伴い免疫を失うと考えられる.狂犬病発生時,幼齢犬が本病の拡大や人への伝播に関与する可能性もあるが,国内での抗体保有状況に関する報告は少なく,その実態は明らかではない.そのため,91日齢未満の幼齢犬における狂犬病中和抗体の保有状況を調査し,狂犬病発生時を考え,家庭で飼育されている幼齢犬の狂犬病ワクチン接種後の中和抗体価の推移を調査した.その結果,中和抗体価8倍以上の幼齢犬は,216頭中34頭と少なかった.幼齢犬への狂犬病ワクチン接種後の中和抗体価は,一時的な上昇にとどまるか,十分に上昇しなかった.しかし,その後の追加接種により感染防御が可能な有効抗体価が得られた.
著者
Naoki Sato Wataru Takahashi Atsushi Hirayama Masayoshi Ajioka Naoto Takahashi Kaoru Okishige XingLi Wang Akio Maki Hideki Maruyama Ursula Ebinger Masayuki Yamaguchi Yinuo Pang Hiroki Matsumoto Masatoshi Kawana
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-15-0227, (Released:2015-04-24)
参考文献数
27
被引用文献数
4 16

Background:Serelaxin, a recombinant form of human relaxin-2, is in development for treating acute heart failure (AHF) and a Phase II study in Japanese AHF patients was conducted.Methods and Results:A randomized, double-blind, placebo-controlled study of serelaxin at 10 and 30 µg·kg–1·day–1continuous intravenous infusion for up to 48 h, added to standard care for Japanese AHF patients. Primary endpoints were adverse events (AEs) through Day 5, serious AEs (SAEs) through Day 14, and serelaxin pharmacokinetics. Secondary endpoints included changes in systolic blood pressure (SBP) and cardiorenal biomarkers. A total of 46 patients received the study drug and were followed for 60 days. The observed AE profile was comparable between the groups, with no AEs of concern. Dose-dependent increase in the serum concentration of serelaxin was observed across the 2 dose rates of serelaxin. A greater reduction in SBP was observed with serelaxin 30 µg·kg–1·day–1vs. placebo (–7.7 [–16.4, 1.0] mmHg). A greater reduction in NT-proBNP was noted with serelaxin (–50.8% and –54.9% for 10 and 30 µg·kg–1·day–1, respectively at Day 2).Conclusions:Serelaxin was well tolerated in this study with Japanese AHF patients, with no AEs of concern and favorable beneficial trends on efficacy. These findings support further evaluation of serelaxin 30 µg·kg–1·day–1in this patient population.