著者
Kazuomi Kario Hisao Ogawa Ken Okumura Takafumi Okura Shigeru Saito Takafumi Ueno Russel Haskin Manuela Negoita Kazuyuki Shimada on behalf of the SYMPLICITY HTN-Japan Investigators
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-15-0150, (Released:2015-04-24)
参考文献数
28
被引用文献数
20 75

Background:SYMPLICITY HTN-Japan is a prospective, randomized, controlled trial comparing renal artery denervation (RDN) with standard pharmacotherapy for treatment of resistant hypertension (systolic blood pressure [SBP] ≥160 mmHg on ≥3 anti-hypertensive drugs including a diuretic for ≥6 weeks). When SYMPLICITY HTN-3 failed to meet the primary efficacy endpoint, the HTN-Japan enrollment was discontinued before completion.Methods and Results:The 6-month change in office and 24-h ambulatory SBP were compared between RDN (n=22) and control (n=19) subjects. Mean baseline office SBP was 181.0±18.0 mmHg and 178.7±17.8 mmHg for the RDN and control groups, respectively. The 6-month office SBP change was –16.6±18.5 mmHg for RDN subjects (P<0.001) and –7.9±21.0 mmHg for control subjects (P=0.117); the difference between the 6-month change in RDN and control subjects was –8.64 (95% CI: –21.12 to 3.84, P=0.169). Mean 24-h SBP was 164.7±18.3 (RDN group) and 163.3±17.2 mmHg (control group). The 24-h 6-month SBP change for the RDN group was –7.52±11.98 mmHg (P=0.008) and –1.38±10.2 mmHg (P=0.563) for control subjects; the between-group difference in SBP change was –6.15 (95% CI: –13.23 to 0.94, P=0.087). No major adverse events were reported.Conclusions:SYMPLICITY HTN-Japan, the first randomized controlled trial of RDN in an Asian population, was underpowered for the primary endpoint analysis and did not demonstrate a significant difference in 6-month BP change between RDN and control subjects.
著者
Mashio Nakamura Masakatsu Nishikawa Issei Komuro Isao Kitajima Yoshio Uetsuka Takuji Yamagami Hiroki Minamiguchi Rika Yoshimatsu Kosuke Tanabe Nobushige Matsuoka Kazuhiro Kanmuri Hisao Ogawa
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-15-0195, (Released:2015-04-24)
参考文献数
14
被引用文献数
7 54

Background:Anticoagulation is recommended as standard of care for venous thromboembolism (VTE) (pulmonary embolism [PE]/deep vein thrombosis [DVT]), for which unfractionated heparin (UFH) and warfarin are used in Japan. In the multi-regional AMPLIFY study, a fixed-dose regimen of apixaban alone was non-inferior to conventional therapy for treatment of PE/DVT and was associated with significantly fewer bleeding events.Methods and Results:Japan phase 3 study (AMPLIFY-J), randomized, active-controlled, open-label study in Japanese subjects with acute PE/DVT, was designed based on AMPLIFY. Key objectives were to investigate safety and efficacy of apixaban in symptomatic PE/DVT subjects during 24-week treatment. UFH/warfarin was used as control treatment. Apixaban was initiated at 10 mg twice daily for 7 days, followed by 5 mg twice daily for 23 weeks. All endpoints and imaging for thrombotic burden were assessed by an event adjudication committee. Eighty subjects were randomized, 33 subjects (41.3%) were aged <65 years. Proportion of major/clinically relevant non-major bleeding was lower in apixaban (7.5%) compared with well-controlled UFH/warfarin (28.2%; median TTR, 70.1%). Recurrent VTE occurred in no subjects in apixaban and in 1 subject in UFH/warfarin. Thrombotic burden results were similar in both groups. Proportions of subjects with adverse events was generally similar in both groups.Conclusions:Apixaban was well-tolerated and had a favorable safety profile. No clinically important efficacy difference compared with UFH/warfarin was observed.
著者
矢野裕司 加藤由花 横井健
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.691-693, 2011-03-02

近年Twitterに代表されるマイクロブログの普及により、インターネット上にリアルタイムで人々が思ったことを発信するようになった。この発信には、日記形式のブログや掲示板と比べ感情的なものが多く見られ、眠気といった感情も発信されている。一方、既研究では疲労から来る眠気は周辺の温熱環境との関係が強いとされているため、眠気が外気の気温とも関係があると考えられる。そこで、本研究ではマイクロブログにおける「眠い」や「ねむい」といった眠気に関係のあるキーワードを含む発信数と気温や湿度、天気等の気象データを利用して、眠気を予測する手法を提案する。
著者
宮岡 徹
出版者
静岡理工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

宮岡は,対象表面の粗さ・滑らかさを触ることによって知る触微細テクスチヤー知覚について研究し,「振幅情報仮説」を提唱した.この仮説が正しいなら,触覚系はローパスフィルタ特性を示すはずである.本研究は,このローパスフィルタ特性を調べることを研究目的とした.1.数理モデルの作成:触覚系がローパスフィルタ特性を持つなら,どのような結果が導出されるかについて,その特性を記述する数理モデルを作成した.このモデルによれば,触覚系がローパスフィルタ特性を示す場合,心理測定関数に特定のパターンが観察されるはずであった.2.能動触による実験:本実験では,回折格子を刺激として用いた。回折格子に指で触れ,溝に対し直角方向に一定速度で動かせば皮膚には三角波状の振動が与えられる。この振動は,基本周波数がはっきり決まっており,それより低い周波数成分を含まない。従って,基本周波数成分が皮膚及び神経系のフィルタを通過できた場合にはじめて,その回折格子表面に何らかのテクスチャーが感じられるはずである。本実験では,刺激に触れている指を20mm/sの速度で能動的に動かし,2つ1組の刺激のどちらを粗く感じるかを,二肢強制選択法により判断した。その結果,触覚系フィルタの通過限界周波数は400〜600Hzの間にあることが明らかとなった。また,この能動触実験の結果得られた心理測定関数は,ローパスフィルタのモデルで予測された心理測定関数と一致した.3.運動制御装置の作成と受動触による実験:ローパスフィルタ特性測定実験をさらに正確に実施するために,刺激移動速度を機械的に制御して,固定した指に受動触の状態で刺激を呈示する装置を作成した.この装置により実験を行なった結果,能動触実験と一致する結果が得られた.受動触実験で得られた心理測定関数も,数理モデルの予測に合致した.本研究の結果,触覚系の微細表面テクスチャー知覚における「振幅情報仮説」は基本的に正しいことが明らかとなった.
著者
吉田 あや子
出版者
西南女学院大学
雑誌
西南女学院大学紀要 (ISSN:13426354)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.90-99, 2003-03-29

本研究は,小学2年生の描画と説明文を中心に分析した結果,健康教育の実践に役に立ついくつかの考慮すべき児童の健康認識が促えられた。多くの子どもが,友達と楽しそうに遊んでいる様子を描いており,遊びや運動が心と体を元気にする上で重要と考えており,ケンカしないことや生き物を大切にすることも,心を元気にすることにつながるのだと捉えていた。一方,早寝・早起き,好き嫌いのない食事,うがいや手洗いなどはあまり実行されていなかったが,重要なことと理解し,実行しようとする姿勢がみられた。以上のことから,小学校低学年においては,心の中にある印象・記憶をそのまま描画で表現しようとする子どもの特性を活かし,描画を取り入れた授業が効果的な健康教育になり得る事が示唆された。
著者
三上 功生 吉田 燦 青木 和夫 蜂巣 浩生
出版者
Japanese Society of Biometeorology
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.97-107, 2005-10-01
被引用文献数
3

交通事故等で頸椎を骨折し,ほぼ全身に及ぶ発汗障害と温冷感麻痺,末梢部の血流調節障害等の重度体温調節障害を持つ頸髄損傷者の温熱環境に対する意識・実態把握を目的としたアンケート調査を行った.回収数は338人であった.その結果,(1)暑さ,寒さを苦手に感じている者がほとんどであった.(2)体調が悪くなってから暑さ,寒さに気付くことを経験している者が多かった.(3)自室の冷暖房使用率はほぼ100%であったが,トイレ,脱衣所は低く,冷暖房の必要性を感じている者が多かった.(4)様々な公共施設の冷暖房に対して不満を感じていた.(5)夏季と冬季の外出時,体温上昇予防と寒さ対策として様々な手段を必要としていた.(6)体温調節障害のために,生活行動範囲が狭まっていると感じている者が多かった.本調査より頸髄損傷者が日常生活で,体温調節障害のために多くの困難に直面していることが明らかとなった.<br>
著者
幕内 博康 熊谷 義也 山崎 栄龍 掛川 暉夫 片桐 誠 有森 正樹
出版者
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.12, no.8, pp.486-491, 1979
被引用文献数
1

逆流性食道炎の発生機序はLESPが低く, かつgastrinに対する反応の悪いものに逆流が起こり, 逆流液が長く食道内に停滞することによると考えられる.これに腹圧と逆流液の酸度が影響を及ぼしている.この仮説を食道内圧pH測定, gastrin負荷試験, 酸排出試験を施行して確かめた.逆流性食道炎の診断には食道内視鏡が最も重要であるが, 食道炎の予後を知るにはこれらの機能検査が必要である.<BR>逆流性食道炎の治療は原則として保存的に行い,(1) ファーラー位で上体を高くして寝る.(2) 食後3時間以上たってから床につく,(3) LESPを上昇させる薬剤の投与,(4) 制酸剤粘膜保護剤の投与,(5) 肥満があれば標準体重へ戻す.などが有効である.
著者
安永 麻里絵
出版者
筑波大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2014-04-25

採用第三年目にあたる平成28年度には、前期にはオランダのアムステルダム大学人文学部美術史学科においてとくに19世紀以降のオランダにおけるインドネシア美術研究と植民地政策の関連について調査研究を行った。これを踏まえ、後期にはこれまでの研究を博士学位請求論文「『展示不可能なもの』の展示 カール・ヴィートのアジア美術研究における美術史学と人類学」にまとめ、東京大学総合文化研究科に提出した。本論文はドイツの美術史家カール・ヴィート(Karl With, 1891-1980)が1910年代から1920年代初頭にかけて取り組んだアジア美術研究を対象とし、その美術史学的方法論と美術館展示における実践の特質を分析するものである。1913(大正2)年にヴィートが日本で行った仏教彫刻研究を手がかりに、美術様式論や仏像写真を介した東西美術史学の学術交差を明らかにするとともに、オランダにおける調査を踏まえ、ヴィートのインドネシア美術研究において人類学や考古学などの隣接諸領域の視点から美術史学的方法論の再構築が試みられていく過程を明らかにした。とくに、1930年代にインドネシアが欧米の観光地化が進む過程でイメージ伝播装置として機能したことが1970年代以降の文化人類学の立場から指摘されてきたグレゴール・クラウゼによるバリ写真については、その初版本編集者としてのヴィートの役割を再考しつつ、異文化の美術研究と観光産業、あるいは植民地の文化保護政策と芸術研究が孕む矛盾がどのように生成されたかを明らかにした。これらの矛盾を踏まえてヴィートが、岡倉天心らによるボストン美術館の仏像展示のヨーロッパへの影響を相対化しつつ、アジアの仏教美術という本質的に西洋美術と異なる美術を西欧観衆に向けて提示するための実験的試みとして、文化人類学的視点と美術史学的視点を融合させた美術館展示を試みていたことを明らかにした。
著者
千島 雄太
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1-12, 2015

本研究は,多くの青年が主体的に自己の変容を望んでいるにもかかわらず,変容が実現されにくい原因の一つとして,自己変容のメリット・デメリット予期に伴う葛藤を仮定し,葛藤の特徴について学校段階による比較から明らかにすることを目的とした。予備調査では,自己変容と現状維持に関するメリットとデメリットを自由記述形式で尋ね,記述を分類した。その分類結果から自己変容のメリット・デメリット予期項目を作成し,中学生,高校生,大学生・専門学校生1162名に本調査を行った。3つの学校段階と自己変容の予期得点を組み合わせた5群の連関を検討した結果,中学生では"予期低群"と"現状維持メリット予期群",高校生では"回避–回避葛藤群",大学生・専門学校生では"自己変容メリット予期群"と"接近–接近葛藤群"の割合が有意に多いことが明らかになった。さらに,学校段階と自己変容の予期5群を要因とした二要因分散分析を行った結果,葛藤は自尊感情や内省の発達に伴って変化することが示された。また,"自己変容メリット予期群"と"回避–回避葛藤群"で自己変容の実現得点が低く,内省を深め,現在の自分を肯定的に受け止めることが自己変容の契機になることが示唆された。
著者
押山 美知子
出版者
専修大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は少女マンガ誌に掲載されたスポーツする少女を主人公とする作品(以下、スポーツ少女マンガ)の盛衰を明らかにすることを目的に、六〇年代から八〇年代までのスポーツ少女マンガを取り上げ、ヒロインの表象をジェンダー批評の観点から分析し、その歴史的変遷を検証したものである。国会図書館所蔵の主要少女マンガ誌12誌を調査し、六〇年代の80作、七〇年代の374作、八〇年代の231作の計685作について分析した結果は以下の通り。1.七〇年代まではスポーツと人生が一体化したヒロインが多く描かれ、身体描写にもリアリティが求められた。2.八〇年代はヒロインにとってのスポーツの重要度が低下し、楽しむ姿勢が見られた。
著者
高岡 智子
出版者
龍谷大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

当該年度は、東ドイツのポピュラー音楽に関する「保存」、「普及」、「教育」に焦点を絞り、2月下旬から3月中旬にかけて約1ヶ月間、ベルリン及びクレペリンでインタビュー調査と資料調査を実施した。インタビュー調査は、クレペリンにある東ドイツロック博物館(Ostrockmuseum)、東ドイツ時代にポピュラー音楽専門のミュージシャンを養成していたフリードリヒスハイン・クロイツベルク音楽学校でおこなった。資料調査は、ベルリンの教育史研究図書館(BBF:Bibliothek fuer Bildungsgeschichtliche Forschung)、ベルリン州立文書館、フンボルト大学図書館、フリードリヒスハイン・クロイツベルク音楽学校資料室で実施し、東ドイツ独自の芸術ジャンル「娯楽芸術」に関する資料、東ドイツの音楽教育の歴史研究に関する資料、さらにポピュラー音楽教育の指導要領に関連する一次資料を収集することができた。当該年度の成果は、論文「東ドイツが〈創った〉ポピュラー文化―若者、デーファ(東ドイツ映画)を観に行く」として書籍『地域主権の国 ドイツの文化政策 人格の自由な発展と地方創生のために』(美学出版、2017年9月)に掲載された。さらに、第29回日本ポピュラー音楽学会年次大会(2017年12月2-3日 於関西大学)で「ポピュラー音楽の制度化―冷戦期から 2000 年代までの『教育される』ドイツ・ポップスの成り立ち―」について発表した。また、シンポジウム「芸術家の肖像-文化的記憶・評伝・映画」(2018年2月20日 於神戸大学)では、「ドイツポピュラー音楽と文化的記憶―亡命ユダヤ人作曲家の映画音楽からポップアカデミーによる国家介入型ポップスへ―」について講演し、本研究を文化的記憶という文脈から検討するよい機会になった。

1 0 0 0 OA 煤煙下の大阪

著者
佐田富三郎 著
出版者
ダイヤモンド社
巻号頁・発行日
1918
著者
Zizi M. Ibrahim Ali Basant H. El-Refay Rania Reffat Ali
出版者
理学療法科学学会
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.585-589, 2015 (Released:2015-03-31)
参考文献数
36
被引用文献数
2 9

[Purpose] This study aimed to determine the impact of aerobic exercise on aerobic capacity, balance, and treadmill time in patients with thermal burn injury. [Subjects and Methods] Burned adult patients, aged 20–40 years (n=30), from both sexes, with second degree thermal burn injuries covering 20–40% of the total body surface area (TBSA), were enrolled in this trial for 3 months. Patients were randomly divided into; group A (n=15), which performed an aerobic exercise program 3 days/week for 60 min and participated in a traditional physical therapy program, and group B (n=15), which only participated in a traditional exercise program 3 days/week. Maximal aerobic capacity, treadmill time, and Berg balance scale were measured before and after the study. [Results] In both groups, the results revealed significant improvements after treatment in all measurements; however, the improvement in group A was superior to that in group B. [Conclusion] The results provide evidence that aerobic exercises for adults with healed burn injuries improve aerobic physical fitness and balance.
著者
ジヨナサン・スヰフト [著]
出版者
富山房
巻号頁・発行日
1921