著者
古和田 雪 館 正弘 川上 和義 菅野 恵美
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

NKT細胞はT細胞とNK細胞の特性を併せ持つユニークな細胞であり、様々な疾患の制御に深く関わっている。本研究ではマウス創傷治癒モデルを用いて創傷治癒過程におけるNKT細胞の役割に注目し解析を行った。NKT細胞を欠損したJα18KOマウスでは、WTマウスと比べ創傷治癒が遅延した。この遅延は、WTマウス由来のNKT細胞を20~30%程度含む肝臓単核球集団(LMNC)を移植されたJα18KOマウスで回復した。また、WTマウスにNKT細胞を活性化させるα-GlaCerを投することにより創傷治癒が促進した。これらの結果より、NKT細胞が皮膚創傷治癒過程において重要な役割を担うことが明らかとなった。
著者
森脇 健夫
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の課題は教師の「熟練性」を「二重の応答性」に着目し、その発達の過程をライフヒストリーインタビューをもとに明らかにすることである。初任期の教師の場合、指導事項を効率的に教えないといけないこと、学習者の理解や学習のプロセスの理解が困難なことから、教えたことに対する学習者の反応への教師の反応に稚拙さが見られる。的確な反応ができないばかりか、反応そのものができない、という事態も見られた。これに対し、中堅、熟練期の教師は、1時間に教える事項への認知だけではなく、単元、カリキュラムへと認知が広がり、一方で学習者、学習過程への理解が深まる。「二重の応答性」もタイミング、その内容も的確さを増していく。
著者
松村 真司 大野 毎子 福原 俊一 加我 君孝
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.173-178, 2001-06-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13

全国大学医学部・医科大学における卒前教育に関し, 1) EBM教育の必要性の認識, 2) EBM教育の導入状況, 3) EBM教育の施行時期および担当科, についてアンケート調査を行い, 64校 (有効回答率80%) から回答を得た. 回答校のほぼすべて (63校) がEBM教育は必要であると回答し, また多くが卒前・卒後ともEBM教育は重要であり, すべての科が担当すべきであると回答した. 調査時, 22校 (34%) にEBM教育が導入されており, 28校 (45%) が導入を検討中であった. すでに導入されているものは, 主として4年生が対象であり, その担当科は多様であった. 今後は, 教育効果に関する評価が必要であると考えられた.
著者
細谷 葵 佐藤 洋一郎 槙林 啓介 田中 克典 石川 隆二 趙 志軍 楊 春 DORIAN Qfuller MICHELE Wollstonecroft
出版者
総合地球環境学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

昨今再考がうながされている、中国におけるイネの栽培化とそれに基づく農耕社会の形成過程について、考古学(植物遺存体・人工遺物)と遺伝学の共同研究による解明をめざした。イネ栽培化期における野生植物利用の実態解明、農耕具・加工具の体系化、栽培イネの伝播経路について新しい見解を得ることができ、複数の英語・日本語論文や国際学会で発表した。また、国際シンポジウム2件(1件は共催)を開催し、国際的な研究者の意見・情報交換の場を提供するとともに、その成果の出版も行った。

1 0 0 0 腰痛

著者
菊地臣一編著
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
2014

1 0 0 0 総論・眼窩

著者
大鹿哲郎 後藤浩編
出版者
文光堂
巻号頁・発行日
2014
著者
梁 根榮 桐谷 佳惠 玉垣 庸一 赤瀬 達三
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.79-86, 2010-09-30

本研究では,日本に在住している外国人にどのような方法で行政機関から災害の情報提供がなされているのか調査を行った。まず,日本全国都道府県と政令指定都市に対し,質問紙調査を行った。次に,提供されている情報媒体を対象とし,分類,検討を加えた。その結果,災害情報の提供方法としては,大部分の地域で印刷物やホームページを利用して提供していることがわかった。そして,それらは,主に,英語,中国語,韓国語,スペイン語,ポルトカル語に翻訳して情報を提供していた。提供媒体の分類については,最も多く利用されていた印刷物・ホームページを中心に分析を行った。まず,各自治体において印刷物・ホームページによって提供されている災害情報に関する内容の分類およびデザインの分類を行った。分類の結果,帰宅対策はあまり提供されていなかった,避難所については印刷媒体に比べてホームページを利用して情報が提供されていた,デザイン面の分類については,印刷媒体は多言語と文字・イラストでほとんど提供しているが,ホームページでは,言語は1ヵ国語で,テキストのみ提供していることがわかった。