著者
菊山 正明
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.33-87, 1988-07-30
著者
上妻 道紀 内村 力 安庭 誠
出版者
鹿児島県農業試験場
雑誌
鹿児島県農業試験場研究報告 (ISSN:03888215)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-15, 2003-03 (Released:2011-03-05)

カンショ新品種‘安納紅'、‘安納こがね’、‘種子島ろまん’、‘種子島ゴールド’は鹿児島県農業試験場熊毛支場において、種子島に栽培されている在来いも11系統(‘種子島在来「安納いも」’4系統、‘種子島在来「種子島紫」’7系統)を収集し、その中から形状・外観・肉色・収量性等、商品性の高い個体を選抜して育成した。1.‘安納紅’は、‘種子島在来「安納いも」’の中から選抜固定した品種で、1998年10月にカンショ‘安納紅’として命名登録された。主な特性は、頂葉色は“紫”、いもの形状は紡鐘形~下膨れ紡鐘形、皮色は“褐紅”で外観が良い。個数型で収量性も高い。蒸しいもの肉色は“黄”、肉質は粘質でブリックスが高く食味が良い。2.‘安納こがね’は、‘種子島在来「安納いも」’からの変異個体を選抜固定した品種で、1998年10月にカンショ‘安納こがね’として命名登録された。主な特性は、頂葉色は“紫”、いもの形状は円筒形、皮色は“淡黄褐”で‘安納紅’と区別できる。個数型で収量性も高い。蒸しいもの肉色は“黄”、肉質は粘質でブリックスが高く食味は良い。3.‘種子島ろまん’は、‘種子島在来「種子島紫」’の中から選抜固定した品種で、1999年3月にカンショ‘種子島ろまん’として命名登録された。主な特性は、頂葉色は苗床では“淡緑”であるが、ほ場では“淡紫”。葉型は心臓型で葉色は“暗緑”。いもの形状は円筒形で皮色は“紫”。個重型で‘種子島紫(在来系統)’より多収である。蒸しいもの肉色は“濃紫”で肉質は粉質。ブリックスは‘種子島紫(在来系統)’と同程度で食味は中である。4.‘種子島ゴールド’は、‘種子島在来「種子島紫」’の収集系統の中から、いもの皮色が“白”で肉色が“紫”の系統を選抜し固定した品種で、1999年3月にカンショ‘種子島ゴールド’として命名登録された。主な特性は、いもの皮色が“白”で肉色が“紫”葉形が多欠刻で特徴があり‘種子島ろまん’と区別できる。いもの形状は長紡鐘形である。株当たりいも個数は少なく個重型で、収量は‘種子島紫(在来系統)’や‘種子島ろまん’より多い。蒸しいもの肉色は“濃紫”で肉質は粉質。食味は中である。以上の4品種は種子島の地域特産物として普及を図る。
著者
藤田 英介
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業研究 (ISSN:18828434)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.36-37, 2009 (Released:2013-08-21)
参考文献数
3
著者
常田 邦彦
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.139-142, 2007 (Released:2007-08-21)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1
著者
高橋 久子
出版者
梅光学院大学
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.161-173, 1993-11-01
著者
崎山 治男
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、現代の新自由主義化とグローバル化が労働場面や私的場面での関係性を変容させる力学に関して、心理主義化に注目した理論的かつ実証的な研究を行った。具体的には、労働の感情労働化が進む中で公私における感情マネジメント能力を得ることへと人々が煽られる中で、「生の感情労働化」と社会への包摂ー排除が進むことを、感情社会学と現代社会学、社会哲学における統治論・権力論とを接合させる中で示した。それを裏付けるために、1990年代から現代に至るジェンダー、階層を異にする雑誌や自己啓発書におけるビジネススキル書、恋愛作法書などを分析し、「生の感情労働化」が階層差をも生み出すメカニズムを示した。
著者
崎村 建司
出版者
新潟大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2001

胚性幹細胞(ES cell)は、胚盤胞の内部細胞塊を起源とする株化細胞で、多分化能を持ち遺伝子組換えマウスの作成に必須である。現在ノックアウトマウス作成に利用されているES細胞株のほとんどは、株化が容易で生殖系列遺伝するキメラが得やすい129系統由来のものである。しかし、129系統は脳に奇形があり脳の機能解析には不向きであるため、膨大な時間と手間をかけて他の系統のマウスに戻し交配する必要があった。そのため129系統以外の系統由来のES細胞が世界的に求められているが、他のマウス系統由来の高効率で生殖系列遺伝するES細胞株はほとんどないのが現状である。本研究の目的は、様々な系統のマウスからES細胞株を系統的に樹立する方法を開発し、今後の発生工学を利用した研究に供することである。まずC57BL/6系統マウスより再現性良くES細胞株を樹立する方法を確立するために、細胞を採取する胚の培養条件と多分化能を持つ細胞の採取の時期と方法を詳細に検討した。その結果、特定の時期に物理的な方法で内部細胞塊を分離することが、ES細胞株樹立に重要であることが明らかになった。この方法を用いてC57BL/6N由来ES細胞株「RENKA」を樹立することに成功した。さらにこのES細胞株から生殖系列遺伝をするキメラマウスを効率的に作成する方法を検討した。その結果、ES細胞を導入する胚の成長時期と導入するES細胞の数が重要な要素であることが明らかになった。これらの研究成果は、「近交系C57BL/6由来ES細胞株RENKA及びこの細胞を用いたキメラマウス作製法」として特許出願中である。
著者
山本 健太
出版者
九州国際大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は,現代演劇,とりわけ小劇場演劇に着目して,その流通,消費の空間分布から当該文化産業の大都市集積の構造と大都市の文化創造機能について明らかにしたものである.小劇場演劇が東京において発展し,また多くの劇団が東京で活動している要因の一つとして,観劇者による公演前後の文化施設のハシゴ行動が明らかになった.下北沢地域が,近接地域を含む文化活動の集積や相互作用によって,サブカルチャーを中心とした都市型文化産業の核心地域となっていた.
著者
巨智部忠承 著
出版者
巨智部忠承
巻号頁・発行日
vol.上編, 1905
著者
小川 雅廣
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

老廃牛肉や廃鶏肉などの硬い肉を、肉特有のテクスチャーを損なうことなく軟化させる技術が求められている。本研究では、肉の硬さの原因であるコラーゲン線維を分解できる酵素(CDE)を海洋生物から探し出し、その酵素が肉を軟化できるか検討した。魚介類(ハマチと帆立貝)の内臓と魚類体表に付着した細菌89菌株にCDEを見出した。最も強い活性を示したのはPseudomonas属菌SF10株(ババガレイ体表に付着)とShewanella属菌JS51株(スズキ体表に付着)由来の酵素であった。SF10由来酵素を大量生産し、牛肉塊に添加し4℃で5日間保存したところ、肉は柔らかくなった。
著者
里口 保文 樋口 裕也 黒川 勝己
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.2, pp.74-86, 2005 (Released:2005-06-10)
参考文献数
41
被引用文献数
4 13 7

東海層群の大田テフラ層は,古琵琶湖層群,氷見層群,浜忠層にも対比されるテフラ層があるが,それらの年代はそれぞれ異なっている.本論では三浦層群のテフラ層との対比を行うことによって,大田テフラ層の年代を決定することを試みた.その結果,テフラの記載岩石学的性質や化学成分より,大田テフラ層は三浦層群のAn85テフラ層と対比された.さらに,三浦層群のAn77とAn53テフラ層は,東海層群の小鈴谷,坂井火山灰層とそれぞれ対比された.三浦層群の古地磁気層序と生層序の平均堆積速度から算出した大田テフラ層の年代は,約3.9 Maである.また,同様の検討から小鈴谷火山灰層,坂井火山灰層の年代は約3.9 Ma, 4.1 Maである.これら広域テフラ層の層序と年代をもとにして,本州中央部の下部鮮新統についての広域層序をまとめた.
著者
川道 穂津美
出版者
山口大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

血管攣縮はRhoキナーゼによるカルシウム非依存性の異常収縮であるが、最終ステップとなる収縮蛋白による異常収縮現象は未だ確定されていない。本研究では、全て質量分析によって検証された高純度の収縮蛋白の滑り運動をリアルタイム・ナノ解析するシステムの構築に成功し、それを用いて、カルシウム非存在下で、Rhoキナーゼによって制御軽鎖がリン酸化された平滑筋ミオシンとアクチンの滑り運動をリアルタイム可視化することに成功した。しかも、その運動速度は正常収縮の最高値に匹敵する著明なものであった。
著者
田村 糸子 山崎 晴雄 水野 清秀
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.12, pp.727-736, 2005 (Released:2006-04-05)
参考文献数
52
被引用文献数
4 12

中央日本において,近畿東海地域から北陸,新潟,房総地域にかけて分布する前期鮮新世の広域テフラ-坂井火山灰層とその相当層の広域性を検討した.坂井火山灰層とその相当層は,発泡のよい火山ガラスからなり極少量の黒雲母を含む.火山ガラスの化学組成がK2Oに富みCaOに乏しく,特に微量成分においてBaやSrが著しく乏しいという特徴を示す.堆積年代は,各地域の挟在層準において,Znp-大田火山灰層の下位,浮遊性有孔虫化石N.19帯上部,Gilbert ChronのCochiti Subchronに近接した層位等から,およそ4.1 Maと推定される.坂井火山灰層とその相当層の給源は,粒径や層厚の変化,火山ガラスの化学組成の特徴から,近畿地方より西方と推定され,北九州から山陰にかけての鮮新世アルカリ火山岩の活動と関係する可能性がある.坂井火山灰層とその相当層は,極めて特徴的な火山ガラスの化学組成を示すことから,今後,他の地域でも見出される可能性が高く,前期鮮新世の重要な鍵層となると予想される.