著者
海老沼 拓史 中須賀 真一
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 = Journal of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.54, no.635, pp.542-548, 2006-12-05
被引用文献数
9 2 2

An increasing number of small satellites and hybrid rockets are proposed for miscellaneous space applications, many of which assume the use of Global Positioning System (GPS) for positioning. Some of those platforms are designed and developed by university students and require very low power consumption and also low cost. This paper describes the adaptation of small GPS receivers and open source receiver firmware for space and high dynamics applications, including software performance validation using a GPS signal simulator.
著者
金沢 裕之 カナザワ ヒロユキ

12805 博士(文学) 1997-01-31 大阪大学 14401乙第07102号
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1015, pp.150-153, 1999-11-08

8月2日、東京・銀座の日産自動車本社。時計の針は午後6時50分を指しているというのに、外にはうだるような昼間の暑さの残滓が漂っていた。13階の役員レストラン。9人の中堅社員がやや青ざめた面持ちでテーブルに着く。午後7時ちょうど、今夜の夕食会のホスト(もてなし役)が登場した。日産の最高執行責任者(COO)に就任した、カルロス・ゴーンである。 「コンバンワ。
著者
千住 智信 金城 達人 上里 勝実 藤田 秀紀
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.123, no.12, pp.1522-1530, 2003-12-01
被引用文献数
10 12

In recent year, power generation from renewable energy sources is comming up. Particularly, wind power generation is attractive because of it's advantages like, pollution free, no fuel cost, abundantly available in nature etc. However, the generated power is fluctuating and it mainly depends on the wind speed. These fluctuations will arise the bus voltage fluctuations and will cause power oscillations. A superconducting magnetic energy storage (SMES) unit based on a self-commutated inverter using Gate-turn-off (GTO) thyristor is capable of controlling both the active and reactive power simultaneously and quickly. <BR>In this paper, control system conguration for active and ractive output power control of the series and parallel compensator which applied SMES is presented. Furthermore, this paper also describes the effectiveness of generating power leveling of transmission line and compensation of the generator's terminal bus voltage instantaneous sag. It is show through simulations, that the controlling sequence of charging and discharging of the SMES coil effectively damps out the generator's terminal bus voltage fluctuations and transmission line power oscillations.
著者
竹内 沙和子 佐藤 裕二 北川 昇 下平 修 原 聰 磯部 明夫
出版者
公益社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会誌 (ISSN:18834426)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.70-77, 2010-04-10 (Released:2010-07-08)
参考文献数
27
被引用文献数
2 5

目的:有床義歯補綴治療のための適切な診断を行う上で,義歯支持粘膜のバイオメカニクス特性の評価は重要である.当教室では粘膜の硬さと厚さの両者の関連を明らかにするため超音波による粘膜厚さの計測と,周波数の減衰を応用し弾性率の計測を行った.しかし,厚さと弾性を別々に測定することは操作が煩雑で臨床応用が難しく,義歯支持粘膜の粘弾性的性質を総合的に評価できない.そこで,義歯支持粘膜の粘弾性的特性を客観的に評価するために,荷重量と厚さを同時計測する新システムを開発した.本報では,荷重と粘膜厚さの変化量の同時測定手法の確立を目的とする.方法:超音波厚さ計の90°の探触子と45°角度付探触子の柄にひずみゲージを貼付し,厚さと荷重量の同時計測を行った.測定条件は最大荷重量3.0 N,測定時間15秒とした.測定対象は,擬似粘膜として想定した厚さ3.0 mmの軟性裏装材と有歯顎者の口蓋粘膜にて弾性率の計測を行った.結果:擬似粘膜において弾性率を比較したところ,45°角度付探触子に水準器を付与することで,90°の探触子とほぼ同等の計測値が得られた.したがって,口腔粘膜においては臨床応用範囲の広い45°角度付探触子の使用が可能であることが示された.結論:45° 角度付探触子を用いた新システムにおいて荷重量と厚さの同時計測を行うことで,口腔粘膜の粘弾性について評価できる可能性が示唆された.
著者
壁谷 典幸
出版者
東北大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

量子臨界点(量子揺らぎによって引き起こされる臨界点)を2点持つ特異な希土類化合物について、その起源を明らかにするための研究を行った。量子臨界点への到達の方法として圧力の印加と元素の置換をを用いた。臨界揺らぎの情報を得る手段として圧力下物性測定手法の開発を行い、比熱測定装置を完成させた。圧力印加による量子臨界点へのアプローチでは、反強磁性転移と見られる電気抵抗の異常を見出した。また元素置換によるアプローチでは、量子臨界点の近傍に位置する単結晶試料の育成に成功し、低温で比熱が対数的に増大する振る舞いを見出した。
著者
浅見 泰司
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011-04-28

敷地形状の基本要素である敷地の奥行、間口の分布に関して分析した。敷地の平均奥行や間口の長さの分布関数に関する理論的・実証的分析を行った。また、住宅市場分析も行い、中国北京の住宅市場における床面積の選好度の違いや住戸プラン選考の分析、地域内の社会階層居住分化の分析、地域評判情報の分析、居住満足度の分析、居住階層と店舗空間分布の関係の分析も行った。
著者
小澤 永治
出版者
九州大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

今年度は,前年度の研究経過によって得られた結果をもとに,継続して大学附属の相談機関,児童相談所,児童養護施設等と連携し,心理臨床的援助が必要な児童・生徒とした臨床実践・臨床研究を行った。臨床実践研究の一つとして,前年度に開発した"不快情動への態度尺度"を用い,児童・生徒のストレスマネジメント教育の効果との関連について検討した。ストレスマネジメント教育の手法としては,情動への態度と関連の深い身体感覚や情動体験を取り扱う臨床動作法を用いた。対象者を不快情動への態度尺度の2因子得点の結果によって4群に分類し,2因子とも得点が低く不快情動への態度が乏しい群では,動作法体験中に"弛緩感・爽快感","動作への気づき"などの自体感が低く,集団で実施する中ではリラクセイション体験を得ることが乏しかったと考えられた。また不快情動への"切りかえ可能性"が高く,"拒否感"が低い群では,動作法中の肯定的な体験や自体への気づきが多く記述され,特に有効であった可能性が示された。このように,"不快情動への態度"のあり方によって臨床動作法の導入にあたっての配慮を変えてゆく必要性が考えられた。また,児童養護施設に入所している小学校5年~中学校1年生の生徒5名を対象に,1年間週1回~月1回の頻度で個別的に臨床動作法と遊戯療法を併用した心理療法の実践を行った。個別での継続的な心理療法によって,行動や情動制御の改善を図ったものであるが,各対象者によって臨床動作法の受け入れや治療過程の差異が見られており,これらについて"不快情動への態度"という観点から考察を行った。以上の調査研究・実践研究より,思春期のストレスに関して情動発達の視点から新たな検討が行われ,今後の心理臨床実践に有意義な知見が得られたと考えられる。
著者
植村 利夫
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-10_1, 1957-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
13
被引用文献数
3 4 5

1. 日本に体色の変化するクモが2種類いることがわかった.それはキララグモ Leucaueg subgemmea BOESENBERG et STRAND とコガネヒメグモ Argyria vemusta YA-GINUMA である. 2. キララグモは樹閏又は草間に直径30cm内外の水平円網をはるが,クモ自体は網の中央に静止しないで近くの葉裏にかくれ場所があってそこにひそんでいる.この点で他の Leucauge 属のクモと習性が異っている. 3. キララグモの腹部は,安静状態にある時は全面的に金緑色に輝くが,手でつかんだり強く振動を与えたりすると,たちまち色彩が変化して,無数の鱗状斑が現われる. 4. コガネヒメグモは,妙義山での観察では,崖地に生えた灌木め葉裏に不規則な網をはってすみ,その網から長い垂直糸をたれ,その糸の先に昆虫や木の葉をつり下げる習性がある. 5. コガネヒメグモの腹部は実に美麗な黄金色をしているが,手で捕えたり強い振動を与えたりすると. たちまち多数の星状斑に牙離する. それは全くキララグモの場合と同様である. 6. コガネヒメグモの網からつり下げられた木の葉や昆虫などは,Y 字糸が集まってできたところの上部の網の形を保つ上に,重要な「おもし」の役目を果しているようである. 7. キララグモ及びコガネヒメグモの腹部の体色変化は,色素細胞の変化により,金色の斑紋が拡大したり収縮したりすることによっておこるもので,その変化に要する時間は実に瞬間である. 8. コガネヒメグモをうす暗い所において,急に太陽の直射光線をあてると,斑紋が収縮するのを見た. 9. コガネヒメグモはヒメグモ科の Conopisthinae に属する新属新種で,その原記載は八木沼氏によって,この論文と同時に発表されている.
著者
Shunsuke SHIMAMURA Ken KIMURA Masaaki KATAYAMA Tadahisa MASHITA Kenichi MAEDA Saori KOBAYASHI Reeko SATO Jun YASUDA
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.13-0541, (Released:2014-08-21)
被引用文献数
4

This study evaluated the number and function of neutrophils during 3 hr of hemodialysis in healthy dogs under anesthesia. Isolated neutrophils were used to assess neutrophil adhesion, phagocytosis and the oxidative burst. At 0.5 and 3 hr after the start of hemodialysis treatment, there was a decrease in neutrophil number. The phagocytic ability of neutrophils was decreased 3 hr after the start of hemodialysis. In conclusion, this study demonstrated that hemodialysis reduces the number and phagocytic ability of neutrophils during treatment. However, these changes recover within 24 hr of hemodialysis.
著者
尾上 弘晃
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は,センチメートルスケールの複雑な3次元組織を構築するためのビルディングユニットである「細胞ファイバー」を開発し,組織構築のための方法論を確立することである.細胞ファイバーは,二重同軸マイクロ流体デバイスにより連続的に形成するこに成功した.その際,コア部に細胞と一緒に封入するECMの選択が,細胞ファイバ形成に重要であることを見いだした.形成した細胞ファイバを用い,培養液の中で機械織りして3次元構造を構築すること,また束ねることでバンドル様の構造を構築することに成功した.構築した3次元組織は細胞の活性を維持しており,移植医療に適用することが可能であることをマウスへの移植で確認した.
著者
弘中 孝志 大島 光子 本水 昌二
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.503-507, 1987-08-05
被引用文献数
5 13 6

吸光光度検出器を用いたイオンクロマトグラフィーによる,河川水中の総炭酸(炭酸,炭酸水素イオン及び炭酸イオンの合量)の定量法が検討された.吸収を示す溶離イオンとしては,トリメリット酸イオン(1,2,4-ベンゼントリカルボン酸イオン)を用い,陰イオン交換カラム(TSK gel IC-Anion-PW,4.6mm i.d.×50mm)を用いた.試料中のカルシウム,マグネシウムイオンは,溶離イオンのカルボン酸イオンと反応し,総炭酸の定量に影響を与える. この妨害は,Na型に変えたイオン交換型試料前処理カートリッジカラム(Toyopak IC-SPM)に試料を通すことにより完全に除くことができた.試料中の陰イオンにより,追い出されてきたトリメリテートイオンの吸収は炭酸水素イオンのピークに影響を与え,負の誤差を生じる.この誤差は,試料中に共存する陰イオンのピークの面積の和を用いることにより補正可能であることが分かった.阿川水中の総炭酸の定量を行ったところ, FIAにより得られた値と良く一致した.
著者
Wei-Ping Huang Chun-Hung Chen Yong-Chih Chou Dong-Yih Lin Sheng-Min Yang
出版者
(公社)日本金属学会/(一社)軽金属学会,(一社)資源・素材学会,ナノ学会,(公社)日本金属学会,(一社)日本塑性加工学会,(公社)日本鋳造工学会,日本銅学会,(一社)日本熱処理技術協会,(一社)日本熱電学会,(一社)日本非破壊検査協会,(一社)日本溶射学会,(一社)粉体粉末冶金協会,(公社)腐食防食学会
雑誌
MATERIALS TRANSACTIONS (ISSN:13459678)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.553-560, 2013-04-01 (Released:2013-03-25)
参考文献数
16
被引用文献数
1

Silver-containing 2205 duplex stainless steel was developed to study its phase transformation, precipitating behavior, as well as corrosion resistance. The result reveals that the doping of silver in 2205 duplex stainless steel decreased the γ2 phase volume fraction. In addition, the solubility of silver in iron was extremely low, and silver particles were distributed randomly both in the matrix and on the boundaries of the material. Silver particles were observed on the material surface and the number of particles on the surface increased with the silver content.The pitting corrosion resistance of the test materials decreased with increasing silver content. The pits on the material surface became more abundant when the silver content was increased. The protective function of continuous Cr2O3 film on the surface of the steel was destroyed by the silver particles that weakened the pitting resistance. In addition, the initiation of pitting corrosion usually occurred around the γ2 phase, which had low concentrations of chromium and molybdenum.
著者
影山 隆之 大賀 淳子 河島 美枝子 舞 治代 佐田 美貴恵 渡辺 英宣 東保 みづ枝
出版者
大分県立看護科学大学
雑誌
大分看護科学研究 (ISSN:13456644)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.33-39, 2002-06

在宅精神障害者の日常生活における困りごとについて調べるために、大分郡に在住する精神障害者とその同居家族45組に対して自記式質問紙調査を行った。精神障害者自身が認識している困りごとと、その家族が評価した援助の必要性を比較した結果、二つの観点の大きな乖離が詳細に示された。乖離の様相には男女差も認められた。この乖離は、保健師が在宅精神障害者のためのホームヘルプ事業などに係るケースマネジメントを行う際に、参考になる。

1 0 0 0 OA 魚肉の鮮度

著者
岡田 稔
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.31, no.9, pp.617-618, 1984-09-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
1
著者
原田 小夜
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.253-263, 2014-01-31

精神認知機能に問題がある高齢者の地域包括ケアを進めるために,介護職のケア困難感を軽減することを目的に教育プログラムを提供し,その効果と課題を検証した。プログラムは,高齢者の精神認知機能の特徴,精神認知機能の問題への対応に関する講義と事例検討である。研修前後に自記式アンケートを実施した。困難度24項目のリッカートスケールを作成し,研修前後の得点の比較についてFriedman検定を実施し,困難度に違いが見られた項目について多重比較(Bonferroniの調整)を行った。有意水準は5%とした。研修前の困難度では,7項目が3.0以上,その他でも2つ以下の項目は無かった。精神症状,不安に対する理解,コミュニケーションの取り方,ケアの拒否の項目は,研修後に困難度が有意に減少した。逸脱行動,自殺企図,頻回の電話,金銭感覚など利用者に応じた具体的な対応の必要がある項目の困難度は変わらなかった。事例検討によって,生活障害に対する困難度の軽減が図れ,事業所内の情報交換や多職種連携の必要性の理解に繋がった。
著者
鷹野 誠 伊藤 政之 武谷 三恵 山下 潤 桑原 宏一郎
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

近年、徐脈性不整脈に罹患し人工ペースメーカー植え込み術を受ける患者数は増加の一途である。これは自動能をもつ洞房結節ペースメーカー細胞の変性・脱落が原因であり、再生心筋による治療の可能性が注目を集めている。そこで洞房結節のペースメーカー細胞に特異的に発現するHCN4という分子の遺伝子座にホタルの発光蛋白質を組み込んだ遺伝子改変マウスを作成した。このマウスではペースメーカー細胞をホタルのように光らせることができる。この光を手がかりに、ペースメーカー型の再生心筋細胞を簡便かつ定量的にスクリーニングする方法を開発することができた。