著者
松本 勉 岩村 充 佐々木 良一 松木 武
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. DPS,マルチメディア通信と分散処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.13-17, 2000-03-21
参考文献数
4
被引用文献数
15

計算量的仮定に基づく暗号による電子署名方式は, 技術環境が変化すれば, 十分な安全性をずっと保ち続けられるとは限らないという性質を持つ.よって, 本来自分だけが持つはずの暗号的署名生成機能を他のエンティティが持っているという状況が生じえる.このため, 自分が署名した覚えのない電子文書が提示されたとしても, 自分は署名していないことを調停者に対して証明できること, すなわち「電子署名アリバイ(電子署名の非生成証明)」を実現する機構が求められる.我々は, 署名生成者の署名履歴-これには他のエンティティの署名履歴との交差が含まれる場合もある-に依存して署名生成を行うという「ヒステリシス署名」とそれを基礎とする電子署名アリバイ実現機構を提案する.
著者
若杉 亜紀 藤野 博
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.119-128, 2009-07-30

自閉症児に効果的な補助代替コミュニケーション(AAC)システムとして、PECSが近年注目されている。PECSは自発的で機能的なコミュニケーションを獲得するために有効とされ、その成果が報告されてきた。そして先行研究においては、PECS指導により要求伝達行動が獲得されるとともに、音声言語の促進とコミュニケーション行動の拡大もみられたことがよく報告されている。本研究では、生活年齢7歳の自閉症児1名を対象としPECS指導を行い、標的行動の獲得とそれに伴って音声言語面および非言語的コミュニケーション行動面にどのような変化がみられるかについて検討した。その結果、PECS指導の経過においてフェイズIIIで音声言語表出の増加がみられた。また、要求時に相手に顔と目を向ける行動と笑顔を向ける行動がフェイズIIIで現れフェイズIVで増加した。また、PECS指導場面以外の日常場面においても、学校と家庭の両方で表出語彙の増加と要求時に目が合うことや指差しが増えたことがアンケートの結果から明らかとなった。以上より、PECS指導はカードによる要求伝達行動の獲得とともに、音声言語の促進と非言語的コミュニケーション行動の拡大にも有効である可能性が示唆された。

1 0 0 0 OA 東京官員録

出版者
須原屋茂兵衛
巻号頁・発行日
1868
著者
藤田 晶久
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.20-25, 2013-02-15

プロジェクト・マネジメント(PM)は,科学的なマネジメントである.科学的なマネジメントを追求していくと,科学的ではない感情はマネジメントされなくなっていく傾向にある.しかし,プロジェクトチームにおいて,感情は日常的に存在する.しかも,それはプロジェクトの重要な成功要因にも失敗要因にもなる.感情には様々なものがあるが,本稿では,「喜怒哀楽」を取り上げる.本稿は,プロジェクトチームにおけるこれらの感情をどのようなものとして認識し,受容し,活用していくかについて考察するものである.
著者
藤野 博 盧 熹貞
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.181-190, 2010-09-30
被引用文献数
1

知的障害特別支援学校における補助代替コミュニケーション(AAC)の利用実態について調査した。東京都内の知的障害特別支援学校全81学部に質問紙を送付し、55名の教員から回答を得た。絵カードと写真カードは95%以上の教員が使用していると回答していたが、コミュニケーションボード、コミュニケーションブック、学校/教室のオリジナル身振りサイン、パソコンなどの使用比率は50%に達せず、VOCAの使用は30%を下回った。一方、いずれのコミュニケーション手段も50%以上の教員が必要と考えていた。パソコン、コミュニケーションブック、マカトンサインは、50%以上の教員が児童生徒に教えることが難しいと回答していた。また、マカトンサインは小学部に比べ高等部で有意に使用頻度が減少し、パソコンはこれと対照的に増加する傾向が明らかになった。調査の結果に基づき、知的障害特別支援学校でのAAC利用の現状と課題について分析し考察した。

1 0 0 0 OA 七宝の柱

著者
泉鏡花 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1924
著者
中島 匠一
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.20-1, 2014-03
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.27-21, 2014-03

1 0 0 0 はじめに

著者
高橋 裕子
出版者
学習院大学
雑誌
学習院大学史料館紀要 (ISSN:02890860)
巻号頁・発行日
vol.20, 2014-03
著者
兵頭 二十八
出版者
新潮社
雑誌
新潮45
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.210-213, 2014-05
著者
山地 一禎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.54-59, 2014-02-01

大学や研究機関では,多くのオープンソースソフトウェアが公開されている。その多くは,個人やチームで利用するものを単に公開しているにとどまり,大きなコミュニティにまで発展している例は数少ない。あるいは,日本の学術関係者が海外のオープンソースソフトウェアの開発に積極的に関与している例も多くない。諸外国に比べ日本では,オープンソースソフトウェアに対する理解や活動が低いのが現状である。本稿では,学術機関においてオープンソースソフトウェアを開発・活用する意義を概説するとともに,これまでに開発してきたリポジトリソフトウエアWEKOの開発事例を紹介する。さらに,筆者が関係しているオープンソースコミュニティの活動状況や,その背景にある政治的な側面についても言及する。