著者
西山 彌生
出版者
日本医真菌学会
雑誌
Medical Mycology Journal (ISSN:21856486)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.5-6, 2013 (Released:2013-03-08)
参考文献数
3
著者
八木 陽一郎
出版者
香川大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究の目的は、中小同族企業の後継経営者がどのようにリーダーへと自己成長するかを定量的および定性的な調査を通じて明らかにすることである。定量的なデータを用いた研究を通じて、内省がリーダーの自己成長に重要な影響を及ぼす要因であることが明らかにされた。そして、定性的なデータを用いた研究を通じて、内省が深まるプロセスとして、1)判断の保留、2)他者の想いや背景を受け止める、3)問題の構造を深く探求する、4)自分がどうありたいのか問い直す、5)新たな対話を開始するという5段階のステップが見いだされた。
著者
呉 偉明
出版者
日中社会学会
雑誌
日中社会学研究 (ISSN:13405233)
巻号頁・発行日
no.12, pp.27-43, 2005-03

This paper examines the reasons for the rising popularity of Jinyong's novels in Japan in the past few years and discusses the cultural significance and impact of this "Jinyong Craze.' It consists of three main parts the making of the Japanese edition, the study of Jinyong in Japan and the byproducts of Jinyong's novels in Japan. Through an investigation of the Jinyong's phenomenon in Japan, it can deepen our understanding of the interplay of different cultural forces such as transnational cultural flows, hybridization. international collaboration, secularization, and localization in the age of cultural globalization. These cultural forces play an important role in incorporating modern meanings and perspectives to Jinyong's novels.
著者
藤武 麻衣 佐野 可寸志 土屋 哲 三本 諒
出版者
社会技術研究会
雑誌
社会技術研究論文集 (ISSN:13490184)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.65-74, 2013 (Released:2013-06-18)
参考文献数
11

近年,持続可能な交通を目標にノーマイカーデーという短期的な交通行動転換施策が各地で行われている.本稿の目的は,新潟県長岡市におけるノーマイカーデー運動の調査結果をもとに,参加(交通手段転換)者の属性や参加に至る意識の因果構造を明らかにし,参加者を増やす方策を提案することである.まず参加者の特徴や期間中の交通行動を明らかにした.次に今後のノーマイカーデーの参加意識に対する意識要因モデルを,今後の参加意識を被説明変数として,過去の参加経験,環境保護意識,自動車の自粛意識,自動車利用の必要意識を説明変数として構築した.モデルのパラメータから,特に不参加者は過去の参加経験による影響が大きいとともに,自動車の必要性意識が強い妨げとなっていることを明らかにした.
著者
三浦 郁夫
出版者
広島大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

生殖腺の性差構築の遺伝的仕組みには、動物間で著しい多様性が存在する。本研究は、性決定様式(XY型とZW型)、性染色体の分化、性ホルモンに対する感受性において、地域集団で多様性を示すツチガエルを用いて、生殖腺における性分化関連遺伝子の時間・空間的発現プロフィールを比較解析し、生殖腺の性差構築における多様性と普遍性の分子基盤の解明を目的として行った。昨年度、ZW雌の生殖腺では、Cyp19遺伝子の発現が性ホルモン処理でも変化しないことから、その高発現の維持が性転換に抵抗性を示す仕組みの一つと予想された。そこで、本年度は、Cyp19遺伝子の制御遺伝子候補として、未分化生殖腺でCyp19の雌雄差発現開始より早い時期に雌雄差発現を示す性連鎖遺伝子Sox3遺伝子の機能解析を行った。Sox3コンストラクトを受精卵に導入したF0の2個体からF1を作成して、生殖腺の表現型と遺伝子発現を調べた。その結果、Sox3が導入されたZZ幼生(受精後30日)の生殖腺は精巣構造を維持していたが、本来、卵巣で高い発現を示すFoxl2遺伝子の発現が有意に上昇した。さらに、変態後にはZZ個体においてCyp19の発現の上昇と精母細胞の欠如が観察された。同様の実験について、XY幼生(30日)で調べたところ、Foxl2に加え、Cyp19も有意に上昇し、20個体中1個体では卵巣様の構造も観察された。一方、Sox3遺伝子の翻訳を阻害するMorpholinoを作成し、受精卵に導入したところ、13個体のZW幼生(30日)のうち、5個体では精巣構造が観察された。ただし、生殖腺特異的遺伝子の発現に変化は見られたなかった。以上の結果は、ZW集団では性連鎖遺伝子Sox3がCyp19やFoxl2遺伝子の発現制御を通じて卵巣分化を誘導しており、その構成的発現が性ホルモンに対する生殖腺性分化の感受性に影響していることが示唆された。
著者
中村 友昭 西原 成 長井 隆行 船越 孝太郎 長坂 翔吾 谷口 忠大 岩橋 直人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本稿では,マルチモーダル情報によって構築される物体概念と,人の発話を教師なしで形態素解析することで切り出される単語から,ロボットによる語意の獲得を行う.ロボットは,言語などの初期知識を持たないことを想定しているため,音声認識では必ずしも正しく人の発話を認識できるとは限らない.そこで,本稿では物体概念と同時に言語モデルも学習することで,認識誤りの影響を低減し,概念・語意の獲得が可能であることを示す.
著者
菅原 浩信
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.91-96, 2008 (Released:2009-06-08)
参考文献数
11

本稿では,商店街組織と外部組織の協働活動について分析を行った。その結果,(1)商店街組織は,外部組織との協働活動により,地域コミュニティからの信頼を獲得し,地域コミュニティにとって必要とされる存在になる,(2)地域コミュニティの人々が商店街組織に関わりをもつことによって,商店街組織が活性化され,大型店等との差別化を図ることが可能となる結果,商店街組織の存続可能性が出てくるという2点が明らかとなった。さらに,こうした協働活動を推進していくにあたり,商店街組織は,地域コミュニティを構成する様々な外部組織の間に,橋渡し型ソーシャル・キャピタルを形成していくことが必要であることも明らかとなった。
著者
濱田 薫 長 澄人 藤村 昌史 福岡 和也 堅田 均 澤木 政好 成田 亘啓 渡辺 裕之 今井 照彦 大石 元 東口 隆一 西浦 公章
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.249-258, 1991-05-25

気管支鏡を用いた内視鏡的治療法の一つとして, 気管, 気管支の腫瘍性狭窄, 閉塞に対して99.5%エタノール(純エタノール)局注療法を試みた。対象は肺癌7例, 転移性肺癌, 気管癌, 多発性気管乳頭腫各1例の計10例であった。有効症例は10例中6例(60%)であり, 肺癌症例のうち1例は有効, 3例は一時有効で, 他3例は無効であった。転移性肺癌症例は無効であったが, 気管癌, 気管乳頭腫症例では有効であった。有効例での腫瘍の発育は主にポリープ状であり, 無効例では浸潤性狭窄を呈していた。副作用は軽度の咳嗽以外認められなかった。以上から, 気管支鏡下純エタノール局注療法は, 適応をある程度限定すれば, 他療法の制限をともなう悪性腫瘍症例においても姑息的, 対症的治療法としてQOLの改善に有用であると考えた。
著者
赤倉 貴子 東本 崇仁 古田 壮宏
出版者
東京理科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、非同期型eテスティングシステムにおいて、受験している時間全てにおいて個人認証を行うことができる方法論を開発することであった。テスト受験中、問題を読んでいる時間はディスプレイ方向(カメラ方向)を見てと考えられるため、この時間は顔認証を行い、解答を書いている時間は筆記認証をする方法論を提案した。筆記認証については、文字をパーツに分解することにより、少ない登録文字で多種多様な文字の認証ができる方法論を開発した。また、顔認証は、テスト問題が次の問題に移動した直後が最も精度が高いこと、さらに頬杖をついたりするため、顔認証は目より上で行うことが適切であることを実験的に確認できた。
著者
数原 良彦 鈴木 雅大 戸田 浩之 鷲崎 誠司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ユーザの移動履歴を用いて移動手段を判定するタスクでは,区間に対して付与された移動手段の正解ラベルと教師あり学習を用いて移動手段を判定する分類器を生成する従来手法があった.しかし,正解ラベル作成はコストが高く,現実的には大量の正解ラベルの利用は困難である.本研究では,少量の正解ラベルと正解ラベルが付与されていない移動履歴データを用いて半教師あり学習の枠組みで分類器を学習する手法を提案する.
著者
町田 元
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学 理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.6, no.5, pp.8-9, 1974-05-10
著者
亀田 尭宙 加藤 文彦 神保 宇嗣 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

生物多様性や環境の問題において共有するべき生物情報は様々な分野に関わる。本研究では、生物情報を共有する Linked Open Data 基盤として構築を進めてきた LODAC Species へ、生物多様性に関する重要なデータである絶滅危惧種情報の統合を行った。和名や学名を手がかりとして効率的に情報を統合できた一方、統合に工夫が必要な種も見られた。これらの現状と課題について報告を行う。
著者
森長 誠 松井 孝典 月岡 秀文
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

2013年の報告で,複数の測定点におけるジェット戦闘機騒音の録音データを基に, F-15, F-4, T-4 の分類をニューラルネットワークおよびSVMによるモデルで行った.本稿では,特徴ベクトルの精査に力点を置き,具体的には周波数特性の時間変化情報のパラメータ化,主成分分析を用いた高次元データの圧縮を行った。さらに,最適学習機械の選定を行った。
著者
鳥越 兼治 富川 光 大塚 攻
出版者
広島大学大学院教育学研究科附属教育実践総合センター
雑誌
学校教育実践学研究 (ISSN:1341111X)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.271-277, 2013

The on-site training for high-school students in the Takehara Marine Science Station of Hiroshima University roused their interest of the sea. Especially, anatomy of fishes, animal collections from the uninhabited island, and generating experiment of sea urchin were the most popular among students. As a result of this training, understanding and the interest of marine organisms and environments in almost all students have increased, so the on-site training might be effective in the prevention of high school student's losing interests in science.