著者
小森 道彦 藤澤 良行
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.9-17, 2004-03-06

本論文は四年制女子大学英米文学科2001年度入学生に対して行った自己分析と学習動機についての論文「外国語学習に関する自己分析と動機の研究-学力別観点からの英米文学科新入生の実像」(藤澤・小森(2002))の続編に当たるもので、継続的な追跡調査の報告・検証である。同学生が入学後約2年経過した段階で、英米文学科のカリキュラムを通して英語学力をいかに伸ばしてきたか、そして自分の英語学力に対しての自己分析はどのように変化したかを統計的分析により考察するものである。 結果としては、二回のテスト結果を通して2年経過した段階で上位群・中位群・下位群ともに英語学力に関して伸びが見られた。しかし英語学力に関しての自己分析との相関で言うと、上位群と下位群は学力の伸びに比べて自己分析の数字が伸びていない。他方中位群については自己分析の数字の伸びに比べると学力の伸びが小さいことが明らかになった。
著者
一重 喬一郎 長谷川 隆大 長谷川 香織 寺澤 健治 山中 一憲 服部 順昭
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.269-277, 2013-09-25 (Released:2013-09-30)
参考文献数
13
被引用文献数
7 6

木材は環境にやさしい材料とみなされてきたが,そのことを定量的に検証するための基礎的なデータが不足していることから,国産丸太のライフサイクルアセスメントを実施した。その結果,国産丸太1m3を生産するまでに11.1kgのCO2が排出され,70.6円の環境影響が生じると算出された。さらに,国産丸太の環境影響の低減のためには,間伐や主伐といった収穫作業の改善が重要であることが分かった。特に高性能林業機械を使用する作業の効率を向上させ,軽油の消費を抑制することが効果的であると考える。

1 0 0 0 OA 大日本史

著者
源光圀 編
出版者
徳川総子
巻号頁・発行日
vol.第91−93 巻222−228 列伝, 1907
出版者
毎日新聞社
巻号頁・発行日
2005
著者
吉岡 真治 冨岡 克広 原 真二郎 福井 孝志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ナノ結晶デバイスの開発プロセスにおいては、製造プロセスがデバイスの性質に大きな影響を与えるため、試行錯誤的な実験の繰り返しが必要とされる。しかし、その試行錯誤に関する知識はあまり明示化されていないため、熟練者の「匠の技」である暗黙知に依存している。本研究では、デバイス生成のための実験を行った記録を情報源として、この暗黙知の明示化を支援する実験記録データの活用システムを提案する。
著者
森慧 西沢和夫 高野博史 中村清実
雑誌
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.599-604, 2011-07-20

接触型の指紋認証には,指表面の状態等により認証精度が低下するという問題があるため,非接触型指紋認証の開発が行われている.しかしながら,非接触型指紋認証では,指紋画像の隆線と谷線間のコントラストが小さく特徴量が抽出しにくい問題や,入力された指紋画像に指の位置ずれ,傾き,回転が生じることで認識率が低下する問題がある.本研究では,LOG フィルタを用いて指紋画像のコントラストの問題に対応する,局所特徴量を用いた非接触型指紋認証法を提案する.本手法では,局所特徴量として,Histograms of Oriented Gradients(HOG)特徴量および局所輝度特徴量を用いる.また,指の回転が与える影響について調査を行い,指の回転変化への許容性を明らかにした.
著者
山田 雅子 齋藤 美穂
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.233-244, 2004-12-01
参考文献数
20
被引用文献数
3

ジエンダーステレオタイプとして、「女性は色白」「男性は色黒」という意識が依然根付いている。本研究では形態情報と色彩情報に着目し、各情報と性別判断との関係性、性別判断方略の発達的な変化を検討した。顔パタン2種(男性平均顔/男女平均顔)、肌色2種(色白肌/色黒肌)、唇色2種(唇色なし/薄紅)によって構成された計8刺激を設け、それぞれに対し男女の判断を行なわせた。対象者は、幼児、小学生及び大学生の男女とした。一般的に結び付けられるように、色白肌は女性、色黒肌は男性としての判断を促進する傾向が見られた。しかし、形態情報と色彩情報とは互いに作用の前提条件として影響していることが窺われ、例えぼ形態が男性的で唇に色みがない場合には前述の肌色の作用が見られないなど、条件毎の傾向も捉えられた。また、発達的には就学前後より色彩情報の参照が先んじてみられ、形態による性別判断の変化は8歳以降の段階でより安定する傾向が見られた。更に判断傾向の発達的変化は女性の方がより明確であり、発達と共に色白の肌、女性的な形態と女性判断との繋がりが強まることが示唆された。これらの傾向より、顔に対する視覚経験の質が男女で不均等であることが推測される。
著者
菅森 義晃
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.119, no.5, pp.368-374, 2013-05-15 (Released:2013-09-28)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

兵庫県北部の豊岡市但東地域には古生界と考えられている地層が露出している.しかし,この地層の詳細な岩相,年代および地質構造は明らかにされていない.地質学的検討を行った結果,この地層は泥岩,珪長質凝灰岩を主体とし,礫岩や珪長質凝灰岩を挟む赤色チャートを伴う地質体であることが判明した.泥岩からはPseudoalbaillella aff. longicornis Ishiga and Imotoを特徴的に含む放散虫化石群集が産出し,この群集はペルム紀古世最後期~中世中期の年代を示すと考えられる.秋吉帯ないし“志高帯”の下見谷層の岩相および年代と本地域の古生層のそれらを比較した結果,従来の解釈と同様に研究地域の古生層は下見谷層に対比されると考えられる.
著者
大山 牧子 村上 正行 田口 真奈 三上 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.109, pp.37-42, 2007-06-16
参考文献数
13
被引用文献数
2

本発表では,オンデマソド型e-Learning語学教材について,学習者側の視点から,教材の構造と学習者の学習スタイルに注目して行った評価研究について述べる.2つの中国語語学教材の構造を分析した上で,教材の構造と学習者の学習スタイルとの関係に着目して,学習者のつまずきと興味関心を質的・量的に調査した.その結果,学習者をFelderの学習スタイルで分類した場合,問題を解決する際,自分で考えて解決する〔内省的〕なタイプの人は,教材に自由度があり,自分の学習方法が確立しやすいものを選択し,一方で人と議論して考えを深める〔活動的〕なタイプの人は,教材内にナビゲータが存在し,学習をわかりやすく促してくれるような教材を選択すると,継続的かつ効果的な学習が得られるということを見出した.
著者
木村 宏 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1454, pp.114-116, 2008-08-25

問 税収増を目的に、たばこを1箱1000円に値上げしようという政治的な動きが活発化しています。 答 断固反対です。日本のたばこ税は、価格の高低に関係なく「1本当たりいくら」で同じ金額の税を課す従量税です。消費の高度化に伴って需要がより高級なたばこにシフトすると、結果として税の負担率が下がります。その是正を目的とする増税論議は否定しません。
著者
筒井康隆[著]
出版者
角川書店
巻号頁・発行日
1986
著者
盛本 圭一
出版者
明星大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

近年の日本で議論されている消費税制の変更や家計間の経済格差の問題を現実的背景として,家計の異質性と消費税の効果の関係を現代的なマクロ経済モデルを用いて理論的に分析した.特に家計間で起こる資源の再分配効果に焦点を当て,それが集計変数の動学に対して及ぼす影響を調べた.また,その研究過程で財政問題の基礎として公的債務残高拡大の問題とそれへの対応が重要な意味を持つことが判明し,欧州型の財政規律の場合を例にとってそのテーマを理論的に研究した.
著者
武田 和也 河島 信樹 矢部 恭一
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.27-32, 2008
被引用文献数
1 5

我々は半導体レーザーを用いた飛翔体へのエネルギー伝送システムを構築した.これはレーザーでエネルギーを受けている間飛行し続けることができるシステムである.これを用いた飛行実験を大阪ドームにおいて行った.その結果,高度50mを旋回飛行する無人飛翔体へ,自動追尾によってエネルギー伝送を行い,長時間飛行に成功した.
著者
黒島大三 著
出版者
森田書房
巻号頁・発行日
1936
著者
宮嶋 博史
出版者
岩波書店
雑誌
思想 (ISSN:03862755)
巻号頁・発行日
no.901, pp.84-87, 1999-07
著者
韓 勝憲 趙 景達
出版者
岩波書店
雑誌
世界 (ISSN:05824532)
巻号頁・発行日
no.693, pp.248-256, 2001-10