著者
平田 令子 平井 周作 畑 邦彦 曽根 晃一
出版者
鹿児島大学農学部演習林
雑誌
鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests (ISSN:13449362)
巻号頁・発行日
no.36, pp.23-27, 2009-03

2008年10月2日〜11月5日までの期間中に10日間、鹿児島大学構内において上空を通過するヒヨドリの群れを午前中に観察した。ヒヨドリの群れが通過する様子は、10月2、8、9、10、12、19日の6日間観察された。ヒヨドリの群れは7〜8時頃の間に見られることが多かった。ほとんどの群れは南西や南南西の方角へ飛去した。群れサイズは7〜80羽、平均33羽であった。10月28日以降はヒヨドリの群れの通過は観察されなかった。この時期に10羽以上の大きな群れを形成し、また、上空高くを飛去する行動は大学構内で観察されるヒヨドリには見られず、これらの群れが、さらに南へ渡る途中のヒヨドリであることが推測された。また、大学上空を通過する途中で6群が大学構内にある植物園や池に一時的に下りた。このことから、本調査地の植物園や池のような都市緑地は、その上空を渡るヒヨドリにとって一時的な滞在場所としての役割を果たしていると考えられた。
著者
一柳 錦平 荻田 泰永 田上 雅浩
出版者
日本水文科学会
雑誌
日本水文科学会誌 (ISSN:13429612)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.25-29, 2013 (Released:2013-04-16)
参考文献数
6

Stable isotopes in snow on sea ice were observed in the Canadian Arctic Sea. Twenty-three snowpack and four new snow samples were collected along the length of expedition on foot from March to May in 2011. Stable isotopes in snow ranged from -25 to -35‰ in δ18O and from 3 to 13‰ in d-excess, and the local meteoric water line (LMWL) is δD=8.4*δ18O+18.7. There are no relationships between δ18O in snow and surface air temperature in this study. Temporal variation of δ18O in snow is influenced by the direction of moisture flux, low (high) δ18O in snow exists when southwesterly (northerly or easterly) moisture flux dominants.
著者
杉岡 秀紀 久保 友美
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.129-158, 2007

大学(学生)ボランティアセンター(以下、大学VC)が大学に出来たのは、1987年の大阪キリスト教短期大学がその起源とされているが、(1)「大学生への教育効果」、(2)「社会・地域とのインターミディアリ機能」、(3)「大学の社会貢献」の3つをその存在意義として、1995年の阪神・淡路大震災以降一気に増えた感がある。しかし、同時にここ数年で見ると,量質ともに少し伸び悩んでいる印象がぬぐいされない。そこで,本研究では,大学VCの意義・役割,類型,事業内容などの概要を整理する中で、昨今注目されつつあるサービス・ラーニング(「学生達が人々とコミュニティのニーズに対応した活動に従事する中で学ぶ、経験的学習のひとつの形のこと。以下、「SL」)という概念に注目し、その大学VCへの導入の可能性を、関西を中心とする大学VCからのヒアリングの中から探ってみた。結論から言えば、大学ごとに多少の差異はあるものの、今後の大学VCには、「SL」の視点を導入することが、センターの存続のためにも必要不可欠な視点であるという事である。なお、この視点というのは地域と大学との連携協働のまちづくりを進める上でも重要なファクターになると筆者らは考える。
著者
阪根 健二
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.15-22, 2006-09

香川大学教育学部では,近年,学生ボランティアの参加数が急増している。これは2000年度から,香川県教育委員会と連携して学生ボランティア派遣事業を開始したことによる。この事業によって,これまで多くの学生が公立小中学校でボランティア活動に従事してきたが,実際の学校現場を体験するだけでなく,教職の「使命」や「意義」を習得する絶好の機会となっている。しかし,この派遣事業が,実際の受け入れ先である学校にとって有効な活動になっているのか,これまで全県調査をしたことがなく,特に受け入れ先での学生の活動実態を把握する機会がなかった。そこで,全県の小中学校を対象とした調査結果を分析し,学生による"学校ボランティア活動"の成果と課題を考察する。
著者
清水 康敬 高比良 美詠子 高津 直己 新井 健一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.357-367, 2012
参考文献数
13
被引用文献数
1

画面の大きさと映像内容が同一の2台のディスプレイ(ハイビジョンと従来のテレビ映像)を並べて置き,幼稚園に通う3〜5歳児に提示した.その際の幼児の自主的な行動(どちらのディスプレイに近づいていくか)を観察すると共に,2台のディスプレイに対する好みと,選好理由を口頭で報告させた.その結果,いずれの年齢の幼児も,ハイビジョン側に近づいて映像を視聴しており,ハイビジョンの方をより好んだ.また,年齢の上昇に伴い,選好理由としてハイビジョン映像の良さを挙げる幼児が増加した.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.319, pp.16-17, 2003-01-10

国土交通省は同省の直轄工事を受注した建設会社に対し,生コンの単位水量の測定などを義務付けた。10月2日付で同省技術調査課が各地方整備局,北海道開発局,沖縄総合事務局に通達した。 この通達によると,単位水量の測定,現場の荷卸し時点でのスランプ管理,生コン工場の適切な選定——の3点を受注者に義務付ける。
著者
進藤 榮一 柳澤 和也 山本 博史
出版者
神奈川大学経済貿易研究所
雑誌
経済貿易研究 (ISSN:03865193)
巻号頁・発行日
no.37, pp.1-56[含 抄録], 2011

シンポジウム 2010年10月2日(土)13:30~17:00 神奈川大学横浜キャンパス・セレストホール
著者
夏目 健一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.7, pp.425-439, 2013-10-01 (Released:2013-10-01)
被引用文献数
1 1

WIPO(世界知的所有権機関)がインターネット上,無料で提供する特許情報データベースであるPATENTSCOPEは,220万件を超えるPCTデータに加えて,30以上の国・地域の特許文献データを擁しており,総データは3,000万件に及び,データの数は日々増加している。検索は,論理演算子,ワイルドカード,近接演算子を用い,柔軟な検索式を立てて行うことが可能である。検索結果を表,グラフ形式で視覚的に表示することもできる。各国語の特許文献を効率的に検索するために,PATENTSCOPEでは,検索語を12か国語に自動的に展開するユニークな機能である多言語検索機能を提供する。本稿では,このPATENTSCOPEデータベースについて,その特徴を概説する。
著者
家山 也寿生
出版者
早稲田大学教育学部
雑誌
学術研究 外国語・外国文学編 (ISSN:09130144)
巻号頁・発行日
no.54, pp.47-60, 2005

日本フランス語フランス文学会2004年度秋季大会(2004年10月2日於北海道大学)で行われた学会発表「ジャン・コクトーの『喜望峰』における天使」、その原稿と関連資料をもとに書き改めたもの
著者
鈴木 淳
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.1, pp.101-106, 2005-03-17

2004年10月2日から6日まで,アメリカのコロラド州デンバーで第113回アメリカ保険医学会(AAIM)総会が開催されました。筆者はこの学会に参加する機会がありましたので,デンバーやアメリカ保険医学会の様子について報告します。前半はデンバーについて,後半は各種講演やワークショップについてご紹介します。