著者
久保田 雅久
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

海上での海洋気象パラメータの日内変動について研究した。研究には海上ブイによる観測データと衛星観測データを使用した。ブイデータに対してDaily mean march dataの作成、調和解析、あるいはスペクトル解析を行い、各観測点におけるいろいろな海上気象パラメータに対して、その振幅の大きさや位相変化を明らかにした。さらには、複数の衛星データを利用して、高時間解像度の海上気象パラメータプロダクトの構築に関する研究を行った。
著者
坂井 定雄
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷法学 (ISSN:02864258)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.1195-1227, 2013-03-12
著者
齊藤 真也
出版者
静岡県立大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

我々は皮膚血管では電位依存性Caに対する依存度が他の血管よりも低いため、温度低下に対する耐性が高く、収縮が維持されることを見出した。一方神経損傷モデルラットでは交感神経の損傷に伴い、細胞内Ca排出が減った結果血管の収縮応答性が亢進し、少ない刺激で大きく収縮することが明らかとなった。これらのことを合わせて考えると、神経損傷モデル動物の皮膚血管では弱い収縮刺激を受けて、すでに血管が収縮している状態にあることが示唆された。そこで、血管を拡張させる薬を投与したところ、血流が回復するとともに、痛みに対する感受性が下がった。以上のことから血管を拡張させることが神経因性疼痛治療になりうることを見出した。
著者
高木 秀雄 柴田 賢
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.56, pp.1-12, 2000-03-15
参考文献数
101
被引用文献数
11

本論は, 古領家帯構成要素の対比に関連するこの数年の研究成果をまとめる.その対比を明らかにするためには, さらなる年代学的検討を必要とするが, 竜峰山変成岩や水越層は南部北上帯の古生界に, また肥後変成岩や朝地変成岩および随伴する花崗岩類については, 大島変成岩, 寄居変成岩, 阿武隈帯の竹貫変成岩やそれらに随伴する花崗岩類に対比可能である.このことは, 九州の肥後帯そのものが古領家帯であることを示唆している.古領家-黒瀬川地帯を復元するために, 走向移動運動に分配されたプレートの斜め収束ベクトルのデータと, 脆性-延性剪断帯の幅と変位量の関係から, 中央構造線の総変位量の見積もりを実施した.MTLの白亜紀半ば以降の総変位量は, 100〜200kmと見なされる.この見積もりと, 柴田・高木(1989)および大槻・永広(1992)の地体構造形成モデルに基づき, 白亜紀半ばの古領家-黒瀬川地帯の復元モデルを提唱する.

1 0 0 0 OA

著者
山村暮鳥 著
出版者
イデア書院
巻号頁・発行日
1925
著者
高橋 正江 柴田 育子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.65-70, 2013-03

2012 年10 月,オーストリア共和国ウィーンにて国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)2012 年秋季会合が開催された。今回の会合では,投資家の視点による出版社評価,従量制価格モデル,オープンアクセス,コンソーシアムの今後の役割,ビッグ・ディールへの考察,ヨーロッパのコンソーシアム活動,出版社(JSTOR)プレゼンテーション,SCOAP3進捗報告など合計12 のセッションが行われた。本稿ではその概要を報告する。
著者
鈴木 正紀 若生 政江 菊池 美紀 湊 伸子 近藤 秀二 肥土 広康 柴原 秀美
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.97, pp.49-55, 2013-03

埼玉県内の大学・短期大学等の図書館を会員とする地域コンソーシアムである,「埼玉県大学・短期大学図書館協議会(略称 SALA)」の活動を紹介する。1988年に発足し,現在は県内47機関をメンバーとして活動している。相互協力の活発化を目指して創立されたが,現在は,研修会の開催,会報の発行,ウェブサイトの運用,共同リポジトリの構築,共同購入事業の実施,「図書館と県民のつどい埼玉」への参加など,多彩な活動を展開している。本稿では,それらの概略を紹介するとともに,その原動力となっていることがらについて考察を行っている。 / Saitama Academic Library Association(SALA)is a regional consortia for Saitama prefecture. The members consist of academic libraries from universities and junior colleges and so on. SALA wasestablished in 1988, and now consists of 47 institutions. It was founded with the aim of boosting inter-library cooperation, but current activities also include offering workshops, publishing a newsletter, operating the website, building a shared repository, initiating consortial purchasing, and participating in a?Saitama Prefectural Library Fair(Toshokan to Kenmin no Tsudoi)?. This paper provides an overview of the various activities undertaken and the authors consider what is the driving force that makes the organization so active.

1 0 0 0 民俗学評論

著者
大塚民俗学会
出版者
大塚民俗学会
巻号頁・発行日
1967
著者
北川 晃一 早野 ひろ子 斎藤 俊彦 菰田 紀子 田辺 新一
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間と生活環境 (ISSN:13407694)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.42-51, 1996-12

放射冷暖房方式は,従来の対流による空調方式よりも快適で省エネルギー性が期待できるといわれている。床暖房やラジエータを用いた放射暖房方式は数多く実用化されており,研究例も多い。一方,放射冷房は,研究はよく行われているが,日本では結露の問題等から一般に普及していないのが現状である。本研究では,日本の住宅においても使用可能な放射冷暖房システム開発のための基礎研究として,天井放射冷房時における,湿度,微弱気流の体感に及ぼす影響を調べることを目的とし,被験者実験を行い,全身および身体各部位の熱的快適性を分析した。実験は,湿度,気流について数種類の条件に設定した人工気候室において,種々の表面温度にコントロールした放射冷却パネルの下に被験者を座らせ,温熱環境を計測し,温冷感と快不快感に関する申告をさせた。本研究の主な結果として,放射冷房時の全身の温冷感に対する湿度(45%rh, 65%rh, 85%rh)及び気流(0.1m/s: constant, on/off; 0.1〜0.3 m/s: random)の影響を新標準有効温度SET^*を用いると全身の温冷感スケールで±℃1程度の誤差を生じること,微弱気流を放射冷房と併用することにより,全身及び局所的な温冷感が全体的にSET^*の評価より温冷感スケールで1程度涼しい方向にシフトするとともに,快適感が向上する傾向があることを明らかとした。
著者
菅野 盾樹
出版者
大阪大学
雑誌
大阪大学人間科学部紀要 (ISSN:03874427)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.47-76, 1984