著者
大塩 量平
出版者
社会経済史学会
雑誌
社會經濟史學 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.589-608, 2012-02-25

欧州の多くの宮廷都市での,主に貴族を対象とする中世以来のパトロネージ指向の宮廷劇場は,初期近代以降,不特定多数の需要者を対象とする市場指向の公共劇場へと変容を遂げてきた。ウィーンの場合,18世紀後半以降にそうした変化が進展し,同時に民間の商業的劇場の開設も始まった。本稿は当地の劇場活動の経済的構造の変容を,社会経済・文化的背景とも関連させつつ明らかにするものであり,特にヨーゼフ2世期の宮廷劇場,主に国民劇場(Nationaltheater)を対象とした需給分析から考察する。分析の結果,制度面から見ると劇場活動はテレジア期には変化し始めたものの,実態面での変化はようやくヨーゼフ2世による劇場改革によって生じたことが明らかとなった。そしてその改革により,宮廷劇場では多くの需要層への対応を目指す効率的経営が行われ始め,またそれと類似する民間の劇場活動も急速に拡大し,こうした供給増が,当時のウィーンの経済成長などとも相まって,あらゆる社会階層からの劇場活動に対する需要を開拓した結果,18世紀末に「劇場市場」と呼びうる状況が現出したといえるであろう。
著者
三輪 公忠
出版者
上智大学
雑誌
ソフィア (ISSN:04896432)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.96-101, 1971-06
著者
Tomoyuki Iwamoto Yoichi Masui Jiacheng Wang Makoto Onaka
出版者
(社)日本化学会
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.247-249, 2013-03-05 (Released:2013-02-23)
参考文献数
12
被引用文献数
4

A novel template-free and postsynthetic preparation of a highly porous carbon nitride material, nanoC3N4, was developed using concentrated sulfuric acid as the dispersion medium, followed by impregnation with ethanol. nanoC3N4 has a structure similar to that of graphitic carbon nitride composed of melem polymers but has a stronger basicity.
著者
梶本 裕之
巻号頁・発行日
2004-05-13 (Released:2012-03-01)

報告番号: 乙16018 ; 学位授与年月日: 2004-05-13 ; 学位の種別: 論文博士 ; 学位の種類: 博士(情報理工学) ; 学位記番号: 第16018号 ; 研究科・専攻: 情報理工学系研究科システム情報学専攻

1 0 0 0 OA 文芸的雑談

著者
高見順 著
出版者
昭森社
巻号頁・発行日
1940
著者
村上 祐子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.2-6, 2009-01-01
被引用文献数
1

e-リサーチとは,電子データをネットワークを介して共有し,シミュレーションなどの処理を行って新たなデータを得ることによって,理論を展開する科学研究の方法論である。理工医薬系が主たるフィールドであるように思われているが,人文社会系でも研究データの共有から新たな検索ツールの開発,またGISなど,さまざまな試みが行われている。小論では,日本国内での例をとりあげ,今後の展開を予想するとともに,学術図書館の役割を再考する。
著者
上田 雅乃 井口 淑子
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.358-366, 1987
被引用文献数
2 1

国療中部病院に施設入院中の7-17歳の喘息児を対象にイヌとネコを対比させながら, それぞれの皮内反応, 特異的IgE抗体, 接触歴, 臨床症状などにつき検討し次の結果を得た.1)皮内反応陽性率は166名中ネコ毛, ネコ毛皮屑, イヌ毛それぞれ17%(28名), 7%(12名), 13%(22名)であり, 1980年を境にネコ毛皮屑とネコ毛の陽性率が逆転していた.2)イヌの方がネコより約2倍多く飼われていたにもかかわらず, RAST陽性率は92名中15名(16%)とネコの101名中57名(57%)にくらべて低かった.3)飼い猫のいるもの6名中5名(83%)がRAST陽性であり, scoreも高い傾向にあったが, イヌでは19名中5名(26%)と低く, 必ずしもscoreは高くなかった.4)飼い猫のいないものでも95名中50名(53%)にIgE抗体をみとめ, 飼い猫以外での感作が考えられた.5)ネコではRAST陽性群50名中31名(62%)に何らかの症状が出現し, 13名(26%)に喘鳴・発作をみたが, イヌでは喘鳴・発作は14名中2名(14%)と低かった.6)ネコやイヌによるアレルギーは今後ふえる可能性があり, 抗原性の検索がすすめられ, major allergenを用いての診断がされるべきと考える.