著者
須賀 千絵
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.384-389, 2007-08-01

本稿では,利用者の視点を導入した図書館評価を,利用者の意見を内部評価に反映させる「意見反映方式」,評価主体として参画した利用者等と図書館が協働で評価を行う「協働評価方式」,市民が独自の評価機構を作って評価を実施する「独立評価方式」に分類した。そのうえで具体的な事例が存在する「意見反映方式」「協働評価方式」の評価方法を概説した。「意見反映方式」の評価方法には,満足度評価,有効度評価,SERVQUAL評価がある。また「協働評価方式」の評価方法には,市民と専門家から構成される評価組織が公共図書館評価に参画する方法がある。合わせてそれぞれの方式の意義と問題点についてまとめた。
著者
小松 武志 坪田 敏男 山本 欣郎 阿閉 泰郎 鈴木 義孝
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.521-529, 1997-07-25
被引用文献数
15 33

ニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)の精巣内でのステロイド合成酵素の局在に関する季節変化を観察することを目的に, 免疫組織化学的観察を行った. さらに, 血清中テストステロンおよびエストラジオール-17β濃度をRIA法を用いて測定し, 免疫染色の結果と比較検討した. 精細管中における精細胞の形態学的観察から, 各材料採取時期を活性期(5, 6月), 退行期(11月), 休止期(1月), 前回復期(3月)および後回復期(4月)に区分した. 血清中テストステロン濃度は精子形成活性とよく一致した季節変動を示した. Cholesterol side-chain cleavage cytochrome P450, 3β-hydroxysteroid dehydrogenase(3βHSD)および17α-hydroxylase cytochrome P450はライディヒ細胞に通年的に観察され, 3βHSD陽性細胞数のみが血清中テストステロン濃度とよく相関した変化を示した. Aromatase cytochrome P450(P450arom)は通年的にライディヒおよびセルトリ細胞で, 5月および翌年の4および6月に精子細胞で, 1および3月に筋様細胞で観察された. また, P450arom陽性ライディヒ細胞数は5月および翌年の1, 3および6月に増加したが, 血清中エストラジオール-17β濃度は特定の季節変動を示さなかった. これらの結果から, 3βHSDはライディヒ細胞におけるテストステロン産生のキー酵素であること, またライディヒおよび筋様細胞由来のエストロジェンはオートクリンもしくはパラクリン的にネガティブフィードバックによってライディヒ細胞の機能を調節していることが示唆された.
著者
印刷局研究所 編
出版者
印刷局研究所
巻号頁・発行日
vol.第1号, 1926
著者
能勢幸次郎 編
出版者
能勢幸次郎
巻号頁・発行日
1887
著者
斯文会 編
出版者
斯文会
巻号頁・発行日
1935
著者
溝井 賢幸 大内 明夫 椎葉 健一 松野 正紀
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.24, no.10, pp.2584-2588, 1991-10-01
被引用文献数
13

脾臓にのみ孤立性転移を認めた結腸癌の1例を経験した.症例は60歳,男性.上行結腸癌と脾腫瘍の診断で入院となったが,術前の画像診断では原発性か転移性かの鑑別は困難であった.開腹時の術中迅速病理診断で粘液癌と診断し,上行結腸癌の脾転移と考え,右半結腸切除術と脾摘術を施行した.術後9か月より血清CEA値の再上昇がみられるが,画像診断上再発は確認されていない.大腸癌の脾転移は頻度が低く,特に肝臓など他臓器に転移せず,脾臓にのみ転移した症例は極めてまれであり,文献上本症例も含め6例のみであった.脾転移の経路に関しては不明の場合が多いが,血行性転移が主であるとする意見もあり,本症例も血行性転移の可能性が高いと考えられた.文献上孤立性脾転移の切除予後は比較的良好であり,早期診断と積極的切除が重要と考えられた.
著者
涌井 達彦 戸川 望 柳澤 政生 大附 辰夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.473, pp.89-94, 2000-11-23
被引用文献数
13

本稿では, CAM(一致検索機能を有する機能メモリ)を使用したプロセッサを対象とするハードウェア/ソフトウェア協調合成システムを提案する.本システムではC言語で記述されたCAM機能を使用したアプリケーションプログラムおよび面積/時間制約を入力とし, 制約を満足するCAMとマイクロプロセッサユニットで構成されるCAMプロセッサの論理合成可能なハードウェア記述およびCAMプロセッサ上で動作するバイナリコードを出力する.本システムCAMの並列処理を担う各機能モジュールをハードウェアで実現するか, ソフトウェアで代替するかを分枝限定法により決定する.計算機上に実装した本システムにアプリケーションプログラムおよび時間制約を入力した結果, 制約を満足するCAMプロセッサのハードウェア記述およびバイナリコードが得られた.
著者
立岩 一恵 冨室 光司 山内 章史
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー学会誌 (ISSN:09167382)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.31-34, 1997-09-25
被引用文献数
2

Two kinds of marketed spices, cayenne-pepper powder (Shichimi-togarashi) and curry powder (Kare-ko), were tested as food for Indian meal moth larvae, Plodia interpunctella (H.). When eggs were introduced into newly purchased spices, no larvae developed. Even young 5th instar larvae placed on the spices could not develop, and died, in the newly purchased spices. After one or two months of air-exposed aging of the newly purchased spices, however, about 50% of introduced eggs (hatching larvae) grew, pupated, or emerged into adults in cayennepepper powder containers, but no larvae developed in the curry powder containers yet. After 6 months of aging of the newly purchased curry powder, one of 30 introduced 5th instar larvae could emerge into an adult. These results suggest that the newly purchased spices contained some factor(s) killing Indian meal moth larvae, and the factor(s) would fade out during the aging periods of the spices under the air-exposed conditions.
著者
楊 暁捷
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.46, pp.13-30, 2012-09-28

詞書と絵によって構成される中世の絵巻は、独自の表現の規則を持つ。その規則を析出することは、絵巻読解の上で大事な課題である。この論考は、言語における文法の言説を応用して、「絵巻の文法」を構築しようとする。規則の細目を説明するために、中世絵巻の基準作である『後三年合戦絵詞』三巻十五段を用いる。
著者
佐藤耕司郎
雑誌
膜型肺
巻号頁・発行日
vol.29, pp.20-23, 2006
被引用文献数
1
著者
遠藤伶 高山 和幸 重野 寛
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.529-537, 2013-02-15

P2P VoDストリーミングでは,ピアに積極的にデータを送信させて配信サーバの送信負荷を下げるために,データ送信量に応じた量だけデータ受信を許可するという,報酬付けアルゴリズムが広く導入されている.しかし,既存のP2P VoD向け報酬付け手法では,サービスに参加直後のピアが,配信サーバによる補助なしにピア間のピース交換に参加できない.本論文では,新規参加ピアにデータの受信権を貸し付けて,後からその分の貢献を取り立てる仕組を導入することで,ピアの送信帯域使用率を向上させるピース・レンディング方式を提案する.ピース・レンディング方式では,連続再生可能な受信済みピース量として定義される受益値を用いた報酬付けにより,ピース貸付の仕組を実現する.また,シミュレーションを行い,ピース・レンディング方式の有用性をピア帯域使用率,再生開始遅延などの点から示す.Many P2P systems introduce incentivized algorithms to provide a motivation for peers to send many data. In the incentivized algorithms, a peer's benefit, which is how many data the peer can receive, depends on the peer's contribution, which is how many data the peer sent. Existing incentivized algorithms for P2P VoD, however, cannot utilize peers' uplink capacities because initial peers cannot send video data without a support of a video server. This paper proposes a piece lending scheme to increase a fraction of peers' utilized uplink capacity. In the scheme, a peer's benefit value is defined as how much video data the peer can watch continuously, and the benefit value is used for incentive mechanism. We show that the piece lending scheme utilizes the uplink capacity and decreases a start up latency by a computer simulation.
著者
佐瀬 一生
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.167-176, 2012-03

大学の教員養成課程においては,2013年度から「教職実践演習」が実施される。その開始に当たっては,よりよい教育内容を用意し,学生に提供することができるようにする必要がある。そのためには,課程認定の申請をした段階の,いわゆる「当初計画」というべき内容から,申請・認定以降,いかに開始までの期間における試行的実践を重ね,よりよいものにつくり上げていくかが大切になる。本研究では,本学における「教職実践演習」の試行的実践といえる2つの特別講座を分析することにより,本学の特性を生かしたよりよい「教職実践演習」の在り方を検討し,実践化につなげることを目的とするものである。本稿ではその一として,これまで本学で行ってきた2つの特別講座を整理分析し,次年度以降の取組に向けた改善の視点や方向性を探った。