著者
稻田 周之助
出版者
神戸大学
雑誌
經濟學商業學國民經濟雜誌
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.967-979, 1912-12
著者
園田 信成 尾辻 豊 岡崎 昌博
出版者
産業医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

血管内超音波ガイドにて経皮的冠動脈ステント留置術を行った連続423症例中血液透析症例は25例で、計15例が対象となった。第1世代薬剤溶出性ステント群(D1)が7例、第2世代薬剤溶出性ステント群(D2)が8例で、慢性期ステント内再狭窄は各1例に認めた。慢性期新生内膜増殖は同等で、線維性成分が主体であった(D1:54%,D2:55%)。ステント周囲プラークはD1で9%増加し、D2で2%減少し、増加した組織は脂質が主体であった。以上より、透析患者に対する治療成績はD1とD2で同等であったが、慢性期の血管反応はD1に比べて、D2で良好である可能性が示唆された。炎症マーカーは今後症例を増やし検討を行う。
著者
野田 尚昭 陳 克恭 田島 清司
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ヒトの歯の形状が複雑であることを考慮して, 介在物角部に生じる特異応力場の強さを有限要素法で精度良く解析する方法を検討し, ヒトの歯に生じたくさび状欠損修復後の咬合による影響を考察した.
著者
白幡 晃一 佐藤 仁 鈴村 豊太郎 松岡 聡
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2011-HPC-130, no.14, pp.1-8, 2011-07-20

データ量の肥大化,ストレージの省コスト化,オンラインソーシャルネットワークの成功等に伴い大規模グラフ処理の重要性が高まっている.また,GPGPU と呼ばれる,GPU を汎用計算に応用する技術の研究・開発が進んでおり,GPU のスーパーコンピュータやクラウドへの導入が進みつつある.大規模グラフ処理ライブラリの一つに PEGASUS があり,MapReduce の反復処理によって計算することができる.GPU を利用した MapReduce 処理ライブラリの一つに Mars があるが,大規模グラフ処理に対して GPU を使用してどの程度高速化できるのか,またメモリあふれへの対処やマルチ GPU 化した場合のデータの割り振り方法は明らかではない.Mars 上にグラフ処理アプリケーション (PageRank,Random Walk with Restart,Connected Components) を実装し,PEGASUS との比較実験を行った結果,反復 1 回あたり PageRank で 2.17~9.53 倍,RWR で 2.18~5.47 倍,Connected Components で 2.41~8.46 倍の高速化がされることを確認した.
著者
泉 聡志 横山 喬 寺岡 卓也 岩崎 篤 酒井 信介 斎藤 金次郎 名川 政人 野田 秀樹
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.71, no.703, pp.380-386, 2005-03-25
被引用文献数
8 16

We have developed a new nut named 'super slit nut (SSN)', which realizes anti-loosening performance without complicated tightening procedures. In this study, tightening behavior and loosening behavior caused by shear load are analyzed by mean of three-dimensional finite element method. It is found that SSN has a prevailing torque of 15 to 19Nm, which closely agrees with experimental data. The load distribution of thread depends on the rotation angle of nut. At the angle of 24.6 degree, the distribution of 1st pitch turns to be 10% larger than that of conventional nut, reflecting the decrease in the thread at slit region. It is also found that the anti-loosening performance cas be realized by the thread contact force at the slit region. Since its contact force does not depend on the tightening force, the effect of anti-loosening performance drastically increases as the tightening force is decreased. Shear fracture would initiate not at slit region but at the bottom of 1st thread, whose stress is about 10% larger, as compared with conventional nut. Moreover, by mean of tensile and fatigue experiments, it is concluded that SSN involves sufficient strength in practical use.
著者
松下 茂
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.421-424, 2011-10-01

国内における企業向けのドキュメントデリバリーの件数は,近年大きく減少している。その理由は,米国サブプライムローン破綻に端を発したグローバルな金融危機とリセッションの影響による研究施設の予算削減が大きい。また企業における電子ジャーナルの利用もドキュメントデリバリーサービスに影響を与えている。一方,グローバルなドキュメントデリバリーサービスはインターネットを通じて文献を提供するe-DDS(electronic Document Delivery Service)へと変化してきているが,ドキュメントデリバリーサービスの市場を拡大していない。むしろプレイヤーの寡占化が進み,市場に参入する新たなプレイヤーは見られない。e-DDSは,出版者が提供するPay Per Viewサービスと競合しており苦戦を強いられている。長期的に見れば,論文単位での流通はe-Articleの流通として拡大していくと予想されるが,その流通の担い手は,利用者の要望をよく理解して柔軟に対応することが可能で,Pay Per Viewやe-DDSをも統合した単一のプラットフォームによるサービスを実現できるプレイヤーに主権が移っていくであろう。
著者
小山 憲司
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.393-400, 2011-10-01

図書館間相互貸借(ILL)の概念モデルを用いて,国内の文献複写の現状を検討し,今後の課題について考察した。その結果,大学では文献需要が高まっているが,ビッグ・ディール契約に基づく電子ジャーナルの導入や機関リポジトリによる一次資料の電子化など,文献利用の可能性の向上により,ILLへの依存度が縮小した。一方,企業では文献需要自体が収縮したために,文献複写が減少したことが示唆された。学術雑誌の電子化が学術情報へのアクセス環境を改善した一方で,その恩恵を享受できない機関,利用者がいることから,国内全体で安定的な文献供給体制モデルを早急に確立する必要がある。
著者
中沢 敦夫
出版者
日本ロシア文学会
雑誌
ロシア語ロシア文学研究 (ISSN:03873277)
巻号頁・発行日
no.23, pp.1-14, 1991-10-01

В русских житиях юродивого особенно заметны стереотипные мотивы и образы юродивого как пример: "терпеть от летней жары и зимнего мороза", "днем на улице юродствовать, ночью один молиться", "герой посмеян, биен, поруган людьми". В данной статье рассмотрена проблема о возникновении таких формул и становлении стереотипного образа русского юродивого. В эволюции образа русского юродивого видное место занимает "Житие Исидора Ростовского (Твердислова)" (нач. XVI в.), где впервые выступает ряд стереотипных формул. При анализе текста оказывается, что автор "Жития" заимствовал известные мотивы из "Жития Андрея Цареградского", популяного переводного жития юродивого того времени, и перерабатывал их в отвлеченные, схематические формулы. В то же время, с помощью символизма и цитатов из Священного Писания, ему и удалось воплотить в образе героя идею "смирение", являющуюся уже характерной и доминантной идеальной чертой русского юродивого. В сочетании этих двух моментов получился оригинальный образ юродивого, который полностью опирается на церковной традиции. Вот в чем мы видим причину того, что образ Исидора послужил образцом для создания стереотипа русского юродивого. К статье приложен текст биографической части "Жития Исидора Ростовского" по рукописи ГПБ собр. Титова No 2059.

1 0 0 0 OA 明倫歌集

出版者
女子高等師範学校
巻号頁・発行日
1896
著者
佐々木 文章 高田 尚幸 大川 由美 高橋 弘昌 秦 温信 内野 純一 藤枝 憲二
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.273-278, 1994

当科で治療した小児甲状腺良性腫瘍について検討し報告する.対象は当科で治療した15歳以下の甲状腺腫瘍患者のうち病理学的検査で良性と判定された19例で,男児3例,女児16例.年齢は6歳から15歳,平均12.5歳.病理組織診断は腺腫様甲状腺腫11例,濾胞腺腫8例.合併症としてクレチン病1例,甲状腺機能亢進症2例あり.手術術式は,核手術6例,葉切10例,全摘1例,不明2例.全摘が行われた例は,甲状腺全体の腺腫様甲状腺腫例であった.再発は1例にみられた.多発腺腫と診断され,葉切が行われたが6年後に対側の甲状腺に初回と同様の腫瘍がみられ核手術を受けた.甲状腺良性腫瘍は超音波検査と細胞診を繰り返すことにより経過観察をすることは可能で,現在このような治療方針をとっている.しかし,大きな腫瘍や経過中に大きくなったり,有症状となる例では手術を考慮することが必要である.また悪性例を見落とすことのないよう注意を払うことが必要である.
著者
中村 克己 南澤 裕一郎 豊田 啓孝 古賀 隆治 和田 修己 斎藤 義行 中村 篤
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.89, no.11, pp.833-842, 2006-11-01
被引用文献数
22

筆者らは,LSIの電源系高周波電流による電磁妨害波(EMI, Electromagnetic Interference)のシミュレーションを目的としたEMCマクロモデルとしてLECCS-coreモデルを提案している.本論文では複数種の電源端子を有し,かつ,異なる電源種の回路間が電気的に結合しているLSIに対し,LECCS-coreモデルの構築方法を検討した.実際に3種類の電源端子を有するマイクロコントローラH8/3694Fを用いて, Sパラメータ測定と等価回路変換から等価内部インピーダンスを抽出した.次に,測定した等価内部インピーダンスと電源端子電流より,位相情報をもつ内部電流源を電源種ごとに導出した.作成したモデルの検証として,バイパスコンデンサによるデカップリング効果をシミュレーションし,実測と比較した.その結果,約300MHzまでの電源系高周波電流を精度よくシミュレーションできることを示した.
著者
兵頭 和人
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

様々な分野の知識を融合させてシステムの構築を行う組み込み技術者を育成する教育課程においては体験型実習科目や創成科目が非常に重要である。また、創成科目の効果を高めるためには、座学において実際の機器を用いた体験型演習を行い、創成科目と座学との連携を深める必要がある。体験型演習を実施するための多様な演習用機材を短期間に構築するための再構成可能な計測・制御システム教材の開発を行った。開発した教材は、無線LAN搭載小型Linuxボードと再構成可能な多目的I/O ボードから構成されており、同一のハードウェアで様々な科目に対応する教材を短期間に構築することを可能とした。
出版者
今古堂
巻号頁・発行日
1886
著者
マハラジャン ケシャブ ラル
出版者
広島大学
雑誌
地誌研年報 (ISSN:09155449)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-27, 1995-03

Nepal is an agricultural country. Her economy is based on it and her most people depend on agriculture for their livelihood. But, despite the much efforts by government to develop the agriculture, it has not changed much for about half a century. Rather, the development efforts have resulted in environmental hazards and degradation of the daily life of the common people. Even the national parks aimed to conserve the forest and attract the tourists have end up in depriving the local people of their means of living. This, in addition to the population increase has caused the people to migrate in order to make their ends meet: migration from Northern hills to tarai region, the Southern plains in search of land and agriculture related jobs, and from rural areas through out the country to towns for various job opportunities. Neither the tarai nor the towns have enough capacity to absorb the immigrants. Thus, often the migrants wander from place to place and from job to job, creating additional problems to the already existing ones in each region. They have no choice but to encroach in the virgin forests in the tarai and to squatter and form slums in the towns, both of which could become a serious problem in the near future.
著者
穂苅 真樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.77, no.784, pp.4502-4509, 2011 (Released:2011-12-25)
参考文献数
18

The authors proposed a security system that could detect two or more theft events ((a) opening a lock, (b) opening a hood, (c) opening a trunk, (d) picking and (e) opening a door) of a vehicle using car speakers. Two or more theft events were distinguished by using the amplitude of the sound. However, this method may be affected by the surrounding environmental sounds. In this paper, the author proposes a new method using sound frequencies to determine theft events. First, the noise in the measurement signal was reduced by wavelet shrinkage. The signal of almost events was able to be detected. To investigate the frequency of each event signal, fast fourier transform was performed. In two or more theft events, there was a difference in the frequency elements. Finally, neural network was used to provide relation between frequency elements and five events. As a result, the method proposed is able to distinguish between the five events. The proposed method was verified experimentally that it is possible to determine some of the theft event.
著者
包 躍
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

粗なレンチキュラーレンズの焦点面多層化により超深い奥行感を提供することを目的として下記項目を実施①当初予定のプリズムと静止画で実験を行い、深い3D映像提示の可能性を確認②プロジェクタで動画式を構築、ディストーション問題を確認③LCDとマジックミラーでディストーションを改善、モアレ問題を確認④従来の裸眼3D表示にも使えるモアレ軽減法を提案⑤薄型化のため半透明LCDを用いた方式を提案⑦実環境に対応するため、自由視点3D撮影法を提案⑧深さ評価でHMDを検討した結果、バーチャルTVを実空間中に自由な深さに固定する方法を考案⑨結論、粗なレンチキュラーレンズの焦点面多層化は3D映像を深くすることができる。