著者

仙波 純子

出版者

早稲田大学日本語研究教育センター

雑誌

講座日本語教育

巻号頁・発行日

vol.第25分冊, pp.76-94, 1990-03-25

著者

坂口 周

出版者

日本文学協会

雑誌

日本文学 (ISSN:03869903)

巻号頁・発行日

vol.59, no.12, pp.32-43, 2010-12-10

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内田百間「サラサーテの盤」(一九四八)は、一見して日常的な世界によって構成されている。初期の小説群のように「夢」の非現実則に支配された荒唐無稽な印象をもたらさない。しかし同時に、死者と生者の境界線が絶えず引き直されるような危うさによって、その空間の遠近法は成立ぎりぎりの臨界にさらされている。本稿は、このテクストの構造を形成する核であり、かつそのような構造の不安定さを強いる<謎>としての「女」の位置を探るものである。特に、おふさ、きみ子につづいて、不思議な存在の異常性を放っている「奥様」という第三の「女」の意味を明らかにする。

著者

坂口 周

出版者

日本文学協会

雑誌

日本文学 (ISSN:03869903)

巻号頁・発行日

vol.59, no.12, pp.32-43, 2010

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内田百間「サラサーテの盤」(一九四八)は、一見して日常的な世界によって構成されている。初期の小説群のように「夢」の非現実則に支配された荒唐無稽な印象をもたらさない。しかし同時に、死者と生者の境界線が絶えず引き直されるような危うさによって、その空間の遠近法は成立ぎりぎりの臨界にさらされている。本稿は、このテクストの構造を形成する核であり、かつそのような構造の不安定さを強いる<謎>としての「女」の位置を探るものである。特に、おふさ、きみ子につづいて、不思議な存在の異常性を放っている「奥様」という第三の「女」の意味を明らかにする。

著者

山田 桃子

出版者

ゆまに書房

雑誌

層

巻号頁・発行日

vol.4, pp.148-166, 2011-03

出版者

名古屋大学大学院文学研究科附属日本近現代文化研究センター

巻号頁・発行日

2010

著者

石川 達也 三浦 清一 横濱 勝司 亀山 修一 川端 伸一郎 小野 丘 安倍 隆二 関根 悦夫 八谷 好高

出版者

北海道大学

雑誌

基盤研究(B)

巻号頁・発行日

2008

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本研究では、凍結融解作用を受ける粒状路盤の力学特性の試験方法を提案するとともに、凍結時及び凍結融解後の粒状路盤の力学挙動を把握し、舗装構造の理論的設計方法を用いて、凍結融解に伴う粒状路盤の性能変化が道路舗装の疲労寿命に及ぼす影響を検討した。この結果、粒状路盤が凍結融解作用を受けた場合、支持力特性のような力学的な性能が変化し、疲労寿命のような走行路構造の長期性能に強く影響を及ぼすことを明らかにした。

著者

兼岩 正夫

出版者

日本西洋古典学会

雑誌

西洋古典学研究 (ISSN:04479114)

巻号頁・発行日

no.2, pp.112-119, 1954

著者

川上 朋也 竹内 亨 寺西 裕一 春本 要 西尾 章治郎 下條 真司

出版者

情報処理学会

雑誌

情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)

巻号頁・発行日

vol.52, no.12, pp.3289-3299, 2011-12-15

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ユビキタス環境では,現実世界におけるユーザやサービス対象の位置に基づくコ ンテンツである位置依存コンテンツの扱いが重要となる.本研究では,位置情報 に関連するP2Pアーキテクチャである地理的オーバレイネットワークを用い, さまざまな地理的オーバレイネットワークに適用可能な位置依存コンテンツ分散 管理手法を提案する.提案手法ではピアのコンテンツ担当領域はボロノイ領域で 表されるため,既知のピアやコンテンツの配置,分布密度などから未知の領域に おける担当ピアの存在確率を計算することで,効率的に要求コンテンツを取得す る検索アルゴリズムを提案する.本研究では提案手法におけるコンテンツ検索を シミュレーションにより評価し,不要な範囲のピアへのクエリ送信を抑制しつつ, 要求コンテンツを取得できることを確認した.In the ubiquitous computing environment, location-dependent contents, which depends to certain locations in the real-world, play important role to realize various services. In this study, we propose location-dependent content managing mechanism which uses various geographical overlay networks and enables to applicate to them. In our proposal, peer's territory for contents is showed as Voronoi regions. We proposed an algorithm to calculate a probability of peer existence within unsearched area based on found peers, contents, and those density to search required contents. We have evaluated the effectiveness for content search in proposal by simulations and confirmed to reduce queries for unnecessary peer.

著者

藤永 卓司 里田 直樹 福瀬 達郎

出版者

特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

雑誌

気管支学 (ISSN:02872137)

巻号頁・発行日

vol.25, no.4, pp.284-289, 2003

被引用文献数

7

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背景.気管・気管支狭窄に対するステント留置術は標準的な治療となってきている.狭窄が高度で距離が長い場合には経気道的操作自体による気道閉塞をきたす可能性がある.目的.気管及び気管分岐部に対するステント留置時に経皮的心肺補助装置(PCPS)を併用し低酸素血症を回避する.方法.局所麻酔下にPCPSを導入し,全身麻酔とし経口的に気管・気管支ステントを留置する.結果.3症例に施行し,十分な酸素化の下,安全かつ確実にステント留置術が行えた.

著者

牧平 清超 二川 浩樹 里田 隆博 弓削 類 寺田 善博 篠原 義憲

出版者

九州大学

雑誌

基盤研究(B)

巻号頁・発行日

2009

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抗NHA2モノクローナル抗体を用いて破骨細胞におけるNHA2の機能解析を行った。その結果、NHA2は未成熟な破骨細胞同士の融合に深く関与していることを見いだした。また、顎骨は咬合力をはじめとした様々な外的刺激を受けることから、メカニカルストレスを負荷した状況をシミュレートし、この刺激下での抗NHA2モノクローナル抗体の破骨細胞と骨芽細胞への影響について検討したが、結論に至るまでの十分なデータを得ることはできなかった

著者

Nawawi As'ari Ma Chao-mei Nakamura Norio HATTORI Masao KUROKAWA Masahiko SHIRAKI Kimiyasu KASHIWABA Noriaki ONO Minoru

出版者

公益社団法人日本薬学会

雑誌

Biological & pharmaceutical bulletin (ISSN:09186158)

巻号頁・発行日

vol.22, no.3, pp.268-274, 1999-03-15

被引用文献数

3 34

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By screening water and MeOH extracts of 30 Chinese medicinal plants for their anti-herpes simplex virus (HSV)-1 activity, a MeOH extract of the root tubers of Stephania cepharantha HAYATA showed the most potent activity on the plaque reduction assay with an IC_<50> value of 18.0 μg/ml. Of 49 alkaloids isolated from the MeOH extract, 17 alkaloids were found to be active against HSV-1,including 13 bisbenzylisoquinoline, 1 protoberberine, 2 morphinane and 1 proaporphine alkaloids, while benzylisoquinoline and hasubanane alkaloids were inactive. Although N-methylcrotsparine was active against HSV-1,as well as HSV-1 thymidine kinase deficient (acyclovir resistant type, HSV-1 TK^-)and HSV-2 (IC_<50> values of 8.3,7.7 and 6.7 μg/ml, respectively), it was cytotoxic. FK-3000 was found to be the most active against HSV-1,HSV-1 TK^- and HSV-2 (IC_<50> values of 7.8,9.9 and 8.7 μg/ml) with in vitro therapeutic indices of 90,71 and 81,respectively. FK-3000 was found to be a promising candidate as an anti-HSV agent against HSV-1,acyclovir (ACV) resistant-type HSV-1 and HSV-2.

著者

大場 久恵

出版者

日本女子大学

雑誌

日本女子大学紀要 文学部 (ISSN:02883031)

巻号頁・発行日

no.57, pp.89-97, 2007

著者

Brunsell Per R.

出版者

社団法人プラズマ・核融合学会

雑誌

プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)

巻号頁・発行日

vol.84, no.11, pp.787-789, 2008-11-25

被引用文献数

1

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スウェーデン・ストックホルムの王立工科大学アルヴェン研究所では,逆磁場ピンチ(RFP)装置EXTRAP T2Rとヨーロッパにおける他の実験装置との共同研究を通してMHD研究を行っている.EXTRAP T2Rに2004年から2006年の間に装着されたMHD制御装置は抵抗性壁モード(RWM)の能動制御の最前線を担ってきた.RWMの能動制御はRFP研究と先進トカマク研究における共通の研究分野である.EXTRAP T2Rの実験的研究は,トカマク装置,特にドイツのマックスプランクプラズマ物理研究所ASDEX Upgradeトカマクとの共同研究を主導してきた.この共同研究は,ASDEX UpgradeでのMHD能動制御を主な目的としている.MHDの能動制御はトカマクの高閉じ込め向上のために推進されている.実現可能なベータ値(プラズマ圧力と磁気圧との比)は新古典テアリングモードと圧力駆動型キンク不安定性により制限される.理想キンクモードは電流密度勾配か圧力勾配により不安定化されるが,プラズマを囲む導体壁の時定数程度でゆっくりと成長するので,能動的制御が可能となる.低アスペクト比トカマクでの高ベータ領域で圧力勾配により駆動されるRWMは,弱磁場側に局在した空間分布を持ち,弱磁場側に設置されたコイルにより安定化されることが期待されている.適切なフィードバックシステムにより,先進トカマクシナリオに於けるベータ限界を,導体壁のない場合のベータ限界よりも十分に向上させることが可能である.

著者

Toshiaki Murai Yuichiro Mutoh

出版者

(社)日本化学会

雑誌

Chemistry Letters (ISSN:03667022)

巻号頁・発行日

vol.41, no.1, pp.2-8, 2012-01-05 (Released:2011-12-24)

参考文献数

99

被引用文献数

67

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Sequential reactions of thioamides and thioformamides with organolithium and Grignard reagents are described. Thioiminium salts derived from these sulfur isologues of amides readily react with lithium acetylides to lead to several types of products, including α,β-unsaturated ketones, whereas sequential additions of lithium acetylides and Grignard reagents afford propargylamines. The direct addition of organolithium and Grignard reagents to thioformamides proceeds with high efficiency to give a range of tertiary amines.

著者

Masashi Hasegawa Kota Daigoku Kenro Hashimoto Hiroyuki Nishikawa Masahiko Iyoda

出版者

(社)日本化学会

雑誌

Bulletin of the Chemical Society of Japan (ISSN:00092673)

巻号頁・発行日

vol.85, no.1, pp.51-60, 2012-01-15 (Released:2012-01-15)

参考文献数

73

被引用文献数

53

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Intramolecular interactions of face-to-face tetrathiafulvalenes (TTFs) in 1,8-bis(tetrathiafulvalenyl)naphthalene frameworks were investigated in neutral and cationic states. From X-ray analysis and NMR spectroscopy on neutral 1,8-bis(tetrathiafulvalenyl)naphthalenes, which exist as a mixture of syn- and anti-isomers in solution, there is steric repulsion between TTF moieties. However, analysis of the cyclic voltammogram (CV) revealed that a strong attractive interaction was present in the cation radical state. Electronic spectra of the cation radical state showed the presence of a mixed-valence (MV) state with a strong charge resonance feature. ESR spectra of the 1,8-bis(tetrathiafulvalenyl)naphthalene cation radical showed a typical signal of an MV state. Furthermore, a π-dimer, which exhibits pronounced Davydov splitting in the electronic spectra, was formed in the dication state. The observed absorption bands in the electronic spectra were characterized by using quantum chemical calculations of the cation radical and dication species. NMR spectra of both the π-dimer and tetracation species show either a deshielding effect due to cationic charge or a shielding effect due to diamagnetic ring currents. To our knowledge, this is the first reported example of a 1H NMR spectrum of TTF π-dimer.

著者

Katsuhiko Ariga Ajayan Vinu Yusuke Yamauchi Qingmin Ji Jonathan P. Hill

出版者

(社)日本化学会

雑誌

Bulletin of the Chemical Society of Japan (ISSN:00092673)

巻号頁・発行日

vol.85, no.1, pp.1-32, 2012-01-15 (Released:2012-01-15)

参考文献数

551

被引用文献数

638

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Although mesoporous materials have well-defined pore structures, these fine materials can surprisingly be produced by employing a set of conventional and simple procedures such as mixing, heating, filtration, and washing, using low-cost materials. They can be regarded as easy-to-make bulk nanostructured materials. Mesoporous materials have great potential for use in both macroscopic applications and nanotechnology. In this account, we introduce examples of recent developments in mesoporous materials involving innovations in their components and structural designs and concentrating on our own recent progress. These examples include syntheses of mesoporous silica, metal oxides, semiconductive materials, metals, alloys, organic composites, biomaterial composites, carbon, carbon nitride, and boron nitride, as innovative components. As structural innovations for mesoporous materials, various film preparations, pore alignments, and hierarchic structures are described together with their related functions including sensing and controlled release of target molecules.

著者

はしもと じょーじ

出版者

神戸大学

雑誌

若手研究(B)

巻号頁・発行日

2007

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多様な条件下にある惑星大気について鉛直1次元の放射対流平衡の大気構造を計算するコードを新規開発した.また放射輸送計算に必要とされる大気成分の吸収線パラメタ、断熱温度勾配の計算に必要な熱力学データ、雲その他の粒子による散乱特性を計算するのに必要な凝結成分の複素屈折率など、大気構造計算に必要なデータの収集をおこなってデータベースを構築した.

著者

梶波 崇 林 織部 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝

出版者

一般社団法人映像情報メディア学会

雑誌

映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)

巻号頁・発行日

vol.34, no.25, pp.67-72, 2010-06-29

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本研究では,従来からの博物館展示の形式を踏襲しつつ,デジタル技術によって展示物の背景情報を伝達可能にするデジタル展示ケースシステムを提案している.展示物に付随する背景情報を,同じ時代に作られたもの同士の関連性といった共時性とその経年劣化や来歴といった経時性の二つに分類した上で,この二種の背景情報を直観的に提示するための手法について検討する.これらの手法を実現するシステムとして,パネルとケースからなるCGを利用したインタラクティブな展示装置を作成した.さらに土偶をコンテンツとして展示を実装し,博物館からの評価を受け,デジタル展示ケースシステムの有用性を検証した.

著者

三木常照

出版者

京都学園大学

雑誌

京都学園法学 (ISSN:09164715)

巻号頁・発行日

vol.56, pp.91-134, 2008-10-20

著者

弥吉 光長

出版者

東京女子大学

雑誌

東京女子大學論集 (ISSN:04934350)

巻号頁・発行日

vol.7, no.1, pp.17-42, 1956-12-20

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The aim of this article is to describe the publishing world and the mutual relation between publishers, authors, and readers in the first half of the Meiji Era. There were three groups in the publishing world. The traditional book-stores run since the Edo period gradually died out. Some of the newly-established book-stores in the provinces gained much favour by free competition. Private publishing by authors, which was prohibited in the twentieth year of the Meiji Era, was not a great power and could not hold the leadership in the publishing world. The greatest number of scholars was to be found in the field of Western learning. Although they were able, their leadership was very weak for most of them considered their publications as a means of becoming distinct in the world. Therefore, the Confucianists, gaining the support of the statesmen, became powerful over the scholars of Western learning and won the leadership in learning. The common citizens read yellow papers, and were delighted with the cheap novels in them. Those who were previously the retainers of Tokugawa criticized politics in the newspapers and cultivated general opinions; later, the liberalists took over that role. The political novels much excited the young people. The men who were most influential in the general opinions were Yukichi Fukuzawa and Chomin Nakae, but the government and the Confucianists oppressed them. Among the readers, there slowly rose a group of students who, acquainted with Western writings, tried to translate them into Japanese, and another group of those who liked to recite Bakin, and they all supported a new type of literary works and new doctrines. The common people were rather conventional and conservative; they welcomed the newspapers and the cheap books for rent. The readers were not many but ardent. Inspite of the common advocacy of the "Japanese spirit and Western sciences," the Confucian spirit was predominant and difficulties were caused by importing Western civilization without paying any attention to its fundamental spirit nor preparing any sufficient ground for receiving it.