著者
Hiroyasu Tamura Yoshihiro Shinohara Tatsuo Arai
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
Chemistry Letters (ISSN:03667022)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.240-241, 2010-03-05 (Released:2010-02-06)
参考文献数
22
被引用文献数
30

Ionic liquids having a photoresponsive stilbene chromophore were prepared and their properties were examined. While the trans isomers were all solid, most of the cis isomers were liquid at room temperature. The trans isomers give fluorescence emission with a quantum yield of ca. 0.02, while the cis isomers practically give no fluorescence. Thus, we could photochemically switch the properties of ionic liquid as well as emission properties by photochemical processes.
著者
大久保 隆夫 田中 英彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.20, pp.241-246, 2009-02-26
被引用文献数
4

セキュアなアプリケーション開発のためには,開発の最上流からセキュリティを考慮した開発が必要になるが,セキュリティ知識不足やセキュリティ分析,設計作業が重いことなどが原因で,適切に行われず,脆弱性を生む一因となっている.筆者らは,最小限のセキュリティ知識でも効率的なセキュアな開発を可能にする手法として,アスペクト指向の概念に基づいた開発手法を研究している.本稿では,要求分析および設計段階において,ミスユースケースを拡張した記法を用いてセキュリティ要求が,設計時にセキュリティを挿入する箇所をパターン化したセキュリティ設計がそれぞれパターン化可能であり,それらによってセキュリティ作業の省力化,再利用が実現できることを示す.Security consideration in early development stages is important for secure application software development. However, lack of security knowledge and heavy security tasks make it difficult that is one of the reasons of software vulnerabilities. In this paper, we propose two kinds of security pattern: secuirty requirement patterns and security design patterns. We present that these pattern make security design laborsaving and reusable.
著者
ペルサー クリステル 武田 知典 大木 英司 塩本 公平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.404, pp.25-30, 2007-12-13

サービスプロバイダ網では,外部宛先の経路はiBGPセッションにより配布される.従来,網内ではiBGPセッションをフルメッシュで設定する必要があった.現在では,Route Reflector (RR)を利用する方法が一般的である.この方法では,サービスプロバイダ網で設定されるiBGPセッション数の観点でスケーラビリティに優れる.しかしながら,RRは網内での経路冗長性に悪影響を与えることが指摘されている.これは,障害時に代替経路を迅速に利用できない可能性があることを意味し,深刻な問題となる.本稿では,RRを利用するサービスプロバイダ網における経路冗長化を検討する.具体的には,経路冗長化を改善するiBGPセッショントポロジーの設計アルゴリズムを提案する.初期トポロジーが与えれていることを前提に,提案アルゴリズムは,ドメイン内のいくつかの境界ルータに対して,いくつかのiBGPセッションの追加を提示する.このような境界ルータは冗長性を欠く経路について,多数の外部経路を受け取っている.シミュレーションにより提案の有効性を確認する。まず,結果として得られるトポロジーでは,各BGPルータは,各宛先に到達できる2つの経路を保持する.これは,宛先への到達性を複数のAS境界ルータで受信している限り,保証される.そうでない宛先については,iBGPトポロジーの設計に関わらず,冗長性を実現できない.次に,この目的を達成するために必要なiBGPセッション数は,フルメッシュに比べ大幅に少なくなる.
著者
宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.59, pp.39-46, 1996-06-07
被引用文献数
34

コンテンツの時代になった.マルチメディアという道具を使って,複雑な人間社会の対話をし,頭の中にある発想を具体化する形態が見えてきた様に思われる.超高品位画像のマルチメディア分野では芸術家や,芸能研究者を主人として敬意をはらわないとこの分野の研究開発はレベルの高いものにならないであろう.ここでは,所謂"電気紙芝居"で,品位,実在感,質感等の高度の芸術的印象をどこまで再現できるかについて,Audio?Visualによる感性(深み,幽玄,実在感,雰囲気)情報伝送インフラ研究の研究開発と,それに基づくExtra High Quality Audio?Visual System研究のスタートについて述べる.The basic studies are indispensable to understand fundamental issues and possible solutions for the high end of the quality range. It is considered that some new important psychophysical factors are important: tone of color, gradient and high-toned gloss. To discover the important psychophysical factors, we have started to develop a new imaging system which attends not only to the spatial resolution, but also to the resolution of a signal level. We have named this system the "Extra High Quality Imaging System". In developing the Extra High quality Imaging System, We will make test images which convey not just an outwardly appearance but which also reflect an interior existence, that is, the higher order sensation of images.
著者
内藤 克輔 久住 治男 鹿子木 基二 加藤 正博 中嶋 和喜 塚原 健治 小林 徹治 黒田 恭一 松原 藤継
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.1019-1031, 1982-08-20

ヒト泌尿器悪性腫瘍の単層培養の研究を行い,3つの腫瘍より上皮性細胞の活発な増殖が認められた。いずれも140継代培養を重ね,細胞株として樹立された。70歳男子および30歳女子のclear cellを主体とした腎細胞癌由来の細胞株はそれぞれKH-39,KN-41,また44歳男子の膀胱移行上皮癌由来の細胞株はKW-103と命名された。これら3株をヌードマウスに異種移植し,移植28日後に100%に腫瘍形成を認めた。KH-39およびKN-41は単層培養細胞と異種移植腫瘍の光顕的,電顕的所見より腎細胞癌由来と考えられた。KW-103もまた光顕的,電顕的所見より膀胱移行上皮癌由来と考えられた。染色体分布は44〜47継代時に行つた。3株共に2個のmaker chromosomesを持ち,hyperdiploidyの核型を示した。種族細胞の染色体数モードはKH-39で58ないし59,KN-41では58ないし59,KW-103では57であつた。marker chromosomeのcentromere indexはKH-39では15.1と22.4,KN-41では15.2と22.7,さらにKW-103では16.2と24.1であつた。重複培養法による増殖曲線より得られたdoubling timeは,KH-39,KN-41およびKW-103ではそれぞれ16.0,20.9,16.0時間であつた。
著者
日置 将之
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.718-729, 2010 (Released:2010-03-01)
参考文献数
8

国立国会図書館では,平成18年度より図書館員を対象としたe-ラーニング形式の研修である,遠隔研修を実施している。近年,図書館員が職場を離れて研修に参加することが,さまざまな要因により困難になりつつある。遠隔研修は,このような状況を背景として,時間的・空間的・予算的制約を緩和した形で研修を受講してもらうためにスタートさせたものである。本稿では,提供開始から約4年が経過した遠隔研修の概要や現状等について報告する。
著者
添田 祥史
出版者
国土社
雑誌
月刊社会教育 (ISSN:02872331)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.74-79, 2009-11