著者
宮崎 正弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.970-979, 1984-11-15
被引用文献数
58

漢字 かな 英数字などの各種の文字で構成され 一般語の他に固有名詞も含んだ一般的な複合語に対する新しい自動分割法(係り受け解析法)を提案する.本解析法は次の三つの部分から構成される.第一は すべての可能な分割パターンを効率よく生成する部分 第二は 複合語を構成する単語が意味的にどのように結合しているかを解析するための係り受け解析部分 そして最後は 係り受け解析結果のなかから最適な分割パターンを選択する部分である.新聞記事に含まれる複合語の分割に適用した実験結果によれば 本手法は従来の最長一致法や分割数最小法に比べて精度よく 複合語を分割できることがわかった.
著者
秋山 高行 小原 清弘 谷崎 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.271, pp.81-87, 2009-11-05

ユーザの嗜好に基づいた最適な情報を提示する推薦技術は、精度が上がるほど、提示情報に新鮮味や意外性がなくなるという課題がある。本報告では、ユーザがserendipityを感じる(意外に良い)情報を推薦するシステムを実現するために、人間の嗜好に関する仮説を立て、その仮説を元に推薦方式を提案し、仮説の実証実験を行った。その結果、ユーザ嗜好を反映するコンテンツ間類似度を用いることによって、serendipityを感じるコンテンツを検索できることを示した。
著者
姫野 完誠 小島 康寛 田野 俊一 市野 順子 橋山 智訓 江崎 朋人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.390, pp.99-102, 2010-01-18

現在インターネット上には多数のWebページが存在しており,様々なユーザが利用している.しかし,各Webページを見ているユーザは互いを認識することができないため,コミュニケーションは活発に行われず,コミュニケーションの場として有効活用されていない.本研究では,アバターを用い互いを認識させることによりコミュニケーションを活性化し,各Webページをコミュニケーションの場と捉え,ユーザから集合知を収集するシステムを提案する.
著者
児玉 明 富永 英義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.464, pp.73-78, 1997-12-20
被引用文献数
4

メディア統合およびマルチメディアサービスの統合化を目指した構造化データとして, マルチメディアプロシーディングパッケージを我々は提案している. 本稿では, MPPを利用したテレレクチャリングシステムを提案した. 特に, テレレクチャリングシステムとして, 学会講演システムにおけるシステム構成とMPPデータの構成について考察した. 本提案システムは情報冷蔵庫システムに基づき, MPPデータの事前配送により, 利用者端末内でのMPPデータの再生による実現システムである. 特に, MPPデータとして, 司会, 発表映像・音声, 発表原稿の情報による構成法について述べ, MPPのレベル, プロファイル記述により, 実現できる機能及び特微について述べた.
著者
登里 民子/亀井 元子 亀井 元子
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.1, pp.161-174, 2005-03-15

本稿では、平成2年に日本語国際センターで始まった司書日本語研修の13年間の歩みを振り返ると同時に、平成15年度に新規開講した専門プログラムについて紹介する。15年度には図書館関連の専門科目として、「図書館語彙」「図書館会話」「図書館読解」「日本事情概論」の4科目を開設し、それぞれの基礎的なテキストを開発した。図書館関連科目の拡充を図った結果、専門プログラムの総時間数は30時間(平成14年度)から87時間(15年度)へ約3倍に増加し、研修参加者の時間的負担は増したが、研修終了時のアンケート調査では、専門日本語科目に対する評価が高まったことが確認された。これは、(1)科目の細分化と体系化(2)テキスト作成による内容の充実(3)前期と後期のワークロード是正、の結果であると考えられる。 今後の課題としては、(1)専門科目の評価指標の確立 (2)専門聴解科目の開発 (3)図書館事情のテキスト作成、の3点を挙げたい。
著者
亀井 元子/浜口 美由紀 浜口 美由紀
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.3, pp.169-182, 2007-03-15

国際交流基金関西国際センター司書日本語研修では、司書として職務上必要とされる日本語能力の向上だけでなく、日本の図書館事情の理解も研修目標の一つとしている。平成15年度以降、専門日本語科目として「図書館語彙」「図書館会話」「図書館聴解」などが開講されたことにより、それまで図書館実習や見学に必要な専門日本語教育を行ってきた「図書館事情」が日本の図書館事情を理解する上で必要となる知識の習得へ重点を移すことになった。その結果、専門知識を有する司書との協働による授業の実施や教材作成の割合が増加し、専門知識の習得に成果が認められるようになった。本稿では、平成17年度に実施した司書と日本語教育専門員の協働による「図書館事情」の実践報告を行うとともに、図書館実習受入機関や研修参加者に対して行ったアンケート調査をもとに、「図書館事情」の今後の方策について述べる。
著者
屋宜 宣文 長田 智和 谷口 祐治 玉城 史朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.526, pp.79-83, 2006-01-12

高品質なMPEG2ビデオストリーミング配信における映像品質劣化への対応手法として, Forward Error Correction(FEC)によるエラー訂正などが挙げられる. しかし, FECには論理的なエラー訂正の限界が存在し, ネットワークの状態によってはエラー訂正が不可能となる. また, MPEG2ではPESヘッダが含まれるパケットを損失することで映像品質に大きな劣化を及ぼす. 本研究では、MPEG2動画像データに対して, 新たにFECを用いて重点的にPESヘッダを保護することでエラー訂正効果を損なわない手法を検討する.
著者
江上 敏哲
出版者
学術文献普及会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.77, pp.60-71, 2006-08

2005年12月,イタリアのナポリ・ローマ・ヴェネツイアの日本資料図書館を訪問し,各館における実態,特に,活動・運営,蔵書,日本資料・日本情報の提供・入手,目録等について調査した。イタリアにおける日本語学習者は増加傾向にあるが,蔵書の多い図書館は少なく,ほとんどの図書館で東アジア・東洋等と同組織である。日本語を理解する司書も少ない。日本からの図書館サービス・情報発信の改善として,書誌・目録データベースにおけるローマ字併記の整備,ILL受付体制の整備と説明の強化等が考えられる。
出版者
造幣局
巻号頁・発行日
vol.1冊(第1-2年 自明治8年2月至9年6月), 1912
出版者
大蔵省理財局
巻号頁・発行日
vol.明治26年−35年3月, 1912
著者
岩永 定 柏木 智子 藤岡 恭子 芝山 明義 橋本 洋治
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.37-50, 2007

There are many problem behavior of children in Japan such as bullying, juvenile delinquency, school violence, vandalism, drug etc. Many factors cause such problems, but we set up a hypothesis that the decline of self-esteem of children is very important factor. From this hypothesis and the examination of the precedence research regarding self-esteem, we set the following 3 points as the aim of this paper; 1) to review the history of Project Adventure (PA) program and to grasp of its definition and contents, 2) to grasp present conditions and problems of PA program in Miyagi Prefecture that firstly introduced it in Japan, 3) to search possibilities and limits of Miyagi PA program in the formation of the self-esteem of children. As a result of research, we conclude next three points: 1) PA is defined as the formalized process of experiential learning that makes a series of adventurous and challenge activities as the means for intending the change of the consciousness and behavior of students. PA program have been advanced the wide use and qualitative change in the process of the occurrence and diffusion in USA. It diffused partially after PAJ (Project Adventure Japan) is established in 1995 in Japan. 2) PA in Miyagi Pref. is being carried out as MAP (Miyagi Adventure Program) under the guidance of PAJ and the fundamental thought is expressed as the 'cycle of experiential learning'. Miyagi Pref. is the only one prefecture which tackles with PA by the board of education as a whole, and promote the program in the cooperation of school education and social education. The program is developed on 4 contents; (1) training of leaders, (2) enlightenment activities, (3) upgrading of the institutions and equipments, and (4) introduction of PA to the school education activities. However, the training of the leader is restrictive, and training activities are relying on PAJ now. Also, it is very difficult to measure the educational effects of PA program to students. 3) The board of education try to introduce the PA program to all public schools, but some teachers and principals reject the PA program because they doubt its effect. The staffs of board of education think that such teachers and principals do not participate the training and do not understand significance of PA program. But we think there is other reason. In the process of introducing PA program to school education, it decreased elements of adventure that improve the self-esteem of children.
著者
平岩 真一 阿倍 博信 小高 俊之 野村 恭彦 横山 光男 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.40, pp.777-778, 1990-03-14

現在のデータベースでは、情報が要求に対してマッチしているか否かの2値的な判断のみを行っているため、あいまいな概念(大きいとか、かっこいいなど)を含んだ要求を処理することが、非常に困難である。そのため、近年、あいまいさを含んだ検索要求が可能な、ファジィ理論を用いたデータベースがいくつか提案されている。しかし、何かを選んだり、買ったりするような場合には、より抽象的な概念による検索項目が必要となる。こうしたあいまいな検索要求に応えるため、本稿では、従来のファジィデータベースにおけるand、orの見直しと、検索項目の生成について提案する。