- 著者
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佐藤 寛
新井 邦二郎
- 出版者
- 筑波大学発達臨床心理相談室
- 雑誌
- 筑波大学発達臨床心理学研究
- 巻号頁・発行日
- vol.15, pp.37-43, 2003
不安障害とうつ病性障害は,児童期の子どもに見られる精神的問題の中でも有病率が比較的高く,長期にわたって維持される深刻な疾患であることが指摘されている(Ollendick & King,1994)。例えば,Anderoson,Williams,McGee, & Silva(1987)は,8~12%の児童が何らかの不安障害を抱えていることを報告している。また,うつ病性障害の診断基準 ...