著者
高坂 和久 小沢 総一郎 檀原 宏
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.20, no.12, pp.559-566, 1973

0.5Mrad照射後3日目までは,色沢の劣化はみられないが,咀しゃくないしのど越し時に,微かに照射臭が認められた。<BR>しかし,7日目ぐらいになると,照射ソーセージは退色を示し,色沢の劣化が認められた。一方,照射臭は薄くなり,よほど注意しないとわからない程度であった。<BR>この間,外観,肉質には全く変化がみられなかった。<BR>調理条件を変えた場合,嗜好性は,照射非照射間にわずかの差を生じたが,照射臭は湯煮処理(80℃5~7分)がもっとも識別を困難とし,冷時と油いためは,注意して比較すれば,識別ができる程度であった。<BR>以上の結果から,ウィンナーソーセージにγ線を0.5Mrad照射した場合,照射後2~3日目までは照射臭がわずかに残るが,嗜好性を根本的に変化させるほどではなく,調理条件によっては,さらに低減し得ることがわかった。
著者
井上 武史
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2008-03-24

新制・課程博士
著者
加藤 尚斗 新谷 和也 吉田 周平 山口 洋平 本田 行佑 山田 健一 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.132-133, 2005-08-06

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「空の青さと夕焼け」と題する実験授業の内容及びそこで使用した実験教材を紹介する。アクリル板を組み合わせて製作した簡易水槽の中に様々な水溶液を入れ、これにLED単色光や懐中電灯の光をあてて、色による到達距離の違い(散乱度合いの差)や液体の色の見え方の変化を観察し、それらを通じて日中の空が青く見える理由や夕焼けが赤く見える理由を小学生に理解してもらうことを目的としている。これらは、小学5・6年生の総合的な学書の時間で、実際に演示した。実験に使用する水溶液としては、日常生活の中で箇単に入手可能なものを使用することで、再現実験が容易に実施できるようにした。また、実験の効果を増す目的で、きれいな夕焼け色を実現するために適した水溶液濃度と水槽長さとの関係を調べた。
著者
芹沢 孝子
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.11-19, 1985 (Released:2009-03-27)
参考文献数
3
被引用文献数
10

前回の報告(芹沢,1983)では,冬眠からさめた直後に水があり,したがって産卵の開始が水の有無に影響されない場所でのダルマガエルとトノサマガエルの成長と産卵について,体長組成と卵巣の発達過程から推定した結果を述べた。しかしながら,今日では多くの水田は,農地改良によって乾田化が進み,機械植えが普及し,田植え時まで水が乏しい状態になっている。そこで今回は,このような場所でのダルマガエルRana brevipoda brevipodaとトノサマガエルR.nigromaculataの産卵様式を推定し,産卵開始時期に対する乾田化の影響について検討してみた。
著者
鶴田 清司
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2007

制度:新 ; 文部省報告番号:乙2124号 ; 学位の種類:博士(教育学) ; 授与年月日:2007/12/4 ; 早大学位記番号:新4636
著者
好井 裕明
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.711-726, 2013 (Released:2015-03-31)
参考文献数
86
著者
田崎 祐生
出版者
大阪成蹊大学
雑誌
大阪成蹊大学芸術学部紀要 (ISSN:18801544)
巻号頁・発行日
no.4, pp.31-48, 2008

2007年夏、3年ぶりにパリ、その後にミュンヘンを訪れた。それぞれに3泊ずつ、わずか1週間の短い旅行ではあったが、今回の旅の目的は、いくつかの公園に行くこと。ミュンヘンでは、旧市街の北側、かつて芸術家たちが集まったシュヴァービングの東側に広がる広大なエングリッシャー・ガルテン/英国庭園と、市街の西に位置するニンフェンブルク城、とくに旅館の南西に立つロココ様式のアマリエンブルクのまわりをゆっくり楽しんだ。これらではともにバイエルン州第一の大都会の中であることを忘れるほどの、まさにシュヴァルツヴァルト/黒い森のような閑けさを往診できるが、第二次世界大戦で壊滅的な被害を蒙ったミュンヘン旧市街の各所にも、個性的な噴水や彫刻を持った数多くの広場が計画され、そうした広場をめぐるようにして散策を楽しめる。一方、パリにも、世界的に知られた公園や庭園がいくつもあり、歴史的建造物と同様に数多くの観光客を集めている。今回は、少し肌寒い天候であったが、久しぶりにパリ市の西端に広がるブーローニュの森を訪れたものの、半ば道に迷って、目的地としていたバガテル公園には至らずに途中でメトロの駅、ボルト・ドーフィーヌヘと戻ることとなり、はからずもあらためて、この森の大きさを実感することとなった。このブーローニュの森、また東端のヴァンセンヌの森という二つの大公園を除くとしても、パリ市の緑地はおよそ500ha、パリ市域の5%といわれ、日本の諸都市と比べれば、格段に大きい。それでもなお、前フランス大統領のJ.シラクがパリ市長在任中、被け公園の新設や整備を公約し、公園・庭園・緑地管理局を独立に設けて、さらなる公園増設を押し進め、現在のパリ市長B.ドラノエもまた、市民のリクエストに答えて、公園の増設を公約しているという。しかしながらパリ市内にまとまった公園用地を確保することは容易ではない。近年、つくられてきた公園は、かつてのような大公園ではありえず、逆に市内各所に残された小さな空地を、従来の形式にとらわれずに、自由に、積極的に緑地化したものがほとんどである。この夏、そうした公園を実際に訪れてみたが、そこでは数多くの観光客が訪れる有名なフランス庭園とは異なる姿に驚くとともに、いろいろと新たな興味が広がった。本稿では、これまで訪れてきたパリを思い返しながら、パリに暮らす市民や彼らが求める公園などを手ががりとして、パリという都市を捉え直し、公園や都市を「歩くこと」を私たちの問題としても展開してみたい。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1926年11月20日, 1926-11-20
著者
江渡 浩一郎
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.2_140-2_157, 2012-04-25 (Released:2012-05-20)

グループによる共同作業を支援するシステムとして,メーリングリストとWikiを統合したコラボレーションシステムqwikWebを実装した.本システムは,人々が一般的に利用する電子メールをコミュニケーションの媒体として用い,そこにコラボレーションのためのシステムとしてWikiを組み合わせることによって,知識の集約・構造化をシームレスに行えるようにした.本論文では,コラボレーションシステムに関わる背景から,設計,実装に係る知見を述べる.
著者
Takeo Kubota Kunio Miyake Takae Hirasawa Kaoru Nagai Tsuyoshi Koide
出版者
(公社)日本薬理学会
雑誌
Journal of Pharmacological Sciences (ISSN:13478613)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1, pp.3-8, 2010 (Released:2010-05-17)
参考文献数
66
被引用文献数
6 8

Epigenetics is a mechanism that regulates gene expression not depending on the underlying DNA sequence, but on the chemical modifications of DNA and histone proteins. Defects in the factors involved in epigenetic regulation cause congenital neurodevelopmental diseases, and thus, epigenetic regulation is essential for normal brain development. Besides these intrinsic defects, it is becoming increasingly apparent that extrinsic factors, such as insufficient nutrition, psychiatric drugs, and mental stress, also alter epigenetic regulation. Therefore, environmental factors may lead to “acquired” neurodevelopmental disorders through the failure of epigenetic regulation. Epigenetics is a biological key to understand the gene–environment interactions in neurodevelopmental disorders. As the mechanism is reversible, its comprehensive understanding will result in the development of new therapies for these disorders.