著者
太田 弘毅
出版者
芸林会
雑誌
芸林 (ISSN:04332547)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.p2-20, 1988-06
著者
荒川 秀俊
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.120, pp.41-45, 1958-06
被引用文献数
1
著者
山形 欣哉
出版者
錦正社
雑誌
軍事史学 (ISSN:03868877)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.74-85, 2003-03
著者
佐藤 和夫
出版者
錦正社
雑誌
軍事史学 (ISSN:03868877)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.4-22, 2003-03
著者
速水 格
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.81-84, 2003-09-20 (Released:2017-10-03)

古生物学がもつ不思議な魅力にとりつかれてから間もなく50年になる.半ば偶然であったが, 私はほぼ10年ごとに職場を変わった.学生・院生と学術振興会の研究生を合わせた10年半は別としても, 九州大学理学部に10年, 東京大学総合研究資料館に11年, 同理学部に10年ほど勤務した.そして現在は神奈川大学理学部で停年間際の10年目を迎えている.この間に環境や役割の変化といくつかの奇遇があり, 無節操に研究対象や興味も変わったが, 恩師を始め多くの先輩・同僚, そして学生から有益な刺激を受け, 自由に研究と教育を続けることができたのは誠に幸いであったと感謝している.私が進級論文のフィールドで保存の良い二枚貝の化石層に出会い, 小林貞一先生のすすめで研究の道に入ったのは1950年代の半ばである.戦後の混乱が漸く終息して, 人々の暮らしはほぼ戦前の水準を回復していたが, 大学の研究環境はまだきわめて貧しかった.化石の研究者が使う機器といえば, 薄片を作る回転研磨盤と歯科医が虫歯を削るためのデンタルマシンぐらいのもので, 近代的な研究機器は何もなかった.当時の古生物学を振り返ってみると, 研究者数, 研究対象, 研究のレベルや技術, 研究機器, 情報収集, 思考方法から研究者のもつ価値観や大学の雰囲気まで近年とは比べるべくもない.これは古生物学に限らないであろうが, 誠に今昔の感がある.しかし, 著しい変革と発展の陰に古生物学を巡る科学研究の良き伝統といえるものがいくつか失われたような気もする.また, 昨今の大学改革や性急な業績評価の方法は, 長年をかけて辛抱強く取り組む自然史研究の基盤を危うくしている.このたび, 化石編集部の方から「言いたい放題でよいから学史などを自由に書いてほしい」との依頼を受けてはたと困った.50年ほどの遍歴はあるが, 昭和前半のことはほとんど何も知らないし, その後の経過についても知識は限られている.おそらく駄文になること覚悟で, この半世紀に古生物学を巡って何がどう変わったのか私見を記すことにした.
著者
YAMASHITA Akio HATA Tsukasa
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
Geographical review of Japan series B (ISSN:18834396)
巻号頁・発行日
vol.94, no.1, pp.1-17, 2021-07-31 (Released:2021-08-03)
参考文献数
21
被引用文献数
4

This study intended to consider the sustainability of irrigation fruit farming in terms of water supply-demand situation from the viewpoint of tolerance to drought events in Petrolina and its surrounding area in Brazil, where large-scale irrigation projects have been developed for semi-arid regions. Based on the field survey, we analyzed the actual situations of water intake and distribution on the water supply side and irrigation agriculture on the water demand side. The decrease in water resources in this region in recent years has been dramatic. However, this study revealed that the irrigation fruit farming in this region has managed to sustain itself without decreasing the area of cultivation and the harvest of produce even under the water shortage scenario of recent years. The biggest reason for this is the introduction of water-saving irrigation systems in this region in the late 1980s and the spread of these systems among most of the farmers in the region today. Meanwhile, there is also another issue unique to the region; the electricity cost has soared in the event of drought because the region relies on obtaining most of its electricity from hydroelectric power generation. It can be said that irrigation fruit farming in this region carries the dual risk of irrigation water shortage: the direct risk of irrigation water shortage due to recent continuing water scarcity and the indirect risk of insufficient irrigation water due to the restriction of irrigation facility operation with electricity shortage and soaring electricity costs caused by the shortage of power generation water.
著者
余野 聡子 西上 智彦 壬生 彰 田中 克宜 萬福 允博 篠原 良和 田辺 曉人 三木 健司 行岡 正雄
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-162_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】中枢性感作(Central Sensitization:CS)とは中枢神経系の過度な興奮によって,疼痛,疲労,集中困難及び睡眠障害などの症状を引き起こす神経生理学的徴候である。CSを評価する指標として,末梢器官に対して侵害刺激を連続して加えたときに見られる痛みの時間的加重(Temporal summation: TS)が用いられている。また,CSが関与する包括的な疾患概念として中枢性感作症候群(Central Sensitivity Syndrome: CSS)が提唱されており,CSおよびCSSを評価する質問票としてCentral Sensitization Inventory (CSI)が用いられている。CSが病態(疼痛)に関与していると考えられている疾患の代表格である線維筋痛症(Fibromyalgia:FM)において,健常人と比較してTS,CSIがともに高値であることが報告されている.しかしながら,これまでにTSとCSIのどちらがCSを評価する上で,より精度が高い評価法であるか明らかでない.本研究の目的は,これらの評価指標の精度を比較し,その臨床的有用性について検討することである。 【方法】米国リウマチ学会(2010)の診断基準を満たす線維筋痛症患者26名(FM群, 男性3名,女性23名,平均年齢49.3±10.5歳)および健常人28名(健常群,男性7名,女性21名,平均年齢51.8±13.5歳)を対象とした。疼痛はBrief Pain Inventory (BPI)にて評価し,CSに関する指標としてTSおよびCSIを評価した。TS評価では,利き手側の橈側手根伸筋に対して圧痛閾値(pressure pain threshold: PPT)での圧刺激を10回反復し,1回目と10回目の疼痛強度(Numeric Rating Scale: NRS)の差をTSとした。これらの評価項目について,Mann-WhitneyのU検定を用いて群間比較した。また,PPT, TSおよびCSIについてReceiver operating characteristic (ROC)分析を行い,各指標のArea Under the Curve (AUC)の比較検定を行なった。また,FM群と健常群を判別するカットオフ値を算出した。統計学的有意水準は5%とした。【結果】BPI (pain intensity/pain interference), TSおよびCSIは健常群に比べてFM群で有意に高値であった(p < 0.05)。PPTは健常群に比べてFM群で有意に低値であった(p < 0.05)。ROC曲線のAUCは,TSに比べてCSIで有意に高値であった(TS: 0.66, CSI: 0.99, p < 0.0001)であった。各指標のカットオフ値はPPTが12.1N(感度64%, 特異度89%, 陽性反応的中度84%, 陰性反応的中度73%), TSが3(感度60%, 特異度67%,陽性反応的中度63%,陰性反応的中度84%), CSIが37点(感度96%, 特異度100%,陽性反応的中度100%,陰性反応的中度97%)であった。【結論(考察も含む)】TSおよびCSIの精度を比較した結果,TSよりもCSIの方が精度は高かった。FM患者はCSによって生じる多彩な臨床症状を呈することから,機械刺激への過敏性を評価するTSよりも,包括的かつ症候学的な評価であるCSIの精度がより高くなった可能性がある。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は甲南女子大学倫理委員会の承認を得て実施した。事前に研究目的と方法を十分に説明し,同意が得られた者のみを対象とした。
著者
本多 広樹
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.90, no.6, pp.590-606, 2017-11-01 (Released:2022-03-02)
参考文献数
20

本稿では,さいたま市における次世代自動車の活用に着目し,スマートシティ政策の下での技術イノベーションとしての次世代自動車の普及要因を解明することを目的とした.そして,行政や企業・団体,個人を対象に,実際のユーザーの視点から,次世代自動車の活用方法や主体間関係が普及に与える影響を考察した.さいたま市は,他の都市に先駆けて次世代自動車の活用に着目した.当初は行政や一部の企業のみが次世代自動車を活用していたが,時間の経過とともにその数は増加した.その際には,従来の経済的メリットに限らず,環境性能や自動車としての性能,生活の利便性向上といった新たな視点が契機となった.さらに,他の主体から影響を受けていた主体が,別の主体に影響を与えるように変化した場合もあった.結果として,さまざまな活用方法や主体間の相互作用を通した,次世代自動車を活用する主体の増加が,さいたま市における次世代自動車の普及に繋がった.
著者
田熊 敬之
出版者
公益財団法人 史学会
雑誌
史学雑誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.129, no.7, pp.1-36, 2020 (Released:2021-09-09)

「恩倖(おんこう)」は皇帝の寵愛、またはそれを受けた者を意味する。中国の正史に歴代立てられた恩倖伝のなかでも、特に『北斉書(ほくせいしょ)』恩倖伝は、北族武人や西域胡人等を含むという民族的な多様性によって注目されてきた。本稿では、北斉「恩倖」が隋代以後の中央集権に繫がるという問題意識のもと、その代表的な人物である和士開(わしかい)の墓誌、及びその父である和安(わあん)の碑文を用いて、恩倖がどのように皇帝・権力者と結びついたのかを検討した。 まずは『北斉書』恩倖伝にいう「恩倖」とは何かを、序文や「和安碑」から分析した。その結果、北斉「恩倖」の焦点は皇帝や権力者に突如接近し、朝政に関与した人々にあったことを指摘した。次に、そうした中央権力との関係を支えた要因として、「和安碑」「和士開墓誌」にある「嘗食典御(しょうしょくてんぎょ)」「主衣都統(しゅいととう)」という官職に注目した。両官の職責は基本的に皇帝の御膳・御服を掌ることであったが、同時にその就官者は北朝期の政変や監察、執政の補佐に深く関与した。本稿では両官を「君主家政官(くんしゅかせいかん)」と名づけ、それを遊牧的な制度の影響を受けたと同時に、北魏(ほくぎ)末以後の二重権力状態を背景に出現してきた北朝独特の官職群であると定義づけた。君主家政官は当時の官制系統のなかで柔軟に運用され、胡漢の様々な階層へと浸透・拡大していくことで、出自を問わない人材が皇帝や権力者の周辺に集められたのである。最後に、君主家政官が漢人士族まで広がっていった背景には、北斉における門閥(もんばつ)的な体制そのものの変化・動揺があったことを述べた。 「恩倖化」の影響が北斉社会の広範に及ぶにつれて、貴族勢力の地方僚属に対する辟召権(へきしょうけん)が失われていき、隋(ずい)の開皇(かいこう)年間における郷官(きょうかん)廃止及び科挙(かきょ)制定の伏流となった。北斉「恩倖」の出現は、旧来の門閥制度に対する否定・社会階層の流動という趨勢の先駆的な動きであり、それはまさしく隋代以後の中央集権へと繫がっていったのである。
著者
宮沢 孝幸 上田 真保子 入江 崇
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

ネコ白血病ウイルス(feline leukemia virus:FeLV)は猫に免疫不全や白血病を引き起こす。猫はFeLV感染後数年でほとんどが死に至るため、FeLV感染症は獣医臨床上大きな問題となっている。FeLVに対するワクチンは90年代から市販されているものの感染防御能は低い。感染防御能の低さは、ワクチンが中和抗体を誘導しにくいことによるが、その原因はFeLVの外被糖タンパク質のグリカン(糖鎖)にある。本研究ではグリカンによって隠されていた中和エピトープを露出させたシュードタイプウイルスを作製することに成功した。本研究により、感染防御能の高いFeLVワクチンの開発に道を拓いた。

3 0 0 0 OA 足袋について

著者
奥平 志づ江 原 ますみ
出版者
文教大学女子短期大学部家政科
雑誌
家政研究
巻号頁・発行日
vol.14, pp.9-12, 1982-01-01