著者
加藤 美紀 Miki Kato
雑誌
共立国際研究 : 共立女子大学国際学部紀要 = The Kyoritsu journal of international studies
巻号頁・発行日
vol.31, pp.149-163, 2014-03

This paper proposes a reform of Japanese language education, especially for the field called Kambun. The term Kambun literally means Chinese writing, but it traditionally has a particular meaning in Japan. Classical Chinese literature was the most important culture artifact for Japanese until the 19th century and was read with a unique translation method called Kundoku. In Japan, Kambun usually means original classical Chinese literature, writings which were written in ancient Chinese by Japanese, and texts translated by the Kundoku method. The problem is that we have not found the best way of teaching Kambun for today's students. Instead of Chinese culture, Western culture came to occupy the most important position after the Meiji Restoration in Japan. We have to establish a new way of Kambun education fitting the new era. This paper examines today's Kambun education and makes two proposals for reforms as below; 1. Not to use the original text written in ancient Chinese as teaching material. 2. To exploit Kambun education to teach Japanese language characters and their history. These proposals would surely improve not only Kambun teaching, but also Japanese language education.
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, 2020-07-15

情報処理61巻8号を1つのファイルにまとめました.
著者
井徳 正吾 渋谷 詩織
出版者
文教大学
雑誌
情報研究 = Information and communication studies (ISSN:03893367)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.1-19, 2018-01-31

Green Tea beverages sold in plastic bottle could represent as one of the best samples ofcommodity product in Japan. We have 4 major brands and the first one sold was the “Oi Ocha(pronounced Oh Yee Ocha)” by Ito En, LTD., which still maintains strong market share as thepioneer brand. This report focuses on “Namacha” by Kirin Co., Ltd., and studies how itstrategically challenged the pioneer, Oi Ocha, and what were their strategy to compete againstthe late starters such as Iyemon by Suntory and Ayataka by Coca Cola Japan. Brand valueshall specifically be focused to understand the brand strategy of the product represents thecommodity in the category.
著者
原口 海 池田 心
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.227-234, 2019-11-01

スピードランとは,主にアクションゲームをできるだけ短い時間でクリアする“遊び方”であり, 日本ではタイムアタックなどとも呼ばれて親しまれている.スピードランをうまく行うためには,適切なルートつまりステージの進め方を設定したうえで,それを正確にこなす必要がある.上級者のルートは動画サイトなどで見つけられるが,それは初中級者には模倣が難しいものである.そこで本研究では,Marioについて初中級者でもプレイできるようなルートを自動的に提案するようなシステムを目指し,これをペナルティ付き遺伝的アルゴリズム(GA)で実現することを目指した.最速クリアのみを目指した GA では12 回も敵キャラとニアミスをしたが,ニアミスにペナルティを加えた GA ではそれを 4 回に抑えることができた.面白い点として,後者のほうがクリアタイム自体も早くなったことも挙げられる.
著者
住谷 雄樹 堀江 和正 塩川 浩昭 北川 博之
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.455-456, 2018-03-13

生体データ解析において、データの時系列特徴は重要な役割を担っている。例えば、機械学習を用いてデータに何らかのラベル付けを行う場合に、特徴抽出が上手くいくデータ群とそうでないデータ群がある。後者のデータ群に対しては、何らかの処理で上手く特徴が取れる状態にする必要がある。他にも、次元削減やノイズ除去など、データから有用な情報を得るためには様々な処理が必要である。本稿では、ニューラルネットワークで構成された生成モデルであるGANを応用し、データ変換を行う手法を提案する。本手法で使用するGANは、データ群間の分布における対応関係を学習し、データを変換する。本稿では提案手法の概要と、性能評価の結果について述べる。
著者
鈴木 和真 牛田 啓太
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.119-120, 2018-03-13

長時間の PC 作業では姿勢が固定され、疲れが出てくる。これに対してストレッチ運動を行うことが考えられる。筆者らは、PC の操作中にストレッチ運動を促し、ネットサーフィンなどの軽い PC 利用の操作をしながらストレッチができるシステムを提案している。PC による作業を一定時間続けるとストレッチを促すモードになり、そこではストレッチを行いつつ PC の操作ができる。ストレッチ運動を Kinect センサで認識して操作情報に変換している。
著者
飯尾 淳 鵜戸口志郎 小山 欣泰 長谷川 祐子
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.2624-2634, 2012-11-15

健康維持を支援するウェブアプリケーション「イートスマート」は,会員(ユーザ)のダイエット活動をサポートする機能として食事や運動の記録はもとより日記やコメントといったユーザ同士のコミュニケーション機能を提供する.これらの機能はダイエットに効果的な影響を及ぼす.しかし同コミュニティに参加しているユーザの間でも,ダイエットに成功したユーザと成功していないユーザに分かれているという状況が見られる.そこで本研究では,それぞれのユーザによる情報の記録内容を分析することによって,効果的にダイエットを成功させるためには何が重要かを明らかにすることを試みた.その結果,やはりダイエットの成否を分ける潜在的な意識や意欲は記録に明示的に現れること,および,ダイエット支援サービスをより効果的なものとできる可能性が明らかになった.
著者
小泉 雄太 荒堀 喜貴 権藤 克彦
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:21888825)
巻号頁・発行日
vol.2018-SE-198, no.27, pp.1-8, 2018-03-02

メモリリークは,不要なオブジェクトが将来増えることはない低脅威リークと,不要なオブジェクトが将来増え続ける高脅威リークに脅威度の観点から分類できる.この分類は一定の基準でまとめられたオブジェクト群 (グループ) にも適用可能である.従来の Staleness 解析のような全てのオブジェクトに対して特定の指標でリークの評価 / 報告をするリーク検出手法では,高脅威リークが低脅威リークの報告に埋没する可能性や,高脅威リークの即時判定ができないなどの問題がある.また,バイナリレベルでの解析においては,型情報のようなグループ化に適した情報の取得が困難な現状がある.本研究の提案手法である Pikelet は,バイナリコードを対象に高脅威のリークを高精度に検出することを目的とした動的メモリリーク検出手法である.高脅威リークの漸次的な特性から,グループサイズの成長過程を測定することで高脅威リークのグループを高精度で検出する.また,バイナリ解析で実現可能なグループ化の手段としてオブジェクト割り付け時の calling context を用いる.オブジェクトのグループ化と,グループの成長から脅威度を導出することで,Pikelet は新たに生成されたオブジェクトの危険度を即時判断し,プログラムに差し迫った脅威をより正確に報告する.実用プログラムを対象とする実験の結果,Pikelet は既存研究に比べて高脅威リークオブジェクト群の検知において精度の向上を示した (同一実行内での計測結果の平均で Recall は 22 ポイント,Precision は 80 ポイントの精度向上を達成した).また,実行オーバーヘッドは既存手法と同程度に収まることを確認した.
著者
稲本 守 Mamoru Inamoto
出版者
東京海洋大学
雑誌
東京海洋大学研究報告 = Journal of the Tokyo University of Marine Science and Technology (ISSN:21890951)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.65-75, 2017-02-28

On July 12, 2016, the Arbitral Tribunal issued an arbitration award on the South China Sea Dispute between China and the Philippines. It concluded that China’s historic rights to resources in the maritime areas within the so-called “Nine-dash Line” are incompatible with the International Convention of the Law of the Sea (UNCLOS) and have no legal effect. At the same time, the Tribunal acknowledged that all high-tide features in the Spratly Islands are not entitled to an exclusive economic zone and continental shelf and that no overlapping entitlements exist in the maritime zones claimed by the Philippines. After giving the background and general outline of the Award, this paper examines the reasoning of the judgment, in particular the strict standards set by the Court when applying the article 121( 3) of UNCLOS about the status of maritime features. 2016年7月12日に、仲裁裁判所は中国とフィリピンとの間における南シナ海紛争についての仲裁裁定を下した。その中で法廷は、中国のいわゆる九断線内の海域における資源に対する歴史的権利が国連海洋法条約とは両立せず、中国が主張する権利には法的根拠がないと結論付けた。更に法廷は、スプラトリー諸島における高潮線上の島嶼のすべてが排他的経済水域及び大陸棚に対する権限を有せず、フィリピンが主張する海域には権原の重複が存在しないことを認めた。 本稿は本裁定の背景と概要について紹介すると共に、今回の裁定における論拠、とりわけ島嶼の地位に関する国連海洋法条約121条3項を適用する際に設定された厳格な基準について考察した。
著者
植田 康孝

本研究の目的は, 2012 年6 月6 日に開票された「(第4 回) AKB 48 27th シングル選抜総選挙」について,ユニット化のメリットとロングテール構造を確認して, 且つインターネットの影響を実証するものである。本研究の実証結果より, 「総選挙得票数」に与える, 「ユーチューブ(政見放送) 再生回数」の弾性値は0.47,「Google+登録ユーザー数」の弾性値は0.97 であることが明らかとなった。劇場からスタートしたため, 元来, AKB 48のファンは自ら「参加したい」「発信したい」という欲求が高い。最大公約数を狙うマスメディアが提示する世界ではなく「自分の興味関心が高いメンバーに近い世界を構築したい」と考えるファンで構成されている。ところがテレビは時間的制約があるため, ファンのニーズを満たし得ない。一方, 制約がないインターネット上では,興味関心メンバー毎のコミュニティが形成され, ファンはマスメディアより満足度を高めることができる。 こうしたコミュニティが増殖するに従い, ファンが活用する情報メディアとしてマスメディアからインターネットへのシフトが進んだ。AKB 48 の場合, 従来のアイドルと異なり, テレビ番組や歌番組などマスメディアでの露出よりも, 「ユーチューブ(政見放送)」や「Google+」などのインターネットや, 秋葉原「ドン・キホーテ」8 階にある「AKB 48 劇場」やCD 購入者を対象とした「全国握手会」など「ライブ・イベント活動」の影響の方が大きいとかねてより指摘されていたが, 本稿での実証結果もこれを裏付けており, 今後のアイドル・プロモーションにおけるメディア選択の方向性の一つを示したと言える。