出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 = NIHON KENKYŪ
巻号頁・発行日
vol.57, 2018-03-30
著者
池内 慈朗
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 = The Journal for The Association of Art Education (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.40, pp.33-40, 2008

rights: 美術科教育学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf:http://ci.nii.ac.jp/naid/120000808450/
著者
重田 桂子 植原 啓介 村井 純
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.31-38, 2015-08-10

高校教科「情報」は 2003 年に導入が開始され 2013 年に学習指導要領が改訂された. 本研究では, 最新の高校教科「情報」に関する指導状況を把握することを目的として,無作為に選出した全国 2000 校の 教員を対象に実施したアンケート調査の結果について報告する. アンケートは,「学校および連絡先に関し て」,「授業・内容に関して」,「教科書・教材に関して」,「指導教員に関して」の 4 項目,計 42 問から構成し, 実施期間は2014年12月1日から2015年1月31日の2ヶ月とした. 本調査では,586校(712学科)から 回答を得ることができ,そのうちの有効回答数は 499 校 (634 学科) であった. 結果としては,地方や学科 により指導内容のばらつきが見受けられ,それぞれの状況に合わせて不足を補う必要があると考えられる.
著者
Bonada Jordi Blaauw Merlijn 才野 慶二郎 久湊 裕司
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013-MUS-100, no.24, pp.1-6, 2013-08-24

音声,特に強め表現を伴う歌声においてはしばしば声帯振動に基本周期外の不規則な挙動が見られる.本稿ではこのような声質を持つ音声を再現するためのスペクトルモーフィングに基づいた音声合成手法について述べる.本手法は,ターゲットとなる声質を持った音声サンプルの励振源に相当する成分と,入力音声のスペクトル包絡を用いて合成を行うものである.まず,声質ターゲットサンプルに対し,その基本周波数を入力音声の基本周波数に合わせこむための時間領域リサンプリング処理を行う.その後,声質ターゲットサンプルのスペクトルの元々の包絡構造をなるべく復元するように,調波成分の再配置を行う.最後に,そこに入力音声の調波の振幅と位相を適用することで,入力音声の音色と声質ターゲットサンプルの声質を併せ持つ音声信号を得る.その音声信号と入力音声を任意の比率でモーフィングすることで,声質ターゲットサンプルの声質を任意の分量だけ持つ音声が合成可能となる.本稿では,グロウルの声質を持つ音声を使用した歌声合成および主観評価実験を行った.
著者
白井 詩沙香
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.508-511, 2017-05-15

本会では情報教育活動の一環として,毎年,教員免許状更新講習を行っている.講習を開始した2014年度は関東地区で,翌年からは関西地区においても講習を開始した.本稿では,2016年12月に京都大学で開催された教員免許状更新講習の内容を中心に,これまでの取り組みについて紹介する.
著者
南山 泰之

RDA 11th plenary meeting日時:2018年3月21日(水)~23日(金)場所:Berlin Congress Center(ドイツ、ベルリン)
著者
ヴィータ シルヴィオ
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 = The Bulletin of National Institure of Japanese Literature Archival Studies (ISSN:18802249)
巻号頁・発行日
no.12, pp.149-169, 2016-03-14

サレジオ会宣教師マリオ・マレガ(1902 ~ 1978)に関する先行研究によって、同氏の伝記や関連情報などは多少明らかにされたが、現バチカン図書館所蔵文書群の成立についてはまだまだ不明な部分が多い。それを踏まえ、1920 〜 1940 年代におけるサレジオ会の来日と、宮崎・大分付近での初期活動を歴史的背景に、大分時代(1932 〜 1949)のマレガの言動を分析する。彼はキリシタン遺跡(主として墓)を調査する傍ら、布教地の歴史に関わる文献資料を15 年ほどかけて意欲的に集めた。入手経路として古書店と古物屋からの二つの筋があったようで、文書発見経緯についての記述によると、個別に手に入れた史料のほか、まとまって得られたものもあったと考えられる。1950 年代初期までその文書の研究も続けるが、調査・研究を行う際、地元で複数の協力者の力を借りた。彼が集めた文書が1953 年の夏ごろにローマに送られる時点に完結したものを、マレガ・コレクションと位置付けることができる。Previous research on the Salesian missionary Mario Marega (1902-1978) has shed some light upon his biography and other information on him. However, many details on how the collection of ancient documents now in the Vatican Library was put together still remain not sufficiently elucidated. For this reason, I first try to present here an analysis of Marega’s activities during the period he spent in Oita (1932-1949). This is carried out against the historical background of the Salesian Mission to Japan in its early years, after the arrival of the first missionaries to Japan and their subsequent efforts to settle down in the local society around Miyazaki and Oita. Within such a context, over a span of about fifteen years, Father Marega eagerly collected documents on the history of his missionary territory, while also engaging in surveys of the material remains (mainly graves) of earlier Christians from the same area. Apparently, he obtained the documents through two different channels, old-books dealers and old-curios or antique shops. In some cases their acquisition was made as individual items or small groups of records. However, according to accounts by Marega himself and other sources, another sizeable group was likely the result of one single “discovery”.Marega continued to study the documents until the early 1950s, also thanks to a network of people who helped him to find them first and eventually interpret their contents. In the light of these circumstances, and with no traces of later accessions, the early summer of 1953, when the group of documents was sent to Rome, is definitely to consider as the terminus ad quem for the formation of the collection.
著者
杉浦 功一
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.13-24, 2018-03-31

デモクラシーの概念及び民主化の動向を概観したうえで、これまで西側先進国主導であった開発援助及び民主化支援におけるデモクラシーや民主化の位置づけの変化を、ガバナンスなど関連する概念との関係を含めて検証する。そして実際の民主化支援活動の全体的な傾向とエジプト及びフィリピンへの支援を検証し、それらで現れているデモクラシーの概念の変容を捉えることを試みる。結果、「規範的なデモクラシー」としては、国家の政治体制としての自由民主主義体制が国際的な規範であり続けている。他方で、実際の開発援助や民主化支援の検証を通じてわかる「運用されるデモクラシー」をみる限り、より「非政治的」で政府の能力に重点を置いたデモクラシー像が現れつつある。
著者
森 善宣
出版者
九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.No.2, 2014-03

1959年に開始された在日朝鮮人帰還事業は、日朝両政府が「人道」の名の下に推進したが、朝鮮半島をめぐるデタントと南北の軍事的対峙から、そこには各政府それぞれ独自の狙いが潜んでいた。本論は、中ロ・東欧諸国に加えて日本外務省の公開資料をもとに、この各政府の狙いを究明する。一方の日本政府は、植民地統治後に国内に残留した在日朝鮮人に対する歴史的な差別構造ゆえに、彼らを経済的に財政負担要因としてだけでなく政治的な危険要因と見なし、彼らを一掃しようとした。他方で後者は、朝鮮停戦後の「平和共存」政策の時代的な要請の中、支援国家である中ソとの関係悪化に対して自国の保全対策を講ずるため、帰還事業を突破口として日本との国交正常化を目指していた。在日朝鮮人を相互に送迎するところに国益が一致した両政府は、その悲劇的な結果を充分に予測しないまま事業を敢行したのである。
著者
細井 勇
出版者
福岡県立大学人間社会学部
雑誌
福岡県立大学人間社会学部紀要 (ISSN:13490230)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.1-20, 2017-02-28

日本の戦後社会福祉理論は、社会福祉を社会政策との関係から説明する「補充論」に特徴があった。この場合の社会政策とは大河内一男のマルクス主義的な社会政策論であり、労働力の保全策、言い換えれば労働力の「商品化」政策であり、経済政策と同定される社会政策であった。それは正義や自由の問題を形而上学=非科学として排除するものであった。しかし、今日の社会福祉のテキストでは、「補充論」と併記して、エスピン・アンデルセンの福祉レジームとその指標としての「脱商品化」や、ロールズやセンによる自由の正義論が紹介されている。そこで本論文は、「商品化」論と「脱商品化」論の関係は如何に把握されるべきかを以下のように論じた。すなわち、正義と自由の概念との関係で社会福祉が論じられる背景を正義論の歴史的系譜として説明し(1章)、戦後日本の社会福祉理論形成において正義と自由が何故排除されたかを歴史的文脈から説明し(2章)、戦後日本の社会福祉展開において「脱商品化」論は如何に受容されてきたか、またされるべきかを論じた(3章)。
著者
山本 湧輝 熊本 忠彦 灘本 明代
雑誌
第8回Webとデータベースに関するフォーラム論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.174-181, 2015-11-17

Twitter では任意のユーザをフォローすることで,そのフォローされたユーザ (フォロイーと呼ぶ) がツイートした内容を自分のタイムライン (TL) に表示させることができるようになる.そのため,実世界での友人や知人だけでなく,共通の趣味・嗜好を有するユーザや有益な情報をツイートしているユーザ,好きな有名人 (芸能人や政治家,スポーツ選手など) をフォローすることで,自分の TL を充実させることが可能である.しかしながら,Twitter 上には数多くのユーザが存在しているため,その中からユーザがフォローしたくなるようなユーザ (すなわちフォロイー候補) を探し出すのは面倒な作業と言える.この問題を解決するために,最適なフォロイー候補の推薦について多くの先行研究がある.これら先行研究では,ツイートの話題が似ているユーザをフォロイー候補として推薦する場合が多いが,ツイートの話題が類似しているからといって,その話題に対するユーザの感情が異なる人をフォロイー候補として推薦するのは適さない場合も多数存在する.そこで我々は,ユーザの興味のある話題が類似しているかどうかだけでなく,その話題に対してどのような感情を持っているかも考慮してフォロイー候補を推薦するシステムを提案する.このとき,任意の話題に対する感情を表現するために,我々が先行研究で提案した Twitter 向けの 8 次元の感情軸 (「喜・好」,「安」,「昂」,「哀」,「怖」,「怒・厭」,「驚」,「恥」) を用いることとし,ツイートからの感情をこの8軸からなるレーダーチャートを用いて可視化する.
著者
川上 央 三戸 勇気
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.111(2004-MUS-057), pp.143-148, 2004-11-07

Rauscher(1993)のモーツァルト効果とはモーツァルトのピアノソナタの第一楽章を聴いた場合,空間課題の得点が上がったというものであるが,この研究ではモーツァルトとサリエリの作品での効果の違いを,3分間の計算課題を行った前後の心拍,血圧,血流量,発汗,脳波を指標に検討した.その結果,モーツァルトとサリエリの作品において,顕著な生理反応の違いは見られなかったが,脳波パワスペクトルのβ1帯域において,楽曲による有意差が見られた.このことより,モーツァルト効果は脳波の一部の周波数に影響を及ぼすのではないかと考えた.