著者
Tuomas Kiviniemi Marja Puurunen Axel Schlitt Andrea Rubboli Pasi Karjalainen Wail Nammas Paulus Kirchhof Fausto Biancari Gregory YH Lip KE Juhani Airaksinen
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-14-0792, (Released:2014-10-09)
参考文献数
31
被引用文献数
9 21

Background:We explored 12-month clinical outcomes of 929 patients with atrial fibrillation (AF) undergoing percutaneous coronary intervention (PCI) with bare-metal stents (BMS) vs. drug-eluting stents (DES) from the prospective multicenter AFCAS (Atrial Fibrillation undergoing Coronary Artery Stenting) registry.Methods and Results:Endpoints included the first occurrence of major adverse cardiac and cerebrovascular events (MACCE), defined as a composite of all-cause death, myocardial infarction (MI), target vessel revascularization, definite/probable stent thrombosis (ST), transient ischemic attack or stroke. Bleeding events were defined according to the Bleeding Academic Research Consortium criteria. Altogether, 673 (72.4%) patients received BMS and 220 (23.7%) at least one DES. Patients treated with DES more often had diabetes and prior ischemic events, and a longer stent length (P<0.05 for all), whereas patients treated with BMS more often had heart failure and were more likely to present with acute ST-elevation MI (P<0.05 for both). At 12-month follow-up, rates and risks of MACCE and total bleeding events were comparable between the groups (22.0% with BMS vs. 19.5% with DES, P=0.51, hazard ratio (HR) 0.89, 95% confidence interval (CI) 0.63–1.25 for DES) and (19.5% vs. 15.0%, respectively, P=0.16, HR 0.75, 95% CI 0.51–1.09 for DES). Definite/probable ST was more frequent in the BMS group (1.9% vs. 0%, respectively, P=0.046).Conclusions:In real-world patients with AF undergoing PCI, DES use was associated with outcomes comparable to those with BMS without excess bleeding complications. More ST was seen in BMS-treated patients.
著者
石川 孝子 福井 小紀子 澤井 美奈子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.545-555, 2014 (Released:2014-10-08)
参考文献数
33
被引用文献数
1

目的 今後都市部における高齢化が著しく進むことから都市部の地域終末期ケア体制の推進が重要となる。終末期療養や看取りに対する認識は,年代によって大きく異なることが指摘されている。そこで,65歳以上と40–64歳の年代別に,都市部在住市民の終末期の希望療養場所と,医療福祉資源などの知識,経験,認識との関連を検討する。方法 東京都武蔵野市民のうち層化無作為抽出した40歳以上の1,500人を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した。調査項目は,終末期の希望療養場所,属性,医療・介護の経験・知識・認識とし,終末期の希望療養場所との関連を年代別にロジスティック回帰分析で検討した。結果 769人(回収率51.6%)から回答が得られた。終末期の希望療養場所は,65歳以上では自宅40.9%,自宅以外59.1%,40–64歳では自宅54.1%,自宅以外45.9%であった(P<0.001)。自宅療養選択に関連する要因は,65歳以上の群では,緩和ケアにおける薬物による疼痛管理の知識:「麻薬は中毒になるのではないかと心配」と認識していない(オッズ比:95%信頼区間1.90:1.17–3.08),セルフケア:「服薬行動(風邪をひいたときにすぐに薬を飲まずに予防行動)」をしている(1.97:1.21–3.22),社会的役割:「ボランティア」をしている(2.38:1.34–4.21),在宅療養の認識:「在宅療養費用を入院費の8割以内が妥当」と認識している,「相談できる医療関係者が居る」と認識している(1.82:1.10–3.03,1.90:1.06–3.41),在宅医療の認識:「自宅での看取りでも医療を十分に受けている」と認識している(2.30:1.37–3.87)ことが挙げられた。40–64歳の群では,介護希望者:「介護士」を希望しない(2.80:1.62–4.83),在宅医療の認識:「自宅でも急変時対応ができる」と認識している(2.97:1.15–7.66),終末期の認識:「最期は自由な環境がいい」と認識している(4.57:2.43–8.59)ことが挙げられた。結論 本研究の結果,終末期療養場所の希望と実際の隔たりを少なくするために,65歳以上では介護の社会化への意識変革,40–64歳では死生観の醸成をする機会を持つ,両年代共通として正しい知識の普及啓発の必要性が示唆された。
著者
昇 幹夫
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.1, pp.26-30, 1994-07-09
被引用文献数
1
著者
片岡 千恵 野津 有司 工藤 晶子 佐藤 幸 久保 元芳 中山 直子 岩田 英樹 渡部 基
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.535-544, 2014 (Released:2014-10-08)
参考文献数
29

目的 我が国の高校生における危険行動と睡眠時間との関連を明らかにする。方法 分析には,Japan Youth Risk Behavior Survey 2011のデータ(全国の高校から無作為に抽出された102校の 1~3 年生,男子5,027人,女子4,751人,計9,778人)を用いた。危険行動に関しては,「有酸素運動不足」,「朝食欠食」,「月喫煙」,「月飲酒」,「シンナー乱用経験」,「性交経験」,「シートベルト非着用」,「暴力行為」,「自殺願望」の 9 項目を取り上げた。結果 睡眠時間の実態は,6 時間未満の者が男女ともに40%前後を占める等,憂慮される状況であった。危険行動が最も低率であった,睡眠時間が「6 時間以上 8 時間未満」の群を基準として,他の群における危険行動のオッズ比を算出した結果,「4 時間以上 6 時間未満」の群では,男女ともの「有酸素運動不足」および「朝食欠食」等のオッズ比が有意に高値であった。さらに睡眠時間が短い「4 時間未満」の群では,男子では全 9 項目(オッズ比1.47~3.28),女子では「シートベルト非着用」を除く 8 項目(1.54~4.68)について,オッズ比が有意に高値であった。他方で,睡眠時間が長過ぎる「10時間以上」の群でも,男女ともの「月喫煙」および「シンナー乱用経験」等について,オッズ比が有意に高値であった。結論 我が国の高校生において,6 時間未満の短い睡眠時間および10時間以上の長過ぎる睡眠時間は危険行動に関連していることが示され,睡眠時間も危険行動の一つとして注目していくことの必要性が示唆された。
著者
松井 甲子雄 大西 淳児 中村 康弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.1017-1024, 1996-06-25
被引用文献数
41

この論文では, 画像を多重解像度表現する直交ウェーブレット変換において, ひそかに署名データを画像に埋め込む一方法を提案する. その原理は, 画像の多重解像度表現における差分出力に偏りがあることに注目し, その特徴を手掛りに署名ビット系列を画像に埋め込むものである. その際, 256×256画素からなる濃淡画像でおおむね6Kバイト程度の文字情報を合成可能である. この方法は画像の著作権を表示する署名データのみならず, 画像の作者や使用条件, あるいは画像そのものの属性情報までも包含でき, 画像データベースの検索などにおいても類似画像の識別を容易にできるなどの応用が考えられる.
著者
南里 卓也 大津展之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:18827810)
巻号頁・発行日
vol.46, no.15, pp.43-50, 2005-10-15
被引用文献数
48 23

セキュリティ分野における映像監視や老人介護のモニタリングシステムなどにおいて,異常動作の検出は非常に重要な課題である.そこで,本論文では,固定カメラによる複数人動画像からの異常動作検出のための教師なし手法を提案する.本手法では,画面内で頻繁に行われる動作を通常動作とし,異常動作をその通常動作の特徴分布から逸脱するものとして定義する.動作特徴として立体高次局所自己相関特徴を用いており,この特徴の加法性の性質と固有空間法の線形性がうまく組み合わさることによって,画面内に複数人いる場合でも,個々の人物の切り出しやトラッキングをすることなく容易に学習および検出が可能となる.しかも対象に関する先見知識もいっさい必要としない.実験では,複数人の歩行者の中での転ぶ動作を異常動作として検出し,手法の有効性を確認した.The detection of anomaly (abnormal/unusual) movements is an important problem in video surveillance applications. We propose an unsupervised method for anomaly movement detection in scenes containing multiple persons. Our method uses cubic higher-order local auto-correlation (CHLAC) to extract movement features. We show that the additive property of CHLAC in combination with a linear eigenspace method is well suited to simplify the learning of usual movements and to detect anomaly movements even in scenes containing multiple persons. One particular advantage of this method is that it does not necessitate the object segmentation and tracking, and also any prior knowledge about objects. Some experimental results are shown to exhibit the validity of the method.

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著者
実業教育振興中央会 [著]
出版者
実業教科書
巻号頁・発行日
1942
著者
葛西 恭一 石田 恵梨 小林 由佳 曽我 幸一 金光 大石 坂本 京子 竹中 信也 柳田 國雄 伊谷 賢次
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.257-261, 2013-02-20
参考文献数
12

症例1は75歳男性.心房細動にてダビガトラン220mg/日服用開始したところ,5日後より食道閉塞感,ゲップを自覚.上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた.ダビガトランを継続しながらプロトンポンプ阻害剤(以下PPI)を服用したところ潰瘍は治癒した.症例2は68歳,女性.発作性心房細動に対しダビガトラン300mg/日服用開始77日後より胸焼けを自覚.上部消化管内視鏡検査にて中部食道に白色の膜様付着物を伴った潰瘍性病変を認めた.ダビガトランを中止しPPI投与したところ潰瘍は治癒した.ダビガトランは循環器領域で使用頻度が高まると予想される薬剤であり,薬剤性食道潰瘍の原因となり得ることを念頭に置く必要がある.
著者
木村 幸雄
出版者
福島大学教育学部
雑誌
福島大学教育学部論集 (ISSN:05328152)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.29-38, 1969-11
著者
田原 雄一郎 望月 香織
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.139-143, 2005
参考文献数
9
被引用文献数
2

33種のハーブのエタノール抽出液をベニヤ板製のゴキブリのシェルター(5cm×5cm, 5mm隙間)に浸漬させ, チャバネゴキブリ10頭(♂または♀)を放ったプラスチック円形容器(半径15cm, 高さ17cm)に無処理シェルターとともに対角の位置に置いた.それぞれのシェルター区に48時間で落下した糞の数から忌避性を求めた.その結果, デイル, セロリ, キャラウェイ, クミン, コリアンダー(以上, セロリ科), シナモン(クスノキ科), メース(ニクズク科)およびトウガラシ(ナス科)を処理したシェルター区には糞の落下数が極めて少なく, 無処理区のシェルターに90%以上の糞が落下した.これは, これらのハーブを処理したシェルターを忌避したからと判断した.忌避性は1ヵ月以上持続した.また, ハーブ抽出液を80倍程度希釈しても効力は維持した.他方, アニス, サンショ, オニオン, ユーカリなどの抽出液では誘引性が確認された.