著者
橋本 信之
出版者
関西学院大学
雑誌
法と政治 (ISSN:02880709)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.801-848, 1990-12-20

1 Introduction 2 Niskanen Model 3 Assumption of Budget-Maximizing Behavior 4 Assumption of Bureaucrat's Complete Dominance and High-Demand Committee 5 Concluding Remarks
著者
小池 靖
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.291-314, 2014

海外の研究者によれば、グローバル化する職業世界において、ますますスピリチュアルな論理が広がりを見せているという。そうした「ワークプレイス・スピリチュアリティ」の典型例として、自己啓発書『7つの習慣』が言及されてきた。そこで本稿では、日本の『7つの習慣』現象をフィールド調査し、スピリチュアリティの倫理と現代のグローバル資本主義との親和性を考察した。分析の結果、先行研究の見方とは異なり、企業研修では、常識的な対人関係観が説かれ、かつ、スピリチュアリティは極めて抑制的に語られていることが明らかになった。コミュニケーションの言説も、スピリチュアルというよりはセラピー的な語彙にほぼとどまっていた。そのような絶妙なバランスの上に、現実のグローバルな文脈での職業倫理は成立している。調和的な対人関係観については、新宗教的な源泉を読み取ることは不可能ではないが、それも宗教性を脱色した形で語られていることを示唆した。
著者
横出 洋二
出版者
奈良大学史学会
雑誌
奈良史学 (ISSN:02894874)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.55-92, 1995-12

健康ブームと言われて久しい。最近では健康食品以外の通常食品に栄養素を特別に加味した商品が多く販売されているが、それは現代の日本人の健康に対する関心の高さを反映している。またスポーツをして健康維持をはかる人も最近多い。スポーツジムで老若男女関係なく水泳やエアロビクスなどで汗を流したり、マラソンを日課としたりする人も多い。各地でマラソン大会が開かれるとたくさんの参加者で賑わい、中には一〇〇キロマラソンといった苛酷なものに挑戦する人も少なくない。こうしたスポーツを通じて太り過ぎ、脂肪過多、腰痛、体力増強など健康維持、増強を図るわけだが、しかし最近では健康以上に体型維持を目的とする場合も多い。ジムのロッカールームの鏡の前で若者は日々鍛えられる身体をナルシスティクに眺め、中年は意志に関係なく貯まる脇腹の脂肪をつまむ。そうしたしぐさに、健康嗜好も含めて最近の自己の身体そのものへの関心の高さがうかがえる。以上の傾向はマスコミや企業戦略による過剰な健康・身体維持の情報提供による個人の身体への介入も要因の一つであるが、他に村落協同体や「家」の崩壊による現代社会の中での個人の孤立も自己や自己の身体への関心の高めているのではなかろうか。共同体なり家の中で個人は有機的に絡った存在であり、その身体は所属集団のものでもあり、個別的な一個人に属するものとしての意識は薄かったのではないかと考える。現在は心身を埋没させる共同体的集団はなく学校から家庭の中まで個人は孤立を意識し、さらには個性豊かで独立した人格が称賛され、他者と同じが否定される風潮、またそうした教育が推進される中で自己や他者のまなざしに対し過敏に意識せざるを得なくなっている。
著者
飯田 汲事
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告. B, 専門関係論文集 (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.161-167, 1978-03-31
被引用文献数
4

天正13年11月29日の地震の古資料の収集を行い,それらを調べ直して解析し,震害の全貌を明らかにし震度分布を求めた。また震源の位置,地震の規模を定めた。震源地は伊勢湾内であること,地震のマグニチュードは8クラスであることを示した。なおこの地震の津波の規模および被害について新に見解を述べた。
著者
鈴木 雄一 玉井 克哉
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-8, 2011-11-04

デジタル化とネットワーク化の恩恵を市民が均しく享受できる社会を実現するためには、著作権法上の権利を円滑に処理することが欠かせない。特にいわゆる孤児著作物については、権利処理を複雑化させ膨大な取引費用を発生させる可能性があるため、著作物の二次利用についても電子図書館構想の実現についても、大きな障害となる可能性がある。本稿は、歌手、俳優など実演家の権利に焦点を当てつつ、それによって生じる法的課題に対処するため米国や欧州で進んでいる動きを紹介し、基本的な国際的枠組みについて検討し、わが国の取り組みと比較するとともに、さらに、近い将来に向けての政策提言を行うものである。As smooth digital rights management is a key to realize the New Digital Age where everybody can enjoy works created by other people together with the new information technology, legal matters in the copyright law are emphasized in many developed countries such as Japan, U.S. and European Union. Especially so called orphan works would make obstacles in the way of creating secondary works and accumulating legacy of human beings in digital libraries. This article provides a comparative legal study of the solution models developed in Japan, the U.S. and the European Union in light of the international framework, focusing on the neighboring rights of the singers, actors and other artists. It also provides a policy proposal which should be taken into account by the Japanese Legislature in the near future.