2 0 0 0 OA 関白秀次公

著者
松林伯円 講演
出版者
金桜堂
巻号頁・発行日
1897
著者
大形 徹
出版者
大阪府立大学人文学会
雑誌
人文学論集 (ISSN:02896192)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.67-84, 1996
著者
ブーフォード
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類,地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.28-40, 1982

ミズタマソウ属の分類は混乱していて人によって取り扱いが違っている。日本産種についていえば,混乱の原因のうち大切なものが2つあり,その1つはミヤマタニタデの2亜種をはっきり認識していなかったことであり,他の1つは雑種についてよく調べられていなかったことである。筆者はミズタマソウ属についての比較研究を行って,この属には7種7亜種が認められることを確かめた。この研究の成果はAnnals of Missouri Botanical Gardenに掲載される予定である。ミズタマソウ属は東亜に分布の中心があり,日本にも多様な型が見られる。筆者は1977年に日本各地で詳細な野外観察を行ない,1980年にも補足的な調査を行なったほか,日本や欧米のハーバリウムにある標本も丁寧に検討した。これらの研究によって,日本のミズタマソウ属には5種1亜種が認められることを確かめた。これらを識別するための人為検索表をつくると,1 子房と果実は2室で,根茎は塊茎状にはならない…2 2 密腺は花筒部内にあり,円筒状または環状のデイスクになって突出することなはい。花序の軸には,短かくて鎌状に曲がる腺毛と,長くて真直ぐか少し曲がる開出毛がつく…1 ウシタキソウ 2 密腺は花筒の開口部より外へ突出し,円筒状か環状のデイスクとなる。花序の軸は無毛か,腺毛あるいは短かくて鎌状に曲がる毛がつくが,長くて真直ぐか少し曲がる開出毛はつかない…3 3 花弁は倒卵形または広卵形,先へ伸びる部分は花弁の全長の1/4かそれ以上。花序の軸は有毛。さく果は熟するとたてに深い溝が入り,稜は鈍円形…4 4 茎は有毛で,鎌状に曲がる毛が密に生じることが多い。葉は基部がクサビ形または稀に円形。花序はほとんど毛がないか,腺状で鎌状に曲がる毛がつく…2 ミズタマソウ 4 茎は無毛。葉は基部は円形からやや心形。花序は腺状で鎌状に曲がる毛が密生する…3 ヤマタニタデ 3 花弁はコテ形で,先へ伸びる部分は花弁の全長の1/5かそれ以下。花序の軸は無毛。さく果は熟しても深い溝や円形の稜をもたない…4 タニタデ 1 子房と果実は1室で,根茎は塊茎状になって終る…5 5 茎には短かくて反曲した毛がつく。花は総状花序が展開してから開出するか少し斜上する柄の上で咲く。小花柄には小包葉がない。…5a ケミヤマタニタデ 5 茎は無毛。花は総状花序が展開する前に直立か斜上する柄の上で咲く。小花柄には小包葉がある…5b ミヤマタニタデ(狭義) ミズタマソウ属は日本で図1に示すような組み合せで7通りの雑種を作っている。この他,ミヤマタニタデとウシタキソウの雑種と思われる標本が1点だけある。この組み合せの雑種は,稀ではあるけれども中国では知られている。その他の組み合わせの雑種も探がしてみる値打ちがある。特に,ヤマタニタデとミズタマソウの雑種は北海道にありそうである。ミズタマソウ属では雑種は形態的に両親の完全な中間型となり,不稔である。野外では果実のつかないものがあれば雑種である可能性が高い。花粉も普通なら80%以上も成熟するが,雑種では10%以上が完熟することは珍らしい。雑種は生育場所でも母種の中間となり,川沿いのような場所に繁茂することが多い。雑種がつくられると,あとは栄養繁殖をして大きな群落をつくっていることが多い。1 ウシタキソウ Circaea cordata ROYLE 日本・台湾・朝鮮・中国・南東シベリア・アッサム・ネパール・パキスタンに分布し,染色体数はn=11。オオタニタデC. × dubia HARAはウシキタソウとタニタデの雑種である。ウシキタソウとヤマタニタデの雑種(C. × skvortsovii BOUFFORD)らしいものが早池峰山でも採られている(T. Makino MAK 6953)が,ここにはヤマタニタデが生えていない。片親が現在分布していない地域に雑種が生育する例はアメリカでもある。これはその地域にかっては両種が分布していたか,他の地域から動物によって雑種種子が運ばれてきた可能性を推定させる。ヒロハノミズタマソウはウシタキソウとミズタマソウの雑種で,学名をC. × ovata(HONDA) BOUFFORDとする。2 ミズタマソウ Circaea mollis SIEB. & ZUCC. 日本・朝鮮・中国・インドシナ北部・ビルマ北部・アッサムに分布し,染色体数はn=11。ミズタマソウとタニタデは相接して生育している所が多いけれど雑種はあまり見つかっていない。3 ヤマタニタデ Circaea lutetiana L. subsp. quadrisulcata (MAXIM.) ASCH. & MAG. ヨーロッパのsubsp. lutetiana,アメリカのsubsp. canadensisと地理的に分かれており,東アジアからシベリアに分布している。染色体数はn=11。ヤマタニタデとタニタデの雑種が北海道で見つかりC. × decipiens BOUFFORDと命名する。ヤマタニタデとミヤマタニタデの雑種(C. × intermedia EHRH.)は原(1959)のエゾミズタマソウである。4 タニタデ Circaea erubescens FRANCH. & SAV. 日本・朝鮮南部,中国に分布し,染色体数
著者
角 奈那子 片浦 聡司 田川 武弘
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.387-395, 2021 (Released:2021-08-20)
参考文献数
12

【目的】腰痛既往を有する一流男子競泳選手の蹴伸び姿勢における体幹アライメントの特徴を明らかにすること。【方法】男子選手の腰痛群9 名,非腰痛群15 名を対象とし,立位と陸上で再現した蹴伸びの2 条件で,体幹アライメントを評価し,柔軟性の指標と併せて比較した。【結果】蹴伸び条件において,腰痛群は非腰痛群と比較し,腰椎前彎角,骨盤前傾角,上胴後傾角,上胴伸展角が有意に大きいことが示された。一方,立位条件で2 群間の差は認められなかった。また,蹴伸び姿勢における下位胸郭の柔軟性は腰痛群で有意に低く,股関節や肩甲帯の柔軟性には差が認められなかった。【結論】腰痛群は,蹴伸び姿勢において過度な腰椎前彎を呈しやすく,その原因として下位胸郭の柔軟性低下が関係していることが示唆された。また競技レベルの高い一流選手であっても,特に腰痛既往のある者では, 蹴伸び姿勢において腰椎前彎を制御しにくくなる実態が示された。

2 0 0 0 OA 埼玉県統計書

著者
埼玉県 編
出版者
埼玉県
巻号頁・発行日
vol.大正4年 第1巻, 1917

2 0 0 0 OA 東京市史稿

著者
東京市 編
出版者
東京市
巻号頁・発行日
vol.変災編 第2, 1915
著者
今里 佳奈子
出版者
日本政治学会
雑誌
日本政治學會年報政治學 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.2_106-2_126, 2010

This article aims at clarifying major characteristics of Swedish gender policies and the way they have been developed. Sweden is known as one of the most advanced women-friendly as well as gender equal society where women can work both in and out their family. These advancements in terms of social and economic status of Swedish women have been brought by their positive participation in labor market propped by the active social and labor market policies by the idea of worker- citizen. Some, however, point out that there are conspicuous sex segregation in the workplace, violence to women, sexual harassment etc., and that these issues have not been satisfactorily coped with by responsible policymakers. <br>&nbsp;&nbsp;This article explains that the gender policies in Sweden are products of corporative interaction of State Feminism and women's movements taken place under the Corporate State structure.
著者
亀川 哲志 北郷 淳一 五福 明夫
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.317-326, 2017 (Released:2017-06-15)
参考文献数
18

We focus on a quadruped robot as a mobile platform which would work at various environment such as disaster sites, offices and factories. In this paper, we assume that terrain consists of slopes and we propose a walking gait for a quadruped robot on unknown slopes. In this method, the robot basically walks in trot gait because trot gait has both high stability and practical walking speed in order to walk stably on steep slopes. At first, robot estimates slant of the slope by using body attitude and foot positions on the slope. Then it generates walking pattern for the robot to walk stably on the slope by using inverted pendulum model and multi-mass model of the robot. The proposed method was verified through experiments with a quadruped robot TITAN-VIII walked on slopes where a step or other slope exist halfway.
著者
コート マイクル 麻田 貞雄 Michael Kort Sadao Asada
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review) (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.471-491, 2009-01-31

This article provides an overview of the scholarly debate concerning bombing of Hiroshima by the United States, focusing mainly on American historians. It traces the rise and eventual decline of the so-called revisionist school of historiography on the subject, which in its various forms challenged the thesis that the atomic bomb was necessary to force a Japanese surrender in 1945 and that the United States used the bomb for that reason. In particular, the article describes how scholarly works published since the early 1990s have demolished the main pillars of the revisionist argument, including the baseless "atomic diplomacy" thesis that the bomb was used to intimidate the Soviet Union and limit its postwar gains in Eastern Europe and Asia.
著者
外間守善校注
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2015
著者
釜崎 太
出版者
日本スポーツ社会学会
雑誌
スポーツ社会学研究 (ISSN:09192751)
巻号頁・発行日
pp.29.2.1, (Released:2021-08-30)
参考文献数
31

現代においては、国や自治体だけではなく、企業や地域住民にも公的な課題への貢献が期待されている。ドイツでは、非営利法人が共的セクターとなって、自治体、企業、地域住民と連携し、公的な課題に取り組む事例が見られる。本研究が対象とする非営利法人は、ドイツのVerein(フェアアイン)である。Vereinは、法体系からは「社団」と訳される。しかし、スポーツクラブを運営するVereinが公的優遇を受ける登記法人(eingetragener Verein)であり、特にブンデスリーガの関係者にとっては、市場経済に対抗しつつ公益性を担保する自治的集団として意識されていることを重視する立場から、本研究では「非営利法人」と規定している。 ドイツにおいて非営利法人が運営するスポーツクラブが急増する1960年代以降、非営利法人をひとつのセクターとしながら数多くの社会運動が展開され、対抗文化圏が形成されていく。特に空き屋占拠運動で知られるアウトノーメは、FCザンクトパウリを動かし、反商業主義と反人種主義の運動を象徴するプロサッカークラブ(を一部門とする総合型地域スポーツクラブ)を生み出す。その一方で、90年代後半、プロサッカークラブの企業化が認められたブンデスリーガにおいては、非営利法人の議決権を保護する「50+1ルール」が定められ、プロサッカークラブ(企業)によるファンの獲得が、総合型地域スポーツクラブ(非営利法人)の資金を生み出す仕組みがつくられると同時に、非営利法人を軸とする市民社会のもとで、多様な地域課題への取り組みが実現されてきた。 本研究では、SVヴェルダー・ブレーメン非営利法人理事長、1FC. ケルン合資会社社長と顧問弁護士、FCザンクトパウリ非営利法人理事への聞き取り調査をもとに、ブンデスリーガに見られる市民社会の特徴と非営利法人の機能を明らかにした。
著者
Natsuki UENO Shoichi KOYAMA Hiroshi SARUWATARI
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE TRANSACTIONS on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.E104-A, no.9, pp.1293-1303, 2021-09-01

We propose a useful formulation for ill-posed inverse problems in Hilbert spaces with nonlinear clipping effects. Ill-posed inverse problems are often formulated as optimization problems, and nonlinear clipping effects may cause nonconvexity or nondifferentiability of the objective functions in the case of commonly used regularized least squares. To overcome these difficulties, we present a tractable formulation in which the objective function is convex and differentiable with respect to optimization variables, on the basis of the Bregman divergence associated with the primitive function of the clipping function. By using this formulation in combination with the representer theorem, we need only to deal with a finite-dimensional, convex, and differentiable optimization problem, which can be solved by well-established algorithms. We also show two practical examples of inverse problems where our theory can be applied, estimation of band-limited signals and time-harmonic acoustic fields, and evaluate the validity of our theory by numerical simulations.
著者
手塚 恵子
出版者
京都学園大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2003

中華人民共和国文化部、国家民族事務委員会、中国民間文芸研究会は、『中国民間故事集成』『中国歌謡集成』『中国諺語集成』(「三套集成」)の編集と出版に関する通知」を、1984年に連名で発表した。この通知は、(1)全国各地で民間文学についての調査を普く行うこと、(2)民間文学の採録あたっては、科学的な方法をとること、(3)県を単位とした資料本を編集し印刷すること、(4)各省、自治区、直轄市は編集委員会をそれぞれ設置し、県や市の作成した印刷本をもとに、全国編纂委員会の方針に基づいて、故事、歌謡、諺語の各本を編集し、全国編纂委員会の審査を経た後に各々公開出版する、ことを各省(自治区・直轄市)に求めていた。広西壮族自治区ではこれを受けて、自治区レベルの編纂委員会である中国民間文学集成広西巻編纂委員会を設置し、(1)全ての郷や鎮にいたるまで調査をすること。(2)語り手(歌い手)の名前や地域を明記する他、可能なかぎり語られたままの形を記録するなど、科学的な方法による採集を、各県に求めた。各県では、文化局や文化館が中心となって、採集をすすめ、その成果を、故事、歌謡、諺語の三分冊にまとめ、中国民間文学集成広西巻編纂委員会へ提出した。中国民間文学集成広西巻編纂委員会は、故事、歌謡、諺語の各本を編集する三委員会を新たに設け、資料本などをもとに、『中国民間故事集成広西巻』『中国歌謡集成広西巻』『中国諺語集成広西巻』を編集し、中国民間文学集成全国編纂委員会と連名で、新華書店から刊行した。(『中国諺語集成広西巻』は刊行準備中)本研究では、広西壮族自治区各県で作成された故事編資料本を70冊複写するとともに、中国民間文学集成広西巻編纂委員会の編纂に関わる通達資料を入手し、さらに編纂に関わった編集者に聞き取り調査を行うことによって、広西壮族自治区における「三套集成」プロジェクトに関する基礎的な資料を整備した。