著者
藤原 秀之
出版者
早稲田大学図書館
雑誌
早稲田大学図書館紀要 (ISSN:02892502)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.43-63, 1998-03-15
著者
中山 孝史 Takashi Nakayama
出版者
熊本大学教育学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
熊本大学教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.15, pp.107-127, 1998-02-27

本稿ではショパンの練習曲Op.10(全12曲)とOp.25(全12曲)と3つの新しい練習曲(作品番号なし、全3曲)の計27曲の和声分析を行う。
著者
松川 儒
雑誌
玉川大学芸術学部研究紀要
巻号頁・発行日
no.12, pp.27-34, 2021-03-30

ドイツ三大歌曲作曲家の一人と称されるH. ヴォルフの『イタリア歌曲集』はそれまでの歌曲集とは異なる上演形態が提示されてきた。そこで本論は『イタリア歌曲集』の作品形態を分析しその特徴を掌握することで、コンサートに於いて様々な上演形態を見せることが可能なこの歌曲集の有り方を探る。
著者
倉光 雅巳 日高 吉隆 Masami KURAMITSU Yoshitaka HIDAKA
出版者
創価大学別科日本語研修課程
雑誌
創価大学別科紀要 (ISSN:09164561)
巻号頁・発行日
no.16, pp.49-65, 2004-01-01

学習者は、行為の授受表現「~てあげる/くれる」の文で、「~(人)に」を用いた誤用を犯すことが多い。初級教科書で「~てあげる/くれる」の文が限定された文型として提示されていることが、その一因と考えられる。「~てあげる/くれる」の文型は基本的に、「もとの文+~てあげる/くれる」と捉えることができる。この文型で提示すれぼ、「~(人)に」「~(人)を」「~(人)の」以外の助詞をとる文、さらには「~(人)+助詞」をとらない文まで、学習者が適格に作ることが可能になり、誤用を避けることが期待できる。
著者
白木澤 涼子
出版者
北海道大学大学院経済学研究院
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.93-122, 2021-12-14

1940年制定の「部落会町内会等整備要領」(内務省訓令第一七号)により,新たに部落会・町内会が創設された。筆者はかつて,これらは行政法上,法制化ではなく訓令という形を採らざるを得ず,それが法制化なき明治地方自治体制の変容をもたらしたとした。しかし,1942年に部落会・町内会の法制化が俎上に上る。「部落会町内会ノ法制化ヲ必要トスル理由」(「部落会町内会等ニ関スル訓令通知綴」[1942](「JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.A20040043500,表紙・目次(国立公文書館)」,画像36-48)では,「市町村自治ノ部落会町内会ヘノ実質的移行トニ伴ヒ」,部落会・町内会を「嘗ツテ市町村ヲ法制化シタルト同一ノ理由ニ依リ之ヲ法制化」するという。「自治ノ移行」とは何かを解き明かすことが,明治地方自治体制の「自治」を明らかにすることとなるのではないだろうか。本稿では,当時の内務省が「自治」をどのように捉え,どのように改変しようとしていたのかを「部落会町内会ノ法制化ヲ必要トスル理由」を中心に考察した。その結果,1943年市制町村制中改正法で,部落会・町内会が市制町村制と同じ「法人化」ではなく,曖昧な形で「法制化」され,同時に明治地方自治体制が再編されたことを論じた。
著者
清水 強志 SHIMIZU Tsuyoshi
出版者
創価大学通信教育部学会
雑誌
通信教育部論集 (ISSN:13442511)
巻号頁・発行日
no.25, pp.54-70, 2022-08-07

「不安の社会学」という本研究の目的は、現代社会において増加している不安の特徴を社会学的に明らかにすることである。また、これまでの不安についての社会学理論を再考し、さらにそれらの研究・整理を通して、現代におけるデュルケーム社会学の意義を検討することにある。 その序章にあたる本稿では、まず、フロイトを手がかりに、社会学的研究の対象としての「不安」について明らかにした。その上で、サムナーの「内集団/外集団」論を、フロイトの成長の初期段階における「外」への認識をふまえつつ、ギュルヴィッチの「われわれ意識」およびデュルケームの「社会統合論」によって拡充し、心理現象としての「不安」を社会学的に研究するための中範囲の理論を確立した。