著者
大澤 剛士
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.11-19, 2017

<p>G8オープンデータ憲章以降,オープンデータという言葉が広く流通するようになり,主に行政や研究の分野においてすでに定着したようにもみえる。しかし,オープンデータという言葉自体には厳密な定義が存在しないため,それらがもたらす恩恵や,何によって恩恵がもたらされるのか,その可能性を担保するために必要なこと等,オープン化のソフト面について,興味はもちつつも具体的なイメージを描きにくい方が多いのではないだろうか。今後さらにさまざまなデータのオープン化を推進していくにあたり,具体事例の提示や現状の課題を広く共有することは重要である。本稿は,筆者がこれまで実施してきたオープンデータの再利用にかかわる研究の紹介を通し,オープンデータがもたらす恩恵の具体例を提示するとともに,その恩恵は何によってもたらされうるのかについて議論したい。</p>
著者
大澤 剛士 神保 宇嗣 岩崎 亘典
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.153-162, 2014-07-30

科学において、論文で使ったデータをはじめ、基礎的なデータをデータベース等に集約して公開することは日常的に行われている。それらの情報は、ただ閲覧するだけではなく、条件に従って再利用することもできる。生物分野の著名な例としては、国際的な塩基配列データベースがあげられる(International Nucleotide Sequence Database: コラム1)。これら塩基配列データベースには、多くの研究者が、自身が決定した塩基配列を登録するとともに、登録されている遺伝子情報を利用して研究を進めている。このような「データ公開」と、その「再利用」は、科学だけでなく、様々な分野で実施されている。
著者
大澤 剛士 神保 宇嗣
雑誌
統計数理 = Proceedings of the Institute of Statistical Mathematics (ISSN:09126112)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.217-231, 2013-12

要旨あり環境リスクと統計解析 -データ基盤構築と解析-総合報告
著者
浅野 有康 大野 佳樹 栗田 壮一郎 近藤 圭一郎 篠宮 健志 石川 勝美
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌
巻号頁・発行日
vol.137, no.5, pp.369-376, 2017
被引用文献数
5

<p>Hybrid power source three level inverter is proposed as a main circuit system with energy storage device for increasing regenerative power. This paper proposes a charge and discharge control method to utilize the regenerated energy. The proposed method is verified by experimental tests with a scaled-down model and numerical simulation.</p>
著者
長手 尊俊 杉田 和彦 宮地 純子 宮崎 真奈美 竹市 千恵 小野 武夫 大竹 盾夫 大村 貞文
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.170-191, 1988

新規マクロライド系抗生物質TE-031の体液内濃度測定法について検討した。検定菌として<I>Micrococcus lutescs</I> ATCC 9341, 検定培地としてHeart infusion agar (栄研; pH8.0) を用いたペーパーディスク法が最適であった。血中濃度測定には, その標準液としてヒトプール血清 (Consera) を, 尿中濃度測定には, メタノール・リン酸塩緩衝液 (メタノール: 0.02Mリン酸塩緩衝液, pH7.4=4:1) と一部には1/15Mリン酸塩緩衝液を, 組織内濃度測定にはメタノール・リン酸塩緩衝液を用いTE-031の定量が可能であった。各サンプルの調製は各々のサンプルに応じた希釈液を用いて行った。また, TE-031ヒト主要代謝物で最も強い抗菌力を有するM-5も上記と同様の方法にてその定量が可能であり, TE-031とほぼ同様の検量線が得られた。<BR>TE-031の測定範囲は0.025~100μg/ml (但し1/15Mリン酸塩緩衝液; 0.2~100μg/ml) であった。また, これらbioassay法は高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いるchemical assay法と良好な相関性を示した。
著者
長手 尊俊 杉田 和彦 沼田 和生 小野 武夫 宮地 純子 森川 悦子 大村 貞文
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.129-155, 1988

TE-031の<I>in vitro</I>および<I>in vivo</I>抗菌力をErythromycin (EM), Josamycin (JM) および他の抗生剤と比較検討し, 次の結果を得た。<BR>1. TE-031は, EMと同様の抗菌スペクトルを有し, 好気性グラム陽性菌, 好気性グラム陰性菌の一部 (<I>B. catarrhalis, N. gonorrhoeu, H. influenzae</I>), 嫌気性菌, L型菌およびマイコプラズマに対して優れた抗菌活性を示した。<BR>2. TE-031は臨床分離株388株に対して, EMと同等ないしやや強く, JMより強い抗菌力を示した。<BR>3. TE-031はEMと同様<I>H.influenzae</I>に対して殺菌的に作用した。<BR>4. TE-031はマウス実験的全身感染症, 皮下感染症および呼吸器感染症に対してEM, JMよりも優れた<I>in vivo</I>抗菌力を示した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.32-35, 2012-05

旧経営陣の損失隠しで企業価値を大きく毀損したオリンパスは、強い現場力と脆弱な経営のアンバランスに悩む日本企業の現状を露わにした。企業の成長や拠点拡張に伴い、現場と経営がかい離するのは必然の道なのか。「否」とヤマトホールディングスの瀬戸薫代表取締役会長は異を唱える。むしろ「経営陣が現場に赴いてこそ、次の成長の芽を育てることができる」と強調する。
著者
小柳 達男 野呂 春暢
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.670-672, 1953

1) ラッテにホモスルファミンを与えて腸内の微生物によるフラビン合成を阻止しておき,飼料中の澱粉を等カロリーの脂肪酸で置き換えると尿からのフラビン排泄が減少する.<br> 2) 尿中フラビンは体内のフラビン飽和度を反映するものだとすると,脂肪酸の酸化には澱粉の酸化よりもフラビンをより多く必要とするものと考えられる.<br> 3)脂肪酸の種類により,その代謝に要するフラビン量に差があり,オレイン酸は最も少く,ステアリン酸,リノール酸は多量にフラビンを消費する.<br> 終に臨み御助言を賜つた東京大学農学部の尾崎準一教授に厚く感謝する.なお本実験は文部省科学研究費によつた.
著者
佐藤 文憲
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1983

博士論文