著者
金田 吉弘 小野寺 拓也 坂下 将 高階 史章 佐藤 孝 伊藤 慶輝 保田 謙太郎
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.681-686, 2012-12-05

我が国の稲作において,代かきは「均平」,「田植え」,「活着」,「肥料混和」,「水もち」,「除草」などのために,古くから不可欠な作業とされてきた。しかし,近年の機械化移植栽培では移植精度が向上したことから「田植え」や「活着」に対する代かきの意義は薄れている。さらに,代かきは土壌を単粒化し,透水性の低下や土壌の還元を促進させることから水稲根の活力維持を阻害する場合があるとされている(熊野ら,1985)。特に,東北の日本海側に広く分布する重粘土水田では,代かきにより作土直下に不透水性の土層が発達し,稲作期間の透水性が低下しやすい。また,近年は機械収穫後の稲わらを春にすき込む事例が多くなり,排水不良水田では,稲わらの分解に伴い土壌は強還元になりやすく根腐れを生じやすい。
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.321, pp.70-71, 2003-02-14

大学院で応用化学を修了した後,医薬品メーカーなどからの委託を受けて研究開発する会社に入社した前田照信さん(52歳)。「この会社では社員が自分で顧客を見つけてきて研究を重ねて成果を上げ,それに見合った報酬を得るという独立採算制を採用していた。つまり,個人事業主の集合体のような会社だった」と振り返る。
著者
富田 興司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.320, pp.68-69, 2003-01-24

2002年8月,JR常磐線佐貫駅にほど近い一画で,一つの会社が産声を上げた。社名は「シビルケミカルエンジニアリング」。コンクリートの防食に加え,汚染された土壌の浄化など環境修復に関する研究開発,調査,分析,設計,コンサルティング,材料の製造販売を手がける会社だ。 社長の前田照信さん(52歳)は,21年間勤めたハザマを退社して新会社を設立した。
著者
中村 拓
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
1925

博士論文
著者
中村 拓
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
1961

博士論文
著者
野崎 秀俊 古賀 昭人 川上 弘泰
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1285-1287, 1958

第11報と同じ温泉で40℃と60℃について採水後の比抑圧係数とベンジジン反応の時間的変動を調べた。その結果,地蔵湯 (酸性硫化水素泉) では硫化水素が逃げると共に比抑圧係数の値も減少する。その速度は高温ほどはやい。人工泉との違いも前報と同様にはっきり現われている。竹瓦温泉 (含食塩重曹泉) はその変化がきわめてはやく値も地蔵湯の約1/10である。この場合, 地蔵湯ほど含有ガスの量に比例しておらず, 遊離炭酸のみならず水酸イオン, 炭酸イオンなどが比抑圧係数の老化現象として現われると思われ, 温度の違いは,さほどではない。またベンジジン反応は急速に消失した。
著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.A1-A10, 2003

ヘッセの『ガラス玉遊戯』の舞台は二十四世紀のヨーロッパのカスターリエン州である。ここはガラス玉遊戯を教えることを通して、人間の最も晴れやかな精神性を育てる目的を持っている。その州の中にある教団の人々は精神と真理に自分を捧げるという義務があって、物質的な生活には責任がないのである。そのような世界で理想的に育った主人公は、やがてその世界で最高の位にまで昇りつめたのである。しかし、彼は自分たちの物質的な生活を支えるのは、一般的世俗の世界の人々であることに気づく。やがて主人公はその位から自分で身を引き、カスターリエンという精神的世界と世俗の世界との融合をはかる目的で、世俗世界の中で家庭教師となるのである。主人公が一段一段と踏み越え自分本来の道に進んで行く過程には、美しい師弟愛が見られる。そこにはヘッセの理想的な教師像が示されていると考えられる。
著者
間瀬 雅子 鬼頭 幸男 中莖 秀夫
出版者
愛知県産業技術研究所
雑誌
愛知県産業技術研究所研究報告 (ISSN:13479296)
巻号頁・発行日
no.2, pp.116-119, 2003-12

菓子パンの保存試験中における匂いの変化について分析した。半導体匂いセンサによって菓子パンの匂いを解析したところ、パンの匂いの違いを判別することができた。また、匂いセンサが感知する匂いのパターンは菓子パンの製造後の経過日数に応じて一定傾向に変化することがわかった。賞味期限の特に長いパネトーネデニッシュについてヘッドスペースガス成分を調べたところ、特定のピークが保存中に増加することがわかった。
著者
萩野 了子
出版者
東京大学文学部国文学研究室
雑誌
東京大学国文学論集 (ISSN:18812139)
巻号頁・発行日
no.8, pp.17-32, 2013-03
著者
吉野 樹紀
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.1-14, 1985-03-10

古今的な和歌は仮名で「書く」ことによって多義的なものを自覚的に方法化したものである。いうまでもなく、書かれたものは前と後が有機的に関連するという特性を持つ。ここに至って、和歌は三十一文字というひとまとまりの言葉の全体の中で、掛詞や縁語といった範列的に構成された喩的な言葉を響きあわせることによって多義的な表現を作り出し、前後をとらえかえしながらイメージを湊合化する方法を確立した。これは、言葉の時間的な流れを破壊して、上と下とを響きあわせるという異化作用に他ならない。いいかえれば、和歌の内部における言葉の対話性が古今的な表現の特質なのである。

1 0 0 0 OA 双関的翻訳

著者
陶 振孝
出版者
大東文化大学
雑誌
語学教育研究論叢 (ISSN:09118128)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.67-83, 2004-03-10

いくらベテランの翻訳者でも、原文に出てきた「掛詞」に対して、手におえない感じがするに違いないであろう。それで、「掛詞」の翻訳はずっと翻訳者を戸惑わせたり困らせたりしているところである。本論文は「掛詞」の現象から手を付け、その種類と特徴及び翻訳の難しい原因の有り方などを説明し、続いて翻訳の実例を挙げて、その訳し方を纏め上げてみた。翻訳可能の限度のなかに、即ち翻訳不可能の中から可能性を探し出して、翻訳学習者に参考を与え、サポートしようと思う。
著者
木村 秀雄
出版者
龍谷学会
雑誌
龍谷大学論集 (ISSN:02876000)
巻号頁・発行日
no.360, 1959-01
著者
八代 修次
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.105-131, 1989

I. 草土社と慶應義塾幼稚舎II. 岸田劉生と草土社III. 草土社の図画教育観結びFow over two and a half decades since 1922, the art education at Keio Gijuku Yochisha elementary school was undertaken by painters belonging to the Sodosha group. This group was sponsored by Ryusei Kishida and consisted of Michisei Kono, Hitoshi Seimiya, Shohachi Kimura, Sadao Tsubaki and others. By this group, art education at Yochisha became a landmark in the history of art education in Japan, because at that time Jiyuga-Kyoiku, which was proposed by Kanae Yamamoto, spread all over Japan. Yamamoto emphasised that elementary school children should no longer copy Sintei-Gacho as instructed by the government, but create and draw after nature itself. On the other hand, Kishida stressed the appreciation of famous art works and the copying of them. This method of art education, Kishida called Jiyuringa-Ho. He also believed that this method would be of more benefit later on in life. In this article, I pay particular attention to Kishida's basic ideas on art education during his Sodosha era (1915-22), which were stated in his essay. One of my points is that his Jiyuringa-Ho is valid in his own work.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.691, pp.98-101, 2001-04-30

ノ島電鉄が足元を駆け抜ける。そのわきのがけ地の上に建つこの住宅は,海に面した南面に大きな開口部が設けられた。シンプルな細長い箱が海に向かって開こうとするその形状を,設計者の手塚貴晴氏は「メガホン型」と呼ぶ。 海が大好きだという建て主の池さんは,「この土地を最初に見つけた時,風の吹き方や太陽の軌跡を確認したくて夫婦で二度キャンプした」と言う。