2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1946年02月13日, 1946-02-13
著者
Masaki Tsuda Isamu Mizote Yasuhiro Ichibori Takashi Mukai Koichi Maeda Toshinari Onishi Toru Kuratani Yoshiki Sawa Yasushi Sakata
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Reports (ISSN:24340790)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.142-148, 2019-03-08 (Released:2019-03-08)
参考文献数
29
被引用文献数
3

Background: The outcome of redo transcatheter aortic valve (TAV) implantation (TAVI) is unknown for TAV structural valve degeneration (SVD). This paper reports the initial results of redo TAVI for TAV-SVD in Japanese patients. Methods and Results: Of 630 consecutive patients, 6 (1.0%) underwent redo TAVI for TAV-SVD (689–1,932 days after the first TAVI). The first TAV were 23-mm balloon-expandable valves (BEV, n=5) and a 26-mm self-expandable valve (SEV, n=1). All patients underwent multidetector computed tomography (MDCT) before redo TAVI, which showed first-TAV under-expansion (range, 19.1–21.0 mm) compared with the label size. Two BEV and 4 SEV were successfully implanted as second TAV, without moderate/severe regurgitation or 30-day mortality. One of 2 patients with a BEV-inside-BEV implantation had a high transvalvular mean pressure gradient post-procedurally (34 mmHg) and required surgical valve replacement 248 days after the redo TAVI. This, however, was unnoted in patients with SEV implantation during redo TAVI. Planned coronary artery bypass grafting was concomitantly performed in 1 patient with a small sino-tubular junction and SEV-inside-SEV implantation because of the risk of coronary malperfusion caused by the first TAV leaflets. Five of the 6 patients survived during the follow-up period (range, 285–1,503 days). Conclusions: Redo TAVI for TAV-SVD appears safe and feasible, while specific strategies based on MDCT and device selection seem important for better outcomes.
著者
矢野 環
出版者
同志社大学
雑誌
文化情報学 (ISSN:18808603)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.60-53, 2007-03

利休以前の、京の茶人による茶湯書。香道で著名な志野家の点前と、不住庵梅雪、進藤山城守の点前の相違などを記述する。戦前に名前は知られていたが、内容がこれまで不明であった。底本は「煎茶礼要集」(古田織部からの聞き書きを元に正保二年成立)とともに収められている。戦前に紹介された写本は、「山上宗二記」を伴っていた。底本もその形跡を留める。全体として織部の伝書であったかどうかは未詳だが、かつて紹介された写本の「宗二記」は、織部改修本であった。「志野殿被仰聞書」の本文は茶湯点前であり、特に最後に詳細な手続きを記載している。
著者
熊谷 次紘
出版者
広島修道大学
雑誌
広島修大論集. 人文編 (ISSN:03875873)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.147-171, 2008-02-28
著者
藤倉 恵美 大内 雄太 宮崎 真理子 伊藤 貞嘉
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.705-712, 2015 (Released:2015-12-22)
参考文献数
28
被引用文献数
1

わが国では終末期医療に関するガイドラインが次々と発表され, いずれも患者本人の意思決定を尊重する内容になっている. 透析患者も同様に自らの意思を尊重され穏やかな最期を過ごすことが望ましい. われわれは狭義の終末期とはいえない状況で患者本人が維持透析中止を決断した症例を想定し「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」に沿って意思決定を行う過程と結果を検証した. その結果, 患者がその病状や治療に関して十分に検討, 理解したうえで, ほかから強制されることなく意思決定しており, その判断に倫理的妥当性があれば, 治療中止は患者の自己決定権の行使として容認されるべきと考えた. ただし意思決定プロセスは慎重に検証されなければならず, 加えて緩和医療に関する教育やコンサルテーション体制, 事後のグリーフケアを総合的に整える必要がある. 医療者が法的に免責される保証がないことにも十分注意すべきである.
著者
井澤 修平 吉田 怜楠 大平 雅子 山口 歩 野村 収作
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.245-249, 2016-12-30 (Released:2018-10-06)
参考文献数
8
被引用文献数
4

爪に含まれるコルチゾールは過去の比較的長期的なホルモンの動態を反映すると考えられているが,その標準的な定量方法についてはまだ確立されたものがない。本研究では爪試料の粉砕粒度や抽出時間が爪試料から抽出されるコルチゾール量に与える影響を検討した。健常な男性14名から手の爪を採取した。爪試料を1, 4, 16分間粉砕し,粉砕粒度の条件(粗い,中程度,細かい)を設定した。また,粉砕した検体はメタノールにより抽出処理を行うが,本研究では抽出時間を1, 6, 24, 48時間の4条件に設定した。上澄み液にろ過処理を施し,蒸発乾固させた後に,最終的にコルチゾールの抽出量を酵素免疫測定により評価した。粉砕粒度と抽出時間を要因とした分散分析を行った結果,粉砕粒度が細かいほど,また抽出時間が長いほど,コルチゾールの抽出量が多いことが示された。また,粉砕粒度と抽出時間の交互作用が有意であり,爪試料が中程度以上に粉砕されていて,かつ抽出時間が48時間の条件では,粉砕粒度の影響は小さいことも示された。本研究では粉砕粒度や抽出時間が爪からのコルチゾールの抽出量に影響を与えることを明確に示した。爪からコルチゾールを測定する際はこれらの要因にも留意する必要性が示された。
著者
上平 幸好
出版者
日本土壌動物学会
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.1-9, 2016 (Released:2018-04-27)

九州本島をほぼ網羅する255 地点で, 日本固有種である Metaphire sieboldi( シーボルトミミズ)の分布調査を行い,31 地点でその生息を確認した. 九州北東部と南部で出現頻度は低く,東部で高いことが判明した.出現頻度の違いから本種の分布は偏在しているように推察されたので,著者の結果に他の研究者による本種の出現報告と情報提供の結果を加え再度検討したが,分布状況に大きな違いは認められなかった.この偏在する分布の原因を解明するため土壌型との関連を調べた.地史的に古い土壌である黄褐色森林土と赤黄色土での本種の出現頻度は高く,新しい灰色低地土では低かった.この灰色低地土は河海成の若い土壌であるが,森林土への遷移が進みつつある地域では,隣接する土壌域から本種が進出しつつある例を観察した.阿蘇-4 大噴火を起因とする広い溶岩台地を覆う黒ボク土に本種は出現せず,また,姶良カルデラの生成に起因するシラス台地でも,その出現はごく稀であった.それぞれの台地を覆っている新しい火山灰性土壌は,その特徴的な性状で本種の台地への進出を妨げ分布の障壁になっていた.出現地点と植生図との照合により,最終氷河期以後の九州本島における本種の生息地は照葉樹林帯であると結論したが,2 万年前の最終氷期に,九州本島全域は冷温帯夏緑樹林に覆われていたとする研究報告を考慮すると,本種は照葉樹林内でなければ生息できないとはいえないことを,本州における観察例をあげて指摘した.
著者
鬼塚 賢太郎
出版者
東洋大学
雑誌
東洋法学 (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.89-117, 1994-01-10
著者
松田 秀人 冨田 円香 野木 絵美子 林 美千代 正岡 久美 三輪 恵未
出版者
名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.81-87, 2015-03-31

「特定保健用食品」とは,特定の保健の目的が期待できることが認められた食品である.「特定保健用食品」の効果・効用について,健康な女性に対して表示内容について一定の効果が認められるかどうかを調査することを目的とした.健康な女性5 名(BMI:21.56±1.81 kg/m2 ) を対象として,おなかの調子を整える食品として「ヤクルト400」を,血中中性脂肪と体脂肪が気になる方の食品としてクロロゲン酸含有「ヘルシアコーヒー」を,血糖値が気になり始めた方の食品としてβ-グルカン含有「大麦ごはん」を摂取させた.その結果,「ヤクルト400」による便秘改善効果および「ヘルシア」による体脂肪減少効果は認められたが,大麦β-グルカンによるセカンドミール効果は認められなかった.「特定保健用食品」は境界型のヒトに最適で,BMI 25.0 kg/m2 以上の肥満者や24.0〜25.0 kg/m2 の境界型が対象者に含まれていなかったため,効果が認められなかったと考えられる.
著者
西村 峯裕
出版者
京都産業大学
雑誌
産大法学 (ISSN:02863782)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.148-121, 2005-07
著者
小葉田 亨 植向 直哉 稲村 達也 加賀田 恒
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.315-322, 2004-09-05
被引用文献数
6

近年,西日本を中心に乳白米多発による品質低下が起きている.乳白米発生原因としては,登熟期高温による子実成長過程への直接的影響,あるいは着生穎花数が多い,あるいは葉色の落ちたイネで乳白米発生が著しくなるなどから子実への同化産物供給不足が考えられる.そこで,本研究では3年間にわたり島根県と大阪府の気温・立地条件の異なる3地域でコシヒカリを栽培し,圃場条件下での乳白米発生状況と登熟期間引きにより物質生産を増やしたときの乳白米発生を調べ,同化産物供給不足が乳白米発生の主原因であることを明らかにしょうとした.一部地域では登熟期にフィルムで覆った高温区を設けた.その結果,穂揃い後30日間の平均気温(T_<30>)は23〜29℃となり,籾の充填率は70〜90%,乳白米発生率は0.8〜16.0%の変異を示した.T_<30>が高いほど乳白米率が大きなばらつきを持ち増加した.そこで穂揃期以降,栽植密度を半分に間引いたところ,どの地域,温度処理でも間引きにより籾の充填率はほぼ90%近くまで増加し,ほとんどの地域で乳白米率が6%以下に減少した.全結果を込みにすると,充填率が増えると乳白米発生率が低下した.したがって,間引きは幅広い温度域で籾の充填率と乳白米発生率を改善した.以上から,乳白米は子実の同化産物蓄積過程自体が高温で阻害されるよりも,高温によって高まった子実乾物増加速度に対して同化産物供給が不足することにより主に生ずると推定された.そのため,登熟期の同化促進技術は乳白米発生の抑制に有効であると考えられた.