著者
伊野 義博 松浦 良治 森下 修次 Ino Yoshihiro Matsuura Yoshiharu Morishita Shuji
出版者
新潟大学教育人間科学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践総合研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.31-46, 2002

学校の音楽授業における地域の音楽の教材化について、新潟市内野地区における祭囃子のうち先太鼓の調査及びそれを元にした教材化について考察および提案を行った。内野の先太鼓は非常に変化に富んだ有意義なものであることが分かった。その先太鼓の音楽を学校現場で取り入れやすいよう、教材化の提案を行った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1015, pp.64-68, 1999-11-08

第33回東京モーターショーが、11月3日に閉幕した。各社が展示した新車や参考出品車のうたい文句で、今回、よく耳にした言葉があった。 「3リッターカー」というのがそれ。100kmを走るのに約3リットルの燃料しか使わない超低燃費車のことだ。日本的に言うと、「リッター33.3km」つまり、1リットルの燃料で30km以上走る車だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1460, pp.40-43, 2008-10-06

9月17日に開かれた定例記者会見。およそ1時間、記者から飛ぶ厳しい質問にも表情を変えることなく、淡々と答え続けていた小野寺正社長。しかし、この質問には苦笑してこう答えるのがやっとだった。「いいご指摘なので、反省材料にさせていただきます」。 今から2年前。auブランドのKDDIは絶好調で、過半数のシェアを持つ王者NTTドコモを凌駕していた。
著者
鍾 清漢
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.147-176, 2000-03-15

中国大陸でも,台湾でも,客家の人口は決して多くはないが,なぜか多方面に人材を輩出している。中華人民共和国で一1一も尊敬されている中華民国の国父・孫父と,革命に情熱をかけ,若き血を流した黄花山岡七十二烈士の半数以上は客家であった。中国史上はじめて直接選挙で選ばれた台湾総統の李登輝,中国を改革開放に導いた〓小平,シンガポール建国の父,李光耀(リーグァンユー),及び現首相の呉作棟(ゴーチョクトン),フィリピンのコラソン・アキノ元大統領はみな客家の血が流れている。台湾最大野党の前主席・許信良も台湾中歴出身の客家である。そして毛沢東とともに中華人民共和国をつくった朱徳,中国の前首相・李鵬,現首相・朱鎔基,副首相・鄒家華,前共産党総書記・胡耀邦,前国家主席・楊尚昆,四人組打倒の葉剣英元帥等,現在の中国の政治リーダーにも,客家出身者がきら星のごとく肩を並べている。また,歴史上の人物にしても,唐の名宰相・張九齢,名将・郭子儀,宋の兵飛,朱熹,欧陽修,文天祥,明の王陽明,袁崇煥,明末の遺臣で徳川光圀公の師匠として儒学を教えた朱舜水,清の洪秀全,楊秀清,石達開,黄遵憲,台湾抗日義士の唐景〓,劉永福,丘逢甲,呉湯興,徐驤,羅福星,清末抗清義士の鄒容,温生才,朱執信,廖仲〓らはみな客家の出身である。東南アジア等,海外で活躍した人材も多い。なかでも,大唐客長の羅芳伯,東南アジアの巨商・張振勲,タイガーバーム王・胡文虎,ハートヤイ開拓の始祖・謝枢泗,バンコク銀行の陳弼臣,在米フィクサー・陳香梅,マレーシア大蔵副大臣・黄思華,カナダ総督ゴービーンツの母親,ネクタイ王・曽憲梓らがよく知られている。また,著名な文学者の郭抹若,林海音,鍾肇政,音楽家の馬思聡,戴雨賢,映画監督の侯孝賢,サッカーの李恵堂など,枚挙にいとまがない。昨年(一九九九年)十一月四日から七日までクワラルンプールで第十五回世界客家懇親大会が催され,世界各地からおよそ二千人の代表が集った。大会の除幕式の挨拶に立ったマハティール首相は「クワラルンプールの発展史の中でもし華人『カピタン』(英植民地政府が華僑リーダーに贈った尊称)の貢献が歴史に記載されなかったらクワラルンプール発展史は完壁なものではない」と指摘した。とりわけ,客家人がマレーシア政府の部長(大臣)や各団体の要職に多く活躍していることについて高く評価した。たしかにこれらの優れた才能で世人の注目を集めた人々は,記念すべき先達である。本稿はきらめく客家の人物群像から,八名だけ取り上げて,簡単に紹介する。
著者
和田 和子
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 第I部 (ISSN:0470925X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.505-547, 1967-03-31

8種類の織物の低温における損傷について実験的に調査検討した。その要約,結論は次のごとくである。1)試料の処理及び測定試料の処理法: 冷却試料としては-75℃の魔法びん中に20時間投入,繰返し5回処理を行なった。各処理布の損傷度測定: 原布と処理布の強伸度・剛軟度・防皺度・収縮度をそれぞれ測定し,次式により各試料の各変化率を算出し損傷の状況を調査した。[humerical formula]2)低温による織物の損傷低温による織物の損傷としては,低温処理変化率と室温処理変化率との比較で表わした。第12表は繰返し5回処理の総合平均値をもとに表わしたものであるが,この結果次のごとき結論を得た。A)全試料は各性能測定項目別にみても,冷却処理によって変化を受けないもののほうが多い。しかしその内訳を見ると,銘柄別に冷却処理で比較的変化の少ないものを挙げれば,MCR樹脂加工綿布・レーヨンスフ未加工布・レーヨンスフ樹脂加工布・ビニロンで,逆に変化の多いものは,サンホライズ加工綿布・羊毛・ボンネル・アロンとなった。性能項目別では,全測定項目を通じ,概して冷却処理による変化が少なく,特に収縮度においてその傾向が著しい。しかし反面,羊毛・ボンネル・アロンなどの銘柄では,冷却処理で強力・伸度・剛軟度・防皺度にかなりの変化が見られた。B)低温処理による変化の度合は,一般に含水試料の方に多く表われ,石けん分含有試料についてはその表われ方の度合が少なくなっている。しかし,これはあくまで,冷却処理布と室温処理布との比較においてのことであるから,石けんが低温下で各種性能変化の抑制に影響したのではなく,逆に室温下で影響を与えた結果である。C)低温処理による変化の表われ方としては,概して強力変化が大であれば伸度変化が小さく,強力変化が小なら伸度変化が大となるように,その間ではほぼ負数的変化の傾向を表わす。剛軟度変化と防皺度変化との間には,一方の変化が大となれば他方もまた大となり,ほぼ平行的変化の傾向を表わす。今回の測定項目間では,このように強力変化と伸度変化,剛軟度変化と防皺度変化との間では,それぞれ関連的変化の傾向を示すが,収縮度変化は,他の性能と関連なしに表われた。3)日常衣生活への提言[table]羊毛の強力・ボンネル・アロン両試料の剛軟度・防皺度に低温による変化が大きく表われるから,これらが,感触・手触りを尊ぶ衣料だけに,特に注意が望まれる。したがって,感触・手触りなど感覚的性能が要求される衣料の場合には,低温にさらすことは回避しなければならないであろう。しかし,全般的には冷却による損傷は少なく,特に収縮度においては衣料の寸法安定性の上から,低温にさらすことを回避する必要はない。
著者
平山 淳 浜名 茂男 徳家 厚 今井 英樹 清水 一郎 守山 史生 吉田 安徳 佐下橋 市太郎 丹羽 登
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.93-105, 1982-08

Direct photographs of the solar granulation near the limb were obtained with a 30cm balloon-borne telescope. The observed position on the solar disk was at cosθ=0.7,where θ is the angle between the observer and the normal to the solar surface and the wavelength used was 545nm with a pass band of 40nm. Total half-width (FWHM) of the autocorrelation function of the contrast of the granulation was found to be 780km and 660km in radial and tangential direction to the solar limb, respectively. Although the latter value agrees with the older determination at the disk center, the distance, 2000km, to the minimum value of the auto-correlation function was much larger than those obtained by Leighton at the disk center. Two dimensional power spectrum was obtained and after corrections due to noise spectrum and finite resolution of the optical system, the root-mean-square brightness fluctuation of the granulation was found to be 7.0-7.9%. It is to be noted that the modulation transfer function of the optical system was determined at the partial eclipse of July, 30,1981. Two dimensional power spectrum per unit frequency area (arcsec^2) was fonund to be proportional to exp (-1.9f) where f is the frequency (cycles/arcsec). Further the autocorrelation function as determined from the earlier balloon flight with the use of a 10cm telescope showed a positive maximum around 24∿45Mm, which roughly coincides with the size of the supergranulation.
著者
坂口 俊二 川本 正純 藤川 治
出版者
関西鍼灸大学
雑誌
関西鍼灸短期大学年報 (ISSN:09129545)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.58-63, 1998-06-30
被引用文献数
7

「冷え症」の定義の明確化に向け,富山医科薬科大学の寺渾が試作した「冷え症」調査用問診票(19項目)を参考に,我々が更に5項目を付加した問診票を作成し,一般人153名(男64名,女89名)を対象に調査を行った。さらに,冷えの程度を測定する目的でVisual Analogue Scale(以下,VAS)を併用した。冷えを自覚している人(「冷え症群」)は,男性で全体の26.6%に対し,女性は全体の55.1%で有意に多かった。寺澤は既に19項目の出現頻度を解析し,付帯条項付きの「冷え症」診断基準を掲げている。今回は,24項目について同様に項目出現頻度を「冷え症群」と「健常群」との間で解析を行い,我々の「冷え症」診断基準を設定した。寺澤と我々の「冷え症」診断基準の感度比較では,問診票の結果との合致率は寺澤の基準では男性35.3%,女性74.5%に対し,我々の基準では男性64.7%,女性83%で,我々の基準が男性の「冷え症」を捉える頻度が有意に高かった。「冷え症群」のVASによる比較では,問診票と寺澤ならびに我々の診断基準により選出された「冷え症群」間および男女間で有意差は認められなかった。以上のことから,項目が付加された我々の「冷え症」診断基準は,問診票の結果をより反映し,特に男性の「冷え症」を捉える頻度が高まった。さらに,VASの結果は問診票の精度を裏付けることにつながった。
著者
和田 清吉
出版者
関西鍼灸大学
雑誌
関西鍼灸短期大学年報 (ISSN:09129545)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.61-66, 1989-04-01

Chilly constitution is often found in female. Symptoms appear mainly at waist, feet and legs. The cases of chilly constitution complaining at the wasit are most freqent (40%) then the feet (29%) and the legs (15%). The cause of chilly constitution seems to be derived from imbalance of autonomic nervous system, psychogenesis, hypotension and anemia etc.. The acupuncture, moxibastion and manipulative treatment of chilly constitution were found to be effective.
著者
福岡 秀興
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
榮養學雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.3-7, 2010-02-01
被引用文献数
3 4

日本では生活習慣病(成人病)が著しく増加している。成人病(生活習慣病)は遺伝素因〈遺伝子多型〉と生活習慣の相互作用により生ずるといわれているが,特殊な遺伝子多型に由来する成人病はあってもこの考え方ですべての発症は説明出来ない。ここに第3の発症説として「受精時,胎芽期,胎児期または乳幼児期に,低栄養又は過栄養の環境に暴露されると,成人病の(遺伝)素因が形成され,その後の生活習慣の負荷により成人病が発症する。」という「成人病胎児期発症(起源)説 FOAD:Fetal Origins of Adult Disease」が注目されており,疫学的にこの説はほぼ正しいと認められるに至っている。その分子機序には3つあり,ひとつは低栄養で生ずる腎臓ネフロンや膵臓β細胞の減少等の解剖学的変化である。ついで低栄養・過量栄養環境に対応して生ずる代謝系の変化即ち遺伝子発現制御系(クロマチン構造変化)の変化がある。この変化は出生後も持続し,胎内と出生後環境のギャップに適応できず,やがて疾病を発症する。<br>日本で出生体重はこの 20年間に男女共に 200g以上減少し,1980年代以降に,低出生体重児頻度(%)は増加し続け,2007年は9.70%にまで達している。エネルギーや葉酸等を十分摂取している妊婦むしろ少なく,全般的に栄養は不足している。ホモシステイン高値例も多い。胎生期のエピジェネティク変化で生ずる永続的な変化を起こす上で重要なのは,DNAメチル化度の変化である。それにはメチル基の代謝回転(one carbonmetabolism)が大きく影響する。この代謝系には葉酸,ビタミンB12,ビタミンB6,亜鉛,一部アミノ酸等が関与している。二分脊椎症の多発傾向に見るごとく葉酸の不足した妊婦が多い事も想像され,胎児の遺伝子発現系の望ましくない変化が生じている可能性がある。妊婦栄養を今こそ見直す必要がある。妊娠前の栄養,妊娠中の栄養管理,授乳期の母乳哺育指導等が重要であり,疾病・健康・寿命がこの時期の栄養環境で決る事が理解され,次世代の健康を確保する重要な考え方として広まる事が期待される。<br>(オンラインのみ掲載)
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.312, pp.23-25, 2010-09

結婚式場を展開するエスクリ(東京都港区)の出発点は、岩本博社長のこの疑問だ。大学卒業後リクルートに入社、結婚情報誌「ゼクシィ」を立ち上げた。全国の式場を営業などで回って意外に感じたのは、必ずしも新郎新婦は設備の豪華さに引かれるのではないことだった。
著者
片桐 恵子
出版者
日本老年社会科学会
雑誌
老年社会科学 (ISSN:03882446)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.342-353, 2013

<p> 高齢者の社会参加率は居住地域や性別により異なる.本研究では,先行研究が少ない過去の経験に着目し,過去の社会参加活動の有無や特定時期の社会参加経験が現在の社会参加と関連しているのかを地域別に検討することを目的とした.</p><p> 練馬区と岡山市の50〜69歳の男女に二段階無作為抽出法により郵送留置き調査を2008年に実施した(回収率58.9%).</p><p> 子どものころ,学生のころ,学校後,現在の社会参加歴を検討したところ,練馬区の男性ではどの時期にも不参加な人が4分の1に上った.現在の社会参加の有無についてロジスティック回帰分析を行った結果,岡山市では学校卒業後の社会参加の有無が現在の社会参加ともっとも関連が強かった.練馬区では子どもや学生のころの社会参加や経済状況や学歴など基本的属性とも関連がみられた.退職後に社会参加経験のない人が参加をするのは困難であり,大都市の退職シニアの社会参加の阻害要因のひとつであることが推測された.</p>
著者
宮崎 大 渡辺 澄夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.306, pp.213-218, 2014-11-10

LASSO (Least Absolute Shrinkage and Selection Operator)回帰は回帰問題の罰則項としてパラメータの要素の絶対値の総和を用いる方法であり,推定されるパラメータがスパースである場合に有効であると考えられている.LASSO回帰は様々な統計的推測の問題への応用が試みられているが,罰則項の大きさの決定方法については未だに十分には確立されていない.本論文ではLASSO回帰の罰則項の決定問題をベイズ法の事前分布の最適化問題であると考え,事後分布が正規分布で近似できてもできなくても予測損失の漸近的な不偏推定を与える情報量規準WAICを用いて最適化する方法を提案し,その有効性を実験的に検討し,次の4点を明らかにする.(1)LASSO回帰の平均予測損失をWAICで推定することができる.(2)真のパラメータがスパースであるとき,LASSO回帰は有効であり,平均予測損失を最小にするハイパーパラメータをWAICの最小化により推測することができる.(3)真のパラメータがスパースでないときLASSO回帰は有効ではなく,有効でないことをWAICの値を観測することで知ることができる.(4)LASSO回帰においては周辺尤度を最大にするハイパーパラメータはWAICを最小にするハイパーパラメータと同じではなく,また周辺尤度の最大化は平均予測損失の最小化と等価ではない.
著者
宮崎 大 渡辺 澄夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.514, pp.331-336, 2015-03-09

LASSO (Least Absolute Shrinkage and Selection Operator)回帰は,二乗損失にパラメータの要素の絶対値の総和で表される罰則項を付加する方法であり,推定されるパラメータにスパース性が見られるときに有用であると考えられている.LASSO回帰はニューラルネットワークの学習や統計的推測の問題へ適用されているが,罰則項の大きさの決定方法については不十分な点が残されていた.我々はこれまでに,ベイズ法の観点からLASSO回帰を扱うことで,罰則項の決定問題を事前分布の最適化問題であると考え,事後分布が正規分布で近似できるか否かに関わらず予測損失の漸近的な不偏推定を与える情報量規準WAICを用いて最適化する方法を提案し,その有効性を実験的に明らかにした.本論文ではこの方法をLASSO回帰による都市データ解析に適用し,次の3点を明らかにする.(1)都市データ解析において,LASSO回帰とridge回帰の両方について,WAICを用いて適切なハイパーパラメータを設定することにより,推測において不要な変数を削減することができる.(2)用いた都市データに対しては,LASSO回帰とridge回帰では最適なハイパーパラメータが異なったが,推測されたパラメータはほぼ同じであった.(3)最小二乗法により推測されたパラメータでは変数削減効果が見られず,推測されたパラメータは上記の2方法とは大きく異なるものであった.