著者
小久保 孝雄
出版者
広島大学法学会
雑誌
広島法科大学院論集 (ISSN:18801897)
巻号頁・発行日
no.14, pp.171-194, 2018-03

平成29年3月25日開催 第76回広島大学講演会「司法の役割を考える-民事裁判官の職務を例にとって-」於:東千田未来創生センター本稿は,当日のテープ録音をもとに,その概要を報告するものです。(なお,講演会に引き続き行われた,フロアーとの質疑応答については,紙幅の関係上,省略させていただきました。)
著者
竹原 幸生 江藤 剛治 鈴木 直弥 高野 保英 森 信人 水谷 夏樹 THORODDSEN Sigurdur T.
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

大気-海洋間の気体輸送現象に対するホワイトキャップの影響を明らかにするため,3台の高速ビデオカメラを用いた画像計測法により,風波界面近傍の流れ場計測技術を開発し,ホワイトキャップが生じている近傍の流れ場を明らかにした.さらに,気流と風波発達の関係も画像計測により明らかにした.また,砕波により生じた気泡の特性を画像計測により明らかにした.さらに,全球規模での大気-海洋間の気体輸送に対する砕波の影響も現地計測データや衛星データを用いて評価した.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年12月17日, 1923-12-17
著者
長嶺 聖子 Nagamine Seiko
出版者
琉球大学留学生センター
雑誌
留学生教育 (ISSN:13488368)
巻号頁・発行日
no.5, pp.19-33, 2008-03

韓国語と日本語は語順がほぼ同じで、文法も類似しており、中高年層の韓国語学習者も少なくない。中高年層の多くが好きな映画やドラマの内容を韓国語で知りたいと望んでいるようだが、筆者が教えている大多数の大学生も会話主体の韓国語の学習を強く希望している。ところで、韓国語には、格式体表現と非格式体表現があり、映画やドラマなどでは、後者の非格式体表現、つまり会話体の打ち解けた言い方である「パンマル」体が非常に多く使われている。しかし、最近日本の一部の著書において、この韓国語の「パンマル」と日本語の「ためロ」がまるで同一であるかのように扱われていることがよくある。本稿では、この安易な同一視から生じる誤解や混乱を避けるため、まず韓国語における「パンマル」の概念を明確にし、次に日本語の「ためロ」に関する一般的概念を、筆者が実施したアンケート調査を基に明らかにして、その基本的な違いを比較する。その上で、「パンマル」を含めた待遇表現の指導方法を提示する。The similarity between Korean and Japanese languages as seen in word order and grammar seems to prompt many Japanese persons of middle and advanced age to try to have quick access to Korean in a hope to appreciate their favorite Korean movies or T.V. programs. Also, almost all of my students in my college classes express their wish to study daily or conversational Korean language for the similar purposes. In fact, there are two types of expressions in Korean, formal and informal or conversational Korean. The latter is called the ban-mal style and it is the expression which is widely used in the movies or T.V. program. In Japan, however, some language books on Korean equate ban-mal to Japanese tame-guchi, or gangsters' jargons adopted by youngsters of certain groups in the 1970's. This paper aims at pointing out basic differences between ban-mal and tame-guchi in order to minimize confusions or misunderstandings caused by this unjustifiable identification.The writer conducted a questionnaire research to find out how widely tame-guchi is used or recognized in Japan. She then formulates a table of speech levels of Korean attitudinal expressions as an effective teaching aid for Japanese students.
著者
多木 浩二 田中 日佐夫 川端 香男里 長谷 正人 佐藤 和夫 若桑 みどり 大室 幹雄
出版者
千葉大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1992

20世紀の政治的歴史のなかで最も特筆すべき経験は、それが人類にもたらしたはかり知れない災いから言っても、「全体主義」であると言えよう。全体主義は、近代化の進展による共同体的統合の喪失のなかでクリティカルな問題として現れた、政治的形態(国家)と社会形態(大衆の生活意識)の不一致を解決しようとする企てであった。つまり全体主義は「国家と社会の完全な同一性」と定義される。われわれは、この全体主義をこれまでの研究のように政治体制として扱うのではなく、政治文化として扱うことを試みた。言わばそれは、全体主義を支配体制(国家)の側からではなく、その支配体制に組み込まれた大衆の意識、無意識の側から究明することである。われわれはそれを、思弁的に探究するというより、個々の状況(ナチズム、ファシズム、スターリニズム、天皇制)における個々の芸術やイメージ文化(建築、大衆雑誌、映画等)の分析を通じて検討する方法を選んだ。つまり全体主義のなかで、いかなる芸術形式が可能であったか、いかなる排除や、強制、いかなる迎合や利用が行われたかを細部に渡って眺めてみたのである。その結果は、個々に多様であるので、全体としての結論をここに書くことはできないが、しかし次のような共通の認識を得ることができた。つまり、全体主義文化の問題は、両大戦間期に発生したいくつかの政治体制にのみ当てはまる問題ではなく、近代の政治体制と文化との間につねに横たわっている問題だということである。例えば、ニューディール体制下の芸術家救済政策(WPA/FAP)を見ればわかるように、民主主義国家においてもある状況のなかでは芸術に社会性が要求され、おのずとイデオロギーを共有することが起きたのである。こうしてわれわれの研究は、近代社会の歴史をイメージ文化の側から探究するような、裾野の広い政治文化史の問題へと展開していくことを予感させることになった。
著者
伊南 盛治
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.237-240, 1980-10-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
2

2 0 0 0 OA 熊狩の旅

著者
徳川義親 著
出版者
精華書院
巻号頁・発行日
1921
著者
砂田 安秀 甲田 宗良 伊藤 義徳 杉浦 義典
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
pp.26.3.11, (Released:2018-01-30)
参考文献数
25

本研究では,約半数のADHDの成人に併発する症状である成人のSCT症状を測定する尺度を開発し,妥当性を検討した。この新たな尺度の狙いは,既存の尺度の項目が抑うつと類似しているために抑うつとの弁別性が乏しい問題を克服することであった。文献のレビューによってSCT項目が選定され,専門家によって内容的妥当性の検討が行われた。これらの項目は抑うつ気分でないときの状況について回答されるものであった。大学生471名が質問紙に回答し,因子分析によって項目の選定が行われた。ジョイント因子分析によって,本SCT尺度は抑うつからの十分な弁別性を有していることが示された。最終的なSCT尺度(9項目)は,収束的妥当性,弁別的妥当性,内的一貫性の高さが示された。
著者
中原 由美 柳 尚夫 相田 一郎 城所 敏英 本保 善樹 中本 稔 中里 栄介
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.409-415, 2016

<p><b>目的</b> 平成26年4月に改正精神保健福祉法が施行された。全国保健所長会においては,さまざまな方法で,保健所に対し,改正法への取り組みを促してきた。</p><p> 26年度地域保健総合推進事業全国保健所長会協力事業においては,保健所の取り組みの普及を目的としたガイドラインを作成するために,改正法施行後の保健所の取り組み状況や課題について実態把握を行った。</p><p><b>方法</b> 対象は全国の490保健所で,平成26年10月~12月に,26年度地域保健総合推進事業全国保健所長会協力事業として,全国保健所長会一斉電子メールを使って調査を実施した。調査内容は,管内に精神科病院がある保健所については,全国保健所長会が提案した保健所が取り組む具体的項目を踏まえ,退院支援委員会の参加状況や精神科病院実地指導の状況,また保健所に提出されている入退院届や入院診療計画書等を活用して,管内精神科病院の新規医療保護入院患者の状況や退院支援委員会の開催状況等についてとした。管内に精神科病院のない保健所については,退院支援委員会への参加状況等についてとした。</p><p><b>結果</b> 回答保健所数は281か所(回答率57.3%)であった。管内に精神科病院がある253保健所では,退院支援委員会の開催状況を全く把握していない保健所が38.7%あった。退院支援委員会へは,開催状況を把握している131保健所の71.0%が参加していなかった。保健所等の退院支援委員会への参加について,病院への働きかけは,63.6%が行っていなかった。</p><p> 253保健所から回答を得た855の精神科病院については,26年4月から9月末までの新規医療保護入院患者の推定入院期間で1年以上と記載があったものが1.6%あった。そのうち認知症患者でみた場合,1年以上が2.6%あった。26年4月から9月末までの新規医療保護入院患者における9月末までに医療保護入院を退院となった患者の処遇については,自宅が42.1%,その病院での入院継続が21.7%であった。</p><p> 管内に精神科病院のない28保健所では,退院支援委員会へは82.1%が参加していなかった。保健所等の退院支援委員会への参加について,病院への働きかけは,64.3%が行っていなかった。</p><p><b>結論</b> 改正法における保健所の役割として,入退院届等を活用した管内精神科病院の現状把握,退院支援委員会への参加,実地指導への積極的な関与,推定入院期間「原則1年未満」の徹底,入院継続患者の情報把握および地域移行の推進に向けた保健所の関与が必要であると考えられた。</p>
著者
小野 智佐子
出版者
東洋大学現代社会総合研究所
雑誌
現代社会研究 (ISSN:1348740X)
巻号頁・発行日
no.15, pp.177-183, 2017

<目的>ワーキングマザーが体験する、就学前および就学後の「小1の壁」を明らかにすることである。<結果>小学生1~3年生までの子をもつ核家族世帯の共働き家庭であるワーキングマザーを対象にインタビュー調査を行った。共働き家庭にあるワーキングマザーは、就学前と就学後にそれぞれ異なる「小1の壁」体験をしていた。就学前には【就学後の生活がイメージ困難】、【納得のゆく放課後保育を探せない】、就学後には、【学童保育は保育園の延長線ではない戸惑い】、【わが子の放課後が心配】、【雇用形態の変更に迫られる】、【夏休みに入り新たな問題に遭遇】、【PTA活動に貢献できないジレンマ】、【サポートが得られないことによるストレス】であった。 BackgroundThe purpose of this study is to clarify the "first grade barrier" that is experienced by working mothersbefore and after children start elementary school.MethodI conducted interviews with working mothers of dual-income nuclear families who have children in thefirst- to third-year at elementary school.ResultsThe mothers faced different types of "first grade barriers" in the period of before and after their childrenstarted elementary school; the barriers before starting school were that they could not prepare for theirroutine, and they could not find after school care that they were satisfied with; barriers after starting schoolwere that they felt confused about the fact that after school care was different from daycare, they wereworried about their children after school, they had to change their employment status, they faced newissues during summer holidays, there was a dilemma that they could not contribute to PTA activities, andthey suffered stress because they could not get any support.
著者
中嶋 眞澄
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
鹿児島経済論集 (ISSN:13460226)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.1-5, 2004-06-20

A simple proof of the strong law of large numbers is given without using Kolmogorov's inequality, Borel-Cantelli's theorem, the existence of the fourth moments of the random variables and so on.
著者
稲本 健太朗 岡田 昌彰
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究論文集 (ISSN:13459597)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.47-52, 2007-10-13 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

本研究では, 月刊雑誌や観光ガイドブックにおける記述内容をもとに, 京都タワーの社会的イメージの変遷を解明した. 設立当初より建設反対論に並行して, 京都タワーは意外性とともに外観の美が認識され, さらに京都のシンボルあるいは地元の風景といった京都自体とのイメージ的結びつきも発現している. また, 1990年代前半まで漸増していた高さ認識に伴うランドマーク性は1997年の新京都駅ビル完成後に割合が減少していく.いっぽう, 当初設計におけるモチーフとして「蝋燭」なる通説が定着する現象が明らかとなった. このことは塔のイメージと形態ならびに立地地区の地理的条件, 及び社会的背景との関係性を示唆している. 設立40周年を迎えた近年においては京都タワーの歴史的系譜そのものに対する関心も生じてきていることがわかった.
著者
箕原 辰夫
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.37-51, 2009-09
著者
松橋 由雄
出版者
イズミヤ出版
雑誌
北方風土 (ISSN:02851849)
巻号頁・発行日
no.65, pp.116-139, 2013-01
著者
Hiroki Shozo Kamiya Takahiro
出版者
植物地理・分類学会
雑誌
植物地理・分類研究 = The journal of phytogeography and toxonomy (ISSN:03886212)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.145-152, 2005-12-30

To discriminate between Quercus variabilis, Q. acutissima, and their hybrids, we sampled 152 individuals in secondary forests in Japan, including a plantation of Q. acutissima in Nagoya City. We compared and identified the species and their hybrids on the basis of the density of stellate hairs on the undersurfaces of leaves. The den-sity was high in Q. variabilis, zero in Q. acutissima, and low in their hybrids. We also studied the distribution patterns of the two species and found that Q. variabilis grows at lower altitudes in warmer regions than does Q. acutissima, and that a hybridization zone exists where the ranges of the two species overlap. We discuss differ-ences in the distributions of the species on the basis of life-history features such as seed germination and seed-ling establishment. The results suggest that the main range of distribution of Q. acutissima corresponds to Kira’s Warm Temperate Deciduous Forest Zone, and that the unusual distribution pattern of Q. acutissima in warmer regions such as Kyushu may have resulted from planting of the species.
著者
Philip Sarajlic Alicja Wolk Magnus Bäck Susanna C. Larsson
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-18-0598, (Released:2018-07-12)
参考文献数
15
被引用文献数
7

Background:Physical activity is associated with lower risk of coronary and cerebrovascular disease but its potential role in prevention of aortic valve stenosis (AVS) is unclear.Methods and Results:We investigated whether physical activity influences AVS risk in a cohort of 69,288 adults. During a mean follow-up of 15.3 years, 1,238 AVS cases were diagnosed. No associations were observed between AVS and walking/bicycling (≥1 h/day vs. almost never: hazard ratio 0.92, 95% CI 0.74–1.15) or exercise (≥4 hs/week vs. <1 h/week: hazard ratio 1.18, 95% CI 0.97–1.43).Conclusions:Physical activity did not reduce the incidence of AVS.
著者
久保 亮五
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.153-158, 1965-01-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
10