著者
栗原 雅
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.546, pp.148-155, 2002-04-22

合併日に新勘定系システムを全営業店で一斉稼働。新情報系の開発も続行し同時稼働。開発途中で,稼働時期を3カ月も前倒し-。UFJ銀行は1月15日の開業に向け,過去に例がない挑戦的なプロジェクトに挑んだ。 旧三和銀行と旧東海銀行の情報システム担当者は合併前から一丸となって,新システムの開発・テストや元帳データの切り替えに奮闘した。
著者
鈴木晶夫 小貫 悟
出版者
早稲田大学人間科学学術院
雑誌
人間科学研究 = Waseda journal of human sciences (ISSN:09160396)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.23-32, 1994
被引用文献数
2

There are many factors that have effects on facial recognition. We used adopted four kinds of "Noh" masks, "Waraijou", "Daikasshiki", "Shakumi", "Douji", to investigate the effects on facial recognition of changes in the angle of the view of the masks. This study investigated two points: the relation between the angle of the face of the "Noh" masks and the selection of emotional categories on facial recognition; and changes of impressions of the Noh Mask due to changes in the angle of the mask. The results of ANOVA showed statistically significant differences in conditions of the angle and the kind of "Noh" masks. The selection of emotional categories and the changes of impression on each "Noh" mask depend not only on the angle, but the combination of the kinds and the angle of view of the "Noh" mask.
著者
KAWAI Kei KAI Kenji JIN Yoshitaka SUGIMOTO Nobuo BATDORJ Dashdondog
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
pp.2018-023, (Released:2018-01-26)
被引用文献数
12

The Gobi Desert is one of the major sources of Asian dust, which influences the climate system both directly and indirectly through its long-range transport by the westerlies. In this desert, three ground-based lidars are operated in Dalanzadgad, Sainshand, and Zamyn-Uud, Mongolia. This study firstly combined these lidars into a lidar network and shows the spatial development of a dust layer over the desert and the long-range transport of the dust during 22–23 May 2013 via the lidar network. During this dust event, a cold front accompanying an extratropical cyclone moved southeastward across the desert and sequentially passed through Dalanzadgad, Sainshand, and Zamyn-Uud. In Dalanzadgad, in the central part of the desert, a dust storm occurred owing to the strong wind (6–10 m s -1) associated with the cold front and reached a top height of 1.6 km. Some of the dust floated at a height of 0.9–1.6 km along the cold frontal surface. In Sainshand and Zamyn-Uud, in the eastern part of the desert, the dust layer extended from the atmospheric boundary layer (ABL) to the free troposphere in the updraft region of warm air in the cold frontal system. Overall, while the dust layer was moving across the desert with the cold frontal system, it was developing up to the free troposphere. The mechanism of this development can be explained by the combination of two processes as follows: (1) continuous emission of dust from the desert surface to the ABL by the strong wind around the cold front and (2) continuous transport of the dust from the ABL to the free troposphere by the updraft of the warm air in the cold frontal system. This mechanism can contribute to the long-range transport of dust by the westerlies in the free troposphere.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.651, pp.34-37, 2008-12

国発の金融危機の影響を受け,自動車各社が減産に走ったり中小企業の資金繰りが悪化したりと,設備投資意欲が国内外を問わず急激に冷え込んできた。日本工作機械工業会によれば,2008年10月の工作機械受注額(速報値)は810億円。これは,前年同月比で実に40.4%減,2002年1月以来となる6年9カ月ぶりの大きな落ち込みだ。
著者
大井 映史
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学人文科学部論集 (ISSN:13462105)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.A55-A67, 2004

本論は死の間際に想起される思い、もしくは夢を描くアメリカ作家の作品を任意に三つ取り上げ、死に向かい合う主人公たちの生の最後の在り様を論じようとするものである。人間の無意識、すなわち本能世界は、差し迫る死の現実に対して、何を語り得るのか、語り得ないのか。いずれ死すべき人間は、生死の境をさ迷いながら、如何に死を準備して何を契機に死を受け容れるのか。最終的には全て捨て去り、肉体の衣を脱いで、この世を去るのが宿命である。死の間際に改めて許される生は、無論、現実的な視覚の捕捉しうるものではあり得ない。それでも、そこに最後の生が有るのであって、いずれ人は皆、その世界に入るのである。この世の生は、死を生きることの中に確かめられるものなのだ。
著者
合阪 學
出版者
宝塚造形芸術大学
雑誌
Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.29-42, 2006-03-31

アレクサンドロス大王の東征の軍は小アジア、シリア、エジプトを併合してのち、ガウガメラの戦いで勝利を得、その結果、彼はそれまでの「マケドニアの王」に加えて「アジアの王」の称号を帯びた。バビロン、スサ、ベルセポリスの征服ののち、東イランでの遠征では「アジアの王」としての王権とマケドニア軍兵士の伝統がしばしば衝突した。バビロンへ帰還したアレクサンドロスは東方遠征に続いて西方遠征の計画を懐いていて、彼の展望は西地中海全域の征服へとひろがるが、彼の突然の死はその実行を不可能にした。
著者
梅田 耕太郎
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2004

核融合炉の実現には高温高圧のプラズマを長時間閉じ込める必要があり、その閉じ込め配位として30-40%の高いベータ値を持ちつつ、トカマクの安定性を引き継いだ球状トカマクが注目を集めている。しかし、球状トカマクはその形状からトカマクと同様の、中央ソレノイドコイルによる立ち上げを行うことができない。本研究では外部コイルの誘導により生成した2個の球状トカマクを合体させることにより高ベータ球状トカマクを立ち上げる手法を提案している。本年度は球状トカマクを含むコンパクトトーラスの合体加熱実験において、2次元磁場揺動を得るために、アンプ回路の設計、構築を行った。この結果、得られた磁場揺動は単体コンパクトトーラスの生成時、および合体時において著しく生じることが示され、合体後、5μsで生成時の1/10まで減衰する。この揺動は250kHz前後と低い周波数を持っており、また合体前から生じることから圧力駆動型不安定性由来の揺動ではないと推測される。また、1次元で対向させた光ファイバによる分光計測を用いて、流速を計測し、流速による補正を加えたイオン温度を算出した。その結果、イオン温度は60eV程度であった。磁気リコネクションでの磁場から熱への変換効率は100%近いことが報告されており、本実験では理論的には200eV程度が予測される。この損失は前述の揺動によるもの、すなわち合体後の配位完成までの間の熱損失が原因と考えられ、初期コンパクトトーラス形成、移送時の平衡、安定性についての議論が今後の課題である。
著者
三友 奈々
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.33, 2015 (Released:2015-06-11)

米国では、「プレイスメイキング(Placemaking); 以下、 PM」という考え方の下、公園や広場、街路といった公的空間(パ ブリックスペース)の計画・設計、運営が行われ、周辺の住民 や就業者のサードプレイスとなっている。また、都市部の公的空間の一部は訪問者や観光客の「居場所」になっている例も見られる。 我が国では、2014 年度に国土交通省都市局主催で PM フォーラムとシンポジウムが開催される等、本概念に注目が集まり、 様々なまちで検討・試行されはじめている。 しかし、コミュニティの再生や賑わいの創出といったまちな かの居場所づくりに寄与する概念であると確信しながらも、その定義は曖昧であり、具体的手法もほとんど示されていない。 本稿では、文献調査からPM の定義を概観し、PM の原則について示した上で、PM における公的空間の場の評価項目について考察し、本概念の明確化を試みることを目的とする。
著者
穴水 ゆかり 加藤 弘通
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.17-35, 2017-12-22

本稿では,過去の自傷研究を整理することにより,学校教育現場の自傷児童生徒支援 において検討すべき学術的課題を示すことを目的とした。まず自傷の用語と定義の問題につい て検討し,児童生徒の自傷の実態と関連する問題行動および背景要因について整理した。その 結果,定義や実態については調査研究により大きな幅があり,教育現場で認識される自傷とも 隔たりがあることから,ある種の自傷が見逃されている可能性が明らかになった。また関連要 因の検討から,教員は自傷行為そのものだけではなく,さまざまな問題行動や関連要因を通し て自傷の発見・対応に努める必要があり,その一方で,自傷を通して,彼らが置かれている環 境や心理面の問題に気づくことも重要と考えられた。今後の自傷研究の課題としては,養護教 諭は研修等を通して自傷への理解を深めること,養護教諭のみならず一般教員を対象とした実 態調査や,発達差に留意した研究の必要性が示唆された。
著者
下田 博次
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.715-723, 1988

コンピュータ, OA機器から産業用ロボットの普及に伴ってテクノストレスと呼ばれる心身の疲労, 健康障害が問題視されるようになった。このテクノストレスは, マスコミがつくり出した心理不安であるとか, コンピュータが直接のストレス発生原因ではないという人もいる。だが一方では多くの症例報告とプログラミング作業から発生するストレス調査もすすんでいる。テクノストレスはコンピュータ関連労働の種類によってその表れと原因が違い, きめ細かい対応が必要である。しかし最終的には, 個人のライフスタイルと企業風土の問題に帰するところが大である。