著者
越前 功 大金 建夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.824-829, 2017-08-15

指紋認証が普及し,PCやスマートフォン等,個人用の機器にも広く採用されつつある.その一方で,ディジタルカメラを使って指紋を遠隔から窃取し,不正ログインやなりすましなどに悪用される危険性が指摘されている.本解説では,撮影された写真に画像処理を施すことにより.不正な指紋認証が実際に可能であることを示す.また,これを防止するための手段として,接触式の指紋センサーには正常に反応しつつ,撮影された写真から指紋の復元を不可能にする盗撮防止手法について概説する.
著者
赤平 昌文
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.1-20, 2006-01-26 (Released:2008-12-25)
参考文献数
78
著者
小栗 一将 山本 正浩 豊福 高志 北里 洋
出版者
国立研究開発法人海洋研究開発機構
雑誌
JAMSTEC Report of Research and Development (ISSN:18801153)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.7-15, 2015-09-01 (Released:2015-10-10)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

海洋観測機器の製作コストやランニングコストを下げるため,プリント基板をエポキシ樹脂に直接固定し,水中や海底で使用するLED光源とチャージポンプを開発,それぞれ耐圧試験や実海域での作動を確認した.LED光源は水深約9200 mの海底に5回投入したが,物理的な破損もLEDの故障も生じなかった.この光源を基に製作したものをトンガ海溝,ホライゾン海淵(水深10800 m)の海底で使用,堆積物直上の様子や底生生物活動のハイビジョン撮影に成功した.チャージポンプには圧力に弱い電解コンデンサが必要なため,樹脂で固定する前にコンデンサをカプセルで覆い,人工的な気泡の中に配置することで圧力から保護する手法を開発した.この手法で樹脂固定して製作したチャージポンプと赤色LEDを,伊平屋北熱水フィールド(水深1053 m)内の人工熱水噴出孔における深海電池の発電実験に供した.結果,LEDの点灯により発電が確認された.エポキシ樹脂は海水,温度,圧力,光などによって劣化することが知られているが,深海環境における強度や透明度の変化についての知見はいまだ乏しいため,長期設置と強度試験による寿命の推定が今後の課題となろう.

2 0 0 0 北欧空戦史

著者
中山雅洋著
出版者
朝日ソノラマ
巻号頁・発行日
1982
著者
清野 晶宏
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.22-27, 2012 (Released:2013-02-20)
参考文献数
2

デジタルデータを保存する記録メディアは数多く存在し,その用途に応じて最適な記録メディアが選択されている.本論文では長期保存のためのメディアとしてフィルムを取り上げたい.フィルムは歴史的に実証されている長期保存が可能な記録メディアである.フィルムにデジタルデータを記録する方法として,デジタルデータを画像化してフィルムレコーディングする手法があり,その技術検証の結果を報告する.
著者
山口 直人 塩見 彰睦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.103, pp.7-12, 2003-10-17
参考文献数
2

SEP-3は、静岡大学情報科学科の計算機教育用に開発されたマイクロプロセッサである。現在は回路図入力によるボトムアップ式で設計演習を行なっている。一方、実際の設計現場では言語ベースのトップダウン式設計手法へのシフトが起きようとしており、本学の設計演習もこのような変化に対応する必要がある。そこで本研究では、C言語を拡張したHDLであるHandel-Cを用いたトップダウン方式のSEP設計方法を提案し、その工数を評価した結果を報告する。実験の結果、目標工数36時間未満を達成することができ、回路規模も現行の実験ボードに実装可能な規模であることが確認できた。In our university, the design exercise of microprocessor SEP-3 for education using a schematic entry CAD is performed with bottom-up method. On the other hand, design site is try to change to top-down design method using C base hardware description language. We also have to apply to such change. In this paper, we propose the top-down design of SEP-3 using Handel-C, and describe the design effort. At the result, new design method needed 15 man-hour and required approximately 10,000 gates.
著者
岩原 弘育
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.486-486, 2005 (Released:2006-03-30)
参考文献数
7
被引用文献数
1
著者
鹿児島市 編
出版者
鹿児島市
巻号頁・発行日
1935

2 0 0 0 OA 株式年鑑

著者
大阪屋商店調査部 編
出版者
大同書院
巻号頁・発行日
vol.昭和4年度, 1935
著者
岡邨 直人 相馬 俊雄 関根 裕之 大野 健太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A3P3003, 2009 (Released:2009-04-25)

【目的】近年,スポーツ施設や医療機関,地方自治体などで,筋力増強,柔軟性向上などを目的に,振動刺激装置(以下,ガリレオ)を用いたトレーニングが行われている.ガリレオは,振動板上で立位や軽いスクワット姿勢保持を行う全身ガリレオと,手で把持しながら振動刺激が得られる上肢把持型振動刺激装置(以下,上肢ガリレオ)がある.しかし,上肢ガリレオの効果について筋電図学的に検討を行なった報告はほとんど見られない.そこで本研究の目的は,上肢ガリレオを用いて,振動周波数と上肢の肢位を変化させた時の肩関節周囲筋の筋活動量を明らかにすることである.【対象と方法】対象は本研究内容を十分に説明し,同意を得た健常成人男性10名(平均年齢:26.0±4.7歳,身長:169.8±5.7cm,体重:65.8±8.0kg)とした.使用機器は,表面電極,筋電図解析装置一式,上肢ガリレオ(株式会社エルクコーポレーション)を用いた.課題動作は,右手で上肢ガリレオ(重さ3kg)を保持して(1)端座位で肘関節90°屈曲位,(2)端座位で肩関節90°屈曲位,(3)背臥位で肩肘関節90°屈曲位,(4)背臥位で肩肘関節60°屈曲位の4条件とし,その肢位で10秒間保持した.筋電図(EMG)導出は,右側の上腕二頭筋,上腕三頭筋,三角筋(前部・中部・後部線維)とした.振動周波数は振動なし,10Hz,20Hz,30Hzの4条件とした.動作中のEMGは,サンプリング周波数1KHz,バンドパスフィルタ35~500Hzで計測した.解析は,運動開始から5秒後以降の3秒間の各2回の平均値を算出した.正規化は,各筋の最大随意等尺性収縮中の区間300msecの積分値(IEMG)を基準とした(%IEMG).統計処理は4条件において一元配置分散分析を行い,事後検定にはTukey-Kramer法を用いて,有意水準を5%とした.【結果】すべての筋・肢位において,振動なし・10Hz・20Hzより30Hzで有意に大きな値を示した.肩関節90°屈曲位保持の三角筋前部線維の30Hzでは46.7%MVC,三角筋中部線維の30Hzでは59.6%MVCの筋活動量がみられた.また,すべての筋において,振動なしの活動量に対して,30Hzで1.5~4倍の活動量がみられた.【考察】結果より,30Hzで振動なし・10Hz・20Hzより大きな筋活動量を示した.これは実際に機器を把持した際の筋活動量に加え,振動刺激により筋に反射性収縮が発生しているため,筋活動量が増加したと考えられる.また,肩関節90°屈曲位の三角筋前部・中部線維で約50~60%という筋活動量が得られた.このことから30Hzでは,肩関節周囲筋の筋力増強としての効果が期待できると考えられる.
著者
北原 玲子 篠原 聡子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.21, no.48, pp.719-724, 2015-06-20 (Released:2015-06-20)
参考文献数
13

In this study, it aimed to clarify about the housing problem and the environmental improvement at Yau Lai Estate, in order to grasp the present condition and the measure of HKHA public rental housing in Hong Kong. The aging-residents problem, the SARS problem and the environmental problem are the big issues in the newly developed project, the redevelopment project and the large-scale repair project in HKHA public rental housing in recent years. The measure for the universal design to the aging-residents problem, the hygiene supervision and living manners to the SARS problem and the energy saving, noise, and tree planting to the environmental problem have been taken in HKHA public rental housing.