著者
三木 有咲 波多江 崇 猪野 彩 井上 知美 上野 隼平 笠谷 君代 近藤 亜美 坂口 知子 佐々木 信子 田内 義彦 竹下 治範 辻 華子 中川 素子 野口 栄 長谷川 由佳 水田 恵美 矢羽野 早代 山根 雅子 濵口 常男
出版者
日本社会薬学会
雑誌
社会薬学 (ISSN:09110585)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.24-33, 2015-06-10 (Released:2015-10-16)
参考文献数
16

We implemented a questionnaire survey targeting mothers who are in child care and had participated in consultations regarding drugs and diseases. We examined the future roles of community pharmacists by exploring the mothers’ concerns and, anxieties about child cares and their backgrounds, and their expectations for profession of community pharmacist. Mothers have listed anxiety and concerns of child care about “dermatitis such as rash and atopic eczema”; “food allergies”; “infectious diseases such as measles, chicken pox, and mumps”; and “side effects of vaccination”. In addition, most of them indicated their own concerns and anxiety about “solutions to children’s illnesses.” Despite their anxieties and concerns, however, approximately 60% of the mothers have never consulted with community pharmacists. Among them, approximately a half of them indicated the following three reasons why they have never consulted with pharmacists: “I have nothing to talk about,”, “I do not know what I should talk about,”, and “I was not sure if it was alright to talk about my concerns.”. From these results, we concluded that community pharmacists in the future should improve their communication skills and inform their availability to consult about medicine and disease to local residents.
著者
中川 望
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1930-03
著者
由谷 仁 中川 恵嗣 諏訪園 秀吾
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1944, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)をはじめとする神経難病においては,筋力低下の進行が発声器官におよび,コミュニケーションに大きな問題をもたらす症例が少なくない。また進行に伴い通常のスイッチが押せなくなるなどの障害が頻繁にありうるため,様々なスイッチや意思伝達装置を再検討し,身体状況に合わせて使用しているのが現状である。2013年末,パーソナルコンピューター(以下PC)のマウスカーソルを視線で操作出来る装置The Eye Tribe Tracker(以下EyeTracker)が開発された。我々は第68回国立病院総合医学会に於いて,EyeTrackerをALS患者に試用し,臨床での有用性を検討した。その際,マウスカーソルは眼球運動にて動かし,クリックは右足関節底屈による空気圧スイッチにて行う方法であった。今回は注視によりクリックが可能となるソフトウェア「しのびクリック」(吉村隆樹作)を使用し,眼球運動および注視によって意思伝達装置を操作出来るようにした。このEyeTrackerをALS患者1名と演者にて試用し有用性を検討したので報告する。【方法】対象者はALSにて意思伝達装置を使用している60歳代女性1名(以下,症例)と演者で,症例はADL全介助,右足関節底屈にて空気圧スイッチを操作している。使用機器はEyeTracker(Eye Tribe社製)およびEyeTracker用専用ソフトウェア,意思伝達装置としてHeartyLadder,クリックするソフトウェアとして「しのびクリック」,それらをインストールしたPC(OS:Widows7)である。環境設定として,Bedの背上げ角度は15~30°,アーム式PC固定具およびHeartyLadderCD付属のワンタッチ短文入力画面を使用した。方法は眼球運動および注視によって同一の短文(17文字)入力を行った。評価としては,1)利用の適否,2)試行した時間,3)入力に要した時間,4)生じ易いミス・誤作動,5)眼球運動・瞬目・開閉眼など,6)要望・感想とした。【結果】1)演者は利用可能,症例では入力が不安定。2)演者は30分程度,ALS患者は一週間に一度30分程度を3ヶ月程度実施。3)演者は32秒,症例はミスが多く不可。4)マウスカーソルが,見ている場所と若干ズレることにより正確な入力が難しい。クリックまでの時間設定が難しく,選んでいない文字を選択し易い。5)症例の眼球運動はゆっくりでも速い動きでも特に問題なし。瞬目・開閉眼は上下眼瞼部の動きが不十分で努力を要す。連続5分程度使用すると,上眼瞼部の軽度下垂が認められる。6)一文字に焦点を合わせること,注視すること,それを短時間でも継続することが疲労をもたらしやすい。【考察】演者では文章作成可能であったが,症例では困難であった。この問題点を大きく分類すると「目でマウスを動かすこと」と「目でクリックすること」の2点に分けられる。「目でマウスを動かすこと」はPCとEyeTrackerと目との位置関係を適切に設定すること,視線をEyeTrackerがしっかり認識することが必要不可欠である。その際,眼瞼下垂によって瞳孔に上眼瞼が近づきすぎるとEyeTrackerが上手く認識出来ないことが多いと思われる。「目でクリックすること」はしのびクリックを使用して可能であるが,文字を一定時間注視し,視線を固定することが必要となる。この一定時間注視し視線を固定することが症例では難しく,ミスが多くなり文章が作成できなかった要因と思われる。また瞬きでクリックできるような改善も望まれる。よって現時点での最もよい適応としては,上眼瞼部の下垂が少なく,連続で注視しても目の疲労が少ない人であると考えられる。また現在,使い易くするためには個人でプログラミングする必要があるため,技術を持った人間が多く関わることで,より適応範囲が広がると思われる。以上から,現時点での(ソフト開発を自在に行わない範囲)EyeTrackerの臨床適応範囲が明確となり,症例を選べば極めて有用である可能性が示された。【理学療法学研究としての意義】EyeTrackerにより視線入力を可能にすることで,更なる症状の進行にも対応出来る可能性が広がり,コミュニケーションの継続が期待できる。また,世界中でIT及びプログラミング教育の必要性が叫ばれており,日本に於いても国策として「産業競争力の源泉となるハイレベルなIT人材の育成・確保」という項目が挙げられている。今後はrehabilitationとITはより密接な関係が必要であり,我々の活動分野の拡大にもつながるため,非常に意義がある。
著者
小宮山 純平 大岩 秀和 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

MannらによるIterative Parameter Mixtureを代表例とした、データが多くのマシンに分散しており、各マシンでの学習を重みづけして統合する状況を考える。一部のマシンが故障などにより異常なデータを返し、学習の結果を悪化させることが懸念される。データ分布の間のダイバージェンスを考え、各マシンの重要度をそのデータから自動的に重みづけし、異常データの影響を抑える手法を提案する。
著者
中川 七三郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.821-824, 1973-11-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

「うきこうじ味噌」が今味噌業者の大きな話題になっているのは, 近年この種のタイプの味噌が非常によく売れるようになったからである。それはこの味噌の品質がうまいという消費者を捉えているからであろう。そこで, この味噌の実際に通じた著者を煩わし, うきこうじ味噌の由来とその造り方について解説していただいた。
著者
中川 明仁 佐藤 豪
出版者
Japan Society of Personality Psychology
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.38-45, 2010
被引用文献数
1

本研究の目的は,Cloningerの気質4次元から自己志向的完全主義の各側面への影響を男女別に検討することであった。重回帰分析の結果,男女共通して気質次元の「固執」が完全主義の全側面へ正の影響を及ぼしていた。また,男性のみの結果として,「新奇性追求」と「報酬依存」が「失敗懸念」に負の影響を及ぼし,「報酬依存」は「完全性欲求」にも負の影響を及ぼしていた。一方,女性は「損害回避」が「失敗懸念」および「完全性欲求」に正の影響を及ぼしていた。本研究の結果より,多次元的な自己志向的完全主義の基盤に存在すると考えられる気質特性には,男女共通する気質と男女間で相違する気質が存在することが示唆された。
著者
中川 佳子 望月 登志子 鷲見 成正
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.26, pp.43-48, 2000-03-23

We examined whether the effective visual field to identify target figure would be enlarged by the prime stimulus, which is presented at the central field of view. The target was presented from 1.00 to 9.25deg. of horizontal eccentricity. In experiments I and II, we varied the type of information given just prior to presentation of a geometric target figure, and we analyzed the reaction time and percent of correct responses to identify target under several conditions. By experiment I, it was found that direct prime information in the form of the target figure itself (Match condition) provided more spatial and temporal effects at the non-Match condition. Experiment II showed that semantic prime information in the form of figure's name by characters was also most effective than other conditions, but it was only for temporal aspect.
著者
石岡 良子 石崎 達郎 髙橋 龍太郎 権藤 恭之 増井 幸恵 中川 威 田渕 恵 小川 まどか 神出 計 池邉 一典 新井 康通
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.219-229, 2015
被引用文献数
3

This study examined the associations between the complexity of an individual's primary lifetime occupation and his or her late-life memory and reasoning performance, using data from 824 community-dwelling participants aged 69–72 years. The complexity of work with data, people, and things was evaluated based on the Japanese job complexity score. The associations between occupational complexity and participant's memory and reasoning abilities were examined in multiple regression analyses. An association was found between more complex work with people and higher memory performance, as well as between more complex work with data and higher reasoning performance, after having controlled for gender, school records, and education. Further, an interaction effect was observed between gender and complexity of work with data in relation to reasoning performance: work involving a high degree of complexity with data was associated with high reasoning performance in men. These findings suggest the need to consider late-life cognitive functioning within the context of adulthood experiences, specifically those related to occupation and gender.
著者
朝倉 利光 村崎 恭子 OTAINA Galin RAMSEY Rober REFSING Kirs DE GRAAF Tje AUSUTERLITZ ロバート 佐藤 知巳 井上 紘一 中川 裕 池上 二良 村崎 恭子 AUSTERLITZ R 朝倉 利光 切替 英雄
出版者
北海道大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990

戦前までサハリンで健在だった少数民族,サハリンアイヌ,ウイルタ,ニブフの人々の多くは,終戦後は北海道に移住したが,現在はその言語の土着話者は絶えつつある。一方,ロシアサハリン州においては現在もこれら少数民族の人々が一部健在と聞く。本研究は,世界に数少ないこれらの言語の専門家が北海道に集まって日本側研究班を構成し,ロシア側研究者と共同して,サハリンに住む少数民族の言語-アイヌ語,ウイルタ語,ニブフ語-の土着話者を尋ね,これら三言語の音声資料を採集,収集し,その言語事情を言語学的に明らかにすることを目的とする。初年度,1990年の夏のサハリン現地調査によって,サハリンにおける当該少数民族の言語,アイヌ語,ニブフ語,ウイルタ語の言語状況が明らかになった。即ち,アイヌ語の話者はすでに絶えているが,ニブフ語は約2千人,ただし伝統口承文芸の伝承者は10人以下,ウイルタ語は2百人程度の話者がいて,そこでは言語調査の可能性が十分にあることがわかった。平成3年度は以下のような,研究調査を行った。1991.8.14-9.7 ニューヨークからアウステルリッツ氏がニブフ語調査研究のために来日。前年度収集した資料の整理分析を行った後.オタイナ氏と一緒にニブフ語テキストをチェック。1991.9.1-9.17 ウラジオストックからオタイナ氏がニブフ語調査研究のために来日。アウステルリッツ氏とニブフ語テキストをチェックおよび資料整理分析。1991.8.10-9.15 池上,井上,中川,佐藤の4名がサハリンでウイルタ語,ニブフ語などの少数民族の言語の調査を行った。1991.10.28-11.9 村崎,朝倉,井上がユジノサハリンスクへ向い,ピウスツキ生誕125周年記念シンポジウムに出席,発表し,アイヌコタン跡の調査を行った。1991。10。13-11。13 オランダのクローニンゲンからデグラーフ氏が少数民族の言語音声資料の調査のためにレニングラード,ノボシビルスクを訪れ,その後,サハリンでのシンポジウムに参加,発表を行った。その結果は,村崎恭子編「サハリンとB.ピウスツキ」(ピウスツキをめぐる北方の旅実行委員会,1992年3月)として刊行した。最終年度1992年には以下のような調査,研究を行った。1992.7月-8月 池上,井上の2名が,サハリンでウイルタ語の特定調査を行った。1992。9月から1993。3月までは,これまで収集した資料をそれぞれ,整理,分析し,最終研究成果報告書刊行の準備にかかった。その結果.1993年3月末日までには,研究成果報告書『サハリンの少数民族』(284頁)が刊行される見込である。この研究成果報告書に掲載される論文の殆どは各研究分担者が,この研究プロジェクトでえられた結果執筆したオリジナル論文であることは,まだ殆ど手が付けられていない「サハリンにおける少数民族の言語研究」という分野において,極めて貴重な研究成果と言える。以下に,掲載論文のリストを掲げる。1。研究概要ABSTRACT OF PROJECT 村崎恭子2。THE ETHNO LINGUISTIC SITUATION ON THE ISLAND OF SAKHALINTjeerd de Graaf3。A PELIMINARY REPORT ON SAKHALIN KOREAN S.Robert Ramsey4。A BRIEF HISTORY OF THE STUDY OF THE UILTA LANGUAGEJiro Ikegami5。ウイルタ語テキスト 池上二良6。UILTA AND THEIR REINDEER HERDING Koichi Inoue7。BEROBANIYA I ObRYADI ULiTA C.B.bEREZNITSKII(ウイルタの信仰と儀礼)8。NIVKH FOLKLORE G.A.OTAINA9。ANIMAL TAXONOMY AND SAMPLE ANALYSES(INSECTS) R.AUSTERLITZ10.サハリンにおけるニヴフ語基礎語彙の地域差 中川裕.佐藤知巳.斎藤君子11。N.B.RUDANOBSKI'S AINU DICTIONARY B.M.LATISHEB