著者
中川 紗江 鈴木 直人
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.181-191, 2013-12-31 (Released:2014-10-29)
参考文献数
32

本研究の目的は,不快感情が喚起されている時に意図的に笑顔を表出することによって生じる主観的な感情と表情の違いが,心臓血管系反応に及ぼす影響を検討することである。42名の実験参加者が2本の短い映像を視聴した。それぞれの群ごとに嫌悪映像(不快刺激群),楽しい映像(快刺激群),中性映像(中性刺激群)を2本ずつ使用した。実験参加者は,一方の映像は意図的に笑顔を表出しながら視聴するよう求められ(笑顔条件),もう一方の映像は自然な表出で視聴するよう求められた(自然条件)。実験参加者が映像を視聴している間,心臓血管系反応測定した。さらに,実験参加者が視聴し終わった後も心臓血管系反応を継続して測定した。その結果,笑顔条件において全ての群の収縮期血圧および拡張期血圧の値が上昇した。しかしながら,心拍数は快群において上昇した一方,不快群では減少した。不快群の心臓血管系反応パターンは,α-アドレナリン作動性収縮によって引き起こされるパターンII反応に類似している。心臓血管系の活動に関する研究において,このパターンはしばしば不適応な反応の指標としてみなされる。したがって,これらの結果は,感情価のズレが不適応的な生理反応を引き起こす可能性を示唆している。
著者
峯松 信明 藤澤 友紀子 中川 聖一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.1865-1876, 1999-11-25
被引用文献数
17

日本人によって発声された英単語音声に対する(韻律的)自動評定を目的として,1)英単語音声からの強勢音節検出の自動化,2)提案する強勢音節検出手法に基づいた強勢/弱勢の「音響的適切さ」評定の自動化,について検討した.強勢音節検出においては,音節を単位としたHMMを構築し,その検出を試みた.その際,着目する音節の単語内位置情報/構造情報/コンテクスト情報を導入することでHMMの精度向上を図り,検出性能の改善について実験的に検討した.その結果,同一方言(本論文ではBritish)内では最もカテゴリー数を増やしたHMMにおいて最高平均検出率が得られ,本論文で検討したHMMの高精度化に対する有効性が示された.一方,強勢/弱勢に対する英語としての「音響的適切さ」評定では,強勢音節検出時における「スペクトル」「パワー」「ピッチ」「継続長」の各ゆう度に対する重み係数を変化させ,最高検出率を示す重み(最適重み)を算出し,日本人話者/母語話者間で比較した.その結果,日本人による英単語音声では,ピッチ重みを大きく,スペクトル重みを小さくすることにより検出率が向上するなど,母語話者による英単語音声には見られない傾向(発音上の癖)が観測され,提案手法の,発音能力評定手法としての有効性が示された.
著者
中川 元 ナカガワ ハジメ Nakagawa Hajime
出版者
龍南會
雑誌
龍南會雜誌
巻号頁・発行日
vol.49, pp.[i]-[i], 1896-10-24
著者
風間 信也 加藤 直樹 中川 正樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.35, no.7, pp.1457-1468, 1994-07-15
被引用文献数
4

本論文は、新しい入カインタフェースであるペンと表示一体型タブレットを採用し、ユーザの発想支援を目標に、これまでの計算機を用いた作図手法とは異なり、従来の紙上での作図に近い直感的な作図操作を行える環境について、またその評価のための予備実験の結果について述べる。われわれは、ペン入力の良さは特に次の点にあると考える。(1)ペンの操作に意識を払う必要がない分、思考に集中できる。(2)図や文章を書くときにペンを持ち替えなくても済み、思考の継続を妨害しない。以上のことから、特別な訓練や意識を払う必要がなく、従来から人間が慣れ親しんだ紙上での作図を計算機支援する可能性を実験することにした。本システムでは次の作図環境を提供する。(1)下書き用の画面に対しフリーハンドで書きたいものを自由に書く。(2)下書き用の画面の上に清書用の画面を仮想的に重ね、整形したい対象に対して文房具メタファという仮想的な文房具を用いて整形を行う。これにより、手本の清書になりがちだった従来の計算織上での作図操作に比べ、本システムでは発想の段階からユーザを支援できる。この手書き作図システムをユーザに使用してもらい、その使い勝手について調査した。そして、その結果から、文房具メタファを用いた手書き作図システムの有効性と問題点を考察した。
著者
石井 俊哉 江上 いすず 中野 徹 小野村 光正 中川 二郎 奥村 純市
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 = The Japanese journal of swine science (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.171-176, 2007-12-25
参考文献数
9

現在、日本は銘柄豚ブームとも思えるほど、数多くの銘柄豚が存在する。その内容は品種、飼料や水の違いを訴えるもの、地域色を出したものなど多岐に渡り、皆様々なアピールを展開し、味の違いを訴えている。人の味覚的な好みは個人によって異なっており、銘柄豚だけが好まれるわけではない。従って、より多くの消費者に好まれるために、銘柄豚の開発段階で、人の好みの傾向を捉えておくこと、次代の消費動向の鍵を握る青年層の好みを把握することは重要と考えられる。そこで本研究は、日本の銘柄豚の代表格である黒豚肉(イギリス系バークシャー種)と一般豚肉(三元交雑種)を、味覚官能検査を主体に比較し、青年層の好みを把握することと、黒豚肉の味覚官能的な優位性を検証することを目的に行い、若干の傾向を得たので報告する。
著者
蔵本 貴久 和泉 潔 吉村 忍 石田 智也 中嶋 啓浩 松井 藤五郎 吉田 稔 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究は、金融実務家から要望が高い、数週間以上の長期的で広範な市場分析を、テキスト情報から安定的に行うための手法を開発した。業種別平均株価および市場全体の平均株価について外挿予測テストを行った。その結果、1ヶ月後の騰落予測について、過去10年間の長期間を通じて約60%以上の精度を4割近くの市場で、55%以上の精度は7割以上の市場で達成することができた。
著者
中川 聖一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.433-457, 2000-02-25
被引用文献数
66

本論文では音声認識の最近の研究動向について述べる.まず, はじめに, 現在の機械による音声認識能力がまだ人間の能力に及ばないことを述べ, 特に音響モデルの改善が必要なことを論じる.次に実用化にとって重要な雑音等に頑健な特徴パラメータや前処理について述べる.情報理論やパターン認識の立場から認識対象と同じ環境で収集された多量の音声サンプルを用いることが有用であることを指摘する.次に音声認識の中心技術である音響モデルと言語モデルについて述べる.まず, 音響モデルの中心技術となっている隠れマルコフモデル(HMM)の原理と限界を述べ, 最近の改良研究について詳述する.言語モデルの音声認識における役割は, 発声され得ない認識候補の除外, すなわち探索空間の削減にある.言い換えればエントロピーを小さくするモデルが好ましいという観点から統計的な言語モデルの最近の研究動向を述べる.最後に, 音声認識システムを構築するのに留意すべき点について論じる.
著者
久保 知義 中川 成男 近藤 健次郎
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.140-150, 1971

さきに, 皮革の製造工程における皮組織を偏光顕微鏡によっても十分に観察し得ることがわかった。それ故に, 本実験では, 未鞣製皮, ならびにクロム革, ジルコニウム革, 植物タンニン革および植物タンニン再鞣クロム革の線維構造の観察を行ない, また, これらの皮革を比較的高温熱処理を行なった場合のコラーゲンの結晶構造の変化を複屈折性について観察した。1. 皮および種々の鞣製革を偏光顕微鏡で観察すると, 未鞣製皮のコラーゲン線維束の直径は比較的小さく, クロム革あるいはジルコニウム革の鞣剤低含量革のそれは未鞣製皮とほぼ同じであった。しかし, 鞣剤含量がより増加すると, コラーゲン線維束の直径は大となり, 鞣剤を結合することによって線維密度は大きくなり, 多孔性が失われる傾向があった。2. 種々の皮革を比較的高温で処理することによって, 網様層のコラーゲン線維束の直径は減少する傾向が認められ, 熱変化がさらに進むと, 未鞣製皮ならびに鞣製革の鞣剤含量の少ない場合, コラーゲン線維は複屈折性が全面的に, あるいは部分的に失われた。この現象は, 未鞣製皮ならびに植物タンニン革とジルコニウム革において同じ様な傾向で認められ, 水分約30%, 熱処理温度, 130℃以上において認められた。しかし, クロム革はこれらよりきわめて安定であった。3. コラーゲンの結晶構造の熱処理による変化, すなわち複屈折性の変化は, 鞣剤の種類, その量および水分の量によって影響を受けることから, コラーゲンの非結晶部分への鞣剤の結合様式が, コラーゲンの結晶構造にもある程度影響を与えるものであることを示唆している。
著者
下田 一太 中川 武
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.71, no.602, pp.211-218, 2006
被引用文献数
1 1 1

Sambor Prei Kuk monument is identified as ISANAPURA where was a capital city of Chanla dynasty in the 7^<th> century. A lot of the remains such as brick shrine, moat, rampart, embanked causeway and so on were newly documented by the exploratory investigation in this ancient city. This paper discussed on the distribution of these remains and some features; the causeway extended from the temple complex to the Sen river, and moated site where conjectured as a core area of this ancient city.
著者
住元 宗一朗 中川 博之 田原 康之 大須賀 昭彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.11, pp.1800-1811, 2011-11-01

近年増加したコンテンツ投稿型SNSでは日々膨大にコンテンツが増え続けるため,嗜好には合っているもののユーザが見逃してしまうようなコンテンツは少なくない.また,多くの推薦技術では精度を重視するあまり,その推薦結果に面白みがないという課題がある.本論文では,主に音楽,イラスト,詩等の創作者向けであるコンテンツ投稿型SNSにおける未知性,意外性を考慮した推薦手法について述べる.未知性に関しては,質の高いコンテンツを投稿する投稿者(有力投稿者)に注目し,コンテンツの質を確保しつつもロングテールのテール部分に属する,ユーザがまだ知らないコンテンツを推薦する.意外性に関しては,多くのコンテンツ投稿型SNSで利用されているFolksonomyを利用する.以上の二つの推薦部からなる推薦エージェントを提案し,イラスト投稿型SNSであるPixivの実データを用い,未知性,意外性に関する評価実験を実施した.その結果,推薦リストの6割に未知性,意外性のあるコンテンツが含まれ,本研究の有効性が確かめられた.
著者
中川 裕志 小野 晋
出版者
言語処理学会
雑誌
自然言語処理 = Journal of natural language processing (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.3-18, 1996-04-10
被引用文献数
4

終助詞「よ」「ね」「な」は,書き言葉の文には殆んど用いられないが,日常会話において頻繁に使われており,文全体の解釈に及ぼす影響が大きい. そのため,機械による会話理解には,終助詞の機能の研究は不可欠である.本論文では,代表的な終助詞「よ」「ね」「な」について,階層的記憶モデルによる終助詞の機能を提案する.まず,終助詞「よ」の機能は,文の表す命題が発話以前に記憶中のある階層に存在することを表すことである.次に,終助詞「ね」「な」の機能は,文の表す命題を記憶中に保存する処理をモニターすることである.本稿で提案する機能は,従来の終助詞の機能が説明してきた終助詞「よ」「ね」「な」の用法を全て説明できるだけでなく,従来のものでは説明できなかった終助詞の用法を説明できる.Japanese sentence final particles(JSFPs henceforth) are used extremely frequently in utterances. We propose functions of Japanese Sentence Final Particles YO NE and NA that are based on a hierarchal memory model which consists of Long Term Memory, Episodic Memory and Discourse Memory. The proposed functions of JSFPs are basically monitoring functions of the mental process being done in utterance. YO shows that the propositional content of the utterance that ends with YO was already in the speaker's Episodic Memory or Long Term Memory, while NE and NA show that the speaker is processing the propositional contents with the contents of speaker's memory. The proposed functions succeed in accounting for the phenomena yet to be explained in the previous works.
著者
佐藤 嘉一 中川 勝雄 森田 浩平 池内 靖子 木田 融男 佐々木 嬉代三 奥川 桜豊彦
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1994

本研究は国内外の社会移動に注目し、(1)移住の動機・誘因、(2)移住後の生活実態、(3)UターンやJターン現象にみられる「帰郷意識」、(4)移住に伴うアイデンテイテイ問題などの実証的研究によって、社会移動についての社会学的分析を試みたものである。具体的には、戦前・戦後を通じて海外や本土に大量の移民・出稼ぎ者を供給してきた沖縄県の北部地域である今帰仁村を対象地域に選定し、現地の移住体験者と移住先の今帰仁村出身者についての綿密な聞き取り調査を実施した。本研究によって明らかにされたことは、次のような諸点である。第1に、移住の誘因としては後進的農業地域ゆえの現地での雇用機会の少なさがあるにしても、個人レベルに立ち入ってみると大きな夢や高い理想の実現をめざそうとする気概をもって出て行く者も少なからず存在した。第2に、移住の経路として先行する移住者の親戚・知人を頼る「呼び寄せ」を経由する者が大半である。第3に、にもかかわらず多くの移住者は沖縄文化と異質の異郷にあってさまざまな苦労を体験することで、ある者は移住先で郷友会に入り沖縄文化を享受し、ある者は再び帰郷している。その結果、母村と各地の郷友会の濃密な社会的ネットワークが形成される。第4に、この社会的ネットワークが母村を支え人口増、農業振興など本土農村と異なる様相がみられる。第5に、移住先で郷友会に組織されなかった者のなかには、異郷に適応できず社会的転落を余儀なくされる事例があり、また沖縄本島においてもハンセン病患者に対するような深刻な差別があったことも看過できない。第6に、移住者一世によって形成されてきた社会的ネットワークは近年世代交代の局面を迎えており、一世から二世・三世への継承のありかたが課題となっている。
著者
中川 淳司 福永 有夏 ORTINO Federico LENG Lim Chin LALLAS Peter FELICIANO Florentino MAGRAW Daniel PLAGAKIS Sofia
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、近年利用件数が急増しているWTO(世界貿易機関)の紛争解決手続および投資紛争の仲裁による解決手続における透明性の確保をめぐる理論的問題点を整理するとともに、実務上の課題となっている透明性確保・向上のための諸方策の導入可能性について、内外の国際経済法研究者・市民団体の代表者が共同で検討し、これらの紛争解決手続における透明性の確保に関する将来の方向性を明らかにすることを目指すものである。平成20年度と平成21年度には、2度の国際研究集会(Society of International Economic Law設立大会(平成20年7月、ジュネーブ大学)、アジア国際法学会第2回研究大会(平成21年8月、東京大学))において「国際貿易紛争・国際投資紛争の解決における透明性」をテーマとするパネル・セッションを開催し、本研究のメンバー全員が各々の担当する研究テーマについて報告を行った。平成22年度は前年度および前々年度の研究成果を踏まえ、メンバー間でさらに意見交換を行ったうえで各メンバーが研究の最終成果を英文の論文として取りまとめる作業を行った。本報告書執筆時点でFlorentino Feliciano氏を除くすべてのメンバーおよびDaniel Magraw氏が主催する国際環境法センター(ワシントンDC)の研究員であるSofia Pragakis 氏から論文の原稿が提出されている。Feliciano氏の原稿提出を待って研究代表者とDaniel Magraw氏が共著でIntroductionを執筆し、Transparency in International Trade and Investment Dispute Settlementという表題の英文の編著として刊行する予定であり、現在ケンブリッジ大学出版会との間で刊行に関する交渉を進めている。研究成果の詳細は上記近著に盛り込まれたとおりであるが、以下で簡単にその概要を述べる。(1)WTO紛争解決手続および投資紛争仲裁手続における透明性とは、(i)紛争解決手続の公開、(ii)紛争解決に関連する文書(当事者の提出書面および解決結果(WTO小委員会報告及び上級委員会報告、投資紛争仲裁判断)の公開、の2点によって判断される。(2) これらの紛争解決手続における透明性は、国内裁判所や他の国際裁判(例えば国際司法裁判所)に比べると低いが、いわゆる国際商事仲裁よりは高い。この点は、(i)紛争の当事者の性格(前者はWTO加盟国同士、後者は投資受入国政府と外国投資家)、(ii)扱われる争点の性質(ともに貿易・投資に関する国家の規制の合法性が争われる一方、紛争の真の争点は私企業の利害に直接関連する事項であること)、(iii)紛争の最終解決に至る過程で紛争当事者の妥協による法廷外解決の可能性が排除されていないこと、などの特性にその根拠が求められる。(3)他方で、いずれの紛争においても国家の規制の合法性が争われ、その結果は当該国の経済社会生活に大きな影響を及ぼすことから、紛争当事国国民や市民団体の紛争に対する関心が高く、この点からこれらの紛争解決手続きの透明性を一層高めるよう求める要求が出てくる。(4)(2)で挙げた諸特性と(3)で指摘した要求を勘案し、両者の均衡点を求めることが必要であり、WTO紛争解決手続、投資紛争仲裁の各々について、扱われる争点の性質や当事者の特性の考慮(特に、投資紛争仲裁における外国投資家の営業秘密保持への配慮)を行いながら、透明性の一層の向上策を提案する。ただし、研究メンバーの中には、WTO紛争解決手続について、争点によってはむしろ輸入国の国内裁判所による解決(そこでは高度の透明性が保証されている)を優先させるべきであり、WTO紛争解決手続の透明性を高めることには消極的な見解を述べた者もいる。
著者
吉田 稔 中川 裕志 寺田 昭
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.122-132, 2010 (Released:2010-01-06)
参考文献数
18
被引用文献数
1

This paper proposes a method for implementing real-time synonym search systems. Our final aim is to provide users with an interface with which they can query the system for any length strings and the system returns a list of synonyms of the input string. We propose an efficient algorithm for this operation. The strategy involves indexing documents by suffix arrays and finding adjacent strings of the query by dynamically retrieving its contexts (i.e., strings around the query). The extracted contexts are in turn sent to the suffix arrays to retrieve the strings around the contexts, which are likely to contain the synonyms of the query string.