著者
山根 章生 武信 誠一 井上 大輔 吉田 誠一 小崎 昌義 藤本 洋介 伊与田 健敏 崔 龍雲 久保田 譲 渡辺 一弘
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.65-66, 2003

汎用超音波トランスデューサは, その周波数特性より中心周波数40kHzより±5kHzで約20dBの減衰が生じる。これらの送受信器特性を考慮し, スペクトル拡散音波の信号伝搬特性を実験より求め, 拡散要素である設定について検討を行う。
著者
小園 亜希 諌見 圭佑 塩田 喜美子 津曲 恭一 永野 真久 井上 大奨 安達 るい 平木 洋一 中川 義浩 神村 英利 山道 研
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.5, pp.769-776, 2016 (Released:2016-05-01)
参考文献数
27
被引用文献数
7

Falls are common in elderly patients and are often serious. Several drugs have been associated with an increased risk of fall. Older adults often take multiple drugs for chronic diseases, and thus may be at increased risk from drugs associated with fall. We investigated the association between drug use and falling in hospitalized older people, with the goal of identifying medications that may increase the risk of a fall. A retrospective case control study was performed at the National Hospital Organization Kumamoto Saishunso Hospital in Japan. Medications taken by patients who fell (n=57) were compared with those taken by patients who did not fall (n=63). The median age (interquartile range; IQR) of the fall and non-fall groups were 75.0 (67.0-83.0) and 80.0 (70.3-84.5) years, respectively. The characteristics of the two groups were similar, with no significant differences in age, sex, or body weight. The probability of falling increased when the patients used zolpidem [odds ratio (OR)=2.47; 95%CI: 1.09-5.63; p<0.05] and calcium channel antagonists (OR=0.299; 95%CI: 0.13-0.68; p<0.01), and was also related to physical factors (OR=2.27; 95%CI: 1.01-5.09; p<0.05). Elderly patients taking zolpidem may fall due to sleepiness, and blood pressure control may be important to prevent orthostatic high blood pressure. In the treatment of elderly people, medical staff should try to choose drugs that prevent fall or are not associated with falling.
著者
池田 光穂 井上 大介 Ikeda Mitsuho Inoue Daisuke イケダ ミツホ イノウエ ダイスケ
出版者
大阪大学COデザインセンター
雑誌
Co*Design (ISSN:24349593)
巻号頁・発行日
no.9, pp.31-45, 2021-01-31

本稿は、サイバースペース(=インターネット空間)におけるサイバーパンクという概念を扱い、その倫理的あるいは非倫理的特質について人類学的に分析するものである。その際、社会に対するサイバーパンクの抵抗者としての特徴を確認するとともに、それがアイデンティティとよばれる社会的拘束に根差した概念ではなくエージェンシーという言葉で表現されうる、より行為実践に依拠した概念と関連する性質のものであることが論じられる。
著者
井上 大成
出版者
一般社団法人 日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.211-229, 2018-12-25 (Released:2019-12-25)
参考文献数
58

茨城県つくば市の森林総合研究所において,1997年から2016年まで,固定した3,300 mのルートに沿って歩行し出現したチョウの種と個体数を記録するトランセクト調査を行った.20年間で63種21,699個体が記録された.各年の4~11月までの調査で記録された総種数は36~43種で,このうち森林性種は21~28種,草原性種は13~18種であった.同様に各年の個体密度(調査1回あたりの個体数)は39.9~91.1個体で,このうち森林性種は8.1~25.0個体,草原性種は27.3~66.1個体であった.草原性種の種数,全種の個体密度および草原性種の個体密度は,年を追って有意に増加した.季節別には,4月,5月,6月,9月,10月の種数,4月,5月,6月,7月,10月の個体密度が年を追って有意に増加した.また全種の個体密度および草原性種の個体密度と,積算温度との間には有意な正の相関が認められた.最優占種は常にヤマトシジミであったが,その優占率は調査の初期よりも後期で低くなった.ヤマトシジミ以外に,10位までの優占種となった回数が10回以上と多かった種は,サトキマダラヒカゲ,モンシロチョウ,キタキチョウ,キタテハ,ベニシジミ,ウラギンシジミ,ジャノメチョウ,イチモンジセセリ,ツマグロヒョウモンであった.調査期間中に個体数が有意に増加したと考えられる種は13種(ツマグロヒョウモン,キタキチョウ,ジャノメチョウ,ベニシジミ,ヒカゲチョウ,ムラサキシジミ,モンキチョウ,ツバメシジミ,メスグロヒョウモン,ナガサキアゲハ,ムラサキツバメ,アカボシゴマダラ,ヒオドシチョウ)で,有意に減少したと考えられる種は8種(ヒメジャノメ,アオスジアゲハ,クロアゲハ,キアゲハ,コムラサキ,キマダラセセリ,トラフシジミ,ゴイシシジミ)であった.多様度指数(H′と1−λ)はそれぞれ2.057~3.710と0.466~0.836,均衡度指数J′は0.387~0.702で,森林性種と草原性に分けた場合,草原性種ではこれらの指数の値が年を追って高くなる傾向があった.密度と多様度指数との関係は,1990年代頃の「低密度・高多様度」から,2000年代頃の「中密度・低多様度」を経て,2010年代頃の「高密度・高多様度」の状態へと移行してきた.個体数が増加した種には,移入種以外では高茎草原・疎林を生息地とする種が多いことから,近年の「高密度・高多様度」は,草刈り頻度の低下および場所による草刈り時期のばらつきと,薬剤散布の中止によってもたらされていると考えられた.
著者
井上 大介
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.24-27, 2022 (Released:2022-03-25)
参考文献数
16

これまで,微小管のダイナミクスは,その末端でのみ生じると考えられてきたが,最近,格子中心部でも発生することが明らかとなってきた.本稿では,微小管格子内ダイナミクスに関する最近の研究について解説し,その中で,筆者らの生体分子モーターによる微小管格子内ダイナミクスの促進に関する研究について紹介する.
著者
井上 大介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.740-741, 2015-07-15
著者
北尾 梓 松井 修 米田 憲秀 小坂 一斗 小林 聡 香田 渉 井上 大 扇 尚弘 吉田 耕太郎 蒲田 敏文
出版者
日本磁気共鳴医学会
雑誌
日本磁気共鳴医学会雑誌 (ISSN:09149457)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.102-109, 2020-08-15 (Released:2020-09-26)
参考文献数
26

Hepatobiliary specific contrast medium Gd-EOB-DTPA-enhanced MRI (EOB-MRI) is excellent for the detection and characterization of nodular lesions and plays an important role in the diagnosis of hepatocellular carcinoma (HCC). Gd-EOB-DTPA is received by normal hepatocytes, and then, excreted into bile ducts, under mediation by hepatocyte membrane transporters. The expression of uptake transporter organic anion transporting polypeptide 1B3 (OATP1B3) correlates with the enhancement ratio in the hepatobiliary phase of HCC. Consequently, OATP1B3 is the main uptake transporter of Gd-EOB-DTPA in HCC. The hepatobiliary phase of EOB-MRI can sensitively detect pathologically early HCC as a hypointense nodule, because the OATP1B3 expression decreases at an early stage of multistep hepatocarcinogenesis. Hypervascular HCC commonly presents hypointensity in the hepatobiliary phase with the decrease in the OATP1B3 expression ; however, approximately 10% of HCC atypically demonstrates hyperintensity, owing to OATP1B3 overexpression. HCC presenting hyperintensity in the hepatobiliary phase is a unique genetic subtype of HCC with a biologically less aggressive nature and mature hepatocyte-like molecular/genetic features. The interaction between β-catenin signaling and hepatocyte nuclear factor (HNF) 4α may plays an important role in the OATP1B3 expression and less aggressive biological nature of the hyperintense HCC in the hepatobiliary phase. Thus, EOB-MRI is crucial for the detection and characterization of HCC as well as for personalized medicine, such as an imaging biomarker.
著者
宮前 茜 新井 悠里江 井上 大介 青柳 恵三子 後閑 浩之
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1217, 2007 (Released:2007-05-09)

【目的】立位時に唯一の支持面である足底には、身体運動遂行と状況変化に対応して足底の感覚情報を集積する多数のメカノレセプターが存在する。足趾把持練習によるバランスの向上にはメカノレセプターの賦活が関係し、メカノレセプターは筋伸張と速度変化によって活動頻度が増加するといわれている。今回タオルギャザーにおいて、筋を伸張させかつ快適な速度で実施、さらに肢位を坐位と立位で行い、肢位の違いによる固有受容覚及びバランスへの影響を検討することを目的とした。【方法】対象は同意が得られた当院スタッフ健常者16名で平均は25.8±3.0歳。測定項目は固有受容性テストの変法(以下PPT)、functional reach(以下FR)、片脚立位の30秒間の総軌跡長と外周面積をAnima社製重心動揺計にて計測し、これらを介入前後に計測した。PPTは立位の施行内容を坐位の姿勢で変法として考案した。方法は閉眼坐位で左右どちらか一方の脚の股関節を最大屈曲し、最初の位置に戻す方法で実施した。逸脱した距離を2.5mm刻みで測定し、回数は14回で3回目以降の平均値を採択(ICC=0.851)した。介入はタオルギャザーを実施し、両足75回/分の速度で足趾の伸展を意識し20秒間実施、1分の休憩を挟んで3セット実施した。学習効果を配慮し、同一対象者で坐位と立位での介入・計測に2日以上の間を空けた。PPTの挙上した下肢と、介入肢位の順序は無作為に決定した。統計処理は対応ありのt検定を用い、有意水準は5%未満とした。【結果】PPTの逸脱した距離は介入肢位が坐位、立位ともに介入前に比べて介入後に有意に減少した。片脚立位での総軌跡長は、介入肢位が立位でのみ介入前に比べて介入後に有意に減少した。FRにおいては介入肢位に関わらず介入前後で有意な差は認められなかった。【考察・まとめ】タオルギャザー実施後に介入肢位が坐位と立位の両方でPPTの逸脱した距離の減少が有意に認められたことから、介入肢位には関係なく下肢全体のメカノレセプターの賦活の可能性が示唆された。また介入肢位が立位において片脚立位での動揺が制御され総軌跡長が減少したのは、立位が荷重肢位であり、足底圧増大や重心移動が加わることによる姿勢保持のための筋出力が増大したためと考える。このことからタオルギャザー介入肢位は坐位よりも立位の方が有用である可能性が示唆された。
著者
村上 洸介 笠間 貴弘 井上 大介
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:21888655)
巻号頁・発行日
vol.2021-CSEC-94, no.34, pp.1-6, 2021-07-12

Mirai の登場以降,Telnet や SSH サービス等がインターネットからアクセス可能かつ ID/Password 設定の強度が不十分である IoT 機器がマルウェアに感染する事例が多発している.Mirai を含む IoT マルウェアの中には,感染後に当該機器が他のマルウェアに感染するのを阻止する目的で Telnet 等へのアクセスを禁止するものが存在するが,日本国内においてもインターネット側から Telnet サービスへアクセス可能な機器は数万台規模で未だ存在してい る.この事実は,それらの機器が適切なパスワード設定によってマルウェア感染を回避しており,サイバー攻撃の踏み台として悪用されないことを示すのだろうか? 我々は日本国内のパスワード設定に不備のある IoT 機器に対する調査プロジェクト NOTICE を 2019 年 2 月より開始した.本稿では,NOTICE プロジェクトの調査結果と大規模ダークネットの観測結果より,パスワード設定に不備のある IoT 機器のマルウェア感染状況を分析すると共に,マルウェア非感染の要因や当該機器がサイバー攻撃へ悪用されるリスクを明らかにする.
著者
井上 大介
出版者
The Visualization Society of Japan
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.36, no.141, pp.27-31, 2016 (Released:2017-04-01)
参考文献数
3

インターネットの進歩と発展とともに,インターネットを経由したサイバー攻撃も日々大規模化と高度化を続けており,重大な社会問題となっている.情報通信研究機構(NICT)では,それらのサイバー攻撃を観測し,分析するための複合的なシステムとして,インシデント分析センタNICTERの開発を行ってきた.本稿では,サイバー攻撃対策を目的としたサイバーセキュリティ分野の可視化技術について,NICTERとそのスピンオフ技術を中心に紹介する.
著者
井上 大介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.740-741, 2015-07-15
著者
井上 大介
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.244-248, 2020-05-01 (Released:2020-05-01)

人間社会の歴史において犯罪行為が途絶えたことがないのと同様に,サイバー空間における攻撃行為(以下,サイバー攻撃)もまた途絶える気配はなく,むしろ攻撃対象の拡大や攻撃に用いられる技術の高度化が進んでいる。本稿では,ここ数年のサイバー攻撃全般の動向を概観するとともに,サイバー攻撃大規模観測・分析システムNICTER(ニクター)の観測に基づく無差別型サイバー攻撃の動向について詳説し,感染IoT機器の現状とその対策の一つであるNOTICEの取り組みについて紹介する。
著者
井上 大輔 宮本 定治 惠飛須 俊彦 藤尾 圭司
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-193_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】腰椎椎間板ヘルニア(LDH)患者では多裂筋の組織学的変化が報告され、罹患側にて萎縮が生じる可能性が示されている。一方、MRI画像を用いて多裂筋の萎縮を示した報告も散見されるが、罹患高位と萎縮が生じる明確な部位については一定の見解が得られていない。また、多裂筋を除く傍脊柱筋を検討した研究は少なく、ヘルニアが傍脊柱筋に及ぼす影響は不明である。本研究の目的はLDH患者において傍脊柱筋の筋断面積(CSA)を測定し、罹患高位と萎縮との関連性を明らかにすることである。【方法】対象は 2013年4月から2018年4月に当院整形外科を受診した腰痛を有するLDH患者63名(L4-5:32名、L5-S1:31名、年齢36.8±8.3歳、罹病期間3.4±4.0ヶ月)であった。両側性の下肢症状、多椎間のヘルニア、腰部の手術既往を有する者などは除外した。CSAはMRI画像にてCraigらの報告に準じ、L1からL5の下部椎骨終板およびL5からS1の上部椎骨終板の計7スライスを用い、大腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋、多裂筋を罹患側と非罹患側で計測した。得られた各CSAはL4上縁椎体面積で除し正規化した。統計処理は、各スライスの罹患側と非罹患側におけるCSAの比較をMann-WhitneyのU検定およびχ2適合度検定を用い、有意水準は5%とした。【結果】L4-5ヘルニア患者ではL4、L5上縁、L5下縁、S1で、L5-S1ヘルニア患者ではL5上縁、L5下縁、S1で罹患側の多裂筋CSAは非罹患側と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。また、L4-5ヘルニア患者ではL4、L5上縁、L5下縁、S1で、L5-S1ヘルニア患者ではL5上縁、L5下縁、S1で罹患側の多裂筋が萎縮している割合が有意に高かった(p<0.01)。一方、大腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋は全てのスライスにて罹患側と非罹患側で有意差を認めなかった。【結論(考察も含む)】L4-5およびL5-S1ヘルニア患者において罹患側の多裂筋に萎縮を認めた。多裂筋は棘突起と同高位の脊髄神経後枝内側枝から分節性に神経支配を受けるため、罹患高位に一致した萎縮が生じた可能性がある。LDH患者では多裂筋の筋線維サイズが罹患側で有意に減少すると報告されており、MRI画像上のCSAにおいても組織学的変化が反映されたと考えられた。また、本研究では罹患高位に隣接する多裂筋にも萎縮を認めた。対象者は全例で腰痛を有しており、不活動やreflex inhibitionにより萎縮が生じた可能性がある。一方、大腰筋、腰方形筋、脊柱起立筋は筋の形状や神経分布形態などの観点からヘルニアの影響は受けにくいと推察された。今回の検討により、腰痛を有する単椎間のLDH患者は、罹患側の罹患高位および隣接椎体の多裂筋に萎縮が生じる可能性が示唆された。【倫理的配慮,説明と同意】本発表はヘルシンキ宣言を遵守し、当院倫理審査委員会の承認(承認番号:第30-60号)を得ている。