著者
井上 誠 岩井 正雄 鎌土 重晴 小島 陽 井藤 忠男 菅間 光雄
出版者
The Mining and Materials Processing Institute of Japan
雑誌
資源と素材 : 資源・素材学会誌 : journal of the Mining and Materials Processing Institute of Japan (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.115, no.3, pp.189-194, 1999-03-25
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

A newly recycling process for video camera components of AZ 91 D magnesium alloy used for professional market was developed by melting and casting processes in order to satisfy the JIS specifications for recycled AZ 91 D magnesium alloy ingot. Various quantities of Mn were added to the melt in order to avoid contamination by impurities such as Fe, Ni and Cr from paints. Composition analysis and mechanical properties and corrosion resistance of the recycled ingots were also examined. Recovery ratio of the recycled ingots is in the range of 60 % to 75 %. Chemical composition and tensile properties of the recycled ingot with Mn addition of more than 0.23 % is satisfied by JIS specification except for Cu content. Tensile strength and 0.2 % proof stress of the recycled ingots increase with increasing Mn content. The recycled specimens with Mn addition of more than 0.23 % almost exhibit the same level of corrosion resistance as the virgin ingot of AZ 91 D magnesium alloy.
著者
吉村 忠久 井上 誠一
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会誌 (ISSN:09168753)
巻号頁・発行日
vol.91, no.9, pp.915-922, 2012 (Released:2012-09-28)
参考文献数
17
被引用文献数
1

Effects of delignification treatment on the enzymatic saccharification of grass biomass (rice straw and sugarcane bagasse) were investigated. The delignification treatment improved the efficiency of the enzymatic saccharification. The yields of glucose and xylose from the delignified rice straw by enzymatic saccharification at low cellulase loading (2 FPU/g-substrate) were 75 and 65 %, respectively. Furthermore, combining delignification and hot compressed water treatment at 140°C, the yields of glucose and xylose was increased to 95 and 80 %, respectively. On the other hand, the yields of glucose and xylose from the sugarcane bagasse combining delignification and hot compressed water treatment by enzymatic saccharification were 55 and 70 %, respectively. It is shown that the high cellulase loading (10 FPU/g-substrate) was needed for obtaining high monosugar yield from sugarcane bagasse.
著者
佐久間 正泰 小田 健市 高木 市教 三田 安幸 梅田 臣也 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.649, pp.125-130, 2005-01-28
被引用文献数
1

ゴルフ中継において、3次元形状計測による正確なデータを用いて描いたCGで、グリーン上のアンジュレーション(起伏)をより分かりやすく表現できるシステムを開発した。バーチャルシステム用カメラ雲台を使い正確なカメラデータを取得することにより、グリーンの実写映像から、同じカメラ位置のCG映像に滑らかな乗り換えを行う。その後、ゴルフ選手が行うように、低い視点から、ボール側からカップ側、または、カップ側からボール側を見るなど、CG内で自由な視点変更を行うことで、効果的にアンジュレーションを表現できる。今回、このアンジュレーション表示システムの開発について紹介すると共に、第69回日本オープンゴルフ選手権中継で本システムを使用した例を報告する。
著者
井上 誠章
出版者
三重大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2003

イセエビは千葉県以南の本州の太平洋側,九州沿岸,種子島,奄美大島,屋久島,韓国の済州島および台湾北岸に生息する重要な漁獲対象種である.このイセエビの親個体群構造に関しては,以下の2つの仮説が考えられた.すなわち,1)全くランダムに混ざり合って各々の水域に分散して着底するのか,それとも,2)特定の水域にあるまとまりを持ってプエルルス幼生として着底するのかである.上記いずれの場合においても,今後イセエビの合理的な資源管理を行うためには,イセエビの親個体群構造を把握することは必要不可欠であり,かつそれを把握することは上記のフィロゾーマ幼生の輸送・分散経路を含んだ幼生加入過程のさらなる解明の糸口になる.昨年度までの結果を踏まえて,五島列島,三重および千葉よりそれぞれイセエビ成体サンプルを採集し,それらのmtDNAのCOI領域を解析した.この結果,前年度までの予想どおり,イセエビの親個体群は大きくはひとつの個体群を形成することが明らかになった.これらとあわせて,黒潮流路とイセエビの漁獲量変動との関係の調査を行った.その結果,各県の漁獲量の変動より,本邦のイセエビは,潮岬以西と以東の2つのグループに,すなわち九州を中心したグループと三重,静岡および千葉の3県によってまとめられるグループに分割できた.これらの結果からは,イセエビは遺伝的に均一な大きな一つの個体群を形成しており,そのなかで潮岬以西と以東に分割できるような地域個体群が存在するという結論が引き出せる.
著者
浜口 斉周 道家 守 金子 浩之 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.215, pp.95-98, 2008-09-18

TVML(TV program Making Language)とTVML Playerのインタラクティブ再生機能を用いて,キーボードでCG(コンピュータグラフィックス)キャラクタをリアルタイム動作させる"アドリブシステム"を開発した.アドリブシステムはリアルタイムで制御されるため,番組出演者と臨機応変に掛け合いをさせることができる.また,スクリプトベースなので制作現場で直接動作・演出を編集・加工することができる.さらに,声優の声を入力としてリアルタイムにCGキャラクタのリップシンクが可能である.ノートパソコン1台で動作するためコンパクトで,番組制作現場で使いやすいシステムとなっている.
著者
深谷 崇史 山内 結子 三ッ峰 秀樹 藤掛 英夫 井上 誠喜
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.2049-2052, 2002-12-01
参考文献数
4
被引用文献数
3

バーチャルスタジオにおける出演者と仮想対象物とのコミュニケーション手段の1つとして,人には見えてテレビカメラには映らないインタフェース(インビジブルライト)を考案した.本稿では,インビジブルライトの原理と,試作システムによるコンピュータグラフイックスなどの位置提示手法について報告する.
著者
徳永 朋祥 片山 浩之 知花 武佳 福士 謙介 多部田 茂 原口 強 浅井 和見 松岡 達郎 井上 誠 秋山 知宏 茂木 勝郎 端 昭彦 甲斐荘 秀生 LUN SAMBO 後藤 宏樹 本宮 佑規
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

カンボジア王国のシエムリアップ市、バッタンバン市周辺を対象とし、地下水環境並びに地表水環境、地表水と地下水の関連について検討を行った。シエムリアップ市では、地下水と表流水との交流が比較的活発であり、また、地下水の利用も相対的に容易である一方、バッタンバン市周辺においては、表流水と地下水との交流は活発ではなく、地下水利用も一部の地域を除いてそれほど容易でない状況が見られた。このような違いは、両都市の地質学・地理学的位置づけに依存していることが考えられた。また、トンレサップ湖の堆積物を用いた古環境解析や水中に存在するウイルスの定量化に関する検討も実施し、成果を得た。
著者
夏目 長門 酒井 映子 山中 克己 大塚 隆信 千田 彰 中垣 晴男 小島 卓 服部 正巳 前田 初彦 森田 一三 井上 誠 吉田 和加
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

モンゴル国において3年間に5回にわたり調査を行うとともにモンゴル人スタッフに通年依頼して調査を行った。その結果、(1)モンゴル人口唇口蓋裂発現率は、0.07%であった。(日本人口唇口蓋裂0.2%)(2) 961名の妊婦の母体環境調査を行った。(3)モンゴル人の口唇口蓋裂遺伝子レポジトリーでは、1, 999名の試料を入手できた。
著者
井上 誠 高廣 政彦 川淵 浩之 島 政司 岩井 正雄
出版者
富山高等専門学校
雑誌
富山工業高等専門学校紀要 (ISSN:03864413)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.15-18, 2004-03

In this study, as a process applicable also to recycling, the commercial magnesium alloy was used as materials, the obtained condensation thing was melted and cast in the high frequency power for vacuum melting furnace after vacuum distillation refining, and a mechanical property and corrosion resistance were investigated. The Vickers hardness number of the casting material of 4N becomes small 10 orders compared with the casting material and extrusion material of 3N. Although the ultimate tensile strength and 0.2% proof strength of casting material of 4N became small compared with the casting material of C-3N, growth becomes large about 5% with a little less than 20%. The corrosion rate of the casting material of 4N does not change with a commercial magnesium alloy, but becomes quite small compared with the casting material of C-3N.
著者
井上 誠 山村 健介 山田 好秋
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

本研究の目的は、(1)咀嚼に関わる運動神経のプレモーターニューロンの神経生理学的特徴を調べる,(2)咀嚼運動に関わる中枢神経系の制御を受けている顎筋,舌筋,舌骨下筋に注目し,リズム性の顎運動が遂行される際に,これらの運動神経がどのような協調運動を行っているかを調べることであった.麻酔下の動物の大脳皮質咀嚼野を電気刺激してリズム性顎運動を誘発した後に上下歯根膜からの入力の変化が協調運動に与える影響を調べた.これらの結果は,閉口筋とともに,舌牽引筋である茎突舌筋は歯根膜からの入力を受けてその興奮性を高めることにより咀嚼時の顎舌協調運動を維持させて,食塊の形成・維持に関わることが明らかとなった.次に覚醒動物が食物を自由に咀嚼・嚥下するときの顎舌協調について,さまざまな物性をもつ食品を摂取したときの顎筋舌筋,舌骨上筋の筋電図を同時記録することにより評価した.その結果は歯根膜からの刺激が舌筋活動に大きな影響を与える可能性があることを示唆していた,しかし,試験食品のうち,最も硬い食品である生米を用いたときよりも飼料用のペレット咀嚼時のほうが茎突舌筋の活動は大きかった.このことは,顎筋のように歯根膜や閉口筋筋紡錘だけでなく,舌活動に大きな影響を与えている口腔粘膜や舌の受容器などのような他の末梢性入力の可能性が大いに考えられることを示唆している.咀嚼運動に関わると思われる顎口腔顔面領域の運動神経核に投射するプレモーターニューロンの神経生理学的性質を検索した結果では,末梢からの投射を受け,さらに複数の運動核に投射するプレモーターニューロンを見つけることができなかった.このことは,咀嚼運動に関わる制御機構は末梢の入力により変調は受けるものの,その制御は主にプレモーターよりも上の脳幹領域で行われ,それぞれの運動神経に出される指令は独立して行われていることを示唆するものである
著者
佐野 雅規 住吉 英樹 柴田 正啓 井上 誠喜
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.21, pp.7-12, 2001-03-01
被引用文献数
3

放送分野における映像管理の一手法として、スポーツなどの中継映像を扱う枠組みを提案する.我々は放送局の視点に立ち、番組の制作段階から、番組構成表を中心とした映像や各種情報を管理する手法を既に提案している.本稿ではこれを拡張し、構成表の存在しないスポーツの生中継映像に対して、その制作段階からインデックスを付与する手法とそのデータベース化を提案する.インデックスの生成については、個々のメディア(映像、音声、他の情報など)の利用の可能性を探るとともに、複数メディアの融合についても検討する.また、スポーツとしてサッカーを対象にして実験を進めており、番組制作者の要求を明らかにするとともに、本システム上での機能実現方法について紹介する.
著者
井上 誠 高木 英行
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.25-33, 2009 (Released:2009-01-06)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

Firstly, we propose a spatial planning algorithm inspired by cellar automaton and spatial growth rules for spatial planning support, i.e. generating multiple subspaces and making their layouts. Their features are that there is less restrictions in the shapes, sizes, and positions of the generated subspaces and gap sizes among the subspaces are controllable. We also show the framework of our final spatial planning support system that consists of (1) a spatial layout generator including the mentioned algorithm and rules as main parts and a visualization part generating layout diagrams and (2) an optimization part which main components, i.e. evolutionary multi-objective optimization (EMO) and interactive evolutionary computation, optimize the generated spatial plans. Secondly, we make a concrete architectural room planning support system based on some parts of the said framework and confirm that the EMO makes the generated architectural room plans converge, experimentally. We confirm the performance of the system using two EMO's with four and six objectives, respectively. We also evaluate the effect of introducing a niche technique into the EMO to obtain the variety of architectural room plans. The experiments showed that the convergence of each objective over generations and variety of architectural room plans among individuals of higher scores. This experimental evaluation implies that the combination of our proposed spatial planning algorithms and spatial growth rules is applicable to spatial planning support systems.
著者
和田 卓也 井上 誠 横田 修一郎 岩松 暉
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.349-358, 1995-12-10
被引用文献数
10 1

Downward infiltration of rainwater within the Quaternary pyroclastic plateau have been studied by using continuous and automatical survey of electric prospecting and chemical analysis of seepage water from the foot of the plateau. Reduction of apparent resistivity and its downward extension are recognized within the plateau just after the heavy rain. This means the existence of downward infiltration of rainwater. However, the style of infiltration is various, and it seems to be strongly influenced by rainfall condition and surface humus soils. Downward velocity of the infiltration is estimated to be 60 meters/12 hours, and this value is too rapid compared with the well-known value of 1〜3 mm/day. Probably, two types of downward infiltration may co-exist because of cooling joints or pipe structures within the pyroclastic flow deposits. On the other hand, chemical analysis of seepage water shows that the concentration of ions may change depending on that of rainfall. This may support the result mentioned above of the rapid velocity.
著者
佐久間 正泰 小田 健市 高木 市教 三田 安幸 梅田 臣也 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.647, pp.125-130, 2005-01-28

ゴルフ中継において、3次元形状計測による正確なデータを用いて描いたCGで、グリーン上のアンジュレーション(起伏)をより分かりやすく表現できるシステムを開発した。バーチャルシステム用カメラ雲台を使い正確なカメラデータを取得することにより、グリーンの実写映像から、同じカメラ位置のCG映像に滑らかな乗り換えを行う。その後、ゴルフ選手が行うように、低い視点から、ボール側からカップ側、または、カップ側からボール側を見るなど、CG内で自由な視点変更を行うことで、効果的にアンジュレーションを表現できる。今回、このアンジュレーション表示システムの開発について紹介すると共に、第69回日本オープンゴルフ選手権中継で本システムを使用した例を報告する。