著者
今井 三子
出版者
札幌博物學會
雑誌
札幌博物学会会報
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.148-151, 1932-07-10
著者
高瀬 弘樹 植田 奈那美 今井 章
出版者
信州大学人文学部
雑誌
信州大学人文科学論集 = Shinshu studies in humanities (ISSN:24238910)
巻号頁・発行日
no.3, pp.77-81, 2016-03

本論文では,面白いアニメ動画を見る際に,表情操作を行うことで動画に対する評価,感情状態,顔面皮膚温に変化が認められるか否かについて検討した。その結果,笑顔条件が抑制条件よりも動画を面白かったと評価し,ポジティブ感情が高いことが認められた。また,実験内容を知らない2名が動画の面白い箇所を評定し,抽出した5場面について,表情操作の条件間で顔面の皮膚温変化に差が認められるか検討したところ,額部皮膚温は抑制条件の方が笑顔条件よりも有意に低下することが認められた。さらに,動画について面白いと高く評価した者の方が低く評価した者よりも額部皮膚温は有意に高くなることが示された。
著者
梅田 純子 三本 嵩哲 今井 久志 近藤 勝義
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.81-87, 2017

訂正<BR><BR><p>本誌,第63巻第12号(2016)1002-1008頁に掲載された論文は,著者修正前の原稿で誤って掲載されました.著者より修正の申し出がありました.修正後の論文をここに改めて全文掲載します.</p>
著者
今井 順一 大久保 浩臣 山田 優
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究では,エージェントによる「曖昧な情報表出」が人間に与える印象について検証する.まず,顔表情,身体動作という2つのメディアにおいて,「曖昧な情報表出」「明確な情報表出」「無表出」による印象の違いがエージェントとの信頼関係に与える影響を評価する.また,「曖昧な顔表情」の解釈におけるコミュニケーション上の「文脈」の効果について,顔表情の発信側,受信側双方の文脈という観点から検証する.
著者
大橋 広和 高橋 裕樹 小原 美琴子 鈴木 知佐子 山本 元久 山本 博幸 牧口 祐介 玉川 光春 嵯峨 賢次 村上 理絵子 今井 浩三
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.407-413, 2004 (Released:2005-02-22)
参考文献数
23
被引用文献数
1 4

症例は40歳,女性.1995年5月頃より下腿浮腫が出現し膜性腎症によるネフローゼ症候群と診断,ステロイド大量投与により不全寛解を得た.また,同時期に頭部から四肢に拡大する角化性紅斑を認めた.1996年当院皮膚科にて毛孔性紅色粃糠疹(以下PRP)と診断されたが,治療抵抗性であった.1999年7月手指関節炎が出現,2000年4月に再び蛋白尿が出現し,同年8月当科入院となった.入院時,両手指遠位指節間(以下DIP)関節と右第4指近位指節間(以下PIP)関節に著明な腫脹を認めた.抗核抗体,リウマトイド因子,HLA-B27は陰性.関節X線上DIP・PIP関節の破壊を認め,関節MRIにて滑膜炎が確認された.加えて骨シンチグラフィーでは両中足趾節関節と左仙腸関節に集積をみた.関節症の特徴が乾癬性関節炎に類似しており,乾癬と同様皮膚の異常角化を主徴とするPRPに伴う関節炎と診断した.膜性腎症に対してステロイド大量投与を施行後,いったん関節症状は改善したが,手指関節の破壊は急速に進行した.2002年4月よりシクロスポリンAを併用し,関節炎の消退傾向を認めている.PRPに合併する関節症の報告例は少なく,その病態解析には今後の症例の蓄積が必要である.
著者
山口 容平 永山 紗弥子 下田 吉之 西山 満 西端 康介 今井 和哉 濱根 潤也 三瀬 農士
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.197, pp.1-9, 2013-08-05

小規模事務所ビルは床面積に占めるペリメータ域の比率が高く,外部環境からの熱的影響を受けやすい。また,外皮の断熱対策が十分に行われていないものが多い。このような性質を持つ事務室を対象として,空調負荷および室内空気温度の分布を計測した。その結果,冬期において,外皮からの熱負荷によって机の下など床面付近に低温度の空気が滞留し,垂直方向に大きな温度差が形成されていることが確認された。一方,空調機は室内の代表点温度によって制御を行うため,垂直方向の温度分布によって室内への供給熱量が過小となり,室内の快適性が確保されていないことが確認された。このような状況の改善のため,建物外皮の断熱性能の向上,室内温度分布を考慮した空調システムの制御を行うことを想定して熱負荷計算を行い,空調熱需要の低減効果を推計した。
著者
大西 玲子 藤井 弘二 津田 博子 今井 克己
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.746-751, 2012 (Released:2013-07-24)
参考文献数
19

目的:栄養評価に必須である体重測定において,寝たきりの要介護高齢者では,ベッド式体重計や吊り下げ式体重計等特別な装置が必要となる.また在宅の高齢者では体重の計測そのものが困難であることが多い.そこで,身体計測値から体重推定式の算出を試みた.方法:対象者は要介護病棟・長期療養病棟に入院している患者のうち,同意を得られた74歳以上の要介護度4~5の165名(男性33名,女性132名)である.身体計測項目は,身長,体重,上腕周囲長,上腕三頭筋皮下脂肪厚,肩甲骨下部皮下脂肪厚,下腿周囲長,腹囲とした.結果:体重と各身体計測値および年齢との相関関係を検討したところ,男性では腹囲(r=0.891,p<0.0001),年齢(r=0.779,p<0.0001),下腿周囲長(r=0.614,p<0.0001)の順に,女性では腹囲(0.806,p<0.0001),上腕三頭筋皮下脂肪厚(r=0.723,p<0.0001),上腕周囲長(r=0.662,p<0.0001)の順に体重と強く相関することが分かった.重回帰分析により求めた体重推定式は男性では体重=0.660×腹囲(cm)+0.702×下腿周囲長(cm)+0.096×年齢(歳)-26.917(R2=0.862,p<0.001),女性では体重=0.315×腹囲(cm)+0.684×上腕周囲長(cm)+0.183×身長(cm)-28.788(R2=0.836,p<0.001)となった.結論:男性では体重の約86%,女性では約84%を説明できる推定精度の高い推定式が作成できた.男女ともに腹囲が独立変数として選択されたことから,内臓脂肪蓄積の指標として使用されている腹囲は,寝たきり要介護高齢者の体重を推定するうえで有効な身体計測項目と考えられた.
著者
今井 仁
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.101-112, 2011-03-01

本研究の目的は,普化宗尺八曲の音律を物理的尺度で表現することにある。そのために,まず,著名な奏者の演奏録音から基本周波数を抽出し,旋律をセント表示のグラフにした。これにより五線譜では表せなかった,微細な音程変化と音価を知ることができた。次いで,旋律の中に核音と中間音の存在を確認し,一曲に占める音価の値の占有率から主音を決めた。主音を決めたことにより,普化宗尺八曲の音階表示が可能になった。普化宗尺八曲「調子」を中心に解析したところ,律音階と都節音階は一元論的な関係にあることが分かった。また,各奏者には特有の音律があること,曲中においても核音も中間音も,奏者固有の音程変化を示すことが分かった。
著者
今井 優作
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本稿ではオンライン広告におけるコンバージョン率 (CVR; conversion rate) を予測するためのモデルを提案する.CVR予測の課題として,1) 素性として質的データを多く含むためスパースなデータが生じる,2) 広告をクリックしてからコンバージョンするまでに長い時間を要する,ことが挙げられる.提案法は上記の問題を解決し,従来手法よりも高い精度でCVR予測が可能なことを示す.
著者
大出 訓史 今井 篤 安藤 彰男 谷口 高士
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.81-97, 2007
被引用文献数
1

日常生活の様々な体験において, その体験の素晴らしさを表現する言葉として, 『感動』という言葉がしばしば用いられる.感動とは, 『美しいものや素晴らしいことに接して強い印象を受け, 心を奪われること』 (大辞林 (松村1995)) であり, 体験に対する肯定的な評価であると共に, 記憶の定着や感情の喚起を伴った心理状態の大きな変化である.感動を喚起する対象としては, マスメディアが提供するドラマや映画, 音楽などの割合が高いとされている (三菱総合研究所2003).しかし, 感動という心理状態の定義については, 研究者の中でも曖昧である.<BR>我々の目的は, 放送番組の品質評価, 特に音の評価に, 『感動』をキーワードとした評価指標を導入するために, 感動という心理状態を明確にすることにある.まず, アンケート調査を実施し, 感動という言葉で表現される体験と, 感動を表現する言葉 (以下, 感動語) を収集した.次に, 感動語同士の一対比較による主観評価実験を行い, 感動語から連想される心理状態の類似度を求めた.他の感動語との類似度によって表現される類似度ベクトルの距離に基づいて, 感動語の分類を行った.その結果, 感情とは, 特定の感情そのものではなく, 大きく心が動かされたという体験に対して, 肯定的な印象を持っているという個々の心理状態の総称であり, 感動という心理状態が, 感動の対象と感情の種類, 感情の動きの組み合わせによって分類できることが分かった.
著者
今井 亜湖
出版者
岐阜大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

(1)実践事例における教育的効果の分析超鏡システムは遠隔地にある相手像に自己像を重畳表示し、遠隔地で交流する者同士は同一画像を見ながら対話を行うため、身振り、手振りなどの非言語情報や視覚位置情報を伝達しやすいという特徴に焦点を当てた教育的効果の分析を進めた。これまでに実施した超鏡システムを用いた教育実践のビデオ記録より、時間を入れたプロトコルデータを抽出し、通信回線を使用する場合に必ず生じる映像・音声遅延と超鏡システムを介した情報伝達との関係を分析することにより、超鏡システムの教育活動への利用方法とその教育的効果が明らかになってきた。本年度の見学校の実践においても同様の結果が示唆されている。(2)超鏡システムの利用に適した教育の文脈についての検証研究代表者は初等中等教育における超鏡システムの利用を中心に研究を進めてきたが、これらの実践を行う前に超鏡システムを用いて実施していた教員研修が超鏡システムの利用に適した教育の文脈ではないかとの指摘が研究発表の場でなされ、それを受けて多種の実践データの分析結果より、国際間遠隔授業を実施する際に、両校の教員による指導内容の確認や教材の交流といった教師教育につながる場面において超鏡システムの利用が適しているのではないかと示唆された。以上の研究成果は、論文としてまとめる予定である。
著者
茂木 弘之 宇佐見 衛 勝崎 裕隆 今井 邦雄 樋廻 博重 小宮 孝志
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.688-691, 2002-10-15
被引用文献数
5

15種の香辛料粉末の80%<B>エタノール</B>抽出物についてヒト白血病細胞の増殖抑制率を調べた。<BR>(1)<B> タイム,ナツメグ,スターアニス,クローブ,トウガラシ,ターメリック,ジンジャー,ガーリック,シナモン,ブラックペーパー,オールスパイス,ローズマリー,セージ,ローレル</B>の抽出物のうち200<B>μ</B>g/mlの濃度で80%以上の細胞増殖抑制率を示したものは<B>タイム,ナツメグ,クローブ,ターメリック,ジンジャー,シナモン,ブラックペーパー,ローズマリー,クミン,ローレル</B>であった。これらの香辛料抽出物の50<B>μ</B>g/ml濃度で細胞増殖抑制率が70%以上のものは<B>ナツメグ,ターメリック,シナモン,ブラックペーパー.ローズマリー,セージ,ローレル</B>であった。香辛料抽出物の10<B>μ</B>g/ml濃度で<B>ターメリック</B>は100%,<B>ローレル</B>は95%の高い細胞増殖抑制率を示したのに対して,他のものはいずれも50%以下であった。<BR>(2) 細胞増殖抑制率の高かった<B>ターメリック</B>と<B>ローレル</B>の抽出物の作用機構としてDNA断片化が観察され,<B>アポトーシス</B>誘導によるものと推定した。
著者
今井 佐恵子
出版者
福知山公立大学
雑誌
京都短期大学論集 (ISSN:02866390)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.17-24, 2002-03-15

戦後わが国では食生活の欧米化が進んできた。しかし, 高エネルギー, 高脂肪の食生活は生活習慣病を引き起こし健康長寿に結びつかないことが明らかとなり, 食の欧米化に歯止めをかける必要に迫られている。この論文では明治時代に生活様式の洋風化の風潮のなか副食を充実させた日本食を陸軍の兵食基準に定めた森鴎外と, 衣食住すべてにおいて欧米化を推進すべしと主張した福澤諭吉の食生活論を比較検討した。森鴎外は食糧を自給することの重要性を訴えたが, 福澤諭吉は米をはじめとする食糧も外国から輸入すればよいとした。しかしながら, 2人に共通していたのは誰もが新しい情報を得ることができ, 実験により証明することのできる西洋科学を日本に導入することであった。
著者
大住 倫弘 今井 亮太 森岡 周
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第12回大会
巻号頁・発行日
pp.116, 2014 (Released:2014-10-05)

近年,視覚的身体像を操作するリハビリテーションアプローチが慢性疼痛患者に応用されてきている.しかし,視覚的身体像を操作することによって「不快な身体情緒」が生じてしまうと鎮痛効果が得られにくいことも考えられている.そこで今回,ラバーハンド錯覚手法を応用して,健常者の視覚的身体像を操作した時に惹起される不快な身体情緒が痛みを変化させるのかについて調査した.不快な身体情緒を惹起させるような,「傷ついたラバーハンド」,「毛深いラバーハンド」,「腕がねじれているラバーハンド」を作成した.そして,各ラバーハンドに身体所有感の錯覚を生じさせた時の,不快感および痛み閾値を測定した.その結果,「傷ついたラバーハンド」と「毛深いラバーハンド」に不快感は生じたが,痛みが増悪したのは「傷ついたラバーハンド」のみであった.このことから,痛みという文脈における不快な身体情緒が痛みを変化させることが明らかとなった.