著者
今井 照
出版者
地方自治総合研究所
雑誌
自治総研 (ISSN:09102744)
巻号頁・発行日
no.398, pp.17-41, 2011-12
著者
石崎 俊 田中 茂範 今井 むつみ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.28, pp.17-24, 1994-03-17
被引用文献数
6

自然な発話状況における対話では、従来の文法に基づいて判断するとおかしいが、意味は自然でよく分かる文が多く見られる。そのような対話文では意味を主体にした解析手法が望ましい。しかし、従来の意味解析手法や辞書の機能では「固い」ため、そのような意味解析を実行するには不十分なことが多い。そこで、本研究では、従来よりも柔軟な意味解析機構をもつモデルの構築を目標とし、それに適した意味解析法と、概念辞書における距離空間の導入について基礎的な検討を行う。概念辞書において概念間の距離を、従来のように階層構造をたどるのではなく、多次元尺度法を用いて定量的に距離を測ることによって距離空間を構成することを検討する。次に、状態を表す概念を指標としたSD法を用いて意味空間における距離を計算し、動的な意味の変化について基礎的な検討を行う。In spontaneous conversation, we have many ungrammatical but semantically natural sentences. Analysis based on semantics or context seems appropriate for such conversational texts. The traditional methods for semantic analysis or structures of concept dictionaries are not enough to treat with such texts. This paper discusses, therefore, a computational model which has a flexible mechanism for semantic analysis and discusses functions and a structure which concept dictionaries should have. For example, using cognitive psychological experiments, MDS method, a metric space among concepts can be organized. Then, SD method using concepts of state as parameters introduces a metric space where dynamic semantic analysis can be formalized. This paper discusses possibilities of these new approaches.
著者
青木 一生 今井 潤一
出版者
The Japan Association of Real Options and Strategy
雑誌
リアルオプション研究 (ISSN:18815774)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.169-206, 2011 (Released:2011-08-22)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

When a company invests in a R&D project and tries to acquire patents under uncertainty, it is important for the company to have many real options to respond flexibly. However, when the other company entered into the same R&D project early with preemption, the company might not earn enough profit. Under such competition, it is critical to determine the timing in starting the investment. This paper analyzes the optimal investment strategy for two asymmetric firms in getting a patent in the presence of uncertainty and competition. Based on trade-off between a small and a big companies' success rates of getting a patent and initial investment costs, we consider a competitive situation where two asymmetric firms might face. The numerical result shows that a small company can be competitive with a big company by reducing its initial investment cost and that this model can describe a small company's market positionings in the real world.
著者
今井 仙一
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.56-83, 1960-01-20

論説
著者
高橋 幸利 藤原 建樹 西村 成子 藤原 建樹 西村 成子 角替 央野 久保田 裕子 今井 克美 重松 秀夫 下村 次郎 池田 浩子 大谷 英之 山崎 悦子 大谷 早苗 高橋 宏佳 美根 潤 池上 真理子 向田 壮一 高山 留美子
出版者
独立行政法人国立病院機構(静岡・てんかん神経医療センター臨床研究部)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

脳炎は感冒などの後に発病し後遺症を残す病気で、病態解明と治療法の開発が重要である。非ヘルペス性急性辺縁系脳炎では、グルタミン酸受容体(GluR)のひとつであるGluRε2分子の幅広い領域を抗原とする抗体が産生されていて、感染ウィルスに対する抗体がGluRε2に交差反応しているのではないことが分かった。ラスムッセン脳炎では抗GluRε2 抗体を含む髄液IgGがアポトーシスを誘導している可能性が示唆された。
著者
寺田 裕樹 成田 有吾 久田 雅紀子 種田 ゆかり 今井 奈妙 Terada Yuki Narita Yugo Hisada Akiko Taneda Yukari Imai Nami
出版者
三重大学医学部看護学科
雑誌
三重看護学誌 (ISSN:13446983)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.73-81, 2011-03-15

目的:看護大学生の感じているストレスと学習意欲・態度への影響を検討. 対象:看護学科4年生82名. 方法:学習意欲尺度(加曽利,2008)を含む調査票で検討した. 結果:1)[集中力・持続力因子]の10項目中7項目で「はい」回答者群のストレス度が有意に高かった.2)[自己向上因子]では,5項目中2項目で「いいえ」回答者群はストレス度が有意に高かった.3)ストレス度による学習意欲の変化は,4因子すべてにおいて有意差は認められなかった.4)各因子の項目間では,「遅刻・欠席が多い」ことは[授業に対する積極性因子]以外の負の3因子の項目との関連が示唆された.5)学習意欲尺度の各項目間では,7組の項目で遅刻や欠席の少なさとの関係が示唆された. 結論:1)~5)の結果より,本対象では,[集中力・持続力因子],[自己向上因子]および[授業に対する真面目さ因子]においてストレスとの関係が示唆された.This study surveyed effects of stress on learning motivation of 82 student-nurses at 4 th grade by a questionnaire including a learning motivation scale(Kasori T, 2009). The result suggested following 5 points;1)Positive respondents(who said Yes)on 7 out of 10 items concerning concentration and its endurance showed higher stress level than negative respondents(who said No)did.2)Negative respondents on 2 out of 5 items concerning self-efficacy and its improving motivation showed higher stress level than positive respondents did.3)No relationship between learning motivation and stress levels appeared in 4 stress factors.4)Students who answered as they had tended to be late or absent seemed to have much stress and negative responses at 3 items concerning active factors on learning at a class.5)Tendency of less late or absence seemed to relate each item of learning desire scales significant relation between seven items. In conclusion, 〔concentration and its endurance〕 and 〔self-efficacy and its improving motivation〕 may concern the stress of the student nurses.
著者
椎名 秀一朗 寺谷 卓馬 小尾 俊太郎 佐藤 新平 小池 幸宏 段 佳之 赤松 雅俊 藤島 知則 吉田 英雄 加藤 直也 今井 康雄 今村 雅俊 浜村 啓介 白鳥 康史 小俣 政男
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.24-30, 2000-01-25
被引用文献数
27 24

経皮的ラジオ波焼灼療法は, 病変に挿入した電極の周囲をラジオ波により誘電加熱し, 肝腫瘍を壊死させる新しい治療法である. 我々は, Radionics社のcool-tip型電極を用い, 肝細胞癌30例61病変を治療した. 病変の存在部位等を理由に経皮的ラジオ波焼灼療法を断念した例はなかった. 効果判定のために施行したCTでは, 治療を行った病変は最終的にはすべて造影されなくなり, 完全壊死に陥ったと評価された. Cool-tip型電極を用いた経皮的ラジオ波焼灼療法は, 経皮的局所療法で治療されてきたほとんどの症例に施行可能であり, 経皮的エタノール注入療法や経皮的マイクロ波凝固療法と比べ, 治療セッション数を少なくし入院期間を短縮できるものと考えられた. 近い将来, 肝癌治療の主流になると思われる.
著者
今井 公太郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.123, no.1578, pp.20-21, 2008-07-20
参考文献数
7

「東京オリンピック計画」は、近未来の東京における都市ヴィジョンの提案である。東京の特徴ある潜在的な原地形を発掘し、都市基盤と建築が一体となって、それを強化するような「新たな地形」を構想している。そうすることで、高度な開発で東京が失いつつある、豊かな地形と人工物が有機的に調和した風景の復権を目指している。そして、1964年の東京大会時の高度経済成長・開発志向の都市から、2016年、近未来の人口縮小時代における、成熟したヒューマンな都市への転回を模索している。
著者
繁富利恵 大塚玲 小川 貴英 今井 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.68, pp.153-160, 2002-07-18
参考文献数
8

現在、情報の電子化が進んでいることは周知の事実である。こういった電子情報は、非電子情報に比べ、情報の収集、検索や統合などが容易となるため、蓄積情報に対する配慮がより重要となっている。こういった中、貸し出しサービス(図書館、レンタルビデオ、借金など)は情報の電子化が非常に進んでいるサービスの一つである。また、貸し出しサービスにおける情報は、個人の趣味指向だけではなく、生活レベルさえも推測できるような情報を含んでいる。つまり、貸し出しサービスの情報の管理者は貸し出し情報を手にいれることができるだけでなく、各個人の個人的な情報を手にいれることもできる。また、情報が全て電子化されているため一度上記の情報がユーザの意図に反して貸出機関から流出してしまうと、電子情報の持つ特徴により、サービス利用者に関連する他の情報との統合が進む可能性が高く、このような電子化された情報が持つプライバシ問題は大きい。こういった問題を解決するため、"匿名貸し出し"を提案する。この"匿名貸し出し"は、貸し出しの際には匿名で貸し出し、返却期限を過ぎても未返却だった場合にはその匿名性を破るようなシステムである。この論文では、貸し出し機関が匿名で貸していた場合でもユーザ一人当たりの権利の数を制限するようなことができ、(つまり図書館であれば何冊貸しているかを制限できること)しかも、ユーザのプライバシは保たれるような新しいシステムを提案し、耐タンパーデバイスおよびオフライン電子マネー方式を利用してこれを実現した。Recently, paper based transactions are being replaced by digitized transactions in rapid pace. These kind of digitized data is useful compared to paper based data in sense of the flexibility of the data. Loan Service, (for example, Library, Rental video, debt etc.,) is among the services that makes use of sophisticated digitized transactions. Loan services handle a lot of personal information, which enables the administrators of the information, the analysis of personal hobby and tastes, or even living levels. This leans to a large privacy problem. We examined ways to aviod this privacy problem. One solution is to use "An Anonymous Loan" that the user can be anonymous while borrowing and returning, but the anonymity is unveiled on the due data without return. In this paper, we will suggest a new virsion "An Anonymous Loan System" that the loan party is allowed to control the number of rithts transact by one user, using tamper resistance device and electronic cash sheme for off-line payment.
著者
堀 幸雄 今井 慈郎 中山 堯
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.99-104, 2008-05-23
参考文献数
12

近年科学技術の専門化が進み,また技術進歩の大規模化等に伴い,多くの研究分野において研究者が共同して研究を進める必要性が生じてきた.本研究は国内の論文データベースにおける共著関係パターンから協調フィルタリングを用いて大学内の研究者にとって効果的な共同研究者を推薦するシステムを提案する.本システムにより研究者は自分の研究分野における共著関係パターンと類似した組織内の共同研究者を知ることができる.
著者
横山 哲郎 今井 敬吾 曾 剛 冨山 宏之 高田 広章 結縁 祥治
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.54-69, 2009-03-23

動的電圧制御 (DVS: dynamic voltage scaling) は,プロセッサへの供給電圧とその動作周波数をプログラム実行時に変化させる技術であり,現在,多くの商用プロセッサに実装されている.本稿では,デッドラインなどの制約のあるリアルタイムシステムを対象に,DVS システムにおいて動的エネルギー消費のより少ないプログラムを開発する方法論の 1 つを提示する.DVS システムで実行されるプログラムに動的エネルギー消費の最適化が有効であるためには,残り予測実行時間の実行早期の正確な見積りを容易にすることが重要である.そのため,プログラムは何を計算するかに加えどう計算するかをうまく指定する必要がある.しかし,プログラム改変によるエネルギー消費の最適化はプログラムのモジュール性を著しく損なう.本稿では,プログラムから独立し,エネルギー消費の最適化戦略を開発する手法を提案する.提案手法により,エネルギー消費の最適化を行うときに元のプログラムの部分正当性が容易に保存され,元のプログラムおよびエネルギー消費の最適化を行うための評価戦略が独立してそれぞれモジュール性を有するようになった.遅延評価などのプログラミング言語の特徴や構成的アルゴリズム論における組化などを活用することにより半自動化が実現できたことが,本開発法の特徴の 1 つである.本稿では,整列,選択,文字列検索などの基本的なアルゴリズムに提案手法を適用する.また,電力モデルを備えた命令セットシミュレータ(ISS: instruction set simulator)において実験を行い,エネルギー消費がどれだけ最適化されたかを評価する.基本的なアルゴリズムにおいて,本稿のアプローチが有効であることから,複雑なアルゴリズムに対しても本手法が効果的であることが期待される.DVS (dynamic voltage scaling) is a technique for scaling the processor's supply voltages and working frequencies. Several commercially available processors provide voltage/frequency controls. We propose a development method for deriving dynamically energy efficient programs on DVS-enabled real-time systems, which have several constraints such as deadline. In order to improve energy efficiency of programs on DVS systems, it is necessary to accurately estimate remaining predicted execution time in the early phase of the execution of programs. Thus, how to execute codes is as important as what codes to execute. However, the revision of programs for energy efficiency seriously harms their modularity. We separate concerns of the development of energy optimization strategy from the development of programs. As the result, partial correctness of original programs is preserved, and each of original programs and energy optimization strategy has modularity, independently. Lazy evaluation of functional programming languages and tupling in constructive algorithmics are employed for realizing the semi-automation of our development method. Our techniques are applied to basic algorithms such as sorting, selection, and string matching. Their energy efficiency is evaluated by using an instruction set simulator (ISS) with a power model.
著者
武山 健一 今井 祐記 岡田 麻衣子 藤木 亮次
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-06-23

「研究の目的」本研究では、性差構築におけるエピゲノムコードの解明を研究課題として、ピストン修飾やそれに伴うクロマチン構造変化等のエピジェネティクスの性差を見いだすことである。これまで、エピジェネティクスの現象に性ホルモンや性染色体依存的性差は判然としていない。そのため、本研究アプローチでは、細胞レベルでの性ホルモンによるエピゲノム調節を解析することとした。「研究実施計画とその成果」性差の認められる組織や器官において、それらを構成する細胞の分化や維持について着目した。特に、間葉系幹細胞は骨芽細胞、脂肪細胞、B細胞など多様に細胞分化することが明らかであるが、これら細胞数や細胞分化には性差が認められる。本研究では、これら細胞分化に必須となるZincfingerタンパク質(Zfp)に着目し、核内におけるZfpやタンパク複合体精製を行った。興味深いことに既知のクロマチンリモデリング因子複合体構成因子に加え、これまで染色体上では着目されていない酵素を見いだした。この点をより詳細に検討するため、タンパク精製を繰り返し、複合体構成因子の全貌を解明することができた。更にこの酵素活性が複合体中に存在することが判明した。また、この酵素遺伝子を不活性化させると、間葉系幹細胞の分化促進や細胞系譜に異常が生じることが明らかとなった。これらのことから、細胞分化における新たな分子機構が明らかとなり、今後、細胞分化における性ホルモンやY染色体とのシグナルクロストークを解明する糸口を提案できた。以上、細胞分化制御における新たな性差のエピジェネティクスの分子機構解明の一端を見いだすことに成功した。
著者
亀倉 隆太 坪田 大 新谷 朋子 今井 良吉 関 伸彦 上村 正見 浜本 誠 氷見 徹夫
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.99, no.11, pp.919-927, 2006-11-01 (Released:2011-10-07)
参考文献数
44
被引用文献数
1 4

Small cell carcinoma is relatively common in the lung, but very rare in the head and neck region. We describe our experience with two extremely rare cases of small cell carcinoma arising in the nasal cavity and paranasal sinus.(Case 1) The patient was a 54-year-old man who had complained of left eyelid swelling and diplopia. He had a mass in the left maxillary sinus. He was treated with irradiation and chemotherapy. However, during the treatment, distant metastasis appeared in the skin and he died 4 months after the initial treatment.(Case 2) The patient was a 47-year-old woman who had complained of left nasal obstruction. She had a mass in the left nasal cavity. Surgical resection and postoperative radiotherapy were performed. However, after the initial treatment, a metastatic swelling of the left cervical lymph node appeared. Left neck dissection was performed, and she underwent two courses of adjuvant chemotherapy. Following the initial treatment, no evidence of recurrence has been observed for 29 months.
著者
今井 真子 堀 薫夫
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第4部門 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.151-172, 2010-09

神谷美恵子の生きがい論は多くの人に共鳴を生んだが,この生きがい論はいかなる特徴をもち,またそうした特徴の生成過程は,彼女の生育史のなかでいかに育まれたのか。本稿1)では,神谷の主著である『生きがいについて』で描かれた言説をKJ法で構造化し,その特徴を「宗教」「苦悩からの変革体験」「自己形成」ととらえた。そして彼女の日記や書簡集などを手がかりとして,これらの3つの特徴の生成プロセスをたどった。Kamiya Mieko (1914-1979) was a psychiatrist who constructed and elaborated the idea of "Ikigai", worth of living, in Japanese sense in 1960s and her idea is still active in 2000s. This article is an attempt to elucidate the main characteristics of her idea of "Ikigai" and to detect the emerging processes of these traits by examining her essays, bibliographies, diaries and so on. Three characteristics drawn by KJ Method were "Her Idea of Religion" "Reconstruction Experience" "Self Development." Kamiya's bloomimg of her idea of Ikigai is also a blooming of herself in itself.