著者
川村 博文 西上 智彦 伊藤 健一 大矢 暢久 辻下 守弘
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.604-609, 2016-08-18 (Released:2016-09-16)
参考文献数
37
被引用文献数
1

本稿では,疼痛に対する治療としての物理療法,運動療法について,有効性に関わる理論的な裏付けから臨床のエビデンスを交えて解説した.急性痛と慢性痛とでは,対応が異なり,急性痛には,過度な不活動は避け,原因となる組織損傷の治療を可及的早期に進めることと,可能な限り疼痛を抑制し長期化を阻止する目的で物理療法,運動療法などを実施することとなる.慢性痛には,感覚面に着目する以外に,情動面や認知面などの多面的・複合的な側面での特性の認識理解が不可欠であり,ADLやQOL向上を目的として,TENSなどの物理療法,運動療法,認知行動療法,ニューロリハビリテーション,学際(集学)的治療を導入することが重要である.
著者
伊藤 健一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.399-404, 1966-06-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
3

テレビ中継局用放送機を利用して親局から送られてくる電波を中継するのみでなく, 中継放送局が設置された地区のローカルプログラムを放送する方式を完成するとともに, 変調器をスタジオにおき, 中継放送局ではただ周波数変換作用のみ行ない, 音声および映像信号を取り扱わないですむ, まったく新規な方法を採用することにより, 合理的なローカル放送システムができ上がったことを報告する.
著者
島田 俊雄 荒川 英二 伊藤 健一郎 小迫 芳正 沖津 忠行 山井 志朗 西野 麻知子 中島 拓男
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.863-870, 1995-07-25 (Released:2009-02-19)
参考文献数
15
被引用文献数
2

1994年7月,琵琶湖の生け簀で青白く光るスジエビ(所謂ホタルエビ)が大量に発見され新聞やテレビで報道されるなど注目された。採取後発光したスジエビは次第に衰弱し,その殆どがその日のうちに死亡した(所謂エビの伝染性光り病)。死んだエビの甲殼から発光細菌が分離された。同一のエビから分離された発光性4菌株は,TCBS寒天培地上で白糖非分解性の青色集落,PMT寒天培地上ではマンノース分解性の黄色集落を形成し,無塩ブイヨンおよび42°Cで発育した。トリプトソーヤ寒天およびブイヨンで,22°C培養で最も強い発光が見られたが,30°Cでは弱かった。これらの菌株はその形態・生理・生化学的性状がVibrio cholerae non-O1またはVibrio mimicusに類似していたが,その代表株(838-94)によるDNA相同性試験ではV.choleraeの基準株(ATCC14035)と高い相同性(79%)を示したが,V.mimicusのそれとは低い相関しか認められなかった。従って,これらの分離菌株はルミネセンス産生性V. cholerae non-O1と同定され,またその血清型はいずれもO28と型別された。一方,該菌株はコレラ毒素(CT)を産生せず,またCTおよびNAG-STのいずれの遺伝子も保有していなかった。
著者
高橋 丈博 田中 利和 渋谷 昇 伊藤 健一 高橋 康夫
出版者
The Japan Institute of Electronics Packaging
雑誌
サーキットテクノロジ (ISSN:09148299)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.314-319, 1992-09-20 (Released:2010-03-18)
参考文献数
7

プリント配線板における配線設計を行う上での設計指針を与えることを目的とし, ビアをもっ配線板で信号伝送測定を行い, 配線ビアの信号伝送波形への影響を調べた。この結果, 立ち上がり1ns程度の波形に対して, 伝送波形はほとんど変化せず, ビアの個数やクリアランスの大きさを変えても波形はほとんど変化しなかった。ビア部分の特性インピーダンスを測定したところ, 特性インピーダンスはクリアランスの大きさに依存し, 配線部の特性インピーダンスから20%程度違っていた。しかし, 伝送波形の計算を行い, ほとんど影響を与えないことが計算でも確認された。つぎに, 信号の立ち上がり時間, ビアの特性インピーダンスとの波形歪と関係を計算し, 立ち上がり時間が速くなってくるとビアの影響が波形に現れてくることを明らかにした。
著者
谷口 秀夫 伊藤 健一 牛島 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-コンピュータ (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.492-499, 1995-05-25
被引用文献数
24

計算機を24時間無停止で継続動作させるため,サービスを実現しているプロセスの走行中に,そのプログラムの一部分を入れ替える方式を提案する.具体的には,プログラムの部分入替え可能な条件として,プログラムへの条件とプロセスへの条件を示す.プログラムへの条件としてはインタフェース/処理内容/外部変数アドレスについてであり,プロセスへの条件としてはプロセスの実行状態に関するものである.また,入替え可能な状態の判定と検出の方法として,プログラムの実行状態を把握するフラグの導入を提案する.更に,そのフラグを利用してプロセスの動作を制御し,プログラムの部分を入れ替える方法を述べる.実現時の課題として,オペレーティングシステムが提供する機能と内部の処理方式を示す.試作と評価により,入替えの処理がサービスに与える影響は小さく,入替えの処理はプログラムを入れ替えられるプロセスの実行環境で行う方法が良いことを示す.本方式により,計算機を動かした状態で,ソフトウェアの保守運用や機能向上が可能になる.
著者
伊藤 健一郎
出版者
立命館大学国際関係学会
雑誌
立命館国際研究
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.207-233, 2012-06 (Released:2012-11-16)
著者
伊藤 健一 野村 龍太郎 小林 一隆
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.43-52, 1973-01-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9

X線テレビあるいは電子顕微鏡といった, 本来白黒の情報しかない映像にその濃淡に応じて着色するカラーディスプレイのひとつとしてスライス方式のものを完成した.本又ではその着色原理および使用したスライス回路, カラーマトリックス, ビデオフィルター, マグニファイア回路シェーディング補正回路などにつき説明し, 最後に本方式の誤差に言及した.
著者
伊藤 健一 宮原 英隆 氏家 亨 武島 俊達 横山 信吾 中田 弘太郎 永野 哲志 佐藤 努 八田 珠郎 山田 裕久
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.255-271, 2012 (Released:2012-11-15)
参考文献数
27
被引用文献数
8 11

In the radiation dosimetry of radiocesium in Iitate, Fukushima, the level of radiocesium around the environment did not exceed the criteria in liquid phases such as puddle water, but was distributed in solid phases such as some soil types and organic matter. On the other hand, retting of the cut bamboo grass and hemlock fir in water allowed the release of radiocesium, about 230 Bq/kg exceeding the criteria for a bathing area. The flow-thru test using zeolite showed the removal of radiocesium from the liquid phase. The wet classification test was performed for 3 types of radiocesium-contaminated soil. According to the results of wet classification, radiocesium was detected and its level exceeded the cropping restriction level in almost all classified particle fractions. The decontamination effect of wet classification on radiocesium contamination was smaller than that on heavy metal contamination. Specifically, the wet classification could not induce volume reduction. Accordingly, preprocessing and intermediate treatments such as dispersion or attrition by vibration or mixing in the wet classification process were devised and examined as improved processing techniques. As a result, the effectual volume reduction of the radiocesium-contaminated soil was confirmed by adding an intermediate process such as the surface attrition in the vibrator.
著者
大内 二郎 伊藤 健一
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.118, no.7-8, pp.1082-1088, 1998-07-01 (Released:2009-10-02)
参考文献数
8

The ground area of print pattern is important for the reduction of EMI. But until now the ground area of the print pattern was not quantitativery examined. In this report we present three parameters relating to ground/power-source patterns which are important for the EMI reduction. One of them is a “BETA” ratio which is defined as the ground pattern ratio to the print board size. Our experiment shows that these ratios are greatly affect to the radiation noise.So we developed the CAD, which is useful for print pattern design, to caluculate these parameters.
著者
高橋 丈博 渋谷 昇 伊藤 健一 濱田 倫一 浅田 和秀
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.115, no.10, pp.1181-1188, 1995-09-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
6

Noise reduction effect using decoupling capacitor with series resistor was studied. It is well known that the decoupling capacitor is a familiar noise reduction technique on a printed circuit, and its effect is limited at high frequency by some parasitic inductances such as lead, trace and so on. Some capacitors are often connected in parallel for widening its band, but its impedance grows up highly at parallel resonance frequency. In this paper, the effect of the suppression of parallel resonance by decoupling capacitor with resistor is described and the relation between band width and device parameters is shown. The reducion effect is measured and simulated about transmission characteristic and near magnetic field.
著者
桝本 圭 中島 雄作 伊藤健一 乃村 能成 谷口 秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.19, pp.23-30, 2003-02-27
被引用文献数
1

計算機を用いたサービスを実現する上で,一つのプロセッサの上に二つのOSを同時に走行させる技術の有用性が注目されている.しかし,既存の方式には,主となる一つのOSの停止が,計算機全体のシステムダウンとなる問題が残る.そこで我々は,これらの問題を解決する構成法を提案し,検討を進めている.ここでは,この構成法の課題の一つであるOS切替え方式について述べる.提案する方式は,割込みを契機にCPUの使用権を切替える方式であり,切替える直前のOSの状態に依存しないことを特徴とする.また,一方のOSが管理するハードウェア資源を他方のOSと共有する方式を述べる.Due to the dramatic growth of average PCs, virtual machine software for running multiple operating systems on a single system has become popular, today. Existing virtual machine softwares are built on the similar concept of the conventional VM, which has dependence of child operating systems on their mother VM. This fact causes some problems such as performance limitation and collective security. In other words, accidental stop of the mother operating system leads to the corruption of the whole family. We have been research on the new framework for solving these problems. As a key technology of the framework, this paper describes a method for switching operating system from one to another safely. Under the method, the trigger of switching is a hardware interrupt which has no dependence on any operating system. Also we propose a method for sharing hardware resource among the coexistent operating systems.