著者
杵渕 哲彦 伊藤 毅志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.119-122, 2016-10-28

自然な指し手を選択する将棋AI実現のために,人間が用いる思考方法である流れに着目する.遷移確率を流れを表現するものとし,指し手選択の際に,既存のAIが考慮している評価値に加え,遷移確率も考慮することで,自然な指し手の選択を行う,ランキング学習を用いた手法を提案する.評価実験として,最善でない選択が一定数含まれる中級者の棋譜と提案手法の指し手の一致率を測定し,既存手法に比べて一致率の向上が確認された.
著者
中山 弘敬 伊藤 智義
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.43, pp.53-56, 2010-10-15

同一空間内に複数の投影パターンを記録させるアルゴリズムを開発したので,報告する.2値化された投影パターンの場合,記録可能な組み合わせは限定されるが,本手法では投影パターンに階調を持たせることでこの問題を回避している.本手法は,クリスタル内部にレーザーで加工する3次元クリスタルアートへの応用が可能であり,さらに記録媒体の工夫次第ではカラー化も可能である.
著者
加納 実 伊藤 政男
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂大学スポーツ健康科学研究 (ISSN:13430327)
巻号頁・発行日
no.1, pp.12-25, 1997-03

Im Kunstturnen befinden sich zahlreiche Ubungen kommt erst unter der planmassigen, systematischen und in der methodisch Uberdachten Weise zustande. Die Entscheidung der Drehungsrichtung um die Langenachse ist einerseits ein unerlassliches Element fur das Erlernen der Ubungen und andererseits eine wichtige Auswahl fur den Fortschritt eines Turners. Durch unsere Untersuchung uber die Drehungsrichtungen mancher Grunubungen und daruber hinaus einiger entwickelten Ubungen wird der Leitfaden der Drehungsrichtungen wie folgt klar gemacht: 1. Falls die Drehungsrichtungen um die Langenachse eines Turners beim Rondat und Salto ruckwarts am Boden verschieden sind, kann er keinen ''Uberschlag seitwarts mit 1/4 Drehung und Salto vorwarts mit 1/2 Drehung (Kasamatsu)'' am Pferdsprung ausuben. Deshalb ist es wunschensweter, die gleichen Drehungsrichtungen beim Rondat sowie dem Salto ruckwarts zu erlernen. 2. Das Anstossbein im Hopserchritt vor dem Handstanduberschlag vorwarts bzw. dem Rondat sollte eigentlich mit demselben Bein ausgeubt werden, mit dem ein Turner zum Ansprung vor dem Salto vorarts oder zum Ansprung am Pferdsprung anstosst. 3. Im Allgemein sind die unterschiedlichen Kreisrichtungen der Kreisflanke am Pauschenpferd zwischen den auslandischen Turner und den japanischen zu beobachten. Die Turner aus dem Ausland neigen die Kreisrichtung nach links, wahrend die japanischen nach rechts kreisen. Aus der neulich entwickelten Ubung ''der gespreizten Kreisflanke in den Handstand, abschwingen und die gespreizte Kreisflanke (Gogoladse)'' konnen wir feststellen, dass die Kreisrichtung nach links gunstiger ist als die nach rechts.
著者
伊藤 一之 松野 文俊
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.16, no.6, pp.510-520, 2001 (Released:2002-02-28)
参考文献数
19
被引用文献数
2 7

Reinforcement learning has recently received much attention as a learning method for complicated systems, e.g., robot systems. It does not need prior knowledge and has higher capability of reactive and adaptive behaviors. However increase in dimensionality of the action-state space makes it diffcult to accomplish learning. The applicability of the existing reinforcement learning algorithms are effective for simple tasks with relatively small action-state space. In this paper, we propose a new reinforcement learning algorithm: “Q-learning with Dynamic Structuring of Exploration Space Based on Genetic Algorithm ”. The algorithm is applicable to systems with high dimensional action and interior state spaces, for example a robot with many redundant degrees of freedom. To demonstrate the effectiveness of the proposed algorithm simulations of obstacle avoidance by a 50 links manipulator have been carried out. It is shown that effective behavior can be learned by using the proposed algorithm.
著者
大塚 智文 宮下 智 伊藤 元治
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.A0750-A0750, 2006

【目的】我々は、アイスホッケー選手のトレーニングとしてスリングエクササイズセラピー(以下、SET)を導入している。我々の先行研究では、ローカルマッスル(以下、LM)をトレーニングすることで、視覚入力に対する体幹運動の正確性が増したことを報告した。アイスホッケーは、氷の上という非常に不安定な状況で、相手とのコンタクトや、状況に応じた加減速、切り返しなど、高度なバランス能力が必要である。そこで、LMトレーニングに加え、実際の競技場面を想定したSETによる高度なバランスエクササイズを行っている。本研究では、準備期と試合期にそれぞれ行っているフィジカルテストの結果から、SETによる高度なバランス課題が可能になった者の、体幹と膝の運動の正確性に関して興味ある知見を得たので報告する。<BR>【対象】関東大学アイスホッケーリーグ1部に所属する部員、男子23名。平均年齢20.2±1.0歳。<BR>【方法】1.SET課題は、1)立位にてスリングロープを両足にかけ(空中で不安定になる)、両手を放して姿勢を安定させる。2)身体を左にねじる。3)正面に戻す。4)身体を右にねじる。5)正面に戻す事を、上肢を使わないままで試行可能(成功者)か否か(失敗者)判定した。<BR>2.MRシステム(Index社製MR Low Back Extension IP-M4000)による体幹及び膝伸展運動の筋協調テストを行い、視覚入力に対する運動出力の誤差(運動正確性)を測定した。<BR> 統計処理は、SET課題成功群と失敗群に分類し、t-検定を用いた。また、体幹伸展と膝伸展運動の相関関係を検討した。有意水準はそれぞれ5%とした。<BR>【結果】1.課題成功者は8名で、体幹運動出力の誤差平均は準備期が9.1±1.8cm、試合期が7.2±2.0cmであった。失敗者は15名、誤差平均は準備期が11.3±3.1cm、試合期が8.9±1.9cmであった。両群とも有意に運動正確性の向上がみられた(p<0.05)。<BR>2.体幹と膝の相関関係はSET課題成功群において正の相関が認められた(r=0.76、p<0.05)。失敗群ではr=0.11であった。<BR>【考察】SET課題の成否に関わらず、トレーニングにより視覚入力に対する体幹運動の正確性が増した。これは、先行研究からも示されていたように、LMトレーニングによって体幹の安定性が保証された結果であると考えることができる。また、SET課題成功者の結果から、体幹運動の正確性に連動して膝運動が正確に行われることが必要であるという傾向が示された。これにより、体幹と膝を個別にトレーニングするのではなく、連動させたトレーニングをすることによって、バランス能力の向上に繋がる可能性が示唆された。アイスホッケーでは無意識的に次の動きを予測し、反応するための高度なバランス能力が要求される。SETによって、競技場面を想定したトレーニングを行うことで、体幹と膝の運動を効率的に連動させ、高度なバランス能力を養うことが、パフォーマンス向上に繋がるように更なる検討をしていく。
著者
ササキ ドリス ペレス カリン 樋元 淳一 伊藤 和彦
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.129-135, 2004-05-31
被引用文献数
1

3カ月間2℃および6℃で貯蔵を行い, その後20℃でリコンディショニングを行った4種類の加工原料ジャガイモ (トヨシロ, ホッカイコガネ, ノースチップス, P982) の成分値と物性値を測定した。加工原料ジャガイモの品質および原料から調製したポテトチップスの外観を貯蔵期間中5日ごとに測定した。リコンディショニングを行うことによって, すべての試料の還元糖含量が減少した。6℃で貯蔵した試料から調製したポテトチップスの明度は2℃で貯蔵し, その後リコンディショニングを行った試料から調製したポテトチップスの明度より高い値を示した。20℃で30日間リコンディショニングを行った試料から調製したポテトチップスは商品価値を保持していることが明らかになった。
著者
ササキ ドリズ 樋元 淳一 伊藤 和彦
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.29, no.5, pp.275-280, 2003-09-30

北海道で栽培中開発中の油加工用ジャガイモのうち、代表的な(トヨシロ、ホッカイコウガネ、ノースチップス、P982)を用い、2℃および6℃の条件で6ヵ月貯蔵実験を行った。測定は成分および各種物性値について行った。その結果、還元糖含量、ポテトチップスの外観および萌芽率は品種と貯蔵温度に影響を受けることが明らかになり、2℃で貯蔵した試料の萌芽は6ヵ月間にわたって完全に抑制できたが、還元糖含量は6℃で貯蔵した場合に比較してすべての品種とも大きく増加した。還元糖、ポテトチップスカラーおよび萌芽率は品種間および貯蔵温度によって有意な差を認めることができた。ノースチップスおよびP982の両品種は6ヵ月間の貯蔵を行った後でも還元糖含量が他の品種に比較して低い値を示し、これらを原料に加工したポテトチップスの外観は10℃で貯蔵した場合とほぼ同程度を示し、消費者を満足させるのに十分な状態を示した。
著者
伊藤 圭一
出版者
明倫短期大学
雑誌
明倫歯科保健技工学雑誌 (ISSN:13440373)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.42-44, 2005-03

義歯に対する患者さんの直接的な訴えは「よく咬めること」「見た目に自然であること」であり,その要因を満たすことが精神的な満足感につながると説明されている.今回は,「よく咬める」「見た目に自然」な義歯について,技工ステップの中から人工歯排列を中心に述べてみたい.さらに,本学歯科技工士学科専攻科生体技工専攻で実施している患者担当制による臨床技工実習の様子も紹介する.
著者
伊藤 セツ 姉歯 暁
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.725-730, 1995-08
被引用文献数
1

1993年に,フィレンツェで開催された第49回国際統計学会において,ジェンダー統計に関するセッションが設けられた.そこでは,家計・消費統計の分野でのジェンダー統計あるいは,ジェンダー明示的統計の作成とその重要性と可能性が議論された.本論文は,まずはじめに,ジェンダー統計あるいはジェンダー明示的統計とは何かを,国際統計学会の文献をもとに考察した.次に,家計・消費面でのジェンダー明示的統計の日本における現状を日本の総務庁統計局の「1989年全国消費実態調査」を用いて検討した.その結果,収入に関しては,不十分ながらジェンダー統計は得られるが,消費に関しては単身男女の場合しか得られないことが明らかになった.最後に,ジェンダー明示的家計・消費統計作成のための,総務庁に提言すべき最も容易で明白な改善点を示した.
著者
寺澤 捷年 土佐 寛順 伊藤 隆 三潴 忠道 嶋田 豊
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.735-746, 1996-03-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
18
被引用文献数
1

吉益東洞の『建珠録』に記載された4人の越中の僧侶達, すなわち第43症例・玉潭, 第34症例・僧樸, 第2症例・誓光寺主僧, および第37症例・勝楽寺後住について, その伝記等を調査し, 東洞との出会いの時期, ならびに記載された症例の病態について検討した。これら越中の僧侶達はすべて浄土真宗の僧侶であり, 彼らは『建珠録』に記載された全54症例の中で, 東洞の医説を積極的に受容したと考えられる特異な例であることが分かった。吉益東洞の医説とこれを受容したこれら僧侶達の思想的背景に共通する要素のあることを考察した。
著者
飯村 慶太 細野 智史 一木 正聡 伊藤 寿浩 須賀 唯知
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第24回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.228-229, 2010 (Released:2014-07-17)

プリント基板の小型化にあたり基板表面の受動素子を基板内部に内蔵する考えがある。コンデンサの内蔵においては強誘電体の結晶化に要求される高温プロセスに基板が耐えられず実用化されている基板内蔵コンデンサの誘電率は数十程度である。そこでナノトランスファー法と呼ばれるプロセスを用いて基板外部で強誘電体に高熱処理を加えた後、剥離転写により目的の基板に実装させることで基板に高熱処理をかけることを避け、高誘電率基板内蔵コンデンサを実現する。強誘電体としてPZT、電極にはPtやCuを用いて剥離実験を行いその剥離特性を得た。これから剥離プロセスにおけるいくつかのメカニズムについての知見を特性と合わせて報告する。