著者
佐藤 公治
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.109-147, 2011-08-22

【要旨】本論では,表現行為,特に芸術的表現行為を人間精神の問題として位置づけることの課題とその可能性について論じる。具体的にはヴィゴツキーが『芸術心理学』と「俳優の創造 の心理学的問題について」で展開している芸術創造論,バフチンの「言語芸術作品における内容,素材,形式の問題」を中心とした言語芸術論についての理論的検討を通して,これらが芸 術的表現行為と芸術的創造の問題にどのような理論的貢献が可能であるかを検討する。さらに,表現行為を巡る問題として西田幾多郎と木村素衛の表現行為論が持っている今日的意義について理論的検討を行う。
著者
王 宇 小野 智司 武田 和大 佐藤 公則 中山 茂
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.1-10, 2004
被引用文献数
4 1

本稿では,主成分分析を利用し,耳画像に基づいて個人認識を行う方式を提案する.近年,顔画像に基づく個人認識が広く研究されているが,顔画像は加齢や表情,体調の変化などに影響されるため,同一顔画像を長期間利用することは難しい.これに対し,耳は16歳前後から安定期に入り,形状が変化しにくいという利点がある.本方式は,入力画像に対し,輝度の正規化およびモザイク処理を施した後,主成分分析により,入力データの次元圧縮を行う.学習時には,1枚の入力画像に対して平行移動・回転を行った画像を登録することで,入力画像の位置ずれに対処する.実験により,提案する方式は110人の耳画像を99.7%の精度で認識できることを確認した.
著者
多田 啓太朗 野田 勝二 佐藤 公信 寺内 文雄
出版者
Japanese Society for the Science of Design
巻号頁・発行日
pp.66, 2014 (Released:2014-07-04)

本研究は、高次脳機能障害者の社会復帰を目指した包括的リハビリとして有効とされている園芸活動の検証を行った。 調査対象地は、園芸活動が実施されている、高次脳機能障害者支援センターAとした。分析対象は、利用者が園芸活動後に記述した感想とし、5年間、計129回分をパソコンを用いてテキストデータ化した。分析には、フリーのテキストマイニングソフトであるKH coderを用いた。分析方法は、感想の全体像を探るため、頻出語句の抽出と階層クラスター分析を行った。さらに、頻出回数の多い語句について、共起ネットワークを用いて詳細な分析を行った。 結果、多くの利用者は、園芸活動に対して肯定的な感想を持つことが明らかとなった。「美味しい」という語句は、収穫や調理といった生活技能の訓練と共起することが明らかとなった。このことから、園芸活動では、収穫したものを美味しく食べることで、生活技能を習得する訓練を利用者が肯定的に捉えてることが明らかとなった。 以上より、高次脳機能障害者支援センターにおいて、園芸活動は、社会性の向上や生活技能の習得を図る包括的リハビリとしての有効性が示唆された。
著者
鑛山 宗利 鈴木 茂之 蜂谷 欽司 小野 文一郎 多田 幹郎 佐藤 公行
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.310-314, 1995-05-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1 1

Environmental ionizing radiations were surveyed in Okayama city during December of 1992, using a NaI (Tl) scintillation survey meter (TCS-161; Aloka, Japan) and a NaI (Tl) γ spectrometer (JSM-102; Aloka, Japan) ; measerments were carried out in fine days.Equivalent dose rate of environmental ionizing radiations was in the range of 0.048-0.171μSv/h, and the average was 0.082±0.019μSv/h. The dose rate was higher in hills than in fields. Therefore, it appears as if rocks have more radioactive materials than soils do.The distribution of the dose rates was analyzed from geological points of view. Mesozoic and Paleozoic layer was in the range of 0.067-0.095μSv/h, and the average was 0.080±0.008μSv/h. Rhyolitic layer was in the range of 0.076-0.105μSv/h, and the average was 0.088±0.010μSv/h. Granitic layer was in the range of 0.057-0.171μSv/h, and the average was 0.098±0.022μSv/h. Neogene Period layer was in the range of 0.057-0.114μSv/h, and the average was 0.076±0.015μSv/h. Quaternary Period layer was in the range of 0.048-0.114μSv/h, and the average was 0.076±0.013μSv/h.By γ spectrometry, 40K, 208Tl, 212Bi, 214Bi, and 228Ac were detected at Mt. Kaigara (0.171μSv/h), Tsushima (0.076μSv/h) and Fujita (0.048μSv/h), especially, 226Ra was detected at Mt. Kaigara. It seems that 40K was distributed uniformly in Okayama city area. Thas, the difference in the dose range is attributable to nuclides other than 40K.Now, we conclude that there has been no change of the dose rates of environmental radiation in Okayama city these 10 years.
著者
笠間 貴弘 安田 真悟 佐藤 公信 神薗 雅紀 小島 恵美 山口 孝夫 奈良 和春
雑誌
研究報告セキュリティ心理学とトラスト(SPT) (ISSN:21888671)
巻号頁・発行日
vol.2019-SPT-32, no.26, pp.1-6, 2019-02-28

テクニカルスキルの習熟のみでは防ぐことができないヒューマンエラーが生死に直結する航空 ・ 宇宙などの業界では,ヒューマンエラーの軽減を目的としたノンテクニカルスキルの訓練 ・ 評価の取り組みが大きな効果をあげている.一方,サイバーセキュリティの分野においては,未だヒューマンエラーによりインシデントが拡大する事案が散在しており,ノンテクニカルスキルに対する訓練 ・ 評価も十分ではない.そこで本稿では,航空 ・ 宇宙分野などで蓄積されたノウハウをベースに,セキュリティインシデント対応に適した新たなノンテクニカルスキルマップを作成する.また,提案したノンテクニカルスキルマップをサイバー演習等に応用させ,ノンテクニカルスキルの評価を実現する方法について検討する.
著者
佐藤 公則
出版者
日本喉頭科学会
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.57-65, 2018-12-01 (Released:2019-06-17)
参考文献数
29

1. Phonosurgery is performed on the human larynx to treat phonatory dysfunction and improve the quality of voice. 2 . There are two major categories of phonosurgery. One surgical option is open-neck laryngeal surgery, which is performed via an extralaryngeal approach. The other is endolaryngeal microsurgery and endoscopic surgery, which are performed via an intralaryngeal approach. 3. When performing phonosurgery via an extralaryngeal approach, it is very important to be able to visualize the internal laryngeal structures by looking at the laryngeal cartilage. Furthermore, when performing phonosurgery via an intralaryngeal approach, it is important to be able to visualize the internal laryngeal structures, including histoanatomy, by observing the mucosa of the lumen. An understanding of the histologic structures of the vocal fold is also essential when performing phonosurgery. 4. Knowledge of the three-dimensional structure, histology and histopathology of the larynx is indispensable when performing phonosurgery.
著者
長橋 聡 新井 翔 佐藤 公治
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.81-108, 2011-08-22

【要旨】本論では,ヴィゴツキーがゲシュタルト心理学の立場から展開された発達理論に関してその理論的可能性についてどのような立場を取っていたのかを考察する。ヴィゴツキーはゲ シュタルト心理学に対しては,行動主義が取った要素還元主義を超えるものとして肯定的な評価を下している。このことは,彼の多くの著書で明らかになっている。ヴィゴツキーがゲシュ タルト派の発達理論に対してどのような批判的検討を行っていたのかを明らかにすることは,ヴィゴツキーの発達に対する理論的姿勢を明確にしていくことでもある。ここではゲシュタル ト派発達論として知られるクルト・コフカの理論についてヴィゴツキーが行った批判論文とその内容を検討する。併せて同じゲシュタルト派発達心理学者のクルト・レヴィンの理論に対し てヴィゴツキーがどのような考え方を取っていたのかを考察する。
著者
佐藤 公則
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.197-204, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2

1)職業歌手は話声(日常会話)には支障がない程度の,喉頭所見に乏しい微細な声帯病変でも歌声の異常を訴えた.2)主訴は,歌声の高さに関連した歌声の質に関するものが多く,多種多様であった.必ずしも音色(音質)の障害(嗄声)を訴えなかった.3)治療法の選択は音声障害の程度,声帯の病態に加えて声のemergencyを考慮して決定すべきであった.4)職業歌手の診療でも音声障害の病態の把握と病態に応じた治療が重要であり,他の音声障害の診療と何ら変わることはなかった.5)職業歌手の声帯の器質的病変に対する手術は,喉頭微細手術による緻密な手術手技が必要であった.6)職業歌手の音声障害を診療するためには,歌声を含めた発声の生理・病理・病態生理・声帯の組織解剖の理解と熟練した手術手技が不可欠であった.
著者
御村 光子 佐藤 公一 井上 光 並木 昭義
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.141-144, 2003-04-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
7
被引用文献数
1

目的: 発症より1年以上経過した帯状疱疹後神経痛 (PHN) における局所麻酔薬による神経ブロックの効果を retrospective に検討した. 方法: 発症後平均31.5ヵ月を経過したPHNの6症例を対象とし, 痛みの推移を pain relief score (PRS) を指標として評価した. これら症例においてはアミトリプチリンを併用し, 1%リドカインを用いた星状神経節ブロックまたは硬膜外ブロックを初診より1~2ヵ月間は週1~2回の頻度で行った. 結果: 6症例はすべて女性, 平均年齢64歳, 平均観察期間は19ヵ月, 罹患部位は三叉神経第1枝3症例, 頸, 胸神経各々1, 2症例であった. 初診より約4週間において痛みの程度の低下は顕著であり, その後疼痛が軽減した症例は1症例のみであった. 5症例については神経ブロックにより段階的に痛みが軽減した. 初診時の痛みの程度を10とするPRSでみた場合, 最終的に3症例でPRS 5, 2症例で3, 1症例で1となった. 結論: 発症後1年以上を経過したPHN症例においても, アミトリプチリン併用下に局所麻酔薬を用いた神経ブロックにより痛みの軽減を期待できる.
著者
佐藤 公俊 吉川 友子 野口 一英
出版者
長岡工業高等専門学校
雑誌
長岡工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:00277568)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.35-42, 2012-11

本稿は,長岡高専インターアクトクラブと沖縄高専WSBとのお互いの地域を行き来しての文化・世代・国際交流を紹介し,その意義と課題を検討した.長岡高専インターアクトクラブは,1965年に長岡ロータリークラブの認証による創設され,それ以来の福祉施設の双葉寮訪問などの社会貢献活動と,この20年来,スキー研修,バーベキュー,長岡大花火見物,餅つきなど本校や他校の留学生との文化・国際交流活動を行ってきた.メンバーは多数の留学生を含めて40人前後である.沖縄高専国際交流委員会WSBは,2010年4月に顧問が全沖縄高専生に呼びかけて集まったうちの2名を発起人として同好会設立を届け出た.6月からは週1回の定例会活動を始め,7月には沖縄高専初の留学生歓迎会などの行事を実施した.メンバーは留学生を含めて平成24年5月現在で31人である.2011年3月から長岡高専インターアクトクラブと沖縄高専WSBとは,3月の国際交流スキー研修と9月の沖縄交流平和研修で,お互いに行き来してのホームアンドアウェイの遠隔地間の交流をし,留学生とのロータリアンも交えての多文化・多世代交流を始めた.これらの行事の実施に当たり,国際ロータリー第2560地区ガバナー,第2580地区ガバナー,長岡ロータリークラブ,那覇ロータリークラブ,那覇西ロータリークラブから様々な形で大きな支援を受けたことに感謝したい.
著者
佐藤 公彦
出版者
公益財団法人史学会
雑誌
史學雜誌 (ISSN:00182478)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.43-80, 145-143, 1982-01-20

Eight trigrams sect (Pa-kua-chiao 八卦教) was the most popular religious secret society in north China through the Ch'ing dynasty, and in the process of its expansion we can often find a lot of boxing training by its members. In this paper we will consider the relationship between the Eight trigrams sect and boxing training such as I-ho-chuan (義和拳), etc.. Eight trigrams sect is said to have been founded by a man called Li Ting-yu (李廷玉) in either the Shun Chih (順治) or Kang Hsi (康煕) reign periods at the beginning of the Ch'ing dynasty. It was organized according to the principle of the division into eight trigrams, and also divided into a "Wen" (文) or literary sect, and a "Wu" (武) or military one which had widely developed itself ; the society consisted of four "Wen" trigrams and four "Wu" trigrams. The combination of Eight trigrams sect and boxing training had already taken place in early Yung Cheng (雍正) period. In the Wang Lun (王倫) rebellion (1774), which was raised by a society called Ching-Shui-Chiao (清水教), a branch of the Eight trigrams sect, the boxing styles used inside the sect had been Pa-kua-chuan (八卦拳, Eight trigrams boxing), Chi-hsin-hung-chuan (七星紅拳 Seven star red boxing), and I-he-chuan (義合拳, Righteous harmony boxing). From this we can see that the I-ho-chuan was the same as the White Lotus religion or more precisely as the boxing which had combined with the military sect of Eight trigrams sect, Ching-Shui-chiao. From the incident of the I-ho-chuan in 1778, 1783 and 1786, we can guess that the I-ho-chuan had close relationship with the Li (離) trigram, a branch of the Eight trigrams sect. In 1813, Eight trigrams sect raised an uprising. A careful examination of the materials on the boxing in this uprising such sources as those on general leader of the military sect, Feng Ke-shan (馮克善), the group members led by Sung Yueh-lung (宋躍〓) and the case of Ke Li-yeh (葛立業) who learned and practiced I-ho school boxing (義和門拳棒), show that I-ho school boxing had been practiced inside Sung Yueh-lung's group in the Chili-Shantung boundary area, and that this group belonged to the chain of Li trigram. Hence we can easily identify the I-ho school as one of small regional group in the Li trigram in Eight trigrams sect. It becomes clear that the reason why boxing was combined with the Li trigram, representative of Wu trigrams, depends on the principle of organization. The boxing practiced in the Eight trigrams sect had been influenced by its religious thought, and came to have incantationary-religious characteristics, The I-ho-chuan and Eight trigrams sect in Chin-hsiang (金郷) county seem as though they were in conflict, but this example proves that there was a close relationship between the two. It is clear that historically boxing such as the I-ho-chuan, Pa-kua-chuan, etc., expanded widely in the north-west Chili-Shantung boundary area and south-west region of Shantung, by maintaining continuous relationship with Eight trigrams sect. Another phenomenon, however, also appeared. Social disturbance and confusion after the late Tao-Kuang (道光) period, brought about a wide expansion of the boxing training that was not directly related with Eight trigrams sect. The boxing which had combined with Eight trigrams sect, though taking on religious character, gradually started to secede from it, was accepted as a function of violence or defence in rural society. In the Hsien-Feng (咸豊) and Tung-Chih (同治) Periods, boxing which had permeated into rural society gradually came to be related to "Tuan militia" (団) and the "Allied village societies" (lianzhuanghui 連荘会) coexisted with the order of rural society, and built up the social foundation for the organization of I-ho-chuan society. Eight trigrams sect, not only scattered widely in this way, but also combined forces with bandits in the process of the mutual permeation with these military plunderers' groups. Thus some societies -such as Long Spea
著者
佐藤 公治 西山 希
出版者
北海道大学大学院教育学研究科
雑誌
北海道大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13457543)
巻号頁・発行日
no.100, pp.29-49, 2007

絵本の集団読み聞かせ場面で、幼児はどのように反応し、また読み聞かせの活動にも積極的に参加していくことによって読み聞かせの楽しさを見出しているか、その微視発生的な過程を分析した。本研究では、子どもの発話活動が積極的に展開された読み聞かせの事例と、子どものイメージ活動が積極的に展開された事例について子どもの絵本への注視行動の分析と発話分析から受容過程の微視的分析が行われた。そこでは、それぞれがやや異なった活動のモードで展開しながらも子どもたちは読み聞かせに集中していた。また保育者の読みに子どもたちが途中から一緒に参加して発話をしていくといった同調行動や共振性を音声分析から明らかにされた。これらが子どもの読み聞かせの楽しさを生んでいる一因になっていると考察した。そこでは母子の間の読み聞かせとは異なった集団の読み聞かせの特性が明らかになった。また、保育者の効果的な働きかけや、子どもたちの反応を引き出すような作品の仕掛けについても関連づけて検討された。
著者
佐藤 公信 竹田 史章
雑誌
研究報告 音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-89, no.19, pp.1-4, 2011-02-04

本研究は新たな声紋認証手法の開発を目的とする.提案システムは特徴量抽出に Fast Fourier Transform を用い,識別器に未知のパターンに対して排除能力が優れた Radial Basis Function Networks(RBFN) を用いる.提案手法は RBFN の出力細胞数を 1 としているために,特定個人の認識と未知のパターンの排除に優れると予測される.実験により認証対象者となる被験者の未学習データを評価し,提案手法の認証率および排除率を確認する.
著者
鶴田 伸一 押川 修士 鹿嶋 雅之 佐藤 公則 渡邊 睦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.31-36, 2010-03-08
参考文献数
18

動画コンテンツのハイライトシーン抽出に関する研究は数多く見られるが,その多くはスポーツ映像やニュース映像など,構図やシナリオ等が既知のものを対象としている.本研究において,我々は映画やテレビドラマなどの動画コンテンツに対し,見せ場シーンに着目したハイライトシーン抽出手法を提案する.提案手法では動画コンテンツを音声と映像の2つの視点から捉え,それぞれから個別に特徴抽出を行う.これらの特徴抽出は,ハイライトシーン抽出の対象となる映像コンテンツに関する事前知識を全く必要とすることなく行われる.また,各々の特徴に対し重み付けを行い評価することにより,会話・動き・効果音それぞれに着目した映像メディアの検索が容易に行える.パブリックドメインのカラー実写映画およびアニメーションに対し,提案手法を適用し,特徴シーンの抽出およびそれに基づいたシーンの分割図の作成を行った.