著者
山本 明美 工藤 志保 中谷 実 花石 竜治 増田 幸保 木村 淳子 櫻庭 麻恵 柴田 めぐみ 工藤 翔 五日市 健夫 佐藤 裕久 村上 淳子 古川 章子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.281-287, 2017-12-25 (Released:2017-12-28)
参考文献数
8

記憶喪失性貝毒は,日本では規制対象となっていないがEUなどでは重要視されている貝毒の1つである.筆者らはHatfieldらの方法等を参考にHPLC-UVによる記憶喪失性貝毒の分析法を構築し,組成型認証標準物質を用いて性能を評価した.17個の分析結果から推定された真度は97.5%,室内精度はRSDとして1.5%でHorRat(r)値は0.16であった.これらの推定値はCodex Procedural Manualに収載されたガイドラインに示されている分析法の性能規準値を満たしていた.また,組成型認証標準物質を用いて内部品質管理を実施した.処置限界は分析法の性能評価結果から設定した.大部分の結果が処置限界内となり,妥当性確認された分析法の性能から予測される分析値の品質が維持されていることを確認した.本分析法を実際に使用する目的は,ホタテガイ中の記憶喪失性貝毒が4.6mg/kg未満の確認であることから,この条件での適用性を,ホタテガイへの添加試料を用いて確認した.
著者
佐藤 裕
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.49-52, 1993-06-24 (Released:2010-03-11)
参考文献数
10
被引用文献数
3
著者
佐藤 裕久 菊池 亘 鈴木 英
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.63, no.616, pp.2618-2623, 1997-12-25
被引用文献数
7 3

An unsteady-wave-sensing-system (UWSS) is developed for evaluating the wave propagation characteristics of polymethyl methacrylate (PMMA) for loading-reloading-unloading waves using plate-impact experiments and three PVDF gauges. By applying the UWSS, stress, particle-velocity, strain and two kinds of phase velocities at one location in the PMMA are determined as functions of time. The phase velocities U^σ associated with the stress profiles are generally different from the other phase velocities U^υ associated with the particle-velocity profiles. From loading to reloading are transitions very near from the Hugoniot in the stress-strain plane, but from reloading to unloading are transitions upward off the Hugoniot. In the region of our experimental stress, PMMA does not behave as liquid and the Hugoniot of PMMA is not effective for the loading-history-characteristics.
著者
山田 あすか 木村 沙織 倉斗 綾子 佐藤 裕
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.51, pp.683-688, 2016
被引用文献数
1

By surveying pupils and school personnel on their evaluations and actual usage of the spaces, this paper aims to obtain information that will provide details on future proposals. The surveyed case was Elementary School A has various forms and settings of workspaces (WSs). As a result, it was found that the open spaces (composed of a series of small spaces of different scales and settings, which is a feature of elementary schools), have promoted pupils' spatial recognition and diverse activities. It is then, we believe that implementing these open spaces will promote various activities related to living, learning, and playing and expand schools' range of educational activities and choice of places.
著者
佐藤 裕哉 佐藤 健一 原 憲行 布施 博之 冨田 哲治 原田 結花 大瀧 慈
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100085, 2016 (Released:2016-04-08)

原爆被爆による放射線の人体へのリスクは,直接被爆のみでは十分に説明できず,間接被爆も考慮に入れる必要性がある(冨田ほか 2012).間接被爆による健康影響に関する研究としては,広島原爆において入市日の差を取り上げたものがあり(大谷ほか 2012),8月6日から8日にかけての入市者は9日以降の入市者よりもガンによる死亡リスクが高いことが示されている.しかしながら,移動経路の長さや通過した場所は考慮されていない.これらの差異によって放射線曝露の状況と健康への影響は異なると考えられるため,地理学的な研究が必要とされる.そこで,佐藤ほか(2014)では地理情報システムを用いて入市被爆者の移動経路の解析を行った. 次の段階として,本研究では移動経路の差異に注目し広島原爆入市被爆者の放射線による影響の評価を行う.具体的には,総移動距離や移動経路のうち爆心地からの最短距離と死因との関係について分析する.<BR>入市被爆者のデータについては1973~74年に広島市・広島県が実施した「被爆者とその家族の調査」(家族調査)を用いた.この調査では入市被爆者へ移動経路などが質問されており,42,355人が回答している.この調査票から入市日と移動経路,入市した目的などについてデータ化した.次に,「米軍撮影空中写真(1945年7月25日撮影)」を用いて被爆当時の道路網のデータを作成した.また,「米軍撮影空中写真(1945年8月11日撮影)」や被爆証言や市史,新聞記事などを用いて通行不可地点(バリア)のデータを作成した.移動経路(経由地)は1945(昭和20)年の町丁目の重心座標とした.家族調査では,移動経路を当時の町名で記入するように求めているからである.これらのデータをもとにArcGIS Network Analystのネットワーク解析で各人の移動経路を描画し,総移動距離,移動経路のうち爆心地からの最短距離,を計算した.なお,最短距離の計算には,ArcGISの空間結合(Spatial Join)ツールを用いた.そして,その計算結果をもとに,広島大学原爆放射線医科学研究所が管理する「広島原爆被爆者データベース(ABS)」と照合し,各人の移動距離と死因について分析した.死因は「悪性新生物」,「その他」,「未記入」で3分類し分析した.白血病は,放射線障害の代表例であるが,1例のみであったため本研究では「その他」に含めた.<BR>被爆時年齢と総移動距離をみると,性差や年齢差はみられない.5歳以下で10km以上の移動をしているものがみられたが,これは親に背負われて移動したものと考えられる.アンケートの欄外にそのように記載しているものもいた. 被爆時年齢と爆心地からの最短距離をみても,性差,年齢差はみられない.半数以上が残留放射線のリスクが高いと考えられる爆心地から500m以内に立ち入っている.佐藤ほか(2014)で指摘したが,曝露状況に関する詳細な情報(爆心地の情報や残留放射線の情報)がなかったからだと推察される.なお,2km以上が1人みられるが,これは各経由地を最短距離で描画したことの弊害であろう. 総移動距離が長く,最短距離が近いほど悪性新生物が死因となっている場合が多い.特に,最短距離に着目してみると,爆心地から500m以内に多い傾向がみられる.ただし,正確な評価のためには,今後,データ数を増やし,入市者の被爆時年齢や追跡期間の長さ(到達年齢)との関係についての多変量解析を適用した定量的評価が必要であろう. 一方で,爆心地付近での滞在時間についても放射線の暴露状況を考える際には重要だが,データがないため分析できていない.また,入力されている地名が大雑把な場合は移動経路が正確にはならず移動距離の算出精度も落ちる,など問題点も多い.今後は,証言などを用いるなどデータを補いながら実相解明を目指して行くことが重要である.
著者
北山 眞任 廣田 和美 佐藤 裕
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.967-973, 2010 (Released:2011-02-07)
参考文献数
22
被引用文献数
2

下腹部手術の術後鎮痛は,IV-PCAなどを用いたオピオイドが一般的であるが,体性痛への不十分な効果と過量による副作用が問題となる.一方,局所麻酔薬治療(神経ブロックなど)の併用により,オピオイド減量と術後鎮痛の質的改善が知られている.近年の超音波ガイド下局所麻酔法の普及は,TAPブロックなど腹壁神経ブロックの効果の確実性を高めた.当施設では開腹手術や腹腔鏡手術などに腹壁の末梢神経ブロックを積極的に使用し,鎮痛効果の改善と術中の筋弛緩を得ている.今後,腹壁ブロックの術後鎮痛と患者満足度を向上させる多面的鎮痛(multimodal analgesia)の一つとしての可能性を検討したい.
著者
佐藤 裕
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
まてりあ (ISSN:13402625)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.53-58, 2016 (Released:2016-02-01)
参考文献数
47
被引用文献数
2
著者
佐藤 裕久 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.293, pp.40-42, 2000-11

◆——バルニバービの店もいまや9店(10月現在)。いずれも大人気ですが、名前も雰囲気もまるで異なる。具体的にどのように決めているのですか?佐藤 映画を描くように、ですね。主人公(お客)が扉を開けて店に入ってきて、最後に「ごちそうさま」と言って帰る時までのストーリーを映画のように、結末をイメージしながら、全体のイメージをカラーで描けるかどうか。
著者
佐藤 裕紀子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.54-64, 2015 (Released:2015-02-19)
参考文献数
35

This study reveals the conditions of teachers' pressure of work in terms of time use and time conflict, considering both their professional and family lives. The study illustrates future challenges in teachers' lives by examining the relationship between the pressure they are under and attitudes toward work. A daily life survey was administered to 342 public junior high school teachers in Mito City. The results were analyzed and the following findings were obtained.   Compared with employees in other sectors, teachers' working hours are extremely long, irrespective of gender, and teachers' free time and sleeping time are extremely short. Although most teachers felt that their jobs were worth the time they put in, they felt too busy. Female teachers with children at elementary school age or younger spend long hours on work and housework: approximately 60% of their free time at home is spent on housework. Although their family life is supported by their parents, who either live with them or nearby, they have a greater sense of pressure and lack of time than other groups and can be said to be in a “busy state of mind.” To improve educational quality, environments in which teachers preparing to form families can easily continue their jobs must be established.