著者
林 恭子 大津 史子 矢野 玲子 榊原 仁作 後藤 伸之
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.131, no.1, pp.139-152, 2011 (Released:2011-01-01)
参考文献数
32
被引用文献数
3 3

The present study investigated risk factors and subjective symptoms associated with drug-induced leucopenia. We selected 248 patients with drug-induced leucopenia from the Case Reports of Adverse Drug Reactions and Poisoning Information System (CARPIS) database of over 47000 case reports of adverse drug reactions and assigned them to a case group. We also randomly selected 743 cases of adverse drug reactions not associated with leucopenia as a control group. A comparison of patient characteristic data between the two groups using logistic-regression analysis revealed that female sex, autoimmune disease and renal damage were background risk factors for drug-induced leucopenia. In addition, thiamazole, ritodrine, propylthiouracil, ticlopidine, allopurinol, minocycline and captopril administration significantly increased the risk of drug-induced leucopenia. A significant association was also found for fever, chills and pharyngeal abnormalities. Based on these findings, we developed two estimated regression equations to help prevent drug-induced leucopenia in the community pharmacy setting.
著者
松原 仁 田中 久美子 Frank Ian 田所 諭
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会論文誌 = Transactions of the Japanese Society for Artificial Intelligence : AI (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.177-180, 2002-11-01
被引用文献数
4 2

We address the problem of information flow in disaster relief scenarios by presenting an architecture for generating natural language dialogue between large numbers of agents. This architecture is the first step towards real-time support systems for relief workers and their controllers. Our work demonstrates how natural generation techniques from the MIKE commentary system for RoboCup soccer can be carried over to that of RoboCup Rescue. Thanks to this background, the initial product of our research is a system that explains a RoboCup Rescue simulation not to the agents in the domain themselves but to a watching audience. This "commentary" is produced by recreating the actual dialogues most likely be occurring in the domain: walkie-talkie-conversations.
著者
松原 仁
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.4_1-4_2, 1996-11-30 (Released:2008-10-03)
著者
江戸 孝昭 松原 仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_279-I_289, 2016

格子メッシュ等を用いない数値解析手法のひとつにMaterial Point Method(MPM)と呼ばれる手法がある.本手法は境界条件等を設定する際に曖昧な定義が無く,大変形問題への適用も容易であることから,近年,地盤分野において積極的に適用されている.しかしながら,動的解析を実施した場合,得られる弾性エネルギーが振動する等の問題が指摘されており,今後,地震応答解析等への適用を行う場合,大きな欠陥となるため,その振動を抑制する新たな手法の開発が求められている.そこで,本研究では,MPMで定義される粒子のひずみ増分値を移動最小自乗法によって補間することで,弾性エネルギーの振動を抑える手法を提案する。本論文では,いくつかの既存手法との比較解析例を示すことによって本手法の妥当性について検討する.
著者
原 仁志
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要 = Suzuka University journal : campana (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
no.22, pp.107-122, 2015

コンピュータがインターネットに常時接続されている状態が標準になった現在、そのセキュリティ対策は必須である。しかしそれ以外にも考慮することは数多くあり、対策しておかなければ思わぬトラブルに陥ることがある。また、ハードウェア、ソフトウェアとしての原因だけではなく人的要因も原因となりうる。ここでは、コンピュータのセキュリティというものに対して、どのようなことに注意する必要があるのか、どのような対策をすべきなのかを考察する。
著者
江戸 孝昭 松原 仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_279-I_289, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
24

格子メッシュ等を用いない数値解析手法のひとつにMaterial Point Method(MPM)と呼ばれる手法がある.本手法は境界条件等を設定する際に曖昧な定義が無く,大変形問題への適用も容易であることから,近年,地盤分野において積極的に適用されている.しかしながら,動的解析を実施した場合,得られる弾性エネルギーが振動する等の問題が指摘されており,今後,地震応答解析等への適用を行う場合,大きな欠陥となるため,その振動を抑制する新たな手法の開発が求められている.そこで,本研究では,MPMで定義される粒子のひずみ増分値を移動最小自乗法によって補間することで,弾性エネルギーの振動を抑える手法を提案する。本論文では,いくつかの既存手法との比較解析例を示すことによって本手法の妥当性について検討する.
著者
松原 仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.502-503, 2016-05-15

2016年3月9日から15日にかけて韓国のソウルで世界トップレベルの囲碁のプロ棋士のイ・セドルとコンピュータ囲碁 AlphaGoが5局互先(ハンディなし)で対局し,大方の予想に反してAlphaGoが4勝1敗で勝利をした.ここではその速報を述べる.
著者
広瀬 孝三郎 松原 仁 原 久夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学) (ISSN:21856516)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.27-37, 2016

マッドペーストの乾燥収縮亀裂は,土粒子と乾燥-湿潤サイクルの相互作用やペーストの状態変化に伴って,極めて複雑な力学的挙動を示すことが知られている.本研究では,ベントナイトペーストに発生するMudcrackのフラクタル次元を明らかにし,また,乾燥過程におけるフラクタル次元の経時変化および粒度組成に伴う変化,さらに,乾燥-湿潤繰返しが亀裂パターンおよびフラクタル次元に及ぼす影響について検討した.その結果,Mudcrackのフラクタル次元は,乾燥時間に伴って一定値に収束し,体積収縮率と密接な関係があることが明らかとなった.一方,Mudcrackのフラクタル次元と亀裂進展長さに関しては統一的な関係はみられないが,乾燥-湿潤サイクル実験により,亀裂は過去に発生した亀裂箇所で再度発生することが分かった.
著者
金浜 貴史 中川 雅之 米原 仁 氏家 将志 関口 亮平 古河 貴裕 下河邉 明 長澤 亮二 藪 将吉 村井 臣哉
雑誌
週間及び1か月予報における顕著現象の予測可能性
巻号頁・発行日
pp.81-85, 2013-03

平成24年度京都大学防災研究所一般研究集会(24K-08)「週間及び1か月予報における顕著現象の予測可能性」, 京都大学防災研究所連携研究棟大セミナー室, 2012/11/20-22
著者
鎌田 真人 松坂 昇子 松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.17, pp.35-42, 2005-03-01
被引用文献数
1

棋力認定問題によるコンピュータ囲碁の評価(その1)においては,上級レベル(6級~1級),有段レベル(初段~六段)の棋力認定問題を用いて,代表的な市販対局囲碁ソフトの評価を行った。今回,別の2つの囲碁専門誌の棋力認定問題で,同じ囲碁ソフトの評価をした。すなわち,級位者向けの専門誌における初級・中級レベル(15級~6級)と上級レベル(5級~初段),発行所の違う専門誌の上級~有段レベル(4級~七段)である。3つの囲碁専門誌の棋力認定問題を比較すると共に,6つの対局囲碁ソフトの評価を行った。最高で3級の評価が得られた。In our previous paper titled "Evaluation of computer Go by skill evaluation test (no.1)", we evaluated typical commercial Go programs by a skill evaluation test of middle class (6kyu to 1kyu) and upper class (1dan to 6dan). In this paper we have evaluated the same programs by two different skill evaluation tests in some Go magazines: one test is for novice and middle class players (15kyu to 6kyu, 5kyu to 1dan ) and the other is for upper class players (from 4kyu to 7dan). We have compared the results of three different tests and have evaluated six commercial Go programs. The strongest program's skill is 3kyu from our evaluation.
著者
畠 亮 矢内原 仁 早川 邦弘 大橋 正和 石川 博通 中川 健 田崎 寛
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.6, pp.974-980, 1994-06-20
被引用文献数
5 2

われわれの施設における副腎摘出術施行症例は1971年から1992年6月までに151例を数える.そのうち99例は1985年以後の8年間の症例で明らかに増加している.症例数増加の理由は偶発腫瘍の増加である.ちなみに99例中26例が偶発腫瘍であった.26例中24例は内分泌非活性腫瘍であり,活性腫瘍である残りの2例はいずれも褐色細胞腫であった.われわれが暫定的に決めた偶発腫瘍の手術適応基準は,(1)腫瘍径3.5cm以上,(2)画像診断上悪性が否定できないもの,(3)腫瘍径が3.5cm以下でも6ヵ月ごとの再検査で増大傾向が明らかなもの,(4)内分泌活性腫瘍は全て,とした.本研究の主目的は偶発腫瘍における悪性腫瘍との鑑別診断である.診断方法としては,(1)エコー, CT, MRI,血管造影などによる画像診断,(2)摘出した副腎腫瘍組織のフローサイトメトリーによるDNA ploidy, BrdU取り込み率の検討,(3)尿中ステロイド分画の検討を行った.一般論として現在の診断技術をもってしても確実に悪性腫瘍を鑑別できる方法はなく,われわれの選択した方法に対する評価も,文献によって賛否両論ある.そうした中,われわれの結果で興味をひいたことは,尿中17KS分画の検討である.すなわち癌症例において高値を示したのは,ステロイド核5番目のOH基がβ位にある画分に限られていた.まだ症例数が少なく,断定的なことはいえないが,鑑別診断の有力な方法になりうるものと期待される.
著者
湯田 厚司 宮本 由起子 服部 玲子 荻原 仁美 竹内 万彦 間島 雄一
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1366-1371, 2007
被引用文献数
7

【背景・目的】スギ花粉症に対する免疫療法の直接医療経費を検討し,スギ花粉飛散数の違いによる影響を検討する.【方法】免疫療法および対照の初期療法の各18例で,スギ花粉大量飛散(2005)年,中等度飛散(2003)年,少量飛散(2004)年に同一患者が支払った医療費,薬剤費をレセプトおよび診療録から算出した.また,大量飛散年に無記名で症状と治療満足度のアンケート調査をVAS法で行った.【結果】免疫療法群は維持期の医療費を加えても総医療費が低く,処方薬剤費も少なかった.また,大量飛散年でも免疫療法群は処方薬剤費が増加せず,医療費が増さなかった.アンケート調査でも免疫療法群の満足度が高く,くしゃみ,鼻みず,眼のかゆみの症状が有意に良かった.【結論】免疫療法は直接医療経費の面からは医療経済上も有用で,特に花粉飛散数が多い程顕著になる.
著者
安江 政一 加藤 義成 林 玉美 榊原 仁作
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.738-741, 1968-06-25
被引用文献数
1

Dried leaves of Acanthopanax sciadophylloides FRANCH. et SAV. were extracted with methanol and the water-soluble part of the extract was treated successively with solutions of lead acetate, basic lead acetate, and ammoniacal alkaline lead salt, as shown in Chart 1. myo-inositol, scyllitol, kaempferitrin, and antoside were isolated and identified. The constituents of these leaves were somewhat different according to the district where the materials came from. Utkin had suggested the structure of antoside as quercetin 3 (7)-glucosido-7 (3)-rhamnoside. Relative positions of glucose and rhamnose in the antoside molecule were now determined by enzymatic cleavage of rhamnose to give quercetin 3-glucoside (isoquercitrin) (Chart 2).
著者
松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.7, pp.814-816, 2005-07-15
参考文献数
11

今年のコンピュータ将棋選手権で優勝した激指はアマ5段の実力に達した.2002年にはアマ4段だった(1)ので,それからの数年で1段分強くなったことになる.アマでふつうに取ることのできる最高位は5段であるが,アマのタイトルなどを獲得すると6段が認められる.激指の実力は短い持ち時間では6段に近いものと思われる.将棋ファンは少なく見積もって一千万人程度は存在すると思われるが,現時点で激指に勝つことのできる人間は(プロ棋士を含めて)千人程度と考えられる(筆者もアマ5段であるが,正直に言って短い持ち時間では勝つ自信がない).上位の0.01%にはいったことになり,トップになるのも時間の問題になってきた.ここではここに到る経緯について振り返って将来を展望したい.