著者
原 仁 岸 直輝 岩岡 秀人
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. E, センサ・マイクロマシン部門誌 (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.122, no.5, pp.274-279, 2002

We have developed an infrared detector and a micro variable infrared filter for micro-spectrum analyzing devices. Two infrared detectors and the infrared filter were mounted on the identical package. A micro-spectrum analyzing device of 1cm<SUP>3</SUP> volume as the two wavelength NDIR system for combining these elements with the infrared source was able to measure the concentration of carbon dioxide.
著者
河原 仁守 尾藤 祐子 會田 洋輔 橘木 由美子 中井 優美子
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.935-941, 2018-06-20 (Released:2018-06-20)
参考文献数
31

症例は11歳,女児.8歳頃より嘔吐を認め,10歳過ぎても食後の嘔吐が持続するため精査された.食道造影検査で造影剤の排泄遅延を認め,高解像度食道内圧検査で下部食道括約筋の積算弛緩圧が63.8 mmHgと高値を示し食道アカラシアと診断された.術前のEckardt scoreは6点であった.食道アカラシアに対する新しい治療方法で,成人領域では良好な治療成績を認めている経口内視鏡的筋層切開術(POEM)を施行した.食道体部後壁5時方向に粘膜下トンネルを作製し,次いで外縦筋は温存して,全長16 cmにわたり選択的に内輪筋の切開を行った.術後は速やかに自覚症状が消失し,Eckardt score 0点,積算弛緩圧17.7 mmHgと改善した.術後1か月間はPPIを投与した.術後3か月経過し,上部消化管内視鏡検査ではLos Angeles分類Aの軽度の食道炎を認めるが,逆流症状はなく2㎏の体重増加が得られ良好に経過している.
著者
佐藤 和男 松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.10, pp.1-6, 2014-03-06

本研究では,スマートフォンアプリを使った時間管理方法の確立を目的としている.やること (What to do) が重なるとき,付せんや ToDo リストを用いてやることを整理することがある.ソフトウェア開発においてはガンチャートを用い,作業の工程と各作業に対する見積もりの時間を視覚的に示すことで,工程管理やスケジュール管埋を行っている.しかし,日常生活において簡易的にタスクを把握したい場合,スマートフォンや PC アプリの ToDo リストやメモ帳などを使うことが多いが,ひとつのタスクに対して優先度 (Priority) や締切 (DeadLine) を設定する機能があっても時間コスト (Time-Cost) を設定する機能は稀である.我々は,ひとつのタスクに対して時間コストを設定することができる ToDo リストを開発した.そして,タスクに対して目安となる時間を設定することができれば,タスクの締切を考えながらスケジュールを立てやすくなり,従来の ToDo リストよりも有用性が高いと仮説を立てた.本研究では "時間コスト" に着目し,ひとつのタスクに対してユーザが目安となる時間を設定することによりもたらされる,効果と有用性を明らかにする.
著者
北川 賢 長田 高志 金子 仁彦 高橋 利幸 鈴木 則宏 中原 仁
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.737-744, 2018 (Released:2018-12-21)
参考文献数
30

症例は18歳男性.約半年前に両眼視力低下,1か月前に右下肢麻痺と感覚異常を自覚.入院時,中心フリッカー値は両眼で低下.MRIは頸髄,胸髄に造影効果を伴う散在性のT2延長病変あり(頭部は異常なし).抗アクアポリン4抗体陰性,髄液オリゴクローナルバンド陽性.“視神経脊髄型多発性硬化症”を疑ったが,抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(myelin oligodendrocyte glycoprotein; MOG)抗体陽性であった.多発性硬化症を疑う病態から抗MOG抗体を認めた際の対処法は,2017年改訂のMcDonald診断基準にも詳細な言及はなく,今後の知見の蓄積を要すると思われる.
著者
津田 涼汰 廣瀬 孝三郎 上原 盛久 松原 仁
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C(地圏工学)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.386-397, 2019
被引用文献数
1

<p> 沖縄島中南部に広がる島尻層群泥岩は,N値50以上を示す場合が多いことから良好な支持層としてみなされる反面,人工法面や自然斜面においては多くの崩壊・すべりが発生することで知られる.また,建設後約30年が経った本泥岩を主体とする道路法面では,法面保護工の損傷が多く見られ,経年に伴う岩石風化の可能性が指摘されている.本研究では,沖縄県中南部に位置する高速道路法面から得られた島尻層群泥岩の約30年間の強度変化を推定し,スレーキング試験,粉末X線回折分析及び微細構造観察によって,本法面の物理的・化学的な風化メカニズムについて検討した.結果として,法面保護工の損傷は,本泥岩に含まれる粘土鉱物の膨潤・溶解作用や黄鉄鉱の酸化作用等の物理的・化学的な風化作用に深く関わっていることが明らかとなった.</p>
著者
下瀬 良太 只野 ちがや 重田 枝里子 菅原 仁 与那 正栄 内藤 祐子 関 博之 坂本 美喜 松永 篤彦 室 増男
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.37 Suppl. No.2 (第45回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A2Se2038, 2010 (Released:2010-05-25)

【目的】随意筋収縮における筋力発揮の力-時間曲線は神経筋機能を評価する上で有効な情報を与えてくれる.特に高齢者は若年者に比べ筋力の発生からピークまでの力発達曲線(Rate of Force Development;RFD)が低い傾向にあり,不意の重心移動などに素早く対応できずに,転倒に繋がる事が多いといわれている.高齢者の転倒予防を考える際に,高いRFDの改善に繋がるトレーニングは重要である.RFDを変化させる因子には運動初期の速い運動単位(fast-MUs)の動員,発射頻度とその同期性や,運動単位の二重子的同期性(doublet discharge)が関与している.RFDの増加は高強度トレーニングによる報告が多く,fast-MUsの動員の寄与で起こると考えられている.しかし,高齢者に対して高強度のトレーニングは臨床的に適しておらず,日常動作で負荷が及ぶ筋力レベルの低強度の運動トレーニングが求められる.最近,低強度でfast-MUsの動員を可能にする皮膚冷刺激筋力トレーニング法が提案されているが,皮膚冷刺激がRFDにどのような影響を与えるかについての報告は未だ皆無である.そこで今回我々は,皮膚冷刺激がRFDに与える影響について検討し,高齢者への皮膚冷刺激筋力トレーニングの有効性についての一資料を得る目的である.【方法】本研究の説明を受け,同意の得られた健常成人男女8名(男性5名,女性3名,年齢34±10歳)を対象とした.被験者は椅子に座り,股関節屈曲90度,膝関節屈曲60度の姿勢で,「なるべく早く最大の力で」という指示のもと等尺性膝関節伸展運動を皮膚冷刺激(Skin Cold Stimulation; SCS)と非皮膚冷刺激(CON)の状態で行なった.SCSは冷却したゲルパック(Alcare製)を専用の装着バンドで数分間大腿四頭筋上の皮膚に密着させ,適切な皮膚温であることを確認して試行を行なった.CONも同重量の非冷却ゲルパッドを装着して行なった.試行順はランダムとし,各試行間では十分な休息をとり,皮膚温を確認して各試行を行なった.プロトコール試行中は,筋力出力と筋電図(EMG)を測定した.EMG(電極直径10mm,電極間距離30mm)は外側広筋(VL),内側広筋(VM),大腿直筋(RF)から双極誘導した.測定データはコンピュータに取り込み,後日解析を行なった.データ解析は力曲線の最高値(Fpeak)と微分最大値(dF/dtmax)を解析し,RFDは,0-30,0-50,0-100,0-200msecの区間での平均勾配を算出した.また各試行のFpeakで標準化したRFD(normalized RFD; nRFD)を,0-1/6MVC,0-1/2MVC,0-2/3MVCの区間の平均勾配として算出した.EMG解析は上述の各区間のroot mean square EMG(rmsEMG)を算出した.統計学的処理は各区間でのSCSとCONの値についてWilcoxonの符号付順位和検定を行い,統計学的有意水準は5%未満とした.【説明と同意】本研究を行うにあたり,ヘルシンキ宣言に基づいた東邦大学医学部倫理委員会実験計画承認書を得た上で,本研究の意義と実験に伴う危険性を協力依頼被験者に十分説明し,納得して頂いた上で測定を行なった.【結果】SCSでFpeakとdF/dtmaxは有意に増加した.dF/dtmaxまでの到達時間はSCSで平均9msec短縮したが,有意差は見られなかった.RFDは,0-30msec,0-50msec区間でSCSにより有意な増加が見られた.またnRFDは,0-1/6MVC区間でSCSにより有意な増加が見られ,到達時間もSCSで有意に短縮した.筋活動は,0-30msec区間でRFのrmsEMGが増加し,0-100msecと0-200msecでVLのrmsEMGが増加した.nRFDの区間では,0-1/6MVCにおいてVMとRFのrmsEMGが増加し,0-1/2MVCと0-2/3MVCにおいてVLのrmsEMGが増加した.【考察】皮膚冷刺激によりRFDの増加が見られた.各筋のrmsEMGの増加傾向が見られたことや皮膚冷刺激によってfast-MUsの動員が引き起こされる結果,初動負荷の素早いオーバーカムが可能となり,RFDの増加に繋がったと考えられる.特に筋力出力の初期でRFDの増加が見られ,不意の重心移動に対して素早く対応できる可能性を示唆した.本研究において,皮膚冷刺激により筋活動・RFDは増加し,皮膚冷刺激は高齢者の転倒予防トレーニングに対して有用であることが示唆された.【理学療法学研究としての意義】本研究において,高齢者の日常動作に類似した低強度でもfast-MUsの動員による筋機能改善の筋力トレーニングが提案でき,高齢者の転倒予防にも繋がる新しい筋力トレーニングとしての可能性を探るデータが得られる.そして,本研究は臨床運動療法の一戦略になり得る可能性を秘めている意味で理学療法研究として意義がある.
著者
原 仁志 Hitoshi HARA 鈴鹿国際大学 Suzuka International Universitiy
出版者
鈴鹿国際大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要 : Suzuka International University journal : campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
no.21, pp.139-158, 2014

インターネットが一般家庭に普及して久しい。近年ではスマートフォンやタブレットの普及により、さらにインターネットの利用が進んでいる。これまでパソコンが苦手だった人々も簡単にインターネットを利用できるようになり、また利用者の低年齢化も進んでいる。これにより様々な問題も浮上している。そこで、一般的にインターネットを利用する場合に考えられる様々な事象や解決法について、インターネットリテラシーと定義されるインターネットを利用する際に必要な知識を考える。また教育の場面ではどのようなことを中心に指導するかということについても考察する。
著者
楠本 泰士 菅原 仁 松田 雅弘 高木 健志 新田 收
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.168-173, 2019 (Released:2019-06-20)
参考文献数
15

【目的】本研究の目的は,痙直型脳性麻痺(以下,CP)者における安静時と足関節等尺性背屈時のH 波の振幅値変化の違いを明らかにすることとした。【方法】対象は粗大運動能力分類システムにてレベルⅠ,Ⅱ,ⅢのCP 群14 名と健常者である対照群14 名とした。CP 群では下肢随意性検査を行い,利き足を決定した。両群で利き足でのヒラメ筋のH 波最大振幅値を安静時と等尺性背屈時とで比較した。【結果】対照群は等尺性背屈時にH 波最大振幅値が有意に低下したが,CP 群は振幅値が低下した者が8 名,上昇した者が6 名であり,全体としては変化がなかった。【結論】CP 者は足関節等尺性背屈時にヒラメ筋への相反抑制がかからない者がおり,健常者と比べて脊髄前角細胞の興奮性が十分に制御されていなかった。CP 者の腓腹筋やヒラメ筋のストレッチでは,背屈時のH 波振幅値の上昇と低下に合わせて,相反抑制の効果を組み合わせるか判断する必要性が示唆された。
著者
小笠原 仁
出版者
マテリアルライフ学会
雑誌
マテリアルライフ (ISSN:09153594)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.112-117, 1995-07-25 (Released:2011-04-19)
参考文献数
5
著者
小林 和弘 織田 範一 榊原 仁作
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.103, no.2, pp.165-172, 1983-02-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

Ethyl 5-hydroxybenzo [α] phenazine-6-carboxylates (IIa, b) were prepared by the condensation of ethyl 1, 4-dihydro-1, 4-dioxo-3-methoxy-2-naphthoate (I) with o-phenylene-diamines. Acylations and alkylations of IIa, b gave the corresponding o-acyl and alkyl compounds (IIIa-k). The reaction of IIa, b with ethanolamine gave β-hydroxyethyl-carboxamides (Va, b). Compound Va was converted into β-chlorinated compound (VIa), whose chlorine was substituted by dialkylamines to give ethylenediamine-type amides (VIIa, b, c). Compounds VIId and VIIe were obtained by the reaction of IIb with dialkylalkylenediamines. Oxidation of IIa, b afforded N-oxides (IXa, b). The antimicrobial activities of all synthetic compounds were tested by paper discagar diffusion assay. Compounds IIId, e, g, VIIa and IXa showed inhibitory activities to T. interdigitale and IXa to C. albicans.
著者
小林 和弘 織田 範一 榊原 仁作
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.103, no.4, pp.473-479, 1983-04-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

Ethyl 1, 4-dihydro-1, 4-dioxo-3-methoxy-2-naphthoate (I) is condensed with amidines, 2-aminopyridines and 3-aminopyrazole, to give new tetracyclic quinones (IIIa-c and VI) containing nitrogen atom and hydrogenation of IIIa and IIIb over Pd-C or Raney-Ni afforded 1, 2, 3, 4-tetrahydro (IXa, b) or 1, 2, 3, 4, 7, 8, 9, 10-octahydrobenzo[g]pyrido[2, 1-b]quinazoline (Xa), respectively. Benzo[g]pyrido[2, 1-b]quinazoline derivatives except for Xa showed inhibitory activities to S. aureus and T. interdigitale.