著者
松原 仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.668-669, 2017-07-15

2017年5月に囲碁の世界ランキング1位のカ・ケツ(柯潔)とコンピュータ囲碁のAlphaGoが戦って,AlphaGoが3連勝した.その直後にAlphaGoは自己対戦の50局の棋譜を公開してそれを置き土産に引退を発表した.本稿はその速報である.
著者
広瀬 正幸 伊藤 琢巳 松原 仁 Masayuki Hirose Takumi Ito Hitoshi Matsubara
雑誌
人工知能学会誌 = Journal of Japanese Society for Artificial Intelligence (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.452-460, 1998-05-01

Several techniques have been developed to solve puzzle problems in conventional AI, but there are few attempts to compose problems automatically by computers. Tsume-Shogi, a mating problem of Japanese Chess, is a kind of puzzles that is created and solved according to specific rules. This paper presents a system to compose Tsume-Shogi problems by reverse method. The search space increases enormously when the reverse method is adopted, but we can reduce it by using some constraints. We conducted several experiments with our method to compose Tsume-Shogi problems and showed that our system could compose some good short Tsume-Shogi problems and some special Kyuku-Tsume problems.
著者
有安 則夫 中原 仁 山田 徹夫
出版者
岡山県農林水産総合センター畜産研究所
雑誌
岡山県農林水産総合センター畜産研究所研究報告 = Bulletin of the Institute of Animal Production Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries (ISSN:2186831X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.39-44, 2012-09

超高能力牛群造成高度利用システム化事業は2012年で開始から20年が経過し、県下酪農家では509頭の泌乳成績が得られるまでに至っている。そこで、各酪農家で生産された超高能力牛産子(以下、エリート)および同居牛を対象に牛群検定成績から305日補正乳量等をとりまとめた。1 県下酪農家において630頭のエリートが、さらにその娘牛等704頭を含めると1,334頭((社)ホルスタイン登録協会登録数H24. 2. 29現在)が生産されている。2 エリートの泌乳成績が得られている1998年の補正乳量は県下平均は9,447kgであるのに対し、エリートの平均は9,849kgと402kgの乳量差を認めており、改良に大きく貢献している。また、2010年の県下平均は10,687kg、エリートの平均は11,081kgと乳量差は394kgであり、1998年とほぼ同量の乳量差を維持していた。3 遺伝能力を示すEBV(推定育種価)は、エリートは常に高い値で推移しており、酪農家での同居牛群とのEBVの比較においても高い成績となっており、遺伝能力についても優良な形質を兼ね備えていることがわかった。また、総合指数や産乳成分についても同様であり、それぞれの県下TOP100に占める割合も2割~3割程度で推移していたが、2010-1評価からの構成要素の変更等に伴い、現在では1割を切っている。4 今後はエリートに適した飼養管理技術の指導にも重点を置いていく必要がある。
著者
山本 雅人 伊藤 毅志 桝井 文人 松原 仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.500-504, 2018-05-15

スポーツのカーリングを対象とした,ディジタルカーリングと戦術支援を行うためのカーリングAIの開発について解説を行う.カーリングAI「じりつくん」は,任意の局面に対して,そのエンド終了時の期待得点分布を予測することができ,それに基づいた勝率最大化となるプレイを出力することが可能である.平昌オリンピックでの試合を例にカーリングAIで分析した結果は多くの反響を呼び,カーリングAIが見積もる勝率などの情報は,観戦者の助けとなったり,試合における一進一退の攻防の魅力を伝えたりする有効な手段の1つとなりうることを示した.本稿では,特に「じりつくん」の概要と分析結果を中心に今後の方向性を含めて解説する.
著者
中原 仁 小田 頼政 小田 亘
出版者
岡山県農林水産総合センター畜産研究所
雑誌
岡山県農林水産総合センター畜産研究所研究報告 = Bulletin of the Institute of Animal Production, Okayama Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries (ISSN:2186831X)
巻号頁・発行日
no.3, pp.7-10, 2013-12

ウシの過剰排卵処理の簡易化を目的に、ヒト閉経期性腺刺激ホルモンの1回投与による簡易過剰排卵処理方法について検討した。1 胚の回収成績は、1回投与区で平均推定黄体数15.6個、回収総数16.9個、正常胚数13.7個であり、2回投与区ではそれぞれ16.0個、17.3個、14.7個と有意な差はなく、1回投与法でも良好な胚回収成績が得られた。2 正常胚率は、1回投与区で81.1%であり、2回投与区で84.8%と両者間に有意な差は認められなかった。3 胚の品質は、1回投与区ではAランク65.0%、Bランク9.3%、Cランク6.8%であり、2回投与区ではそれぞれ64.7%,13.2%、6.9%と胚の品質においても両者間に差はなかった。以上のことから、生理食塩水に溶解したhMGを用いたウシ過剰排卵処理の1回投与法は、良好な胚回収成績が得られることから、処理の簡易化に有効な手技と考えられた。
著者
中村 一行 松原 仁
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2017論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.126-130, 2017-11-03

近年, 囲碁における強さを追求する研究は多く行われてきた. しかし, 指導碁を目的とした, 教育プログラムに関する研究はあまり多くない. そこで本研究では, 囲碁初心者を対象とした指導方法の分析を行った. 記憶に残る学習方法を調査するため, 初心者を対象とした指導本を対象に, 指導方法及び順序についてのタグとして, 宣言的知識, 手続き的知識という2つに分けて分析を行った. 結果として, 専門用語は出来る限り既知の知識から説明する配慮が必要であること, 繰り返し説明を行うことが良いという分析結果を得た.
著者
渡辺 安 村上 哲 藤原 仁志
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-33, 2004-03

2次元超音速インテークでは,超音速ディフューザ部の側壁形状はインテークの空力性能に大きく影響をおよぼす部分であり,側壁形状が空力性能に及ぼす影響を明らかにすることを目的として,風洞試験およびCFD解析を実施した。側壁形状の影響が顕著に現れるマッハ1.5以上の条件に対して風洞試験を行ない,横流れ偏角やランプ可変形状が異なる条件における空力特性を取得し,側壁形状の影響を詳細に調べた。その結果,バズが発生するまでの亜臨界作動域における安定な作動域は側壁が大きいほど広く,性能が良いことが明らかとなった。一方,超臨界作動域では,マッハ数が高く側壁が大きいほど,また横流れ偏角が大きいほど亜音速ディフューザ内の流れは剥離しやすくなり,性能が低下することがわかった。さらにCFD解析により,インテークの流れ構造を詳細に調べた結果,側壁形状はサイドスピレージに影響を及ぼすため,インテークに流入する流管形状が変化し,その結果として,小さい側壁形状ではバズが発生しやすいことが明らかとなった。また,大きい側壁形状では衝撃波システムの逆圧力勾配の影響で,剥離しやすい境界層が亜音速ディフューザに流入することがわかった。そして,境界層の形状係数が有る程度以上になると,亜音速ディフューザ内で境界層剥離が生じ,空力性能が低下することが明らかとなった。
著者
松原 仁
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-6, 2017-02-22 (Released:2017-02-16)

ゲームは人工知能研究のいい題材である.コンピュータチェスの膨大な研究がなされた結果,1997年にDeep Blueが世界チャンピオンのKasparovに勝利した.将棋と囲碁はコンピュータにとってチェスよりはるかに複雑なゲームであり,将棋と囲碁の強いプログラムを作ることはとてもむずかしかった.最近機械学習の手法を用いることによって将棋と囲碁のプログラムは人間よりも強くなった.その機械学習と比較することで人間の学習に関する知見を得ることができる. Games are good examples for artificial intelligence research. There were a lot of computer chess researches and computer chess Deep Blue won against human world champion Kasparov in 1997. Shogi and Go are more and more complex than chess so to make strong Shogi and Go programs was very difficult. Recently by using machine learning Shogi and Go programs became stronger than human professional players. We can learn about human learning by compairing with the machine learning.
著者
小林 和弘 織田 範一 榊原 仁作
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.103, no.2, pp.p165-172, 1983-02

Ethyl 5-hydroxybenzo [α] phenazine-6-carboxylates (IIa, b) were prepared by the condensation of ethyl 1,4-dihydro-1,4-dioxo-3-methoxy-2-naphthoate (I) with o-phenylene-diamines. Acylations and alkylations of IIa, b gave the corresponding o-acyl and alkyl compounds (IIIa-k). The reaction of IIa, b with ethanolamine gave β-hydroxyethyl-carboxamides (Va, b). Compound Va was converted into β-chlorinated compound (VIa), whose chlorine was substituted by dialkylamines to give ethylenediamine-type amides (VIIa, b, c). Compounds VIId and VIIe were obtained by the reaction of IIb with dialkylalkylenediamines. Oxidation of IIa, b afforded N-oxides (IXa, b). The antimicrobial activities of all synthetic compounds were tested by paper discagar diffusion assay. Compounds IIId, e, g, VIIa and IXa showed inhibitory activities to T. interdigitale and IXa to C. albicans.
著者
松原 仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.15-18, 2014-12-15

コンピュータの能力が人間のそれを超えるシンギュラリティ(singularity: 技術的特異点)が近い未来に来ると言われている.シンギュラリティが来ると人工知能が人間の(全)知能よりも賢くなる(「超知能」とも呼ばれる).ここでは超知能がいつか実現することを前提として,人工知能の将来が人間社会とどうかかわりを持つかについて考える.
著者
松原 仁 田所 諭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.531-536, 2002-05-15
参考文献数
5
被引用文献数
3

ロボカップレスキューとは,情報科学,人工知能,ロボット工学などの最先端の技術を用いて,緊急災害救助という問題に貢献しようというプロジェクトである.ここでは焦点をシミュレーションのプロジェクトに絞り,このプロジェクトの特徴として,災害救助という対象をいかにゲーム化するか,自然発生的に集まった研究者によってどのように研究開発が進められているか,について説明する.
著者
椎名 豊 本間 康彦 三神 美和 周 顕徳 吉川 広 石原 仁一 佐藤 美智子 東野 昌史 木下 栄治 田川 隆介 玉地 寛光 友田 春夫 中谷 矩章 五島 雄一郎
出版者
The Japan Geriatrics Society
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.573-579, 1984

健常者6名に, 2日間同一の食事を摂取させ, 2日目に毎食時30grの脂肪 (P/S比1.2) を摂取させ, LCAT活性, 血清総コレステロール (TC), トリグリセライド (TG), 遊離コレステロール (FC), HDLコレステロール, 遊離脂肪酸 (FFA), 血糖 (BS), IRI値を, 空腹時, 朝食後, 1, 3時間, 昼食後2, 4時間, 夕食後2, 4時間の7時点で測定し, 日内変動を検討した. 空腹時LCAT活性は, 第1日目59.8±14.2 (平均±標準偏差) nM/m<i>l</i>/hrで, 第2日目58.4±13.3nM/m<i>l</i>/hrであり, 日内変動は認められず, 脂肪負荷の影響も認められなかった. TG値は昼食後2時間がピークで, その後低下する傾向が認められ, 脂肪負荷で食後上昇した. TC, FC, HDL-C値は日内変動, 脂肪負荷の影響とも認められなかった. FFAは, 空腹時最も高く, 食後低下した. 脂肪負荷で昼食後2時間目以後, 負荷前日の値より高値であった. BSの変化は軽微で, 午後わずかに上昇した. IRI値は午後以後高値で推移し, このことがTGの処理を亢進させ, 血清TG値が, 昼食後2時間をピークに低下することの原因と考えられた. LCAT活性と空腹時のTC (r=0.632, p<0.05), TG (r=0.793, p<0.01), FC (r=0.855, p<0.001), HDL-C (r=0.577, p<0.05), と正相関が認められた. 測定全時点で検討すると, LCAT活性はTC (r=0.403, p<0.001), TG (r=0.508, p<0.001), FC (r=0.415, p<0.001), HDL-C (r=0.503, p<0.001), FFA (r=0.266, p<0.02) と正相関が観察されたが, 空腹時のみの場合よりTG, FCとの相関係数は低下した. 脂肪負荷テストのように大量でしかも脂肪のみ負荷した場合とは異なり, 日常摂取しているような食事ではLCAT活性の日内変動はあっても極く軽微と考えられた.
著者
篠田 孝祐 片上 大輔 稲葉 通将 鳥海 不二夫 大澤 博隆 松原 仁 Shinoda 1 Kosuke Katagami 2 Daisuke Toriumi 3 Fujio Inaba 4 Masamichi Osawa 5 Hirotaka Matsubara 6 Hitoshi
雑誌
SIG-SLUD = SIG-SLUD
巻号頁・発行日
vol.B5, no.02, pp.80-85, 2015-10-26

We propose a standard problem AIWolf game for artificial intelligence. This game is one of communication game around the table. This game called ``Are You a Werewolf?'', generaly. We has been thought this game is useful metrics for evaluating progress artificial intelligence. Moreover, our project held the competision at 2015