著者
佐方 連 村田 英一 吉田 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.342, pp.135-142, 2000-10-05
参考文献数
8

近年, 安全・快適・効率的な交通を目的とした高度道路交通システム(ITS)の構築が推進されている.ITSにおける車車間通信は, 各車両が自ら通信制御を行う自律分散システムとなる.この通信方式として複数キャリア周波数を用いた時分割方式を仮定した場合, 周波数及び通信スロットの選択が課題となる.ここで, 車両が同一周波数を使用する車群を形成し車群内において異なる送信スロットを用いるシステムを考える.車両は自律分散的に周波数・送信スロットを選択し, 車群形成する.本稿では車群形成方式として受信電力が大きく且つ使用スロット数の多い周波数を選択する方式を提案する.また, この方式はスロット競合を検出し解決を促すアルゴリズムや車群分割のアルゴリズムも含む.本研究では車両がランダムに周波数・送信スロットを使用した状態からの車群形成特性を計算機シミュレーションにより検討した.検討の結果, 短時間での車群形成での車群形成を実現できることを確認したので報告する.
著者
嶋崎 孝嗣 吉田 義一 平野 実
出版者
日本喉頭科学会
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.96-103, 1997-12-01 (Released:2012-09-24)
参考文献数
38
被引用文献数
1

Laryngeal myoclonus is a rare involuntary movement characterized by persistent, repetitive and rhythmic contraction of laryngeal muscles. It is not in itself a disease entity but is a symptom found in various diseases. Two cases of pharyngo-laryngeal myoclonus that we observed were introduced and palato-pharyngo-laryngeal myoclonus literature was reviewed. So far there have been 304 case reports from 18 months to 91 years old (avg 44.5) having a male preponderance of 59% : 41% in America and Europe, and 65 case reports (2 to 76 years old, avg 30) had a sex distribution of male 62% : female 38% in Japan. Presenting complaints were earclick, involuntary movements and abnormal sounds in the cervix and et al, and some patients had no self-evident symptom. Almost all cases of myoclonus were observed in the soft palate. One of the characteristics of myoclonus was its resistance to many influences such as medication, sleep, and even coma, while it was influenced under some conditions. MRI was useful to detect the lesions. Many pathoanatomical findings demonstrated lesions of the dantato-olivary pathway and the pseudohypertropy of the inferior olivary nucleus. The pathophysiological mechanisms are still unclear and more physiological studies are needed in order to establish treatments.
著者
誉田 栄一 倉林 亨 吉田 みどり
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
雑誌
歯科放射線 (ISSN:03899705)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.1-9, 2017 (Released:2017-09-29)
参考文献数
16

MRI is a method which locates NMR(nuclear magnetic resonance)signal and creates an image. The method of the positioning is different from that of CT imaging.Transmission and receive coils are used for handling electromagnetic wave in MRI. And 3-dimensionally independent three coils for application of gradient are equipped. One of the three coils is for slice selection of a patient, and the rest 2 coils are for locating signal on the 2-dimensional slice. This review explains the principle of image formation in MRI.
著者
吉田兼倶 著
出版者
国民精神文化研究所
巻号頁・発行日
1938
著者
笹子 三津留 木下 平 丸山 圭一 岡林 謙蔵 田尻 久雄 吉田 茂昭 山口 肇 斉藤 大三 小黒 八七郎 石川 勉 松江 寛人 山田 達哉
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.23, no.9, pp.2191-2195, 1990-09-01
被引用文献数
8

リンパ節転移の無い早期胃癌を特定化し局所切除をすればリンパ節郭清をともなった手術と同等の治療成績を挙げることが期待される.1962年から1985年までに国立がんセンター病院で切除された単発早期胃癌1,440例のリンパ節転移についての検討より,リンパ節転移を否定しうる病変は,IIb,2.0cm以下の潰瘍性変化の無いIIc,2.0cm以下のIIa,腺腫内癌であった.そこで安全誤差をいれて,(1)1.5cm以下のIIa,(2)1.5cm以下の胃炎類似型IIcまたはIIb,(3)腺腫内癌の3つを局所治療の適応とした.切除標本の組織学的検索結果により完全切除は厳重な経過観察,粘膜内断端陽性は外科的局所切除,粘膜下層浸潤もしくは脈管浸潤例はR1以上の胃切除を行うという治療体系を作った.現在までの11例中8例は局所切除のみで,3例では外科的切除が追加された.この治療体系は癌が根治する可能性を下げることなく局所切除を行える優れた治療体系である.
著者
吉田 光孝
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1988

博士論文
著者
兼松 顯 吉安 貴史 吉田 光孝
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.1441-1443, 1990-05-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
8
被引用文献数
7 10

The stereochemistry of the title compound 3 was confirmed by X-ray analysis. The 6-acetylthio derivatives with an OH group at C-14 were also designed and synthesized.
著者
吉田 伸二
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.136, no.2, pp.98-101, 2016

1.住宅用分電盤の変遷 住宅用分電盤の生い立ちは,住宅の引込口に過電流でヒューズが切れ回路を遮断する磁器製のカットアウトスイッチが,木板の上にノッブ碍子やクリートで電線を固定し組み立てられたものから始まる。金属製の箱にカットアウトスイッチを収納した現在の住宅用分電盤の基となる商
著者
吉田 仁美 Hitomi YOSHIDA 岩手県立大学社会福祉学部
出版者
岩手県立大学社会福祉学部
雑誌
岩手県立大学社会福祉学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Social Welfare, Iwate Prefectural University (ISSN:13448528)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.51-57, 2015-03-01

本稿では、1995年度のミス・アメリカに選出された、へザー・ホワイトストーン・マッカラム(Whitestone Mccallum, Heather)という米国の聴覚障害女性の物語を中心に描く。 本稿の目的は、第一に、彼女のミス・アメリカ獲得までの道のりを文献等によって整理し、第二に、それによって、彼女の著作、行動や生き方が、聴覚障害や女性学の世界にどのような影響を及ぼしたのかを考察することである。その際には筆者の学問領域でもある障害者福祉はもちろんのこと社会政策、ジェンダー視点も含めて考察を行う。This report presents the story of a hearing-impaired woman in the United States, Heather Whitestone Mccallum, who was elected Miss America 1995. This report summarizes her activities until winning the title of Miss America through a literature review. It also considers how her writings, behavior, and way of living influenced hearing-impaired persons and women's studies around the world. Considerations will include not only the issues of welfare for disabled persons, the author's field of study, but also social policy and the viewpoint of gender.
著者
吉田 昭子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要 = Journal of Bunka Gakuen University (ISSN:21873372)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.141-152, 2016-01

日本人の読書離れが指摘され,特に大学生の読書離れが繰り返し論議されている。大学生の読書はどのような状況にあるのだろうか。大学生は実際にどのような作品や著者を好み,読んでいるのか。学生が読書好きや読書嫌いになるきっかけとは,果たしてどのようなものか。本研究では既存の読書調査類を比較して大学生の読書状況を概観するとともに,文化学園大学の授業の中で大学1 年生が執筆した読書体験記に基づいて,その読書傾向や状況に関する考察を行った。読書体験記から見ると,幼少期における読書環境の状況にかかわらず,受講者は成長につれて本と接する機会が減少している。しかし,読書離れや不読は,読書嫌いを意味するわけではなく,読書体験を振り返る中で多くの受講者がどちらかと言えば,読書好きであると述べている。受講生は一貫して読書好き,読書嫌いな場合と,中高校生の時期に読書好きから読書嫌いへ,読書嫌いから読書好きへと変化している場合がみられることが明らかになった。変化のきっかけや理由として,「本との出合い」,「読書環境の設定」,「人との出会い」の3 つの場合が見られることが確認された。